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■この記事は教科書的、文献的な内容についてまとめ、多くの方が参考にしていただけるよう掲載しています。必ずしも最新の知見を提供するものではなく、横浜市としての見解を示すものではありません。■なお、本件に関して専門に研究している職員は配置されていないため、ご質問には対応しかねます。また、個別の診断や治療については医療機関へご相談ください。
最終更新日 2019年7月12日
本項においては、以下の3項目についてとり上げています。詳しくは、各項目の下線部をクリックしてください。
1. 日本におけるA(H5N1)型鳥インフルエンザの発生状況
2. 世界におけるA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者発生状況
また、本項においては、WHO(世界保健機関)、OIE(国際獣疫事務局)、あるいは厚生労働省・農林水産省・環境省等から情報を入手する度に内容の更新に努めています。最近の更新は下記のとおりです。詳しくは、下記の項目の下線部をクリックしてください。なお、最近の更新部分は、本文を太字で強調しています。
○ インドで家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが2件再発(2011年5月11日更新)
○ 南アフリカで家きんのA(H5N2)型鳥インフルエンザが4件追加(2011年5月9日更新)
○ 韓国で家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが1件追加(2011年5月2日更新)
○ ベトナムで家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが9件追加(2011年4月28日更新)
○ バングラデシュで家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが31件追加(2011年4月25日更新)
○ エジプトでA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が2人発生(2011年4月22日更新)
○ カンボジアでA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が1人発生(2011年4月22日更新)
○ エジプトでA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が4人発生(2011年4月13日更新)
○ カンボジアでA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が1人発生(2011年4月13日更新)
○ バングラデシュでA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が1人発生(2011年4月13日更新)
○ 南アフリカで家きんのA(H5N2)型鳥インフルエンザが5件発生(2011年4月13日更新)
○ エジプトでA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が4人発生(2011年4月7日更新)
○ インドネシアでA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が1人発生(2011年4月4日更新)
○ ベトナムで家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが8件追加(2011年3月31日更新)
○ エジプトでA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が3人発生(2011年3月30日更新)
○ 韓国で家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが1件追加(2011年3月30日更新)
○ インドネシアでA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が1人発生(2011年3月28日更新)
○ バングラデシュで家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが67件追加(2011年3月28日更新)
○ 日本で家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが2件追加(2011年3月24日更新)
○ ミャンマーで家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが10件再発(2011年3月24日更新)
○ バングラデシュでA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が1人発生(2011年3月22日更新)
○ エジプトでA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が1人発生(2011年3月22日更新)
○ パレスチナ自治区で家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが終息(2011年3月22日更新)
○ イスラエルで家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが終息(2011年3月22日更新)
○ 韓国で家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが2件追加(2011年3月22日更新)
○ 日本で野鳥等のA(H5N1)型鳥インフルエンザが3件追加(2011年3月22日更新)
○ インドネシアでA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が2人発生(2011年3月15日更新)
○ 日本で家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが3件追加(2011年3月15日更新)
○ イスラエルで家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが1件再発(2011年3月15日更新)
○ エジプトでA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が2人発生(2011年3月14日更新)
○ ベトナムで家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが2件追加(2011年3月9日更新)
○ エジプトでA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が2人発生(2011年3月8日更新)
○ バングラデシュで家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが29件追加(2011年3月8日更新)
○ 香港で家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが1件追加(2011年3月7日更新)
○ パレスチナ自治区で家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが1件再発(2011年3月7日更新)
○ 韓国で家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが5件追加(2011年3月7日更新)
○ バングラデシュで家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが22件追加(2011年3月7日更新)
○ 日本で野鳥等のA(H5N1)型鳥インフルエンザが23件追加(2011年3月7日更新)
○ 日本で家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが4件追加(2011年3月7日更新)
○ インドネシアでA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が1人発生(2011年3月7日更新)
○ エジプトでA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が3人発生(2011年3月7日更新)
○ カンボジアでA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が2人発生(2011年3月7日更新)
○ ベトナムで家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが4件追加(2011年2月24日更新)
○ 日本で家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが3件追加(2011年2月21日更新)
○ 日本で野鳥等のA(H5N1)型鳥インフルエンザが12件追加(2011年2月21日更新)
○ 韓国で家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが2件追加(2011年2月21日更新)
○ 韓国で家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが1件追加(2011年2月15日更新)
○ バングラデシュで家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが6件追加(2011年2月15日更新)
○ カンボジアでA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が1人発生(2011年2月10日更新)
○ 日本で家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが11件追加(2011年2月10日更新)
○ 香港で家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが3件再発(2011年2月10日更新)
○ カンボジアで家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが1件追加(2011年2月10日更新)
○ 韓国で家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが14件追加(2011年2月10日更新)
○ バングラデシュで家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが1件追加(2011年2月10日更新)
○ エジプトでA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が1人発生(2011年2月10日更新)
○ エジプトでA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が1人発生(2011年1月24日更新)
○ 韓国で家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが23件追加(2011年1月20日更新)
○ 福島県で野鳥のA(H5N1)型鳥インフルエンザが発生(2011年1月20日更新)
○ エジプトでA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が1人発生(2011年1月14日更新)
○ バングラデシュで家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが1件追加(2011年1月11日更新)
○ 韓国で家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが1件追加(2011年1月11日更新)
○ エジプトでA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が4人発生(2011年1月6日更新)
○ 韓国で家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが2件発生(2011年1月4日更新)
○ 島根県で家きんの移動制限が解除(2011年1月4日更新)
○ エジプトでA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が2人発生(2011年1月4日更新)
○ 鹿児島県で鶴のA(H5N1)型鳥インフルエンザが発生(12月24日更新)
○ 鳥取県・富山県で白鳥のA(H5N1)型鳥インフルエンザが発生(12月20日更新)
○ インドネシアでA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が1人発生(12月10日更新)
○ エジプトでA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が1人発生(12月10日更新)
○ ネパールで家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが終息(12月7日更新)
○ ベトナムで家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが3件追加(12月7日更新)
○ 日本(島根県)で家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが1件発生(12月3日更新)
○ 中国の香港でA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が1人発生(11月22日更新)
○ インドネシアでA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が2人発生(10月22日更新)
○ ネパールで家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが終息(9月8日更新)
○ エジプトでA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が1人発生(9月6日更新)
○ ベトナムで家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが6件追加(8月18日更新)
○ エジプトでA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が1人発生(8月13日更新)
○ インドネシアでA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が1人発生(8月4日更新)
○ エジプトでA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が1人発生(7月30日更新)
○ インドネシアでA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が1人発生(7月23日更新)
○ インドネシアでA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が1人発生(7月6日更新)
○ バングラデシュで家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが1件追加(6月18日更新)
○ ラオスで家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが終息(6月16日更新)
○ 中国でA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が1人発生(6月9日更新)
○ インドで家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが終息(6月3日更新)
○ ブータンで家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが終息(5月21日更新)
○ ラオスで家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが1件再発(5月17日更新)
○ ルーマニアで家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが終息(5月10日更新)
○ イスラエルで家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが1件追加(5月10日更新)
○ インドネシアでA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が2人発生(5月7日更新)
○ カンボジアでA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が1人発生(5月6日更新)
○ カンボジアで家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが1件追加(5月6日更新)
○ ベトナムで家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが3件追加(4月30日更新)
○ バングラデシュで家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが12件追加(4月28日更新)
○ ベトナムでA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が2人発生(4月22日更新)
○ ベトナムで家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが2件追加(4月14日更新)
○ エジプトでA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が1人発生(4月12日更新)
○ エジプトでA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が2人発生(4月1日更新)
○ ベトナムでA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が1人発生(4月1日更新)
○ ルーマニアで家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが1件追加(4月1日更新)
○ ネパールで家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが6件追加(4月1日更新)
○ ブータンで家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが1件追加(4月1日更新)
○ ベトナムで家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが5件追加(3月26日更新)
○ ベトナムでA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が1人発生(3月17日更新)
○ ルーマニアで家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが1件再発(3月17日更新)
○ ブータンで家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが2件追加(3月17日更新)
○ エジプトでA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が2人発生(3月15日更新)
○ ミャンマーで家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが1件追加(3月9日更新)
○ エジプトでA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が5人発生(3月5日更新)
○ ベトナムでA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が3人発生(3月5日更新)
○ ベトナムで家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが7件追加(3月4日更新)
○ バングラデシュで家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが14件追加(3月4日更新)
○ ブータンで家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが1件追加(3月4日更新)
○ ブータンで家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが初めて1件発生(3月2日更新)
○ ミャンマーで家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが1件追加(3月2日更新)
○ エジプトでA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が2人発生(2月18日更新)
○ ベトナムで家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが13件追加(2月16日更新)
○ インドネシアでA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が1人発生(2月15日更新)
○ エジプトでA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が1人発生(2月12日更新)
○ エジプトでA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が2人発生(2月9日更新)
○ カンボジアで家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが1件追加(2月9日更新)
○ ミャンマーで家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが1件追加(2月9日更新)
○ ネパールで家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが1件追加(2月9日更新)
○ イスラエルで家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが終息(2月4日更新)
○ バングラデシュで家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが2件追加(2月2日更新)
○ スペインで家きんのA(H7N7)型鳥インフルエンザが終息(2月1日更新)
○ ベトナムで家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが3件追加(2月1日更新)
○ エジプトでA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が4人発生(2010年1月29日更新)
○ イスラエルで家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが1件追加(2010年1月29日更新)
○ ベトナムで家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが1件追加(2010年1月27日更新)
○ バングラデシュで家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが1件追加(1月22日更新)
○ ベトナムで家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが1件追加(2010年1月4日更新)
○ カンボジアで家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが1件追加(2010年1月4日更新)
○ インドネシアでA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が2009年は20人発生(2010年1月4日更新)
