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中華人民共和国(香港特別行政区)のこどもの定期予防接種について

最終更新日 2018年8月27日

こどもの定期予防接種の中華人民共和国(香港特別行政区)と日本との違いについて

本稿では、中華人民共和国(香港特別行政区)のこどもの定期予防接種について触れます。まず、中華人民共和国(香港特別行政区)のこどもの定期予防接種と日本のこどもの定期予防接種との違いを見てみましょう。

香港(ホンコン)でも日本でも定期予防接種として実施している予防接種もありますが、一方の国でしか定期予防接種として実施していない予防接種もあります。表にまとめると、下の表1のとおりです。

なお、2014年1月2日から香港(ホンコン)のこどもの定期予防接種に水痘が含まれました。2013年1月1日以後に生まれたこどもが対象で生後12ヶ月で香港(ホンコン)の母子保健センター(母嬰健康院[中国語]:Maternal and Child Health Centre[英語])で受けることができます。

表1. こどもの定期予防接種の中華人民共和国(香港特別行政区)と日本との違い
 中華人民共和国(香港特別行政区)のこどもの定期予防接種
実施実施せず
日本のこどもの定期予防接種実施結核(BCG)、
ジフテリア・破傷風百日咳
ポリオ
麻疹風疹
肺炎球菌感染症
水痘
日本脳炎
ヘモフィルスインフルエンザb型菌(Hib)感染症
ヒトパピローマウイルス16型・18型による子宮頸部癌、外陰癌、膣癌、肛門癌および6型・11型による尖圭コンジローマ(*)
実施せず流行性耳下腺炎(ムンプス)
B型肝炎、
(インフルエンザ)(**)
髄膜炎菌感染症
A型肝炎
ロタウイルスによる感染性胃腸炎
*: HPVワクチンについては、日本では女子のみ対象。
**: インフルエンザについては、中華人民共和国(香港特別行政区)では、生後6ヶ月以上、6歳未満で、160香港ドルを接種時に政府が補助。

こどもの定期予防接種として、中華人民共和国(香港特別行政区)で実施されず日本で実施されているものとしては、ヘモフィルスインフルエンザb型菌(Hib)感染症ヒトパピローマウイルス16型・18型による子宮頸部癌、外陰癌、膣癌、肛門癌および6型・11型による尖圭コンジローマ、日本脳炎(JapEnc)があります。反対に、こどもの定期予防接種として、日本で実施されず中華人民共和国(香港特別行政区)で実施されているものとしては、流行性耳下腺炎(ムンプス)、B型肝炎、(インフルエンザ)があります。

中華人民共和国(香港特別行政区)では、ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの定期予防接種への導入については、2013年に検討されましたが、その効果と効果の持続期間が、まだはっきりしていないとして、見送られました。

日本でも混合ワクチンが使われてきました。ジフテリア・破傷風・百日咳の三種混合ワクチン(DTaP)、麻疹・風疹のMRワクチンなどです。ポリオの不活化ワクチン(IPV)についても、ジフテリア・破傷風・百日咳・ポリオの、四種混合ワクチン(DTaP/IPV)が2012年11月から日本でも新たに使われるようになりました。同様の四種混合ワクチン(DTaP/IPV)が中華人民共和国(香港特別行政区)でも使われています。

