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■この記事は教科書的、文献的な内容についてまとめ、多くの方が参考にしていただけるよう掲載しています。必ずしも最新の知見を提供するものではなく、横浜市としての見解を示すものではありません。■なお、本件に関して専門に研究している職員は配置されていないため、ご質問には対応しかねます。また、個別の診断や治療については医療機関へご相談ください。
最終更新日 2019年7月4日
1999年10月-2000年2月の北半球世界でのインフルエンザの流行状況を振り返ると、まず、北アメリカで、インフルエンザの流行が10月に報告され、12月の第3週にピークとなり、2000年2月の第1週まで流行が継続しました。日本及び西ヨーロッパ諸国の大部分は、1999年12月に入って流行の報告があり、2000年1月までには、北アメリカ・ヨーロッパ・アジアの大部分の国々でインフルエンザの流行が見られました。日本を含む大部分の国では、A香港型(H3N2)インフルエンザが主流でした。日本、香港、スペインでは、Aソ連型(H1N1)インフルエンザの流行も見られました。日本では流行しませんでしたが、B型インフルエンザも流行した国もありました。
2000年11月-2001年4月の北半球世界でのインフルエンザワクチン推奨株を2000年2月に世界保健機関(WHO)が提示しました。(外部サイト)これは、1999年10月-2000年2月の北半球世界でのインフルエンザの流行で多く流行したインフルエンザウイルスに抗原的に一番近いインフルエンザワクチンウイルスの株を、A香港(H3N2)型、Aソ連(H1N1)型、B型の中から一つずつ選んだものです。
*Aソ連型:A/New Caledonia(ニューカレドニア)/20/99(H1N1)
*A香港型:A/Panama(パナマ)/2007/99(H3N2)
*B型:B/Yamanashi/166/98
2000年度の日本のインフルエンザワクチンは、上記3株のHA蛋白を含むものとなっています。これは、2000年2月に世界保健機関(WHO)が提示した、2000年11月-2001年4月の北半球世界でのインフルエンザワクチン推奨株と一致しています。
小さいこどもたちを除けば、大部分の人たちは、今までに生涯の中で、Aソ連型(H1N1)インフルエンザ、A香港型(H3N2)インフルエンザ、B型インフルエンザに感染したことがあると考えられます。以前に感染したことがあれば、弱い基礎的な免疫を持っていると考えられ、インフルエンザワクチンの1回の接種によりその冬を持ちこたえる免疫を獲得すると考えられます。以前にインフルエンザに対する免疫を獲得したことがない、小さなこどもたちについては、短くとも4週間以上の間隔を空けてのインフルエンザワクチンの2回の接種をするべきだと、世界保健機関(WHO)は、勧奨しています。
日本におけるインフルエンザワクチンの接種法は、0.5mlを皮下に、1回または約1-4週間の間隔を空けて2回注射します。ただし、6-12歳は0.3ml、1-5歳は0.2ml、0歳は0.1mlを皮下に約1-4週間の間隔を空けて2回注射します。なお、2回接種を行う場合の接種間隔は、免疫効果を考慮すると4週間おくことが望ましいとされています。
* 2000年度のインフルエンザワクチン
* 2001年度のインフルエンザワクチン
* 2002年度のインフルエンザワクチン
* 2003年度のインフルエンザワクチン
* 2004年度のインフルエンザワクチン
* 2005年度のインフルエンザワクチン
* 2006年度のインフルエンザワクチン
* 2007年度のインフルエンザワクチン
* 2008年度のインフルエンザワクチン
2000年10月13日掲載
健康福祉局衛生研究所感染症・疫学情報課
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