○ エジプトでA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が1人発生(2009年12月24日更新)
○ カンボジアでA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が1人発生(12月21日更新)
○ ベトナムで家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが2件追加(12月17日更新)
○ ベトナムで家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが1件追加(12月16日更新)
○ ベトナムでA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が1人発生(12月14日更新)
○ エジプトでA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が1人発生(11月30日更新)
○ エジプトでA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が1人発生(11月26日更新)
○ ベトナムで家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが1件追加(11月6日更新)
○ インドで家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが終息(10月29日更新)
○ スペインで家きんのA(H7N7)型鳥インフルエンザが1件発生(10月16日更新)
○ エジプトでA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が2人発生(9月25日更新)
○ バングラデシュで家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが1件追加(9月24日更新)
○ エジプトでA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が2人発生(9月1日更新)
○ エジプトでA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が2人発生(8月12日更新)
○ バングラデシュで家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが1件追加(7月21日更新)
○ エジプトでA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が3人発生(7月3日更新)
○ ベトナムで家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが1件追加(6月29日更新)
○ バングラデシュで家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが2件追加(6月23日更新)
○ エジプトでA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が1人発生(6月3日更新)
○ エジプトでA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が1人発生(6月2日更新)
○ エジプトでA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が2人発生(5月29日更新)
○ インドで家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが1件追加(5月29日更新)
○ ベトナムで家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが4件追加(5月28日更新)
○ エジプトでA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が5人発生(5月25日更新)
○ エジプトでA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が1人発生(5月21日更新)
○ 愛知県で高病原性鳥インフルエンザ終息宣言(5月13日更新)
○ ベトナムでA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が1人発生(5月8日更新)
○ エジプトでA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が1人発生(5月8日更新)
○ 豚インフルエンザウイルスによる新型インフルエンザ等感染症の発生(4月30日更新)
○ 中国で家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが1件追加(4月24日更新)
○ バングラデシュで家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが12件追加(4月24日更新)
○ ベトナムで家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが4件追加(4月24日更新)
○ エジプトでA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が1人発生(4月24日更新)
○ エジプトでA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が2人発生(4月22日更新)
○ エジプトでA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が1人発生(4月20日更新)
○ エジプトでA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が3人発生(4月10日更新)
○ ベトナムでA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が1人発生(4月10日更新)
○ ラオスで家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが終息(4月7日更新)
○ インドで家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが1件追加(4月1日更新)
○ エジプトでA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が1人発生(3月31日更新)
○ エジプトでA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が1人発生(3月25日更新)
○ インドで家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが1件追加(3月19日更新)
○ バングラデシュで家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが5件追加(3月13日更新)
○ エジプトでA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が1人発生(3月12日更新)
○ 愛知県豊橋市杉山町の採卵用うずら飼養農場(飼養羽数:約11万羽)でH7N6亜型の高病原性鳥インフルエンザウイルス(弱毒タイプ)分離(3例目)(3月12日更新)
○ エジプトでA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が1人発生(3月11日更新)
○ ベトナムで家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが8件追加(3月9日更新)
○ 愛知県豊橋市高塚町の採卵用うずら飼養農場(飼養羽数:約27万羽)でH7N6亜型の高病原性鳥インフルエンザウイルス(弱毒タイプ)分離(2例目)(3月9日更新)
○ インドで家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが1件追加(3月6日更新)
○ ナイジェリアで家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが終息(3月4日更新)
○ エジプトでA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が1人発生(3月3日更新)
○ 愛知県豊橋市南大清水町の採卵用うずら飼養農場(飼養羽数:約32万羽)の飼養うずらからH7N6亜型の高病原性鳥インフルエンザウイルス(弱毒タイプ)分離(1例目)(3月3日更新)
○ ベトナムで重体だったA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が1人死亡(3月2日更新)
○ ラオスで家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが1件再発(3月2日更新)
○ バングラデシュで家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが4件追加(3月2日更新)
○ タイで家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが終息(3月2日更新)
○ ベトナムで重体だったA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が1人死亡(2月25日更新)
○ ベトナムで家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが4件追加(2月24日更新)
○ ネパールで1件家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが追加(2月23日更新)
○インドで1件家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが追加(2月23日更新)
○ ベトナムでA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が1人発生(2月19日更新)
○ ベトナムで家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが15件追加(2月17日更新)
○ 香港で家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが7件追加(2月17日更新)
○ ベトナムでA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が1人発生(2月12日更新)
○ バングラデシュで1件家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが追加(2月12日更新)
○ 中国で1件家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが追加(2月12日更新)
○ エジプトでA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が1人発生(2月10日更新)
○ ベトナムで家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが3件追加(2月9日更新)
○ エジプトでA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が1人発生(2月6日更新)
○ バングラデシュで1件家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが追加(2月5日更新)
○ インドで2件家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが追加(2月5日更新)
○ ベトナムで2件家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが追加(2月5日更新)
○ 中国でA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が1人発生(2月3日更新)
○ バングラデシュで家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザが1件追加(1月30日更新)
○ 中国でA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が3人発生(1月29日更新)
○ エジプトでA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が1人発生(1月27日更新)
○ 中国で重体だったA(H5N1)型鳥インフルエンザ患者が1人死亡(2009年1月26日更新)
日本においては、高病原性鳥インフルエンザの患者の発生は、まだ、ありません。
なお、2004年2月に京都府の養鶏場のニワトリで起こった高病原性鳥インフルエンザ集団発生事例における養鶏場従業員及び現地調査・防疫作業に従事した京都府職員の中には、高病原性鳥インフルエンザウイルスの無症状感染者が少数発生していたものと思われます。これは、養鶏場従業員16人、現地調査・防疫作業に従事した京都府職員42人、及び、現地調査・防疫作業に従事しなかった京都府職員33人、総計91人の高病原性鳥インフルエンザA(H5N1)型ウイルスの京都分離株(A/Chicken/Kyoto/3/2004)に対する血清抗体検査を行った調査(参考文献1)で明らかになりました。総計91人中5人(5.5%)で陽性となりましたが、養鶏場従業員16人中では4人(25.0%)、現地調査・防疫作業に従事した京都府職員42人中では1人(2.4%)、現地調査・防疫作業に従事しなかった京都府職員33人中では0人(0.0%)が陽性でした。養鶏場従業員の陽性者については、京都府による防疫作業が始まる前に感染防御が不十分なまま死亡鶏の処理作業等を行っていた時期の感染の可能性が考えられました。現地調査・防疫作業に従事した京都府職員の陽性者については、集団発生の養鶏場の緊急の初期調査を実施しての感染の可能性が考えられました。詳しくは、厚生労働省ウェブページの「厚生労働省健康局結核感染症課;京都府における高病原性鳥インフルエンザの抗体価調査の結果について;2004年12月22日(外部サイト)」及び、「国立感染症研究所感染症情報センター長、同ウイルス第三部長;京都府鳥インフルエンザ発生対応の防疫作業従事者における血清抗体検査結果について;2004年12月22日(外部サイト)」をご覧ください。
日本においては、ニワトリ等の私たちに身近な鳥における高病原性鳥インフルエンザの集団発生が、2004年に4件、2007年に4件、確認されました。2004年の4件については、下の表の通りです。なお、下の表で3件目の発生について、発生農場から2月25日、26日に兵庫県内の食鳥処理場に出荷された廃用鶏についても1件として数えることで、OIE(国際獣疫事務局)の統計では2004年の日本での発生は5件となっています。
この他、2004年3月5日に3件目の発生農場内及び京都府園部町で発見された死亡カラスについて、分離されたウイルスが高病原性鳥インフルエンザA(H5N1)型ウイルスであることが確認されています。また、3月5日に大阪府茨木市上音羽で捕獲され死亡したカラスについて、分離されたウイルスが高病原性鳥インフルエンザA(H5N1)型ウイルスであることが確認されています。
2004年4月2日に京都府亀岡市内で発見された死亡カラス1羽からA(H5N1)型ウイルスの分離が4月9日確認されました。4月9日現在の累計では、京都府7羽(丹波町の発生農場1羽、丹波町3羽、園部町1羽、亀岡市2羽)、大阪府(茨木市)2羽で合計9羽の死亡カラスからA(H5N1)型ウイルスが分離されています。
第1報日付 | 高病原性鳥インフルエンザウイルス | 場所 | 鳥 | 備考 |
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1件目 2004年1月12日 | H5N1 | 山口県阿武郡阿東町の養鶏場 | 養鶏場のニワトリ | 2004年1月21日(水曜日)までに、発生農場の死亡鶏・殺処分鶏総計34640羽、鶏卵、飼料、鶏糞、堆肥等について埋却処分完了。鶏舎、車両、器材等の消毒も完了。2004年2月19日午前0時、移動制限措置の解除。 |
2件目 2004年2月17日 | H5N1 | 大分県玖珠(くす)郡九重(ここのえ)町の一般家庭 | ペットとしての飼養鳥14羽(チャボ13羽、アヒル1羽) | 2004年2月17日には、すでに、飼養鳥14羽は死亡あるいは処分済み。2004年2月18日には、発生場所の鶏糞等の汚染物質の埋却終了。2004年3月11日午前0時、移動制限措置の解除。 |
3件目 2004年2月29日 | H5N1 | 京都府船井郡丹波町の採卵鶏農場 | 採卵鶏農場のニワトリ(198000羽) | 2004年2月28日には、発生農場の鶏舎等の施設の消毒作業実施。2004年3月22日には防疫措置完了。2004年4月13日午前0時、移動制限措置の解除。(発生農場から2月25日、26日に兵庫県内の食鳥処理場に出荷された廃用鶏についても、H5N1型ウイルスの感染が確認されています。) |
4件目 2004年3月5日 | H5N1 | 京都府船井郡丹波町の養鶏場 | 養鶏場のニワトリ(14600羽) | この4件目については、3件目と同じ町内。2004年3月11日には防疫措置完了。2004年4月13日午前0時、移動制限措置の解除。 |
なお、日本においては、2005年6月26日に茨城県において弱毒型のA(H5N2)型鳥インフルエンザの発生が確認されています(外部サイト)。2005年6月27日には農林水産省からOIE(国際獣疫事務局)に報告されていています。(注***参照)
また、平成19年(2007年)1月11日夜、宮崎県庁から農林水産省に高病原性鳥インフルエンザの発生が疑われる事例(1月10日及び11日に約750羽の死亡を確認)の連絡があり、現地においてウイルス分離等の病性鑑定が実施されました。事例の所在地は宮崎県宮崎郡清武町で飼養状況は約12,000羽(肉用種鶏)です。
1月12日には、当該農場の飼養鶏からA型鳥インフルエンザウイルスと思われるウイルスが分離されたため、1月13日、独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構動物衛生研究所において、ウイルスの同定を行ったところ、当該ウイルスが、H5亜型のA型インフルエンザであり、高病原性鳥インフルエンザであることが確認されました。そこで、
[1]当該発生農場における飼養家きんの殺処分
[2]当該発生農場の消毒
[3]当該発生農場の周辺農場における移動制限(半径10Km以内に16戸、約33万羽)
が実施されることになりました。また、1月13日、高病原性鳥インフルエンザの発生が日本からOIE(国際獣疫事務局)に報告されました。当該農場の飼養鶏約12,000羽の内、3800羽が死亡、8200羽が殺処分として報告されています。発生農場のすべての飼養鶏11846羽の焼却処理は1月16日に終了し、発生農場の防疫作業は1月16日に完了しました。
なお、1月16日には、動物衛生研究所において、宮崎県で分離された高病原性鳥インフルエンザウイルスの検査を行った結果、H5N1亜型のA型インフルエンザウイルスであることが確認されました。動物衛生研究所において、引き続き当該ウイルスの遺伝子解析及び病原性の確認のための接種試験を実施しています。病原性判定試験では、国際獣疫事務局(OIE)マニュアルに準拠して、分離されたウイルスを4~8週齢の鶏8羽に接種し、10日間経過観察を行い、10日以内に6羽以上死亡した場合を強毒タイプのウイルスと判定します。
なお、今回は1月16日に鶏8羽に接種し、18日に結果判定(全て死亡)となり、強毒タイプのウイルスであることが判明しました。なお、宮崎県清武町における高病原性鳥インフルエンザの発生に伴い設定された移動制限区域及び搬出制限区域については、2月7日午前0時に制限が解除されました。
さらに、1月25日には、22日に243羽と死亡鶏の増加が見られた宮崎県日向市東郷町の肉用鶏飼養農場(飼養羽数:約52,500羽)の飼養鶏からA型鳥インフルエンザウイルスと思われるウイルスが分離されたため、動物衛生研究所において、ウイルスの同定を行ったところ、当該ウイルスが、H5亜型のA型インフルエンザであることが確認されました。高病原性鳥インフルエンザと確認されたことから、当該発生農場における飼養家きんの殺処分、当該発生農場の消毒、当該発生農場の周辺農場における移動制限(半径10Km以内に21農場、約51万羽)が行われました。1月26日には強毒タイプのウイルスと判定されました。また、1月26日、高病原性鳥インフルエンザの発生が日本からOIE(国際獣疫事務局)に報告されました。当該農場の飼養鶏約52,500羽の内、3,169羽が死亡、49,331羽が殺処分として報告されています。なお、1月27日には、動物衛生研究所において、分離された高病原性鳥インフルエンザウイルスの検査を行った結果、H5N1亜型のA型インフルエンザウイルスであることが確認されました。防疫作業は、発生農場は1月30日に、隣接農場は1月31日に、終了しました。なお、宮崎県日向市における高病原性鳥インフルエンザの発生に伴い設定された移動制限区域及び搬出制限区域については、2月21日午前0時に制限が解除されました。
1月27日には、新たに岡山県庁から農林水産省に高病原性鳥インフルエンザの発生が疑われる事例の連絡があり、現地においてウイルス分離等の病性鑑定が実施されました。事例の所在地は岡山県高梁(たかはし)市で約12,000羽(採卵鶏)を飼養する農場です。1月28日、当該農場の飼養鶏からA型インフルエンザウイルスと思われるウイルスが分離されたため、動物衛生研究所において、ウイルスの同定を行ったところ、1月29日、当該ウイルスが、H5亜型のA型インフルエンザウイルスであることが確認されました。高病原性鳥インフルエンザと確認されたことから、当該発生農場における飼養家きんの殺処分、当該発生農場の消毒、当該発生農場の周辺農場における移動制限(半径10Km以内に18農場、約95万羽)等の必要な防疫措置が実施されます。1月30日には強毒タイプのウイルスと判定されました。また、1月30日、高病原性鳥インフルエンザの発生が日本からOIE(国際獣疫事務局)に報告されました。当該農場の飼養鶏約12,000羽の内、63羽が死亡、11,937羽が殺処分として報告されています。1月31日、当該ウイルスが、H5N1亜型のA型インフルエンザウイルスであることが確認されました。殺処分鶏の焼却処理は2月4日に、鶏糞・飼料等の埋却処理は2月6日に、鶏舎及び埋却地の消毒は2月7日に終了しました。なお、岡山県高梁(たかはし)市における高病原性鳥インフルエンザの発生に伴い設定された移動制限区域及び搬出制限区域については、3月1日午前0時に制限が解除されました。
1月30日には、新たに宮崎県庁から農林水産省に高病原性鳥インフルエンザの発生が疑われる事例(1月30日 23羽死亡)の連絡があり、現地においてウイルス分離等の病性鑑定が実施されています。事例の農場の所在地は宮崎県児湯郡新富町で約93,000羽(採卵鶏)を飼養しています。2月1日、当該農場の飼養鶏からA型インフルエンザウイルスと思われるウイルスが分離されたため、動物衛生研究所において、ウイルスの同定を行ったところ、当該ウイルスが、H5亜型のA型インフルエンザウイルスであることが確認されました。高病原性鳥インフルエンザと確認されたことから、当該発生農場における飼養家きんの殺処分(また、処分鶏は防衛省所管の近隣の土地に埋却処理することとされました。)、当該発生農場の消毒、当該発生農場の周辺農場における移動制限(半径10Km以内に100農場(精査中)、約350万羽)等の必要な防疫措置が実施されます。2月3日、当該ウイルスが、H5N1亜型のA型インフルエンザウイルスであることが確認されました。2月7日、発生農場の防疫措置が完了しました。また、2月8日、高病原性鳥インフルエンザの発生が日本からOIE(国際獣疫事務局)に報告されました。当該農場の飼養鶏約93,000羽の内、300羽が死亡、92,700羽が殺処分として報告されています。なお、宮崎県児湯郡新富町における高病原性鳥インフルエンザの発生に伴い設定された移動制限区域及び搬出制限区域については、3月1日午前0時に制限が解除されました。