中華人民共和国(香港特別行政区)のこどもの定期予防接種スケジュールについて

中華人民共和国(香港特別行政区)のこどもの定期予防接種の標準的なスケジュール(2014年1月2日から)は、下の表2のとおりです。

表2. 中華人民共和国(香港特別行政区)のこどもの定期予防接種の標準的なスケジュール(2014年1月2日から)
接種時期予防する感染症接種するワクチン(英字略語表記等)
出生時B型肝炎HepB(1回目)
結核BCG(1回接種)
生後1ヶ月B型肝炎HepB(2回目)
生後2ヶ月ジフテリア・破傷風百日咳DTaP(1回目)*
ポリオIPV(1回目)*
肺炎球菌結合型ワクチンPCV(1回目)
生後4ヶ月ジフテリア・破傷風百日咳DTaP(2回目)*
ポリオIPV(2回目)*
肺炎球菌結合型ワクチンPCV(2回目)
生後6ヶ月ジフテリア・破傷風百日咳DTaP(3回目)*
ポリオIPV(3回目)*
肺炎球菌結合型ワクチンPCV(3回目)
B型肝炎HepB(3回目)
(生後6ヶ月以上、6歳未満)(インフルエンザ)IIV(初めての年は4週間間隔で2回接種。翌年からは毎年1回接種。160香港ドルを接種時に政府が補助)
生後12ヶ月麻疹流行性耳下腺炎(ムンプス)風疹MMR(1回目)
肺炎球菌結合型ワクチンPCV(4回目)
水痘Var(1回接種)***
生後18ヶ月ジフテリア・破傷風百日咳DTaP(4回目)*
ポリオIPV (4回目)*
小学1年生ジフテリア・破傷風百日咳DTaP(5回目)*
ポリオIPV (5回目)*
麻疹流行性耳下腺炎(ムンプス)風疹水痘MMRV(2回目)***
小学6年生ジフテリア・破傷風百日咳(減量)dTap(1回接種)**
ポリオIPV (6回目)**
(65歳以上)(インフルエンザ)IIV(毎年1回接種。160香港ドルを接種時に政府が補助)
(23価肺炎球菌ポリサッカライドワクチン)PPSV23(1回接種。初めての接種の場合、190香港ドルを接種時に政府が補助)
*:中華人民共和国(香港特別行政区)では、DTaP-IPVという4種混合ワクチンで接種されます。
**:中華人民共和国(香港特別行政区)では、dTap-IPVという4種混合ワクチンで接種されます。
***:水痘ワクチンについては、2013年1月1日以後に誕生の児が対象です。2012年12月31日以前の誕生の児は、小学1年では、MMRVではなく、MMRが接種されます。

複数のワクチン製剤を同じ日に接種する場合には、複数のワクチン製剤を同じ注射器に吸い上げて混合して用いるようなことをしては、いけません。それぞれのワクチン製剤を別々の注射器に吸い上げて、できるだけ離れた部位に接種します。たとえば、一方のワクチンを右腕に接種したら、もう一方のワクチンを左腕に接種するというように接種します。限られた部位に接種しなければならない場合でも、接種部位は2.5cm以上離します。複数のワクチン製剤を同じ日に接種する場合には、接種部位が区別できるように、それぞれの接種部位について、接種の記録に、より詳細な記述が必要です。

中華人民共和国(香港特別行政区)におけるワクチン等の中国語表記について

中華人民共和国(香港特別行政区)のこどもの定期予防接種スケジュールについて中国語による表記については、下の表3のとおりです。日本語の表記も併記しました。日本語の表記と一致するものもあれば一致しないものもあり、中華人民共和国(香港特別行政区)における中国語の接種の記録を見るときなどには注意が必要です。

表3 中華人民共和国(香港特別行政区)のこどもの定期予防接種スケジュール(中国語・日本語対照表記)

中華人民共和国(香港特別行政区)のこどもの定期予防接種のワクチンについて対照すると、下の表4のとおりです。表の最下段のB型肝炎免疫グロブリンについては、ワクチンではありませんが、B型肝炎ウイルスに感染している母親から生まれた児に注射することがあります。

表4 中華人民共和国(香港特別行政区)のこどもの定期予防接種のワクチンについての対照表

中華人民共和国(香港特別行政区)のこどもの任意予防接種のワクチンについて対照すると、下の表5のとおりです。

表5 中華人民共和国(香港特別行政区)のこどもの任意予防接種のワクチンについての対照表


関連事項

各国の予防接種

予防接種法とインフルエンザ予防接種(日本)

参考文献

  1. WHO Vaccine Preventable Diseases Monitoring System: Immunization schedules by antigen.
    全世界の国々の予防接種スケジュール(外部サイト)(WHO):(英語)。
  2. 欧州CDC(外部サイト)Vaccine schedule platform(外部サイト)(欧州各国の定期予防接種スケジュール) :(英語).
  3. 中華人民共和国香港特別行政区衛生署家庭健康サービス(外部サイト)中華人民共和国(香港特別行政区)のこどもの定期予防接種スケジュール (外部サイト):(中国語).
  4. 中華人民共和国香港特別行政区衛生署家庭健康サービス(外部サイト)中華人民共和国(香港特別行政区)のこどもの定期予防接種スケジュール (外部サイト):(英語).
  5. 中華人民共和国香港特別行政区衛生署健康保護センター(外部サイト)
    (衛生防護中心: Centre for Health Protection: CHP)
    予防接種制度(外部サイト)
    予防接種制度一覧(外部サイト):(英語).

2014年1月9日初掲載
2015年11月25日改訂増補

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健康福祉局衛生研究所感染症・疫学情報課

電話:045-370-9237

電話:045-370-9237

ファクス:045-370-8462

メールアドレス:kf-eiken@city.yokohama.jp

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