さて、平成19年1月4日に熊本県内で衰弱死した野生のクマタカについて、H5N1亜型の鳥インフルエンザウイルスを分離したとの発表が環境省から平成19年(2007年)3月18日にありました。
平成19年1月4日、熊本県球磨郡相良村で衰弱したクマタカ(メス成鳥)の1個体が発見されましたが、当該個体は発見直後に死亡しました。外傷がないにも関わらず衰弱死したことから、環境省九州地方環境事務所では、鉛中毒の疑いがあるとして、猛禽類の鉛中毒の調査を行っている環境省釧路湿原野生生物保護センターに当該個体を送付しました。釧路湿原野生生物保護センターにおいて、鉛中毒に関する検査を実施するとともに、併せて簡易キット検査による鳥インフルエンザ等の病理検査を実施したところ、2月10日に[1]鉛中毒かどうかは不明、[2]簡易キットによる検査で鳥インフルエンザウイルスは陽性であるとの結果が出ました。
このウイルスの型及び毒性等を調べるために、鳥取大学農学部付属鳥由来人獣共通感染症疫学研究センターに検査を依頼したところ、3月18日、H5N1亜型の鳥インフルエンザウイルスが分離されたとの報告があり、環境省による発表に至ったとのことです。
なお、平成20年4月21日に秋田県で見つかった4羽の白鳥について、H5N1亜型の高病原性鳥インフルエンザの野生動物における発生として、日本からOIE(国際獣疫事務局)へ平成20年4月29日に報告されました。平成20年4月21日に秋田県小坂町の十和田湖畔で、小坂町役場からの連絡を受け、秋田県北部家畜保健衛生所職員が、死亡した白鳥3羽と衰弱した白鳥1羽を回収しました。衰弱した白鳥については、その後死亡しました。これらの白鳥から検出されたインフルエンザウイルスがH5N1亜型の高病原性鳥インフルエンザウイルスと判明したものです。4月28日まででは、十和田湖畔では、野鳥等に大量死等の異常は認められていません。また、秋田県によれば、4月28日現在、秋田県内の白鳥の主要渡来地では、ケガをした白鳥1羽以外に、他の地区では白鳥は確認されなかったとのことです。
その後、環境省釧路自然環境事務所職員が、北海道根室支庁管内野付郡別海町(べつかいちょう)野付半島で、巡視及び聞き取り調査において、平成20年4月24日にオオハクチョウの死亡個体が発見され道東野生動物保護センターに収容されていることを、平成20年4月30日に確認しました。この死亡個体について5月1日に簡易検査を行ったところ、陽性反応が確認されたため、北海道大学人獣共通感染症リサーチセンターに検査が依頼されました。この結果、5月5日(月曜日)にH5N1亜型の高病原性鳥インフルエンザウイルスの検出が報告されたとのことです。平成20年5月9日には、H5N1亜型の高病原性鳥インフルエンザの野生動物における発生として、日本からOIE(国際獣疫事務局)へ報告されました。なお、5月1日から5月4日まで北海道内の主要なハクチョウ等ガンカモ類の渡来地及び青森県・秋田県の十和田湖周辺で採取したハクチョウ等ガンカモ類の糞、約1千検体について、独立行政法人国立環境研究所にて、H5N1亜型の高病原性鳥インフルエンザウイルスの保有状況等の分析を行うとのことです。平成20年5月14日の環境省の発表によれば、採取したガンカモ類の糞(1,173個)について、独立行政法人国立環境研究所において、高病原性鳥インフルエンザウイルスの保有状況を検査した結果、すべて陰性だったとのことです。陰性が確認されたのは、北海道の大沼、クッチャロ湖、濤沸湖、屈斜路湖、野付半島、尾岱沼、風蓮湖、厚岸湖、ウトナイ湖、及び青森県・秋田県の十和田湖(注:十和田湖は、青森県・秋田県の県境にあります)です。
さらに、平成20年5月5日14時頃、北海道網走支庁管内佐呂間町幌岩のサロマ湖キムアネップ岬の湖畔において、巡視中の北海道網走支庁職員が死亡しているオオハクチョウ1羽を発見し、回収しました。このオオハクチョウ1羽について北海道網走家畜保健衛生所で簡易キットによる検査の結果、5月5日夕刻に陽性と判明したことから、確認検査のため、検体を北海道大学に搬送しました。北海道大学から、この検体について、5月10日、高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N1亜型)を検出した旨の報告がありました。
なお、平成20年4月18日、十和田湖畔(青森県十和田市)にて、青森県が衰弱したオオハクチョウ1羽を収容しましたが、4月20日に死亡したため、青森県鳥獣保護センターにおいて冷凍保存していました。また、平成20年5月8日、十和田湖畔(青森県十和田市)にて、新たにオオハクチョウ1羽の死亡個体が確認され、青森県が収容し、簡易検査を行った後(結果は陰性)、青森県鳥獣保護センターにおいて冷凍保存していました。環境省では、青森県と調整の上、5月13日にこれら2羽の検体の提供を受け、ウイルス分離等の検査を鳥取大学鳥由来人獣共通感染症疫学研究センターに依頼しました。平成20年5月22日(木曜日)、両方の検体から高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N1亜型)が検出されたとの報告がありました。
さて、平成21年2月25日、愛知県豊橋市南大清水町の採卵用うずら飼養農場(飼養羽数:約32万羽)にて、死亡率上昇などの臨床症状は見られないが、定期モニタリングの抗体検査により鳥インフルエンザウイルスの陽性の事例があったと、愛知県から農林水産省に連絡がありました。愛知県において当該農場の飼養うずらから分離されたA型インフルエンザウイルスと思われるウイルスについて、(独)農研機構動物衛生研究所において、H7N6亜型の高病原性鳥インフルエンザウイルス(弱毒タイプ)と確定しました(1例目)。当該農場における飼養家きんの殺処分、当該農場の消毒、当該農場の周辺農場における移動制限(半径5Km以内に23戸、約202万羽)といった防疫措置を実施することとなりました。
なお、愛知県が、2月28日及び3月1日、H7N6亜型高病原性鳥インフルエンザ(弱毒タイプ)発生農場周辺5km以内の家きん農家24戸に対する清浄性確認のための検査等を実施しました。検査の結果、愛知県豊橋市高塚町の採卵用うずら飼養農場(飼養羽数:約27万羽)1戸においてPCR検査陽性となる事例が3月2日に確認されました。愛知県は、念のため、3月2日より当該農場の周囲半径5km内での家きん及び病原体付着のおそれのある物品の移動自粛を要請することとなりました。3月3日にはウイルスが分離され、(独)農研機構動物衛生研究所において、ウイルスのH亜型の確認検査を行ったところ、3月4日、H7亜型の高病原性鳥インフルエンザであることが確認されました。愛知県は、3月4日から当該農場を中心とした半径5km内における家きん等の移動制限を実施しました。新たに移動制限対象となる農家は、9戸(約42万羽)です。3月5日、(独)農研機構動物衛生研究所において行っていた病原性の確認試験の結果、弱毒タイプと確認されました。3月6日には、(独)農研機構動物衛生研究所にてH7N6亜型の高病原性鳥インフルエンザウイルス(弱毒タイプ)と確定しました(2例目)。
また、1例目の移動制限区域内の農場の清浄性確認のための検査において、抗体検査で陽性を示した愛知県豊橋市杉山町の採卵用うずら飼養農場(飼養羽数:約11万羽)について、愛知県が再検査を行ったところ、3月9日、高病原性鳥インフルエンザの疑いのあるウイルスが分離されました。(独)農研機構動物衛生研究所において、ウイルスの確認検査(H亜型の同定)を行ったところ、3月10日、当該ウイルスが、H7亜型のウイルスであることが確認されました。愛知県は、確認検査結果を踏まえ、当該農場の周囲半径5km内における家きん及び病原体付着の恐れのある物品の移動制限を実施しました。新たに移動制限対象となる農場は採卵鶏2戸(約14万5千羽)です。3月11日には、(独)農研機構動物衛生研究所にてH7N6亜型の高病原性鳥インフルエンザウイルス(弱毒タイプ)と確定しました(3例目)。
さらに、H7亜型の高病原性鳥インフルエンザウイルスに対する抗体が、平成21年3月18日に愛知県豊橋市西七根町のうずら農家(飼養羽数:約67万羽)のうずらで確定され(4例目)、平成21年3月29日に愛知県豊橋市西七根町のうずら農家(飼養羽数:約14万羽)のうずらで確定され(5例目)、平成21年3月29日に愛知県豊橋市西七根町のうずら農家(飼養羽数:約13万羽)のうずらで確定され(6例目)、平成21年3月29日に愛知県豊橋市小松原町のうずら農家(飼養羽数:約11万羽)のうずらで確定され(7例目)ました。それぞれ、家きんの殺処分、焼却、高病原性鳥インフルエンザに係る移動制限(H7抗体陽性農家の周辺5km以内のうずら及び病原体を広げるおそれのある物品の移動制限)が行われました。高病原性鳥インフルエンザに係る移動制限については、1例目は3月27日に、2例目は4月4日に、3例目は4月20日に解除されました。
平成21年5月11日午前0時には、4-7例目について愛知県豊橋市で設定されていた高病原性鳥インフルエンザに係る移動制限がすべて解除されました。これをもって、愛知県の高病原性鳥インフルエンザの終息が愛知県知事により宣言されました(外部サイト)。平成21年2月の高病原性鳥インフルエンザ(弱毒タイプ)の発生以来、ウイルスもしくは抗体が確認された7戸のうずら農家の約160万羽の処理が行われました。平成21年4月19日には防疫措置がすべて終了し、周辺農家の清浄性確認のための検査ですべて陰性であることが確認され、高病原性鳥インフルエンザの終息宣言に至ったものです。
平成22年(2010年)12月2日、日本の農林水産省からOIE(国際獣疫事務局)に家禽の高病原性鳥インフルエンザの発生が報告されました。
平成22年(2010年)11月29日、島根県において高病原性鳥インフルエンザの疑似患畜が確認されました。確認されたのは、島根県安来(やすぎ)市の採卵鶏(成鶏約2万羽、育雛約3,300羽)の農場です。11月29日から当該発生農場の周辺農場における移動制限(半径10Km以内に家きん農場が4戸)が実施されました。11月30日より当該農場の飼養家きんの殺処分が行われ、12月2日までに全羽の殺処分が終了しています。計21,549羽(育雛3,464、成鶏18,085)が殺処分されました。死亡した飼養家きんは、計57羽でした。移動式焼却炉を使用して殺処分鶏等の焼却を行い、島根県と鳥取県に合計13ヶ所の消毒ポイントを設置して通行車両の消毒を行いました。農林水産省からは専門家チームを派遣し、島根県の防疫措置の支援及び感染経路究明のための調査を行いました。なお、分離されたウイルスの遺伝子解析を(独)農研機構動物衛生研究所において実施した結果、12月2日、当該ウイルスが強毒タイプであることが確認されました。また、平成22年(2010年)10月14日に北海道稚内市の大沼で採取された野生の鴨の糞から分離された高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N1亜型)と当該ウイルスが極めて近縁であることが判明しました。12月3日には、当該ウイルスがH5N1亜型(強毒タイプ)であることが確認されました。当該農場の近くには中海という湖があり、北方から渡り鳥が渡ってくる季節です。
なお、平成22年(2010年)12月4日(土曜日)、鳥取県米子市安倍において、住民が衰弱したコハクチョウの幼鳥一羽を発見しました。鳥取県西部生活環境局が通報を受けてこの幼鳥を収容し、様子を観察しましたが、12月5日(日曜日)午後4時に死亡を確認しました。インフルエンザウイルスの簡易検査を実施したところ陰性でした。12月6日(月曜日)に鳥取大学農学部獣医公衆衛生学教室に死亡個体を送付しました。12月18日(土曜日)、鳥取大学における遺伝子検査及び確定検査の結果、強毒性(H5N1亜型陽性)と判明しました。鳥取県西部総合事務所が、コハクチョウ発見箇所を消毒(午後3時12分終了)しました。このコハクチョウの発見箇所についても、中海という湖の近くです。
また、平成22年(2010年)12月16日(木曜日)、富山県高岡市古城の高岡古城公園動物園にて飼養するコブハクチョウ2羽の死亡が確認されました。平成22年12月19日、この高岡古城公園動物園のコブハクチョウから分離されたA型インフルエンザウイルスについて、独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構動物衛生研究所において確定診断をした結果、
(1)強毒タイプのH5亜型の高病原性鳥インフルエンザウイルスであること
(2)遺伝子解析の結果から、北海道稚内市大沼及び島根県安来市で分離されたウイルスと、極めて近縁であること
が確認されました。12月21日には、独立行政法人農業・食品産業技術研究機構動物衛生研究所において性状を検査した結果、N亜型は、N1亜型であることが判明し、H5N1亜型(強毒タイプ)であることが確認されました。
平成22年12月22日、鹿児島県出水市で発見されたナベヅル(平成22年12月18日に保護、20日に死亡、21日にH5N1亜型が判明)から、H5N1亜型高病原性鳥インフルエンザウイルス(強毒タイプ)が鳥取大学で確認されました。また、北海道稚内市大沼、島根県安来市、鳥取県米子市、富山県高岡市で分離されたウイルスと、極めて近縁であることが確認されました。
平成22年10月以降の北海道稚内市大沼、島根県安来市、鳥取県米子市、富山県高岡市、鹿児島県出水市の一連のウイルスは、シベリアなどの北方の営巣地から渡り鳥がウイルスを国内に運んだ可能性があります。北方の営巣地を飛び立つ渡り鳥には、
(1)10・11月頃、シベリアなどの北方の営巣地から直接日本に飛来するパターンと
(2)中国や韓国を経由して12月から翌年1月に飛来するパターンとがあり、
特に、平成22年11月下旬以降の島根県安来市、鳥取県米子市、富山県高岡市、鹿児島県出水市の一連の発生は、発生時期等から(2)のパターンによるものと推察されます。なお、島根県における家きんの高病原性鳥インフルエンザ(強毒タイプ)については、早期封じ込めに全力をあげた結果、平成22年12月27日午前0時に移動制限が解除されました。
平成23年1月19日、福島県自然保護課の発表によれば、平成23年1月上旬に福島県郡山市豊田町で回収されたキンクロハジロの死亡個体から高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N1亜型)が確認されたとのことです。
福島県郡山市豊田町(郡山市水道局豊田浄水場貯水池浄水場)において、郡山市職員が、平成23年1月4日(火曜日)1羽、5日(水曜日)2羽、7日(金曜日)1羽、10日(月曜日)3羽の計7羽の死亡したキンクロハジロを発見しました。福島県県中家畜保健衛生所において鳥インフルエンザの簡易検査を実施した結果はすべて陰性でした。さらに、これらの検体をつくば市の国立環境研究所において遺伝子検査を行ったところ、このうち4体について、A型インフルエンザウイルス遺伝子が陽性となりました。このため、北海道大学で詳細検査を行ったところ、このうち4日の1羽、5日の1羽の検査結果で強毒性(H5N1亜型)であることが確認されました。7日、10日に発見された分については検査中です。
2010年(平成22年)11月以来の日本の家きん農場におけるA(H5N1)型高病原性鳥インフルエンザ発生について、日本の農林水産省からOIE(国際獣疫事務局)に2011年3月23日までに報告されたものは、下の表のとおりです。
No. | 発生日 | 発生場所 | 飼養鳥数 | 死亡鳥数 | 殺処分数 | 備考 |
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1 | 2010年11月27日 | 島根県安来市 | 21606 | 57 | 21549 | |
2 | 2011年1月21日 | 宮崎県宮崎市佐土原町 | 10240 | 36 | 10204 | |
3 | 2011年1月23日 | 宮崎県児湯郡新富町 | 410000 | 20 | 409980 | |
4 | 2011年1月25日 | 鹿児島県出水市高尾野町 | 8600 | 84 | 8516 | |
5 | 2011年1月26日 | 愛知県豊橋市大岩町 | 150000 | 120 | 149880 | |
6 | 2011年1月27日 | 宮崎県児湯郡都農町 | 10401 | 300 | 10101 | |
7 | 2011年1月28日 | 宮崎県延岡市北川町川内名 | 6600 | 67 | 6533 | |
8 | 2011年1月28日 | 宮崎県児湯郡川南町大字川南 | 92000 | 428 | 91572 | |
9 | 2011年1月30日 | 宮崎県児湯郡高鍋町 | 40000 | 73 | 39927 | |
10 | 2011年2月1日 | 宮崎県宮崎市高岡町 | 190000 | 193 | 189807 | |
11 | 2011年2月2日 | 大分県大分市宮尾 | 8100 | 38 | 8062 | |
12 | 2011年2月4日 | 宮崎県西臼杵郡高千穂町 | 40000 | 60 | 39940 | |
13 | 2011年2月5日 | 宮崎県児湯郡都農町大字川北 | 96000 | 147 | 95853 | |
14 | 2011年2月5日 | 宮崎県東臼杵郡門川町大字川内 | 30000 | 200 | 29800 | |
15 | 2011年2月6日 | 宮崎県宮崎市高岡町 | 33000 | 77 | 32923 | |
16 | 2011年2月14日 | 愛知県新城市日吉 | 17500 | 20 | 17480 | |
17 | 2011年2月15日 | 宮崎県延岡市北浦町 | 20000 | 35 | 19965 | |
18 | 2011年2月15日 | 三重県南牟婁郡紀宝町 | 67000 | 35 | 66965 | |
19 | 2011年2月15日 | 和歌山県紀の川市貴志川町 | 120000 | 10 | 119990 | |
20 | 2011年2月26日 | 三重県度会郡南伊勢町 | 240000 | 22 | 239978 | |
21 | 2011年2月28日 | 奈良県五條市六倉町 | 100000 | 67 | 99933 | |
22 | 2011年3月5日 | 宮崎県東臼杵郡門川町大字川内 | 33000 | 30 | 32970 | |
23 | 2011年3月13日 | 千葉県千葉市若葉区 | 35000 | 2 | 34998 | |
24 | 2011年3月16日 | 千葉県千葉市若葉区 | 62000 | 82 | 61918 | |
計 | 1861047 | 2203 | 1858844 |
2010年(平成22年)12月15日以来の日本の野鳥等におけるA(H5N1)型高病原性鳥インフルエンザ発生について、日本の農林水産省からOIE(国際獣疫事務局)に2011年3月16日までに報告されたものは、下の表のとおりです。
No. | 発生日 | 発生場所 | 野鳥等 | 集団の総鳥数 | 罹患鳥数 | 死亡鳥数 | 殺処分数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2010年12月15日 | 鹿児島県出水市 ツル渡来地 | ナベヅル | 5 | 5 | ||
2 | 2010年12月16日 | 富山県高岡市古城 高岡古城公園動物園 | コブハクチョウ10(内4死亡)、アヒル2、黒鳥2 | 14 | 4 | 4 | 10 |
3 | 2010年12月18日 | 鹿児島県出水市 ツル渡来地 | ナベヅル | 1 | 1 | ||
4 | 2011年1月4日 | 福島県郡山市 豊田町浄水場 | キンクロハジロ | 2 | 2 | ||
5 | 2011年1月7日 | 福島県郡山市 豊田町 | キンクロハジロ | 3 | 3 | ||
6 | 2011年1月12日 | 兵庫県伊丹市 瑞ヶ池 | ホシハジロ、カイツブリ | 2 | 2 | ||
7 | 2011年1月12日 | 北海道浜中町 丸山散布(沼) | オオハクチョウ3、オナガカモ1、スズガモ1 | 5 | 5 | ||
8 | 2011年1月14日 | 島根県松江市 国指定宍道湖鳥獣保護区 | キンクロハジロ | 1 | 1 | ||
9 | 2011年1月19日 | 鳥取県米子市 赤井出 | ユリカモメ | 1 | 1 | ||
10 | 2011年1月24日 | 鳥取県米子市 夜見町 | キンクロハジロ | 1 | 1 | ||
11 | 2011年1月26日 | 高知県吾川郡 仁淀川町大崎 | オシドリ | 1 | 1 | ||
12 | 2011年1月28日 | 北海道浜中町 琵琶瀬湾(新川) | オオハクチョウ | 1 | 1 | ||
13 | 2011年1月31日 | 長崎県長崎市 宮崎町 | オシドリ | 2 | 2 | ||
14 | 2011年2月1日 | 宮崎県延岡市 北川町 | オシドリ | 1 | 1 | ||
15 | 2011年2月1日 | 島根県松江市 玉湯町 | キンクロハジロ | 1 | 1 | ||
16 | 2011年2月1日 | 島根県大山町 | キンクロハジロ | 1 | 1 | ||
17 | 2011年2月2日 | 宮崎県西都市 穂北 | ハヤブサ | 1 | 1 | ||
18 | 2011年2月3日 | 鳥取県米子市 | ホシハジロ | 1 | 1 | ||
19 | 2011年2月3日 | 北海道浜中町 火散布 | オオハクチョウ | 1 | 1 | ||
20 | 2011年2月4日 | 長崎県長崎市 宮崎町 | オシドリ | 1 | 1 | ||
21 | 2011年2月6日 | 鳥取県米子市 | ハヤブサ | 1 | 1 | ||
22 | 2011年2月6日 | 山口県宇部市 常盤公園 | キンクロハジロ | 1 | 1 | ||
23 | 2011年2月7日 | 北海道浜中町 丸山散布(沼) | オオハクチョウ | 1 | 1 | ||
24 | 2011年2月7日 | 大分県中津市 耶馬渓町 | オシドリ | 3 | 3 | ||
25 | 2011年2月8日 | 宮崎県諸塚村 | カイツブリ | 1 | 1 | ||
26 | 2011年2月8日 | 島根県松江市 魚町 | ホシハジロ | 1 | 1 | ||
27 | 2011年2月8日 | 徳島県那賀郡 那賀町 | フクロウ | 1 | 1 | ||
28 | 2011年2月9日 | 大分県大分市 緑が丘 | オシドリ | 1 | 1 | ||
29 | 2011年2月9日 | 山口県宇部市 常盤公園 | 黒鳥 | 1 | 1 | ||
30 | 2011年2月10日 | 福島県福島市 宮下町 | コハクチョウ | 1 | 1 | ||
31 | 2011年2月11日 | 宮崎県宮崎市 熊野 | ハヤブサ | 1 | 1 | ||
32 | 2011年2月11日 | 兵庫県加東市 状ケ池公園 | コブハクチョウ | 1 | 1 | ||
33 | 2011年2月12日 | 長崎県諫早市 有喜町 | ハヤブサ | 1 | 1 | ||
34 | 2011年2月13日 | 鹿児島県出水市 ツル渡来地 | ナベヅル | 1 | 1 | ||
35 | 2011年2月14日 | 栃木県宇都宮市 徳次郎町 | ハヤブサ | 1 | 1 | ||
36 | 2011年2月14日 | 宮崎県日南市 瀬貝 | オシドリ | 1 | 1 | ||
37 | 2011年2月15日 | 宮崎県延岡市 平原町 | ハヤブサ | 1 | 1 | ||
38 | 2011年2月15日 | 大分県大分市 上戸次 | アオサギ | 1 | 1 | ||
39 | 2011年2月16日 | 京都府相楽郡 精華町 | ハヤブサ | 1 | 1 | ||
40 | 2011年2月17日 | 北海道厚岸郡 厚岸町奔渡 | オオハクチョウ | 1 | 1 | ||
41 | 2011年2月18日 | 宮崎県宮崎市 加江田 | オシドリ | 1 | 1 | ||
42 | 2011年2月22日 | 兵庫県西宮市 今津西浜町 | カンムリカイツブリ | 1 | 1 | ||
43 | 2011年3月10日 | 青森県三沢市 米空軍基地内 | ハヤブサ | 1 | 1 | ||
計 | 14 | 61 | 61 | 10 |
WHO(世界保健機関)が検査で確定された患者及び死亡者の数を発表しています。2004年1月28日の発表以来、2011年4月21日現在までの累計の数字は、下の表の通りです。なお、患者数の中には、死亡者数が含まれます。2004年ではベトナムとタイからの患者発生報告に限られましたが、2005年2月2日にはカンボジアから、2005年7月21日にはインドネシアから、2005年11月17日には中国から、2006年1月5日にはトルコから、2006年1月30日にはイラクから、2006年3月21日にはアゼルバイジャンから、2006年4月3日にはエジプトから、2006年5月12日にはジブチから、2007年2月3日にはナイジェリアから、2007年2月27日にはラオスから、2007年12月14日にはミャンマーから、2007年12月27日にはパキスタンから、2008年5月28日にはバングラデシュから、それぞれの国で初めてA(H5)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。
発病日 | 2003年11月25日-2004年3月10日 | 2004年7月19日-2004年10月8日 | 2004年12月16日-2011年4月21日 | 計 | |
---|---|---|---|---|---|
ベトナム | 患者数 | 23 | 4 | 92 | 119 |
死亡者数 | 16 | 4 | 39 | 59 | |
致死率(%) | 70 | 100 | 42.4 | 49.6 | |
タイ | 患者数 | 12 | 5 | 8 | 25 |
死亡者数 | 8 | 4 | 5 | 17 | |
致死率(%) | 67 | 80 | 62.5 | 68.0 | |
カンボジア | 患者数 | 0 | 0 | 15 | 15 |
死亡者数 | 0 | 0 | 13 | 13 | |
致死率(%) | 86.7 | 86.7 | |||
インドネシア | 患者数 | 0 | 0 | 176 | 176 |
死亡者数 | 0 | 0 | 145 | 145 | |
致死率(%) | 82.4 | 82.4 | |||
中国 | 患者数 | 1 | 0 | 39 | 40 |
死亡者数 | 1 | 0 | 25 | 26 | |
致死率(%) | 100 | 64.1 | 65.0 | ||
トルコ | 患者数 | 0 | 0 | 12 | 12 |
死亡者数 | 0 | 0 | 4 | 4 | |
致死率(%) | 33 | 33 | |||
イラク | 患者数 | 0 | 0 | 3 | 3 |
死亡者数 | 0 | 0 | 2 | 2 | |
致死率(%) | 66.7 | 66.7 | |||
アゼルバイジャン | 患者数 | 0 | 0 | 8 | 8 |
死亡者数 | 0 | 0 | 5 | 5 | |
致死率(%) | 63 | 63 | |||
エジプト | 患者数 | 0 | 0 | 143 | 143 |
死亡者数 | 0 | 0 | 47 | 47 | |
致死率(%) | 32.9 | 32.9 | |||
ジブチ | 患者数 | 0 | 0 | 1 | 1 |
死亡者数 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
致死率(%) | 0 | 0 | |||
ナイジェリア | 患者数 | 0 | 0 | 1 | 1 |
死亡者数 | 0 | 0 | 1 | 1 | |
致死率(%) | 100 | 100 | |||
ラオス | 患者数 | 0 | 0 | 2 | 2 |
死亡者数 | 0 | 0 | 2 | 2 | |
致死率(%) | 100 | 100 | |||
ミャンマー | 患者数 | 0 | 0 | 1 | 1 |
死亡者数 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
致死率(%) | 0 | 0 | |||
パキスタン | 患者数 | 0 | 0 | 3 | 3 |
死亡者数 | 0 | 0 | 1 | 1 | |
致死率(%) | 33.3 | 33.3 | |||
バングラデシュ | 患者数 | 0 | 0 | 3 | 3 |
死亡者数 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
致死率(%) | 0 | 0 | |||
計 | 患者数 | 36 | 9 | 507 | 552 |
死亡者数 | 25 | 8 | 289 | 322 | |
致死率(%) | 69.4 | 88.9 | 57.0 | 58.3 |
◎カンボジアの状況
2005年2月2日にカンボジアから初めて報告された患者A(H5)型鳥インフルエンザの患者はカンボジアのKampot県の25歳女性です(文献3、4)。カンボジアで2005年1月21日に呼吸器症状が出現し、1月27日に隣国ベトナムの医療機関を受診しましたが、ベトナムの Kien Giang 県病院で1月30日に死亡しました。2月1日にベトナムのホーチミン市のパスツール研究所で鳥インフルエンザA(H5)型ウイルスによる感染であることが確認されています。患者の14歳の弟が、呼吸器症状を示し死亡しており鳥インフルエンザが疑われますが、すでに火葬されていて、確定するための検体がありません。患者の家族等の患者の濃厚な接触者については、2月14日まで監視下に置かれました。
2005年3月29日には、カンボジアから2例目のA(H5)型鳥インフルエンザの患者が報告されました。1例目と同じくKampot県の28歳男性です。3月17日に発病し、3月21日にプノンペンの病院に入院し、3月22日に死亡しました。Kampot県では鳥インフルエンザで多数のニワトリが死亡しています。
2005年4月12日には、カンボジアから3例目のA(H5)型鳥インフルエンザの患者が報告されました。1例目、2例目と同じくKampot県の8歳の少女です。3月29日に発熱で発病し、プノンペンの病院に入院後、4月7日に死亡しました。
2005年5月4日には、カンボジアから4例目のA(H5)型鳥インフルエンザの患者が報告されました。1例目、2例目、3例目と同じくKampot県の20歳の女性です。ベトナムの病院で4月19日に死亡しています。
2006年3月24日には、カンボジアから5例目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者が報告されました。カンボジア南部でプノンペンの西、Kampong Speu県の3歳の女子です。3月14日に発熱し、プノンペンの病院に3月20日に入院後、3月21日に死亡しています。この3歳の女子の村では、2月から家きんが死に始め、ニワトリの死亡が続いています。この3歳の女子は、病気のニワトリを含むニワトリと遊んでいました。
2006年4月6日には、カンボジアから6例目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者が報告されました。カンボジア東南部でベトナムに接するPrey Veng県の12歳の男子です。3月29日に発熱・頭痛が出現し、診療所で治療後、プノンペンの病院に4月4日に入院し、4月5日に死亡しています。この12歳の男子の村では、数週間の間に多くのニワトリと少数のアヒルの死亡が見られました。この12歳の男子は、村の家族たちのために死んだニワトリを集めていました。
2007年4月10日には、カンボジアから7例目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者が報告されました。Kampong Cham県の13歳の少女です。4月2日に発症し、翌4月3日に入院後、4月5日に死亡しています。近頃、村では、家きんが死んでいて、この13歳の少女は、発病前に病気の鳥を食べていました。
2008年12月12日には、カンボジアから8例目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者が報告されました。Kandal県Kandal Stueng地区の19歳の男性です。11月28日に発症し、11月30日に医療機関を受診、入院治療を受けています。感染源については調査中で、接触者には抗インフルエンザウイルス薬の予防的な投与が行われています。
2009年12月18日には、カンボジアから9例目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者が報告されました。Kampong Cham県Ponhea Kreak地区の57歳の男性です。12月11日に発症し、12月16日にKampong Cham県病院に入院し、治療を受け安定した状態にあります。感染源については調査中です。
2010年5月4日には、カンボジアから10例目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者が報告されました。カンボジア東南部でベトナムに接するPrey Veng県の27歳の男性です。4月13日に発病し、4月16日に入院し、4月17日に死亡しています。発病の7日前に、患者は病気の家きんを処分し食べていました。
2011年2月9日には、カンボジアから11例目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者が報告されました。カンボジアのプノンペンのPrek Leap村の5歳の女子です。1月29日に発病し、2月3日に入院し、入院後12時間で死亡しています。発病前の7日間、患者は病気の家きんと接していました。
2011年2月25日には、カンボジアから12、13例目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者が報告されました。12例目は、Banteay Meachey県Malay地区Takong村の19歳の女性です。2月5日に発病し、2月9日に私立診療所に入院し、2月12日に死亡しました。1月3日に夫、11ヶ月の息子、義母、義姉とカンボジア東南部でベトナムに接するPrey Veng県のPrash Sdach地区Rokar Chor村へ出掛け、1月後半と2月初めに病気や死んだ家禽との接触がありました。13例目は、12例目の患者の11ヶ月の息子です。2月5日に発病し、2月15日に入院し、2月17日に死亡しています。母親と同様に、1月後半と2月初めに病気や死んだ家禽との接触がありました。
2011年4月11日には、カンボジアから14例目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者が報告されました。Kampong Cham県Steung Tang地区の11歳の少女です。3月22日に発症し、3月29日に病院に入院しました。さらに3月31日に他の病院に転入院しましたが、転入院後4時間以内に死亡しました。患者の村では家きんの死亡が報告されています。
2011年4月21日には、カンボジアから15例目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者が報告されました。Prey Veng県Pea Raing地区の5歳の少女です。4月11日に発症し、地域の診療所を受診し、4月13日にKantha Bophaこども病院に入院しました。4月16日に死亡しました。患者の村では家きんの死亡が報告されています。
◎インドネシアの状況
2005年7月21日のWHO(世界保健機関)の発表によれば、インドネシアの保健省からインドネシアでの初めてのA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。38歳の父親です。この父親は、7月2日に発熱が見られ、次いで咳が見られ7月7日にインドネシアの首都ジャカルタ近郊のBanten 県Tangerang の病院に入院、7月12日に死亡しました。この父親の2人の娘も同様な重症の呼吸器症状を示し、1歳の娘が7月9日、8歳の娘が7月14日に死亡していますが、この2人の娘もA(H5N1)型鳥インフルエンザの疑いがありました。家の同居者は他に4人いますが、この4人については、健康で無症状とのことでした。インドネシア保健省は、300人以上の接触者の経過を追いました。
さて、このインドネシアの第一例患者である父親の死亡した1歳の娘と8歳の娘については、A(H5N1)型鳥インフルエンザウイルスの急性感染症とは確定できませんでした。また、300人以上の接触者の経過を追いましたが、接触者から新たな患者は見られませんでした。
2005年9月16日、インドネシアの保健省からインドネシアで二番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。ジャカルタに住む37歳の女性です。8月31日発病し、9月6日入院し、9月10日に死亡しています。
2005年9月22日、インドネシアの保健省からインドネシアで三番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。入院治療中の8歳の男の子です。
2005年9月29日、インドネシアの保健省からインドネシアで四番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。ジャカルタ出身の27歳の女性です。9月17日に発病し、9月19日に入院、9月26日に死亡しました。発病の少し前に、家庭で、病気のニワトリや死んだニワトリと接触があったとのことです。
2005年10月10日、インドネシアの保健省からインドネシアで五番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。スマトラのLampung出身の21歳の男性です。9月20日に発病し、9月24日に入院、10月10日現在も入院中ですが容態は安定しているとのことです。発病の少し前に、家庭で、病気のニワトリや死んだニワトリと接触があったとのことです。
2005年10月24日、インドネシアの保健省からインドネシアで六番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。スマトラのLampung出身の4歳の男の子です。五番目の患者の甥(おい)です。10月4日に発病し、入院しましたが、10月24日現在は全快して退院しています。五番目の患者の近隣に住んではいますが、五番目の患者からの感染とは考えられていません。疫学的調査の結果、感染した家禽からの感染と考えられています。
同じく2005年10月24日、インドネシアの保健省からインドネシアで七番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。西ジャワのBogor出身の23歳の男性です。9月28日に入院し、9月30日死亡しました。疫学的調査の結果、感染した家禽からの感染と考えられています。
2005年11月7日、インドネシアの保健省からインドネシアで八番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。インドネシアの首都ジャカルタ近郊のBanten 県Tangerang 出身の19歳の女性です。10月19日に発病し、10月26日に入院し、10月28日に死亡しました。さらに同日、この女性の8歳の弟が九番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者として報告されました。10月25日に発病し、2005年11月7日現在も入院していますが、良好な状態です。8歳の弟の居住地区ではニワトリが死んだり病気になったりしています。19歳の姉は、この地区を訪れていました。
2005年11月17日、インドネシアの保健省からインドネシアで10番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。ジャカルタ出身の16歳の女の子です。11月4日に発病し、11月6日に入院し、11月8日に死亡しています。
同じく2005年11月17日、インドネシアの保健省からインドネシアで11番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。ジャカルタ出身の20歳の女性です。11月5日に発病し、11月9日に入院し、11月12日に死亡しています。
2005年11月29日、インドネシアの保健省からインドネシアで12番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。西ジャワ県出身の16歳の少年です。11月6日に熱と咳とで発病し、数日後には呼吸困難となり、11月16日に入院しましたが、11月29日現在では安定状態にあります。この少年の7歳と20歳の兄弟が11月3日に発病し11月11日に死亡していますが、すでに埋葬されていて死因は確定できません。村の80家庭において、他のインフルエンザ様の患者は見られていません。亡くなった兄弟の発病前の2週間に家族のニワトリが死んでいます。
2005年12月6日、インドネシアの保健省からインドネシアで13番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。インドネシアの首都ジャカルタ近郊のBanten 県Tangerang 出身の25歳の女性です。11月17日に発熱と腹部不快とで発病し、咳と呼吸困難とが次いで出現し、11月23日に入院し、11月25日に死亡しました。家の周囲での病気の家きんとの接触が明らかになっています。
2005年12月14日、インドネシアの保健省からインドネシアで14番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。西ジャカルタ出身の35歳の男性です。11月6日に発熱と咳と呼吸困難とで発病し、11月9日に入院し、11月19日に死亡しました。患者の家では家きんを飼っていませんが、ニワトリなどの鳥を周囲で飼っているため、感染源を探る目的でこれらの鳥の検査を進めています。
2005年12月23日、インドネシアの保健省からインドネシアで15番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。中央ジャカルタ出身の8歳の男の子です。12月8日に発熱と咳とで発病し、12月13日に入院し、12月15日に死亡しました。感染源を探る目的で患者の家近くにいるハトの検体の検査を進めています。
同じく、2005年12月23日、インドネシアの保健省からインドネシアで16番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。東ジャカルタ出身の39歳の男性です。12月9日に発熱、頭痛、咳と息切れで発病し、12月11日に入院し、12月12日に死亡しました。患者の家では家きんを飼っていませんが、ニワトリなどの鳥を周囲で飼っているため、感染源を探る目的でこれらの鳥の検査を進めています。
2006年1月14日、インドネシアの保健省からインドネシアで17番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。あるジャカルタの病院の産科病棟の助産師の29歳の女性です。12月31日に発病し、1月2日に入院し、1月11日に死亡しました。発病前の2週間に住居の近所で家きんが死んでいます。また、発病の前に家きん市場で新鮮な鶏肉を買っています。発病の前に具合の悪かった職場の同僚はいません。働いている産科病棟で入院中にインフルエンザのような症状を示した患者もいませんでした。
2006年1月23日、インドネシアの保健省からインドネシアで18番目・19番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。18番目の患者は13歳の少女です。1月6日に発病し、1月12日に入院し、1月14日に死亡しました。19番目の患者は18番目の患者の13歳の少女の4歳の弟です。1月8日に発病し、1月14日に入院し、1月17日に死亡しました。なお、呼吸器症状でこの家族の14歳の姉が1月14日に、43歳の父が1月17日に入院しています。二人とも、A(H5N1)型鳥インフルエンザに感染していないか検査中です。飼っているニワトリが18番目の患者の発病の三日前から死に始めました。この家族は、死んだニワトリと濃厚な接触がありましたし、死んだ鳥の片付けを手伝いました。
2006年2月6日、インドネシアの保健省からインドネシアで20-23番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。20番目の患者は西ジャワの22歳の男性です。1月26日に死亡しました。家きんの肉が売られている東ジャカルタの市場でバナナ売りとして働いていました。住居の隣人は、男性の発病に先立って家きんの死亡があったと話しています。21番目の患者は同じく西ジャワの15歳の少年です。2月1日に死亡しました。発病の前の週に住居の近くでニワトリが死亡したことが報告されています。22番目の患者は同じく西ジャワの9歳の少女です。1月19日に入院し、全快しました。18番目・19番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者が住む地域に隣接する村に住んでいます。発病に先立って村で家きんの死亡があったことが報告されています。23番目の患者は、五番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者であるスマトラのLampungの21歳の男性の5歳の弟です。兄に続き10月に発病しましたが全快しました。兄弟は、ニワトリの処理の際、病気のニワトリとの直接の接触がありました。当初の検査では、判明しなかったのですが、急性期の血清と回復してからの血清における抗体価を調べることで明らかになりました。
2006年2月13日、インドネシアの保健省からインドネシアで24番目・25番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。二人は、西ジャワ県の違う地区にすんでいました。24番目の患者は22歳の女性です。1月25日に発病し、2月10日に死亡しました。近隣でニワトリを飼っています。近隣の市場に愛玩鳥がいます。25番目の患者は27歳の女性です。1月31日に発病し、2月10日に死亡しました。発病の四日前に近隣でニワトリが死んでいます。
2006年2月20日、インドネシアの保健省からインドネシアで26番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。東ジャカルタの23歳の男性です。2月5日に発病し、2月7日に入院し、2月10日に死亡しました。市場の卵売りとして雇用されていました。
2006年2月27日、インドネシアの保健省からインドネシアで27番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。西ジャワ県の27歳の女性です。2月13日に発病し、2月20日に死亡しました。発病の四日前に近隣でニワトリが死んでいます。
2006年3月10日、インドネシアの保健省からインドネシアで28番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。中央ジャワのSemerangの4歳の男子です。2月10日に発熱し、2月28日に死亡しました。発病の前に近隣でニワトリが死んでいます。
2006年3月13日、インドネシアの保健省からインドネシアで29番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。中央ジャワのBoyolaliの12歳の少女です。2月19日に発熱し、2月23日に入院し、3月1日に死亡しました。発病の前に家でニワトリが死んでいます。
2006年4月4日、インドネシアの保健省からインドネシアで30番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。西ジャカルタのKapukの20ヶ月の女子です。3月17日に発熱と咳が出現し、3月22日に入院し、3月23日に死亡しました。発病の一週間前から近隣でニワトリが死に続けています。
2006年4月12日、インドネシアの保健省からインドネシアで31番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。西ジャワで家きん農場で働いている23歳の男性です。3月20日に発病しましたが全快しました。この男性の農場への訪問の2週間前に家きんが死んでいます。
2006年4月19日、インドネシアの保健省からインドネシアで32番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。インドネシアの首都ジャカルタ近郊のBanten 県Tangerang 出身の24歳の男性です。3月29日に発病し、4月8日に死亡しました。
2006年5月8日、インドネシアの保健省からインドネシアで33番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。インドネシアの大ジャカルタ出身の30歳の男性です。4月17日に発病し、4月21日に入院し、4月26日に死亡しました。男性は、家きんを含めた動物を飼っている農場の近くに住んでいました。
2006年5月23日までに、インドネシアの保健省から新たに9人のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。9人の内、7人については、北スマトラのKaro県のKubu Sembelang村の親族で近所に居住しています。この7人の集団発生については、発端となった患者は、検体が採取されなかったため検査で確定できずこの7人に含まれていませんが、4月27日に発病し5月4日に死亡した37歳の女性の可能性があります。7人については、37歳の女性の、15歳(5月9日死亡)と17歳(5月12日死亡)の二人の息子、32歳の弟(5月15日に発病し5月22日死亡)とその10歳の息子(5月13日死亡)、28歳の妹(5月10日死亡)とその18ヶ月の娘(5月14日死亡)、および、25歳の弟(生存)です。37歳の女性は4月29日の夜、頻回の咳をしていましたが、同じ狭い部屋で15歳(5月9日死亡)と17歳(5月12日死亡)の二人の息子、および、25歳の弟(生存)も寝ていました。遅れて発病した32歳の弟については、その10歳の息子の看病に関わることで感染した可能性も考えられています。この北スマトラの集団発生で、ヒトからヒトへの感染が起こったかどうかについては、よくわかっていません。9人の内、残りの2人については、北スマトラ以外での発生であり、5月2日に発病し5月7日に入院し5月12日に死亡した東ジャワのスラバヤの38歳の女性および、5月7日に入院し5月13日に死亡した東ジャカルタのBekasiの12歳の少年でした。
この北スマトラの集団発生で分離されたウイルスについては、遺伝子の解析が行われ、北スマトラの家きんから分離されたウイルスと同様であり、ヒトやブタのインフルエンザウイルスとの遺伝子再集合も認められず、著しい突然変異も認められていません。また、オセルタミビル(商品名:タミフル)に対する耐性も認められていません。
この北スマトラの集団発生の発端となった可能性がある37歳の女性は、Tigapanah村の市場で果物等を売っていました。37歳の女性の売り場から15m離れたところでニワトリが売られていましたが、市場での家きんの死亡は見られませんでした。しかし、37歳の女性は庭でニワトリを飼っていて夜はニワトリを家の中に入れていました。飼っていたニワトリの三羽が発病前に死んでいます。また、飼っているニワトリの糞を庭の肥料として使っていました。
2006年5月29日、インドネシアの保健省から新たに6人のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。この6人については、北スマトラのKaro県のKubu Sembelang村の親族での集団発生とは関係ありません。東ジャワの18歳の男が5月6日発病、5月17日入院し回復中です。発病前に死んだニワトリとの接触がありました。西ジャワのBandungの18歳と10歳の兄妹が二人とも5月16日に発病し、5月22日に入院し、5月23日に死亡しました。発病前に病気や死んだニワトリとの接触がありました。西ジャカルタの39歳の男が5月9日に発病し、5月16日に入院し、5月19日に死亡しました。発病前に自宅の屋根の詰まった樋のハトの糞を片付けていました。5月6日に発病した南ジャカルタの43歳の男、および、5月17日に発病した西スマトラの15歳の少女については、感染源等について調査中です。
2006年6月6日、インドネシアの保健省からインドネシアで49番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。西ジャワのTasikmalayaの15歳の少年です。5月24日に発病し、5月26日に入院し、5月30日に死亡しました。発病の前に家で病気あるいは死んだニワトリとの接触がありました。
2006年6月15日、インドネシアの保健省からインドネシアで50番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。インドネシアの首都ジャカルタ近郊のBanten 県Tangerang 出身の7歳の少女です。5月26日に発病し、5月30日に入院し、6月1日に死亡しました。発病の前に自宅および近隣でニワトリが死んでいます。なお、この50番目の患者の10歳の兄も呼吸器疾患で5月29日に死亡していますが、検体が保存されていないため、A(H5N1)型鳥インフルエンザの患者であったかどうかは、わかりません。
2006年6月20日、インドネシアの保健省からインドネシアで51番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。南ジャカルタの13歳の少年です。6月9日に発病し、6月13日に入院し、6月14日に死亡しました。発病の一週間前に自宅で少年の祖父がニワトリを処分しています。祖父は健康なままです。
2006年7月4日、インドネシアの保健省からインドネシアで52番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。東ジャワ県のTulungagung地区の5歳の男子です。6月8日に発病し、6月14日に入院し、6月16日に死亡しました。発病の2週間前に自宅でニワトリが死亡しています。
2006年7月14日、インドネシアの保健省からインドネシアで53番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。ジャカルタ郊外の3歳の女子です。6月23日に発病し、7月5日に入院し、7月6日に死亡しました。発病の2日前に近所で死んだニワトリを片付けるためにニワトリに触れています。近所のニワトリの検体からもA(H5N1)型鳥インフルエンザウイルスが検出されています。
2006年7月20日、インドネシアの保健省からインドネシアで54番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。東ジャカルタの44歳の男性です。6月24日に発病し、7月10日に入院し、7月12日に死亡しました。自宅の周囲の家きんからの感染の可能性が考えられます。また、食品店主として仕事で定期的に訪れていた市場での感染の可能性も考えられます。
2006年8月8日、インドネシアの保健省からインドネシアで55番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。西ジャワ県の16歳の男性です。7月26日に発病し、8月4日に入院し、8月7日に死亡しました。発病前に自宅で病気で死に掛っているニワトリと接触しています。自宅のニワトリからH5亜型ウイルスが検出されています。
2006年8月9日、インドネシアの保健省からインドネシアで56番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。ジャカルタ県の17歳の女性です。7月28日に発病し、8月4日に入院し、8月8日に死亡しました。自宅でペットのハトを飼っています。近隣の家で家きんを飼っています。動物保健当局が、近隣の家の家きんから検体を採取し検査を進めています。
2006年8月14日、インドネシアの保健省からインドネシアで57番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。西ジャワ県のGarut地区の人里離れたCikelet村の17歳の男性です。7月26日に発病し、8月9日に入院し、回復しつつあります。発病前の週に自宅や近隣で死んだニワトリ・アヒルと接触しています。ニワトリの死骸の廃棄の際に直接に接触しています。なお、この患者の周辺の調査により、やはりニワトリが死んでいる近所の家庭の20歳の男性の存在が明らかになっています。この20歳の男性は、7月26日に発病し、8月5日に地区のヘルスセンターを受診し、8月6日に呼吸器疾患で死亡しています。入院することもなく死亡したため、検体は採取されておらず、死因は不明です。
2006年8月17日、インドネシアの保健省からインドネシアで58番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。西ジャワ県のGarut地区の人里離れたCikelet村の9歳の女子です。57番目の患者とは同じCikelet村ですが村内の違う小村です。8月1日に発病し、8月14日に入院し、8月15日に死亡しています。自宅で最近ニワトリが死んでいます。
2006年8月21日、インドネシアの保健省からインドネシアで59番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。西ジャワ県のGarut地区の人里離れたCikelet村の35歳の女性です。57番目、58番目の患者とは同じ村です。8月17日に重症の呼吸器疾患で入院しましたが、入院後二時間で死亡しています。Cikelet村は、約20の小村からなり、それぞれの小村は、人口200-400人程で、多くは親族で暮らしています。それぞれの小村は険しい山々に囲まれた盆地にあり、曲がりくねった岩だらけの道を徒歩か馬で行くしか交通手段はありません。Cikelet村では、マラリアによる死亡がよくみられますが、医療機関への受診は少なく、死亡に関する医学的記録は乏しいです。Cikelet村では、2006年6月下旬に至るまで、家きんの大量死は見られませんでした。2006年6月下旬に、宗教的な祭りに備えて、生きているニワトリが村外から購入されて来ました。その直後から、Cikelet村での家きんの大量死が始まりました。
2006年8月23日、インドネシアの保健省からインドネシアで60番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。西ジャワ県のBakasiの6歳の女子です。8月6日に発病し、8月11日に入院し、回復しつつあります。
2006年9月8日、インドネシアの保健省からインドネシアで63番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。South Sulawesi 県のMakassarの14歳の女子です。6月18日に発病し、6月23日に入院し、6月24日に死亡しています。家の近くで家きんとの接触がありました。
なお、同じく2006年9月8日、インドネシアの保健省から2005年におけるA(H5N1)型鳥インフルエンザの二人の患者の発生がさかのぼって報告されました。一人目は、インドネシアの第一例患者とされた父親の8歳の娘です。2005年6月24日に発病し、6月28日に入院し、7月14日に死亡しています。二人目は、中央ジャワ県のMagelangの45歳の男性です。病気の家きんとの直接の接触の後、2005年11月25日に発病し、その後、回復しています。
2006年9月14日、インドネシアの保健省から2006年3月と5月におけるA(H5N1)型鳥インフルエンザの二人の患者の発生がさかのぼって報告されました。一人目は、西ジャワ県のEast Bekasiの5歳の男子です。2006年3月4日に発病し、3月6日に入院し、3月19日に死亡しています。家の近所で病気の家きんとの接触がありました。二人目は、西スマトラ県のSolokの27歳の男性です。2006年5月29日に患者として報告された、5月17日発病の15歳の少女の兄です。妹の入院治療に六日間付き添っていました。2006年5月28日に発病し、その後、回復しています。病気の家きんとの接触を兄は否定していて、妹からの感染の可能性もあります。
2006年9月25日、インドネシアの保健省からインドネシアで66番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。東ジャワ県の11歳の少年です。9月16日に発熱と咳とで発病し、9月18日に入院し、同じ9月18日に死亡しています。発病の前の月から自宅の家きんが死に始め、自宅の近くで家きんの死亡が続きました。
また、同じく2006年9月25日、インドネシアの保健省からインドネシアで67番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。南ジャカルタの9歳の少年です。9月13日に発熱と鼻水で発病し、9月20日に入院し、9月22日に死亡しています。ペットの病気のニワトリと接触していました。
2006年9月27日、インドネシアの保健省からインドネシアで68番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。西ジャワのBandungの20歳の男性です。9月17日に発熱と咳とで発病し、9月24日に入院し、9月28日の朝早くに死亡しました。患者の23歳の兄も9月16日に発病し、9月24日に入院し入院後二時間で呼吸器疾患で死亡しました。23歳の兄については検体がないため確定できません。兄弟二人とも、飼い犬に与えるエサとするため、死んだ鳥との接触がありました。自宅の鳥のH5型インフルエンザウイルスの感染が明らかになっています。
2006年10月3日、インドネシアの保健省からインドネシアで69番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。東ジャワ県の21歳の女性です。9月19日に発病し、9月25日に入院しました。隔離され抗インフルエンザウイルス剤のオセルタミビルの投与を受けています。すでに9月25日に患者として報告された11歳の少年の姉です。自宅の家きんの死亡が見られました。
2006年10月16日、インドネシアの保健省からインドネシアで70-72番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。三人とも死亡しています。70番目の患者は、西ジャワ県の67歳の女性です。10月3日に発病し、10月7日に入院し、10月15日に死亡しました。発病に先立って、自宅や近隣でニワトリが死んでいます。71番目の患者は、ジャカルタ県南ジャカルタの11歳の男性です。10月2日に発病し、10月5日に入院し、10月14日に死亡しました。近隣で死んだニワトリへの曝露がありました。72番目の患者は、中央ジャワ県の27歳の女性です。10月8日に発病し、10月12日に入院し、10月13日に死亡しました。
2006年11月13日、インドネシアの保健省からインドネシアで73、74番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。73番目の患者は、Banten県Tangerangの35歳の女性です。11月7日に発病し、11月10日に入院しました。なお、この35歳の女性は、11月28日早朝に死亡しました。74番目の患者は、西ジャワ県のKarawangの30ヶ月の男子です。11月5日に発病し、11月10日に入院し、11月13日に死亡しました。発病に先立って、自宅の近隣でニワトリが死んでいます。
2007年1月9日、インドネシアの保健省からインドネシアで75、76番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。75番目の患者は、西ジャカルタの14歳の少年です。2006年12月31日に発病し、2007年1月4日に入院しました。その後、1月10日に死亡しました。自宅の近隣で家きんが死んでいました。76番目の患者は、Banten県Tangerangの37歳の女性です。2007年1月1日に発病し、1月6日に入院しました。その後、1月11日に死亡しました。病気の家きんが感染源の可能性があります。
2007年1月12日、インドネシアの保健省からインドネシアで77番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、Banten県Tangerangの22歳の女性です。2007年1月3日に発病し、入院しましたが、1月12日遅くに死亡しました。発病前に近隣でのニワトリの死亡が報告されています。
2007年1月15日、インドネシアの保健省からインドネシアで78、79番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。78番目の患者は、南ジャカルタの22歳の女性です。2007年1月6日に発病し、1月12日に死亡しました。発病前に近隣での鳥の死亡が報告されています。76番目の患者であるBanten県Tangerangの37歳の女性の18歳の息子が79番目の患者として確定されました。危篤状態で入院しています。母親と同様の感染源への曝露があったと考えられます。
2007年1月22日、インドネシアの保健省からインドネシアで80番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、西ジャワ県の32歳の女性です。2007年1月11日に発病し、1月19日に病院で死亡しました。発病前に病気のニワトリを処分していました。
2007年1月29日、インドネシアの保健省からインドネシアで81番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、中央ジャワ県のMagelang地区の6歳の女子です。2007年1月8日に発病し、1月19日に病院で死亡しました。発病前に死んだ家きんと接触していました。
2007年5月16日、インドネシアでの82-96番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が確定されました。発病日が2007年1月25日から2007年5月3日までの15人の患者で、その内13人が死亡しています。15人の患者の内、病気あるいは死んだ家きんとの接触がある者が7人、感染源が明らかでない者が8人です。
2007年5月24日、インドネシアの保健省からインドネシアで97番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、中央ジャワ県の5歳の女子です。2007年5月8日に発病し、5月15日に入院し、5月17日に死亡しました。発病前に死んだ家きんとの接触がありました。
2007年5月31日、インドネシアの保健省からインドネシアで98番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、中央ジャワ県の45歳の男性です。2007年5月17日に発病し、5月26日に入院し、5月28日に死亡しました。発病前に死んだ家きんとの接触がありました。
2007年6月6日、インドネシアの保健省からインドネシアで99番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、中央ジャワ県の16歳の女性です。2007年5月21日に発病し、5月25日に入院し、5月29日に死亡しました。発病前に死んだ家きんとの接触がありました。
2007年6月15日、インドネシアの保健省からインドネシアで100番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、Riau県の26歳の男性です。2007年6月3日に発病し、6月6日に入院し、6月12日に死亡しました。発病前に病気の家きんや死んだ家きんとの接触がありました。
2007年6月25日、インドネシアの保健省からインドネシアで101番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、Riau県の3歳の女子です。2007年6月18日に発病し、その後、回復しました。発病前に病気の家きんや死んだ家きんとの接触がありました。
2007年7月11日、インドネシアの保健省からインドネシアで102番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、Banten県の6歳の女子です。2007年7月1日に発病し、7月5日に入院し、7月8日に死亡しました。感染源については、発病の5日前に登校した学校の近くでのニワトリの鳥インフルエンザの集団発生の可能性があります。
2007年8月14日、インドネシアの保健省からインドネシアで103番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、バリ県の29歳の女性です。2007年8月3日に発病し、8月7日に入院し、8月12日に死亡しました。発病前に病気の家きんや死んだ家きんとの接触がありました。なお、この患者の5歳の娘が、母親の発病に先行して、呼吸器疾患で7月26日に発病し、7月30日に入院しましたが、鳥インフルエンザを疑われることなく8月3日に地域の病院で死亡しています。発病前に病気の家きんや死んだ家きんとの接触がありました。
2007年8月16日、インドネシアの保健省からインドネシアで104番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、Banten県Tangerangの17歳の女性です。2007年8月9日に発病し、8月13日に入院し、8月14日に死亡しました。感染源については、調査中です。
2007年8月23日、インドネシアの保健省からインドネシアで105番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、Bali県Tabanan地区の28歳の女性です。2007年8月14日に発病し、8月18日に入院し、8月21日に死亡しました。患者は、家きん商で、家きんでの鳥インフルエンザの集団発生が起こった村に家きんを集めに行っていました。
2007年9月10日、インドネシアの保健省からインドネシアで106番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、Riau県の33歳の男性です。2007年8月25日に発病し、9月2日に入院し、9月6日に死亡しました。感染源については、調査中です。
2007年10月2日、インドネシアの保健省からインドネシアで107番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、ジャカルタ県の21歳の男性で昔ながらの市場の卵売りです。2007年9月18日に発病し、9月25日に入院し、9月28日に死亡しました。
2007年10月8日、インドネシアの保健省からインドネシアで108番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、Riau県Pekanbaru市の44歳の女性です。2007年10月1日に発病し、10月6日に死亡しました。感染源については、調査中です。
2007年10月12日、インドネシアの保健省からインドネシアで109番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、Banten県Tangerangの12歳の男子です。2007年9月30日に発病し、入院後、10月13日に死亡しました。発病の前に、学校の近くで死んだニワトリとの直接の接触がありました。
2007年10月25日、インドネシアの保健省からインドネシアで110番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、Banten県Tangerangの5歳の女子です。2007年10月14日に発病し、10月20日に入院し、10月22日に死亡しました。発病の2週間前に、近所で家きんが死んでいます。
2007年10月31日、インドネシアの保健省からインドネシアで111番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、Banten県Tangerangの3歳の男子です。2007年10月14日に発病しましたが、軽快しました。発病の前に、自宅で家きんが死んでいます。110番目の患者と住居は同じ地区ですが、110番目の患者との接触はありません。
2007年11月5日、インドネシアの保健省からインドネシアで112番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、Banten県Tangerangの30歳の女性です。2007年10月23日に発病し、10月31日に入院し、11月3日に死亡しました。発病の前に、近所で家きんが死んでいます。
2007年11月12日、インドネシアの保健省からインドネシアで113番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、Riau県Bengkalis地区の31歳の男性です。2007年10月31日に発病し、11月3日に入院し、11月6日に死亡しました。感染源については、調査中です。
2007年12月12日、インドネシアの保健省からインドネシアで114番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、Banten県Tangerangの28歳の女性です。2007年12月1日に発病し、12月7日に入院し、12月10日に死亡しました。患者は、装飾用の植物を道端で売っていましたが、その近隣には家きんや家きん用のかごが存在しました。
2007年12月13日、インドネシアの保健省からインドネシアで115番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、Banten県Tangerangの47歳の男性です。2007年12月2日に発病し、12月9日に入院し、12月13日に死亡しました。感染源については、調査中です。
2007年12月26日、インドネシアの保健省からインドネシアで116番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、西ジャカルタ市の24歳の女性です。2007年12月14日に発病し、12月19日に入院し、12月25日に死亡しました。感染源については、調査中です。
2008年1月11日、インドネシアの保健省からインドネシアで117番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、西ジャワ県の16歳の女性です。2007年12月30日に発病し、2008年1月4日に入院し、1月15日に死亡しました。発病前の二週間には近隣でニワトリが死んでいました。
2008年1月15日、インドネシアの保健省からインドネシアで118番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、Banten県Tangerangの32歳の女性です。2008年1月3日に発病し、1月9日に入院し、1月10日に死亡しました。発病の前の週に、鳥や家きんとの濃厚な接触がありました。
2008年1月21日、インドネシアの保健省からインドネシアで119番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、Banten県Tangerangの8歳の男子です。2008年1月7日に発病し、1月16日に入院し、1月18日に死亡しました。患者はニワトリの処分場の近くに住んでいました。
2008年1月23日、インドネシアの保健省からインドネシアで120番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、Banten県Tangerangの30歳の男性です。2008年1月13日に発病し、1月19日に入院し、1月24日に死亡しました。感染源については、調査中です。
2008年1月29日、インドネシアの保健省からインドネシアで121番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、ジャカルタ県東ジャカルタの31歳の女性です。2008年1月18日に発病し、1月22日に入院し、1月31日に死亡しました。生きている家きんが売られている市場を発病三日前に患者が訪ねています。
2008年1月29日、インドネシアの保健省からインドネシアで122番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、西ジャワのDepok市の9歳の男子です。2008年1月16日に発病し、1月23日に入院し、1月27日に死亡しました。生きている家きんが売られている市場の隣に患者は住んでいました。
2008年1月29日、インドネシアの保健省からインドネシアで123番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、Banten県Tangerangの32歳の男性です。2008年1月17日に発病し、1月24日に入院し、1月29日に死亡しました。感染源については、調査中です。
2008年1月29日、インドネシアの保健省からインドネシアで124番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、ジャカルタ県東ジャカルタの23歳の女性です。2008年1月19日に発病し、1月24日に入院し、1月27日に死亡しました。感染源については、調査中です。
2008年2月5日、インドネシアの保健省からインドネシアで125番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、Banten県Tangerangの29歳の女性です。2008年1月22日に発病し、1月28日に入院し、2月2日に死亡しました。感染源については、調査中です。
2008年2月5日、インドネシアの保健省からインドネシアで126番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、ジャカルタ県西ジャカルタの38歳の女性です。2008年1月23日に発病し、1月26日に入院し、危篤状態です。感染源については、調査中です。
2008年2月12日、インドネシアの保健省からインドネシアで127番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、ジャカルタ県西ジャカルタの15歳の女性です。2008年2月2日に発病し、2月8日に入院し、危篤状態です。2008年2月5日に126番目の患者として報告された38歳の女性の娘です。病気の母とは、1月27-28日に接触しています。近隣でニワトリなどの鳥とも接触があり、これらの鳥からの感染も考えて鳥から検体を採取して検査しています。
2008年2月21日、インドネシアの保健省からインドネシアで128番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、中央ジャワ県Sragen地区の16歳の男性です。2008年2月3日に発病し、2008年2月7日に入院し、2月10日に死亡しました。発病前に自宅で病気や死んだ家きんとの接触があり、自宅で病気のニワトリを処分していました。
2008年2月21日、インドネシアの保健省からインドネシアで129番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、ジャカルタ県南ジャカルタ地区の3歳の男子です。2008年2月3日に発病し、2008年2月10日に入院し、2月15日に死亡しました。発病前の二週間には近隣でニワトリとペットの鳥が死んでいました。
2008年4月2日、インドネシアの保健省から3人のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。感染源について調査中ですが、3人の患者の間に疫学的関連は見つかっていません。インドネシアで130番目の患者は、西ジャワ県Subang地区の15歳の男子生徒です。2008年3月19日に発病し、2008年3月22日に入院し、3月26日に死亡しました。インドネシアで131番目の患者は、西ジャワ県Bekasi市の11歳の女子生徒です。2008年3月19日に発病し、2008年3月23日に入院し、3月28日に死亡しました。インドネシアで132番目の患者は、西スマトラ県Bukit Tinggiの21歳の女性です。2008年3月17日に発病し、2008年3月22日に入院し、回復しつつあります。
2008年4月30日、インドネシアの保健省からインドネシアで133番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、中央ジャワ県Wonogiri地区の3歳の男子です。2008年4月14日に発病し、2008年4月21日に入院し、4月23日に死亡しました。発病前に病気や死んだ家きんとの接触がありました。
2008年6月19日、インドネシアの保健省から2人のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。2人の患者の間に疫学的関連は見つかっていません。インドネシアで134番目の患者は、DKIジャカルタ県南ジャカルタの16歳の女性です。2008年5月7日に発病し、2008年5月12日に入院し、5月14日に死亡しました。発病前に病気や死んだ家きんとの接触がありました。インドネシアで135番目の患者は、Banten県Tangerangの34歳の女性です。2008年5月26日に発病し、2008年6月2日に入院し、6月3日に死亡しました。感染源については、調査中です。
2008年9月10日、インドネシアの保健省から2人のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。インドネシアで136番目の患者は、Banten県Tangerangの38歳の男性です。2008年7月4日に発病し、7月9日に入院し、7月10日に死亡しました。近隣には放し飼いの家きんがいます。隣人は商売用の家きんを囲いの中で飼っています。インドネシアで137番目の患者は、Banten県Tangerangの20歳の男性です。2008年7月20日に発病し、7月29日に入院し、7月31日に死亡しました。患者の家庭では患者の発病の前の週にニワトリが死んでいて、患者はニワトリを処分して食べていました。
2008年12月9日、インドネシアの保健省から2人のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。インドネシアで138番目の患者は、Riau県の9歳の女児です。2008年11月7日に発病し、11月12日に入院しました。回復し、11月27日に退院しました。自宅で11月2日に家きんが死んでいます。インドネシアで139番目の患者は、東ジャカルタの2歳の女児です。2008年11月18日に発病し、11月26日に入院し、11月29日に死亡しました。生きている鳥の市場での曝露が感染源となった可能性があります。
2009年1月22日、インドネシアの保健省から2人のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。インドネシアで140番目の患者は、Banten県Tangerangの29歳の女性です。2008年12月11日に発病し、12月13日に入院し、12月16日に死亡しました。いつも鶏肉を買いに市場を訪れていました。家庭での接触者が医学的観察下に置かれましたが、誰も発病しませんでした。インドネシアで141番目の患者は、西ジャワ県Bekasi市の5歳の女児です。2008年12月23日に発病し、12月27日に入院し、2009年1月2日に死亡しました。発病の二日前に鶏肉と卵とを買いに市場を訪れていました。接触者が医学的観察下に置かれましたが、誰も発病しませんでした。
2009年12月30日、インドネシアの保健省から、インドネシアの2009年のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が20人であり、内19人が死亡したことが報告されました。
2010年2月12日、インドネシアの保健省から、インドネシアで163番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。DKIジャカルタ県南ジャカルタの25歳の女性です。2010年1月25日に死亡しました。家きんとの直接の接触で感染した可能性があります。また、2009年12月30日に、インドネシアの2009年のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が20人であり、内19人が死亡したことが報告されましたが、インドネシアの2009年のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が1人追加されて21人に改められました。内19人が死亡しています。
2010年5月6日、インドネシアの保健省から2人のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。インドネシアで164番目の患者は、東ジャワ県Malang市の45歳の女性です。2010年2月22日に発病しましたが、健康を回復しました。発病前4日間に死んだニワトリを処分していました。インドネシアで165番目の患者は、Riau県Pekanbaru市の4歳の女子です。2010年4月19日に発病し、2010年4月22日に入院し、4月28日に死亡しました。感染源については、調査中です。
2010年7月5日、インドネシアの保健省からインドネシアで166番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、DKIジャカルタ県南ジャカルタ地区の34歳の女性です。2010年5月25日に発病し、2010年5月27日に入院し、6月1日に死亡しました。植物の苗を育てる畑の肥料を介しての感染の可能性があります。
2010年7月22日、インドネシアの保健省からインドネシアで167番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、中央ジャワ県南Sukoharjo地区の13歳の少女です。2010年6月16日に発病し、6月21日に入院し、6月24日に死亡しました。発病の一週間前に近所で家きんが死亡していました。
2010年8月3日、インドネシアの保健省からインドネシアで168番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、Banten県Tangerangの34歳の女性です。2010年7月2日に発病し、7月4日に入院し、7月7日に死亡しました。感染源については、調査中です。
2010年10月18日、インドネシアの保健省から2人のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。インドネシアで169番目の患者は、ジャカルタ県西ジャカルタの35歳の男性です。2010年8月16日に発病し、2010年8月20日に入院し、8月27日に死亡しました。発病の一週間前に自宅周囲で多くのニワトリが死んでいます。インドネシアで170番目の患者は、西ジャワ県Kota Depokの40歳の女性です。2010年9月9日に発病し、2010年9月12日に入院し、9月17日に死亡しました。生きている鳥の市場に発病前に行っています。
2010年12月9日、インドネシアの保健省からインドネシアで171番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、西ジャワ県Bandung市の21歳の女性です。2010年11月14日に発病し、11月22日に入院しました。患者は、ニワトリの糞で汚れている養鶏場の近くに住んでいます。
2011年3月2日、インドネシアの保健省からインドネシアで172番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、西ジャワ県Karawangの26歳の女性です。2011年1月30日に発病し、2月3日に入院しました。オセルタミビルによる治療を受けましたが、2月8日に死亡しました。患者は、伝統的市場で家きんの肉や食肉用のニワトリを購入していました。
2011年3月14日、インドネシアの保健省から、相互には無関係の2人のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。インドネシアで173番目の患者は、西ジャワ県Depok市の2歳の男子です。2011年2月3日に発病し、2月5日に私立診療所に入院し、2月6日に病院に転入院し、2月6日に死亡しました。発病前に自宅周囲に病気や死んだ家きんがいました。インドネシアで174番目の患者は、西ジャワ県Bekasi市の31歳の女性です。2011年2月23日に発病し、2月25日に私立診療所に入院し、2月28日に病院に転入院し、オセルタミビルによる治療を受けましたが、3月1日に死亡しました。生きている家きんが売られている伝統的市場に発病前に行っていました。
2011年3月25日、インドネシアの保健省から、インドネシアで175番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、西ジャワ県Bekasi市の2歳の女子です。2011年3月2日に発病し、3月3日に医療施設に入院し、3月9日に病院に転入院し、全快しました。この175番目の患者は、174番目の患者の子です。174番目の患者である母が亡くなった翌日に発病しました。母と一緒に生きている家きんが売られている伝統的市場に発病前に行っていました。
2011年4月1日、インドネシアの保健省から、インドネシアで176番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、Yogyakarta県Gunung Kidulの28歳の女性です。2011年3月1日に発病し、3月6日に医療施設に入院し、3月11日に病院に転入院し、3月14日に死亡しました。家族がニワトリ・アヒルを飼っています。毎日のように伝統的市場に行っていました。近隣には自由に徘徊する家きんが多く、ニワトリの死亡も報告されていました。
◎タイの状況
タイについては、2005年10月20日、タイの公衆衛生省から、2004年の10月8日の報告以来のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。Kanchanaburi県の出身の48歳の男性です。10月13日に発病し、10月17日に入院、10月19日に死亡しました。病気のニワトリと屠殺の際に接触があったとのことです。男性の7歳の息子も10月16日に呼吸器症状が発病し、10月19日に入院しました。病気のニワトリの毛の処理について息子は父を手伝っています。息子についても、10月24日、A(H5N1)型鳥インフルエンザと検査結果が確定しました。10月24日現在、息子は回復しつつあります。
さらに、2005年11月1日、タイの公衆衛生省から、A(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。バンコック出身の50歳の女性です。10月26日に発病し、10月29日に入院しています。患者は10月23日にバンコックの北のNonthaburi県にいる夫を訪ねていますが、そこでは、数日前からニワトリが死に始めていたとのことです。2005年11月1日現在、患者の濃厚な接触者には、呼吸器疾患は見られていません。
2005年11月14日、タイの公衆衛生省から、2005年になって4番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。バンコック郊外の出身の1歳6ヶ月の男の子です。11月1日に発病し、11月5日に入院、11月14日現在は良好な状態です。
2005年12月9日、タイの公衆衛生省から、2005年になって5番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。中央部Nakhonnayok県出身の5歳の男の子です。11月25日に発病し、12月5日に入院、12月7日に死亡しました。近所の死んだニワトリからの感染の可能性が考えられています。
2006年7月26日、タイの公衆衛生省から、2006年になって1番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。北部Phichit県出身の17歳の男性です。7月15日に発病し、7月20日に入院、7月24日に死亡しました。Phichit県では、動物でのA(H5N1)型鳥インフルエンザの集団発生の再発も同時に起こっていますが、17歳の男性は、死んだニワトリの死骸を7月10日に埋めています。
2006年8月7日、タイの公衆衛生省から、2006年になって2番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。27歳の男性です。7月24日に発病し、7月30日に入院、8月3日に死亡しました。発病の約一週間前に、死に始めた自宅のニワトリと接触しています。
2006年9月27日、タイの公衆衛生省から、2006年になって3番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。通算ではタイにおける25番目の患者となります。タイ北東部のNong Bua Lam Phu県の59歳の男性農夫です。7月14日に発熱し、7月21日に入院、8月10日に死亡しました。農夫の発病に先立って、農夫が飼っている闘鶏が突然死んでいます。鳥インフルエンザの家きんにおける集団発生は、2005年11月9日以来沈静化していましたが、2006年7月下旬にはタイの二つの県で鳥インフルエンザの家きんにおける集団発生が報告されています。
◎ベトナムの状況
ベトナムについては、2005年11月9日、ベトナムの保健省から、2005年7月下旬の報告以来のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。ハノイ出身の35歳の男性です。10月26日に呼吸器症状で入院し、10月29日に死亡しました。
2005年11月25日、ベトナムの保健省から、A(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。Hai Phong 県出身の15歳の少年です。11月14日に発病、11月16日に入院しましたが退院し回復しつつあります。
2007年6月29日、ベトナムの保健省から、2005年11月下旬の報告以来のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が2例報告されました。1例目はVinh Phuc県の29歳の男性です。結婚式のため家きんを処分した数日後の5月10日に発病し、5月15日に入院しましたが、6月11日には軽快退院しました。2例目はThai Nguyen県の19歳の男性です。家きんの処分場での家きんとの接触後の5月20日に発病し、5月25日に入院し病状は安定しています。
2007年8月31日、ベトナムの保健省から、5人のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。28歳女性(6月3日発病、6月6日入院、6月21日死亡)、29歳男性(5月30日発病、5月31日入院、回復)、20歳男性(6月2日発病、6月8日入院、6月10日死亡)、22歳女性(7月20日発病、7月22日入院、7月28日死亡)、15歳男性(7月27日発病、8月1日入院、8月3日死亡)です。
2007年12月28日、ベトナムの保健省から、ベトナムで101番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。Son La県出身の4歳の男子です。12月7日に発病、12月11日に入院し、12月16日に死亡しました。感染源については調査中です。
2008年1月24日、ベトナムの保健省から、ベトナムで102番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。Tuyen Quang県出身の34歳の男性です。1月10日に発病、1月16日に入院し、1月18日に死亡しました。発病に先立って病気や死んだ家きんとの接触がありました。A(H5N1)型高病原性鳥インフルエンザウイルスに感染した家きんが患者の村で確認されています。
2008年2月15日、ベトナムの保健省から、ベトナムで103番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。Hai Duong県Gia Loc地区出身の40歳の男性です。2月2日に発病、2月8日に入院し、2月13日に死亡しました。発病に先立って病気や死んだ家きんとの接触がありました。
2008年2月21日、ベトナムの保健省から、ベトナムで104番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。Ninh Binh県Ninh Nhat地区出身の27歳の男性です。2月3日に発病、2月12日に入院し、2月14日に死亡しました。発病に先立って病気や死んだ家きんとの接触がありました。
2008年2月26日、ベトナムの保健省から、ベトナムで105番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。Phu Tho県Cam Khe地区出身の23歳の女性です。2月14日に発病、2月19日に入院し、2月25日に死亡しました。発病に先立って病気や死んだ家きんとの接触がありました。
2008年3月18日、ベトナムの保健省から、ベトナムで106番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。Ha Nam県Thanh Liem地区出身の11歳の男子です。3月4日に発病、3月9日に入院し、3月14日に死亡しました。発病に先立って病気や死んだ家きんとの接触がありました。
2009年1月7日、ベトナムの保健省から、ベトナムで107番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。Thanh Hoa県Ba Thuoc地区の8歳の女子です。2008年12月27日に発病、2009年1月2日に入院し、安定した状態にあります。発病に先立って病気や死んだ家きんとの接触がありました。
2009年2月11日、ベトナムの保健省から、ベトナムで108番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。Quang Ninh県Dam Ha地区の23歳の女性です。2009年1月28日に発病、2009年1月31日に入院し、重篤な状態にあります。発病に先立って病気や死んだ家きんとの接触がありました。
なお、2009年2月24日、ベトナムの保健省から、この108番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者が2月21日に死亡したことが報告されました。
2009年2月18日、ベトナムの保健省から、ベトナムで109番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。Ninh Binh県Kim Son地区の32歳の男性です。2009年2月5日に発病、2009年2月13日に入院し、重篤な状態にあります。最近、発病に先立って病気の家きんとの接触がありました。
なお、2009年2月27日、ベトナムの保健省から、この109番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者が2月25日に死亡したことが報告されました。
2009年4月8日、ベトナムの保健省から、ベトナムで110番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。Don Thap県Chau Thanh地区の3歳の男児です。3月12日に発病、3月13日に入院し、3月19日に死亡しました。発病に先立って病気や死んだ家きんとの濃厚接触がありました。
2009年5月6日、ベトナムの保健省から、ベトナムで111番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。Thanh Hoa県Quan Hoa地区の23歳の女性です。4月16日に発病、4月21日に入院し、4月22日に死亡しました。患者の家の周囲で家きんがA(H5N1)型鳥インフルエンザで死んでいます。
2009年12月11日、ベトナムの保健省から、ベトナムで112番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。Dien Bien県Dien Bien Phu市の23歳の男性です。11月18日に発熱・咳・呼吸困難で発病し、11月24日にDien Bien総合病院に入院し、11月28日に肺炎で死亡しました。Dien Bien県内では家きんの鳥インフルエンザの集団発生が10月21日に報告されています。患者の家ではニワトリと雁が飼われていました。発病の1週間前にアヒルの血を使った料理を患者は食べていました。
2010年3月4日、ベトナムの保健省から、ベトナムで113-115番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。113番目の患者は、Khanh Hoa県Ninh Hoaの3歳の女子です。1月27日に発病し、1月28日にNinh Hoa地区病院に入院し、軽快しつつあります。患者の家ではニワトリが飼われていますが、その多くが病気になったり死んだりということはなく、感染源について調査中です。114番目の患者は、Tien Giang県Cai Beの38歳の女性です。2月13日に発病し、2月21日にDong Thap県のSa Dec病院に入院し、2月23日に死亡しました。患者は病気の水鳥を処分し加工貯蔵していました。115番目の患者は、Tuyen Quang県Son Duongの17歳の女性です。2月19日に発病し、2月24日にSon Duong地区総合病院に入院し、軽度の呼吸困難で治療中です。約10日前に患者宅でニワトリが死亡し、患者が廃棄していました。
2010年3月16日、ベトナムの保健省から、ベトナムで116番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。ハノイ市Soc Son地区居住の25歳の女性です。3月5日に発病、3月7日にNorth Thang Long病院に入院しました。3月10日に病状が悪化し、Bach Mai病院に転院し人工呼吸器を使用しています。発病に先立って病気や死んだ家きんとの濃厚接触がありました。
2010年3月29日、ベトナムの保健省から、ベトナムで117番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。Binh Duong県Thuan An地区の3歳の女児です。3月5日に発病し、Thuan An地区病院受診、私的医療機関にて治療・観察を受けました。3月10日に第二小児病院に入院し、A(H5N1)鳥インフルエンザを疑われました。治療にもかかわらず、3月17日に死亡しました。A(H5N1)鳥インフルエンザが確定したのは、3月17日のことでした。
2010年4月21日、ベトナムの保健省から、ベトナムで118,119番目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。118番目の患者は、Bac Kan県Nhu Co communeの22歳の男性です。3月28日に発病し、重症で国立熱帯病病院に搬送されました。患者の家や周囲に病気や死んだ家きんがいました。119番目の患者は、Bac Kan県Cho Moi地区の2歳の女子です。4月2日に発病し、4月4日にCho Moi地区病院に搬送され治療を受け、安定した状態です。患者の家や周囲に病気や死んだ家きんがいました。患者の家族が、病気の家きんを食べるために処分していました。
◎中国の状況
中国については、2005年11月17日のWHOの発表によれば、中国の保健省が二人のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生を確定しています。第1例は東部の湖南省の9歳の少年です。呼吸器症状で10月17日に入院しましたが、全快し退院しました。この少年の12歳の姉は10月16日に入院し両側の肺炎で死亡しましたが死因は不明です。第2例は、東部の安徽省の家禽農家の24歳の女性です。11月1日に発病し、重症肺炎で11月7日に入院し、11月10日に死亡しました。
2005年11月24日のWHOの発表によれば、中国の保健省が第3例のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生を確定しています。東部の安徽省の農民の35歳の女性です。11月11日に発病し、11月15日に入院し、11月22日に死亡しました。
2005年12月7日のWHOの発表によれば、中国の保健省が第4例のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生を確定しています。南部の広西自治区の10歳の少女です。11月23日に発熱と咳とで発病し、肺炎となり、12月7日現在、入院加療中です。(なお、2006年1月10日のWHOの発表によれば、その後、患者は死亡したとのことです。)
2005年12月9日のWHOの発表によれば、中国の保健省が第5例のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生を確定しています。東北部の遼寧省の農民の31歳の女性です。10月30日に発病し、重症の肺炎となり入院しましたが軽快し11月29日に退院しました。
2005年12月16日のWHOの発表によれば、中国の保健省が第6例のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生を確定しています。東部の江西省の35歳の男性です。12月4日に発熱し、肺炎となり入院し集中治療を受けています。住居近くのアヒルからA(H5)型鳥インフルエンザウイルスが検出されています。(なお、2006年1月10日のWHOの発表によれば、その後、患者は死亡したとのことです。)
2005年12月30日のWHOの発表によれば、中国の保健省が第7例のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生を確定しています。南部の福建省の41歳の女性です。12月6日に発熱し、肺炎となり12月8日に入院し、12月21日に死亡しました。密接な接触者については医学的観察下に置かれていますが、何の症状も見られていません。発病前における患者と家きんとの直接の接触は確認されていません。
2006年1月10日のWHOの発表によれば、中国の保健省が第8例のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生を確定しています。東部の湖南省の6歳の男子です。12月24日に発熱と肺炎とで発病し、1月10日現在も入院中ですが、安定した状態です。最近、家庭で家きんが死んでいて、感染源となった可能性があります。湖南省での発生は2例目となりますが、1例目は2005年11月中旬の報告であり、居住地も約300km離れています。
2006年1月19日のWHOの発表によれば、中国の保健省が第9例のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生を確定しています。西南部の四川省の35歳の女性です。家きんの処分担当者として雇用されていました。1月3日に発病し、発熱と肺炎とで1月10日に入院し、1月11日に死亡しました。家きんの処分の際に感染したのか、住んでいる村で感染している家きんから感染したのかは、よくわかっていません。
2006年1月25日のWHOの発表によれば、中国の保健省が第10例のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生を確定しています。西南部の四川省の成都の29歳の女性です。乾物店を自営していました。1月12日に発熱し、肺炎症状で入院し、1月23日に死亡しました。第9例に続いての四川省での発生ですが、第9例と第10例とは約150km離れた場所で発生しています。
2006年2月9日のWHOの発表によれば、中国の保健省が第11例のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生を確定しています。南部の福建省の26歳の女性農業従事者です。1月12日に発病し、肺炎で入院し、治療により安定した状態となりました。
2006年2月13日のWHOの発表によれば、中国の保健省が第12例のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生を確定しています。東部の湖南省の20歳の女性農業従事者です。1月27日に発病し、重症の肺炎で入院し、2月4日に死亡しました。家庭で家きんを処理した後で発病したとのことです。
2006年2月27日のWHOの発表によれば、中国の保健省が新たに2人のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生を確定しています。2月27日現在、2人とも重篤な状態にあります。第13例は東部の浙江省の9歳の少女です。浙江省の隣の安徽省の親類を訪問後に2月10日に発病しました。浙江省では、2004年以来、動物での集団発生は報告されていません。第14例は、東部の安徽省の26歳の女性農業従事者です。病気の家きんとの接触後、2月11日に発病しました。近所で死んだ家きんの検体からA(H5N1)型鳥インフルエンザウイルスが分離されています。その後、第13例の少女は、3月6日に死亡しました。
2006年3月6日のWHOの発表によれば、中国の保健省が第15例のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生を確定しています。南部の広東省の32歳の無職男性です。2月22日に発熱し、重症の肺炎となり、3月2日に死亡しました。広東省では、2004年以来、家きんでの集団発生は報告されていません。
2006年3月24日のWHOの発表によれば、中国の保健省が第16例のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生を確定しています。東部の上海市の29歳の移住してきた女性です。肺炎症状で3月15日に入院し、3月21日に死亡しました。上海市では、2004年2月以来、家きんでの集団発生は報告されていません。
2006年4月19日のWHOの発表によれば、中国の保健省が第17例のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生を確定しています。東部の湖北省武漢市の21歳の移住してきた男性労働者です。4月1日に発病し、重症の呼吸器疾患で入院中でしたが、4月19日に死亡しました。湖北省では、2005年11月以来、家きんでの集団発生は報告されていません。
2006年4月27日のWHOの発表によれば、中国の保健省が第18例のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生を確定しています。西南部の四川省の8歳の少女です。4月16日に発熱と肺炎症状が出現し入院中です。少女の家の近くで最近家きんの死亡が見られました。
2006年6月16日のWHOの発表によれば、中国の保健省が第19例のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生を確定しています。香港に近い南部の広東省のシンセンの31歳のトラック運転手の男です。6月3日に発病し、6月9日から重症の肺炎で入院中です。発病前に生きている家きんが売られている市場を数度訪れています。周辺地域における家きんのH5N1型鳥インフルエンザの発生の報告はありません。
2006年8月8日のWHOの発表によれば、中国の保健省が2003年11月までさかのぼって第20例のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生を確定しています。北部の北京の24歳の男性の兵隊です。2003年11月25日に発病し、北京の病院に肺炎で入院し、2003年12月3日に死亡しました。H5N1型インフルエンザウイルスにどのようにして感染したかは不明です。
2006年8月14日のWHOの発表によれば、中国の保健省が第21例のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生を確定しています。西北部の新疆(しんきょう)ウイグル自治区の62歳の農業従事者の男です。6月19日に発病し、7月12日に死亡しました。周辺地域における家きんのH5N1型鳥インフルエンザの発生の報告はありません。病気や死んだ鳥との接触も認められません。H5N1型インフルエンザウイルスにどのようにして感染したかは不明です。
2007年1月10日のWHOの発表によれば、中国の保健省が第22例のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生を確定しています。東部の安徽省の屯渓(黄山市)の37歳の男の農夫です。たくさんの鳥を飼っていますが、2006年12月10日に発病し、2006年12月17日に入院しました。その後、軽快し2007年1月6日に退院しました。。
2007年3月1日のWHOの発表によれば、中国の保健省が第23例のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生を確定しています。南部の福建省の44歳の女性農業従事者です。2月18日に発病し、発熱と肺炎とで2月22日に入院しました。患者は鳥を飼っていて、病気の鳥との接触の可能性が考えられます。
2007年3月29日のWHOの発表によれば、中国の保健省が第24例のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生を確定しています。東部の安徽省の16歳の少年です。発熱と肺炎様症状とで3月17日に発病し、3月20日に入院し、3月27日に死亡しました。H5N1型インフルエンザウイルスにどのようにして感染したかは不明です。
2007年5月30日のWHOの発表によれば、中国の保健省が第25例のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生を確定しています。南部の福建省の19歳の男性兵士です。5月9日に発熱とインフルエンザ様症状とで発病し、5月14日に入院しました。具合が悪くなる前の患者と病気の鳥との接触は確認されていません。なお、この男性兵士は、6月3日に死亡しました。
2007年12月4日のWHOの発表によれば、中国の保健省が第26例のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生を確定しています。東部の江蘇省の24歳の男性です。11月24日に発病し、11月27日に入院し、12月2日に死亡しました。具合が悪くなる前の患者と病気の鳥との接触は確認されていません。
2007年12月9日のWHOの発表によれば、中国の保健省が第27例のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生を確定しています。東部の江蘇省の52歳の男性です。第26例のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の父で、濃厚接触者の一人です。12月3日に発病し、すぐに入院しました。
2008年2月20日のWHOの発表によれば、中国の保健省が第28例のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生を確定しています。東部の湖南省永州市 江化の22歳の男性です。1月16日に発熱と頭痛とで発病し、1月23日に入院し、1月24日午後5時に死亡しました。
2008年2月22日のWHOの発表によれば、中国の保健省が第29例のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生を確定しています。南部の広西自治区南寧市の41歳の男性です。2月12日に発病し、2月20日に死亡しました。発病前に病気や死んだ家きんとの接触がありました。
2008年2月26日のWHOの発表によれば、中国の保健省が第30例のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生を確定しています。南部の広東省汕頭市 海峰の44歳の女性です。2月16日に発病し、2月22日に入院し、2月25日に死亡しました。発病前に病気や死んだ家きんとの接触がありました。
2009年1月7日のWHOの発表によれば、中国の保健省が第31例のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生を確定しています。北部の北京市 朝陽区の19歳の女性です。2008年12月24日に発病し、入院後、2009年1月5日に死亡しました。発病前に家きんとの接触がありました。
2009年1月19日のWHOの発表によれば、中国の保健省が第32-34例のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生を確定しています。第32例は、北部の山東省済南市の27歳の女性です。2009年1月5日に発病し、入院後、2009年1月17日に死亡しました。感染源について調査中です。第33例は、北部の山西省呂梁市の2歳の女児です。2009年1月7日に発病し、入院後、重篤な状態にあります。感染源について調査中です。第34例は、東部の湖南省懐化市の16歳の男性です。2009年1月8日に発病し、1月16日に入院し、重篤な状態にあります。発病前に病気や死んだ家きんとの接触がありました。第32-34例について、すべての接触者は医学的観察下にありますが、現時点ではいずれの接触者も健康です。
なお、2009年1月24日のWHOの発表によれば、第34例の湖南省懐化市の16歳の男性について、2009年1月20日に死亡したとのことです。
2009年1月27日のWHOの発表によれば、中国の保健省が第35-37例のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生を確定しています。第35例は、西北部の新疆自治区ウルムチの31歳の女性です。2009年1月10日に発病し、入院後、2009年1月23日に死亡しました。生きている家きんの市場を最近訪れています。衛生当局により、疫学的調査が進行中で、濃厚接触者は観察下にありますが、現時点ではいずれの接触者も発病していません。第36例は、西南部の貴州省貴陽市の29歳の男性です。2009年1月15日に発病し、重篤な状態にあります。感染源については、家きん市場での家きんとの接触の可能性があります。第37例は、南部の広西自治区北流市の18歳の男性です。2009年1月19日に発病し、1月26日に死亡しました。発病前に病気や死んだ家きんとの接触がありました。濃厚接触者は観察下にありますが、現時点ではいずれの接触者も健康です。
2009年2月2日のWHOの発表によれば、中国の保健省が第38例のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生を確定しています。東部の湖南省のXupuの21歳の女性です。1月23日に発病し、入院中ですが安定した状態にあります。病気や死んだ家きんとの接触の可能性があります。
2010年6月8日のWHOの発表によれば、中国の保健省が第39例のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生を確定しています。東部の湖北省の22歳の妊婦です。5月23日に発病し、6月3日に死亡しました。病気や死んだ家きんとの接触の可能性があります。
2010年11月19日のWHOの発表によれば、2010年11月17日に中国の香港の保健省が中国で第40例のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生を報告しています。59歳の女性です。11月2日に発病し、11月14日に入院し、肺炎を起こし重篤な状態にあります。感染源について調査中ですが、生きている鳥や家きんとの接触は確認されていません。上海・南京・杭州への旅行歴があります。濃厚接触者は隔離され監視下に置かれていますが11月17日現在まで皆、無症状です。
発生地域 | 患者数 | 死亡者数 | 致死率 | |
---|---|---|---|---|
東北部 | 遼寧省 | 1 | 0 | |
北部 | 北京市 | 2 | 2 | |
山東省 | 1 | 1 | ||
山西省 | 1 | 0 | ||
西北部 | 新疆自治区 | 2 | 2 | |
東部 | 浙江省 | 1 | 1 | |
上海市 | 1 | 1 | ||
江蘇省 | 2 | 1 | ||
湖北省 | 2 | 2 | ||
湖南省 | 6 | 3 | ||
安徽省 | 5 | 3 | ||
江西省 | 1 | 1 | ||
西南部 | 四川省 | 3 | 2 | |
貴州省 | 1 | 0 | ||
南部 | 広東省 | 3 | 2 | |
福建省 | 4 | 2 | ||
広西自治区 | 3 | 3 | ||
香港特別行政区 | 1 | 0 | ||
40 | 26 | 65.0% |
◎トルコの状況
トルコについては、2006年1月5日のWHOの発表によれば、トルコの保健省が二人のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生を確定しています。第1例はAgri県のDogubayazit地区の14歳の少年です。Agri県は、イランに接するトルコ東部の県です。1月1日にVan県の病院に入院し、同日死亡しました。第2例は、この少年の15歳の姉で、1月1日に入院し、1月5日死亡しました。2人ともニワトリとの濃厚な接触後、感染したと考えられています。Dogubayazit地区では、年末直前にニワトリの集団死が起こっています。家きんの鳥インフルエンザ集団発生はDogubayazit地区では公的に報告されていないものの、近接のIgdir県でニワトリとアヒルにおけるA(H5N1)型鳥インフルエンザの集団発生が12月27日に報告されています。Dogubayazit地区は検疫下に置かれ、地区内外への人間・動物の移動は禁じられました。家きんの処分が行われました。
2006年1月7日のWHOの発表によれば、トルコの保健省が、第3例、第4例として、Agri県のDogubayazit地区の5歳と8歳のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生を確定しています。二人ともVan県の病院に入院しています。患者については、病気の家きんとの接触後に感染したようです。冬季については、寒い日には家きんを家の中に入れる家が多く、家きんとの濃厚な接触が増えやすいです。また、摂氏4度の低温では、鳥の糞中で鳥インフルエンザウイルスは少なくとも35日間は生存しえるとされています。
2006年1月30日の時点で、トルコの保健省は、A(H5N1)型鳥インフルエンザの患者数として、21人と発表しています。2006年1月30日、英国のWHO協力検査施設は、この21人のうち、12人について、A(H5N1)型鳥インフルエンザの患者として確定しました。死亡例4人については、すべてこの12人に含まれています。
◎イラクの状況
2006年1月30日、イラクの保健省がイラクにおける第一例のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生を報告しています。イラク北部のトルコ国境に近い地域に住む15歳の少女で重症の呼吸器疾患で1月17日に死亡しています。少女の検体について英国のWHO協力検査施設が検査した結果、A(H5N1)型鳥インフルエンザの患者として確定したとの発表が2006年2月2日WHOからありました。少女の住居の近隣において、家きんの死亡が見られていました。病気の鳥と少女との接触があったとのことです。
2006年2月17日、イラクの保健省がイラクにおける第二例のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生を報告しています。イラク北部のトルコ国境に近い地域に住む39歳の男性で第一例の少女のおじです。第一例の少女を看病していました。病気の家きんとの接触もありました。1月18日に発病し、1月27日に死亡しています。男性の検体について英国のWHO協力検査施設が検査した結果、A(H5N1)型鳥インフルエンザの患者として確定したとの発表が2006年3月1日WHOからありました。
2006年9月19日、イラクの保健省がイラクにおける第三例のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生をさかのぼって確定しました。患者は3歳の男子です。バクダッドで3月15日に入院しましたが軽症で全快しています。
◎アゼルバイジャンの状況
アゼルバイジャンについては、2006年3月21日、7人のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者の多くは、15-20歳の女性です。WHOとアゼルバイジャン保健省との調査によれば、当地では白鳥の死骸が埋められずに集められて住民が羽をとっていたとのことです。この羽をとる仕事は、思春期の少女あるいは若い女性の仕事です。A(H5N1)型鳥インフルエンザで死んだ白鳥の羽をとる作業で感染した可能性が考えられるとのことです。
2006年4月11日、アゼルバイジャンで第8例目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が確定されました。患者は、17歳の女性です。3月11日に発病し、重症の両側性肺炎となりましたが、回復し退院しました。
◎エジプトの状況
エジプトについては、2006年4月3日、4人のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。4人の患者のうち、30歳の女性二人については、死亡しましたが、32歳と17歳の男性については回復し退院しました。
2006年4月21日までにエジプトからは、12人のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。そのうち、4人が死亡し、1人が入院中で、7人は全快し退院しました。
5月4日、エジプトから、13人目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者はカイロの27歳の女性で両側性の肺炎で5月1日に入院し、5月4日に死亡しました。最近、この女性は、多くのニワトリが処分される家庭に訪問し、滞在したとのことです。
5月18日、エジプトから、14人目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は75歳の女性で5月11日に発病し、5月18日に死亡しました。これまでのエジプトの全症例と同じく、病気の鳥との接触後発病が認められました。
2006年10月11日、エジプトから、15人目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は39歳の女性で9月30日に発病し、10月4日に入院し、肺炎になりました。この女性は、最近、アヒルの群れに病気や死亡が増え始めた時期に約1ダース(12羽)のアヒルを処分し羽をとりました。2006年9月から、エジプトでは、家きんにおける鳥インフルエンザの集団発生の再発が認められました。なお、10月31日のエジプトからの報告によれば、この女性は、10月30日に死亡したとのことです。
2006年12月27日、エジプトから、16-18人目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、首都カイロの80km北西のGharbiyah県に住む親族の、30歳の女性、15歳の女性、26歳の男性の三人で、入院治療を受けましたが、いずれも死亡しました。三人は、病気のアヒルとの接触がありました。
2007年1月22日、エジプトから、19人目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は27歳の女性で、1月9日に発病し、1月19日に病院で死亡しました。発病前に住居に病気や死んだ家きんがいました。
2007年2月6日、エジプトから、20人目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は17歳の女性で、1月25日に発病し、2月2日に病院で死亡しました。最初は通常のインフルエンザとして治療を受けていましたが発熱と呼吸困難のため2月1日に入院しました。発病前に住居に病気や死んだ家きんがいました。
2007年2月15日、エジプトから、21人目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は37歳の女性で、2月12日に入院しました。発病の一週間前に病気の鳥を殺し羽を取っていました。その後、2月16日に死亡しました。
2007年2月19日、エジプトから、22人目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は5歳の男子で、2月14日に入院しました。病状は安定しています。発病の一週間前に病気の鳥との接触がありました。
2007年3月1日、エジプトから、23人目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は4歳の女子で、2月25日に発病し、2月26日に入院しました。病状は安定しています。発病の一週間前に自宅で病気の鳥との接触がありました。
2007年3月12日、エジプトから、24人目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は4歳の男子で、3月7日に発病し、3月8日に入院しました。病状は安定しています。発病前の3月1-3日に病気の鳥との接触がありました。
2007年3月19日、エジプトから、25人目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者はアスワン地区の10歳の女子で、3月13日に入院しました。病状は安定しています。最近、病気の家きんとの接触がありました。
2007年3月20日、エジプトから、26人目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者はアスワン地区の2歳の男子で、3月15日に発病し、翌3月16日に入院しました。病状は安定しています。家きんとの接触がありました。3月19日に報告された患者と同地区ですが、疫学的な関連性は見つかっていません。
2007年3月27日、エジプトから、27人目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者はアスワン地区の3歳の女子で、3月22日に発病し、3月24日に入院しました。病状は安定しています。家きんとの接触がありました。3月19日および3月20日に報告された患者と同地区ですが、疫学的な関連性は見つかっていません。
2007年3月28日、エジプトから、28、29人目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者はQena地区の6歳の女子およびMenia地区の5歳の男子で両者とも3月25日に入院しました。両者とも病状は安定していて、病気の鳥との接触がありました。
2007年4月2日、エジプトから、30、31、32人目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。30人目の患者は、Qena地区の4歳の男子で、3月26日に発病し、3月29日に入院しました。3月28日に報告された6歳の女子の弟です。31人目の患者は、Sohag地区の7歳の男子で、3月26日に発病し、3月29日に入院しました。32人目の患者は、Qalubiea地区の4歳の女子で、3月29日に発病し、3月30日に入院しました。3人とも病状は安定していて、死んだ鳥との接触がありました。
2007年4月10日、エジプトから、33、34人目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。33人目の患者は、Menia地区の2歳の女子で、4月3日に発病し、4月4日に入院しました。病状は安定しています。庭の家きんとの接触がありました。34人目の患者は、カイロ地区の15歳の女子で、3月30日に発病し、4月5日に入院しました。危篤状態でしたが、4月10日に死亡しました。
2007年6月11日、エジプトから、35人目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、Qena地区の10歳の女子で、6月1日に発病し、6月6日に入院し、6月9日に死亡しました。発病前に死んだ鳥との接触がありました。
2007年6月12日、エジプトから、36人目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、Qena地区の4歳の女子で、6月7日に発病し、6月10日に入院しました。治療によって安定した状態にあります。発病前に死んだ鳥との接触がありました。
2007年6月25日、エジプトから、37人目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、Qena地区の4歳の男子で、6月20日に発病し、6月21日に入院しました。治療によって安定した状態にあります。発病前に死んだ家きんとの接触がありました。
2007年7月25日、エジプトから、38人目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者はDamietta地区の25歳の女性で、7月20日に発病し、7月21日に入院しました。病状は安定しています。発病の前の週に病気や死んだ家きんとの接触がありました。
2007年12月26日、エジプトから、39人目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者はBany Suwef地区の25歳の女性で、12月21日に入院し、12月25日に死亡しました。感染源については調査中です。
2007年12月28日、エジプトから、40、41人目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。40人目の患者は、Domiatt地区の50歳の女性で、12月24日に入院し、12月31日に死亡しました。41人目の患者は、ニワトリを売っているMenofia地区の22歳の女性で、12月26日に入院しました。患者は二人とも発病前に病気や死んだ家きんとの接触がありました。
2008年1月2日、エジプトから、42、43人目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。42人目の患者は、Dekahlyah地区の25歳の女性で、12月26日に発病し、12月27日に入院し、12月30日に死亡しました。43人目の患者は、Menofia地区の36歳の女性で、12月26日に発病し、12月29日に入院し、12月31日に死亡しました。
2008年2月28日、エジプトから、44人目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、Menia地区の4歳の女子で、2月21日に発病し、2月24日に入院しました。治療によって安定した状態にあります。発病の前の週に病気の家きんとの接触がありました。
2008年3月4日、エジプトから、45人目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、Fayum地区の25歳の女性で、2月24日に発病し、2月27日に入院しました。3月4日現在、死亡が確認されています。発病の前に病気の家きんとの接触がありました。
2008年3月5日、エジプトから、46人目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、Menofia地区の11歳の男子で、2月26日に入院しました。3月5日現在、重篤な状態にあります。病気や死んだ家きんとの接触がありました。
2008年3月11日、エジプトから、47人目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、Fayum地区の8歳の男子で、3月3日に入院し治療を受け安定した状態にあります。病気や死んだ家きんとの接触がありました。
2008年4月8日、エジプトから、48人目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、Behera地区の19歳の男性で、3月30日に発病し、3月31日に入院し、4月4日に死亡しました。発病前に病気や死んだ家きんとの接触がありました。
2008年4月15日、エジプトから、49人目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、カイロ地区のAl-Mataryaの30歳の女性で、4月2日に発病し、入院し、4月11日に死亡しました。発病前に病気や死んだ家きんとの接触がありました。
2008年4月17日、エジプトから、50人目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、Sharkea地区のAl-Honsanyaの2歳の男子で、4月13日に発病し、4月14日に入院しました。病気や死んだ家きんとの接触がありました。
2008年12月16日、エジプトから、51人目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、上エジプト(エジプト南部)のAssuit地区の16歳の女子で、12月8日に発病し、12月11日に地域の病院に入院しました。12月13日にはAssuit大学病院に搬入され、12月15日に死亡しました。患者は最近、病気や死んだ家きんとの接触がありました。
2009年1月14日、エジプトから、52人目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、Kerdasa地区の生後21か月の女児で、1月9日に発病し、1月10日に入院し治療を受け安定した状態にあります。病気や死んだ家きんとの接触がありました。
2009年1月26日、エジプトから、53人目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、Manofia地区の2歳の女児で、1月23日に発病し、すぐに入院し治療を受け安定した状態にあります。最近、病気や死んだ家きんとの接触がありました。
2009年2月5日、エジプトから、54人目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、スエズ地区の2歳の男児で、2月2日に発病し、2月3日にスエズ熱病病院に入院、治療を受け安定した状態にあります。最近、死んだ家きんとの接触がありました。
2009年2月9日、エジプトから、55人目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、Menia地区Maghaghaの1歳半の男児で、2月6日に発病し、2月7日にMaghagha熱病病院に入院、治療を受け安定した状態にあります。最近、死んだ家きんとの接触がありました。
2009年3月1日、エジプトから、56人目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、Fayoum地区Yousef el seddikの2歳の男児で、2月25日に発病し、2月28日にManshiet Elbakry総合病院に入院、治療を受け重篤な状態にあります。発病前に死んだ家きんや病気の家きんとの濃厚な接触がありました。
2009年3月10日、エジプトから、57人目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、アレキサンドリア地区Amariaの2歳半の男児で、3月3日に発病し、アレキサンドリア熱病病院に入院、治療を受け安定した状態にあります。発病前に病気の家きんや死んだ家きんとの濃厚な接触がありました。
2009年3月11日、エジプトから、58人目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、Menofia地区の1歳半の女児で、3月6日に発病し、3月9日に入院し治療を受け安定した状態にあります。発病前に病気や死んだ家きんとの濃厚な接触がありました。
2009年3月23日、エジプトから、59人目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、Assiut地区Elfathの38歳の女性で、3月14日に発熱と頭痛とで発病し、3月14日にAssiut熱病病院に入院し、3月14日からオセルタミビル(タミフル)による治療を受け安定した状態にあります。発病前に病気や死んだ家きんとの濃厚な接触がありました。
2009年3月30日、エジプトから、60人目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、Qena地区Qenaの2歳半の女児で、3月23日に発病し、3月24日にQena熱病病院に入院、3月24日からオセルタミビル(タミフル)による治療を受け安定した状態にあります。発病前に病気の家きんや死んだ家きんとの濃厚な接触がありました。
2009年4月8日、エジプトから、61-63人目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。61人目の患者は、El Behira地区Kom Hamadaの2歳の男児で、3月27日に発病し、3月30日にNaaora熱病病院に入院、3月30日からオセルタミビル(タミフル)による治療を受け安定した状態にあります。発病前に病気の家きんや死んだ家きんとの接触がありました。62人目の患者は、61人目の患者と同じくEl Behira地区Kom Hamadaの2歳の男児です。61人目の患者の周辺の調査で発見されました。3月31日に発病し、4月1日にDamanhor熱病病院に入院、4月1日からオセルタミビル(タミフル)による治療を受け安定した状態にあります。発病前に病気の家きんや死んだ家きんとの接触がありました。63人目の患者は、Qaliobia地区Shubra El Khemaの6歳の男児で、3月22日に発病し、3月28日にAin Shams大学病院に入院、4月3日からオセルタミビル(タミフル)による治療を受け、重篤な状態にあります。発病前に病気の家きんや死んだ家きんとの接触がありました。なお、その後、63人目の患者は、死亡の報告がありました。
2009年4月17日、エジプトから、64人目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、Kafr el-Sheikh地区Kellinの33歳の女性で、4月7日に発病し、4月15日にKafr el-Sheikh熱病病院に入院、4月15日からオセルタミビル(タミフル)による治療を受け、重篤な状態にあります。発病前に病気の家きんや死んだ家きんとの濃厚な接触がありました。なお、その後、64人目の患者は、死亡の報告がありました。
2009年4月21日、エジプトから、65-66人目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。65人目の患者は、カイロ地区El Margの25歳の妊婦で、4月6日に発病し、4月11日にAin Shams大学病院に入院、4月16日からオセルタミビル(タミフル)による治療を受け、重篤な状態にあります。発病前に病気の家きんとの濃厚な接触がありました。なお、その後、65人目の患者は、死亡の報告がありました。66人目の患者は、Kafr el-Sheikh地区Kellinの18か月の女児で、4月15日に発病し、4月18日にKafr el-Sheikh熱病院に入院、4月18日からオセルタミビル(タミフル)による治療を受け、安定した状態にあります。発病前に病気の家きんや死んだ家きんとの濃厚な接触がありました。
2009年4月23日、エジプトから、67人目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、Sohag地区Akhmimの4歳の男児で、4月18日に発病し、4月18日にSohag熱病病院に入院、4月18日からオセルタミビル(タミフル)による治療を受け安定した状態にあります。発病前に病気の家きんや死んだ家きんとの濃厚な接触がありました。
2009年5月6日、エジプトから、68人目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、Gharbia地区Tantaの34歳の女性で、4月21日に発病し、4月21日にTanta熱病病院に入院、4月21日からオセルタミビル(タミフル)による治療を受け安定した状態にあります。発病前に病気の家きんや死んだ家きんとの濃厚な接触がありました。
2009年5月15日、エジプトから、69人目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、Sohag地区Tamaの5歳の女児で、5月7日に発病し、5月9日にSohag熱病病院に入院、オセルタミビル(タミフル)による治療を受け安定した状態にあります。発病前に病気の家きんや死んだ家きんとの濃厚な接触がありました。
2009年5月22日、エジプトから、70-74人目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。70人目の患者は、Sharkia地区Kafr Sakrの4歳の男児で、5月10日に発病し、5月11日にZagazig熱病病院に入院し、安定した状態にあります。発病前に病気の家きんや死んだ家きんとの接触がありました。71人目の患者は、Gharbia地区Mahallaの3歳の男児です。5月12日に発病し、5月15日にMahalla熱病病院に入院し、安定した状態にあります。発病前に病気の家きんや死んだ家きんとの接触がありました。72人目の患者は、Dakahlia地区Meet Ghamrの4歳の女児で、5月9日に発病し、5月17日にMansoura胸部病院に入院し、5月18日に死亡しました。発病前に病気の家きんや死んだ家きんとの接触がありました。73人目の患者は、Dakahlia地区Sherbinの4歳の男児で、5月18日に発病し、5月18日にMansoura胸部病院に入院し、安定した状態にあります。発病前に病気の家きんや死んだ家きんとの接触がありました。74人目の患者は、Sohag地区Sohagの3歳の男児で、5月17日に発病し、5月18日にSohag熱病病院に入院し、安定した状態にあります。発病前に病気の家きんや死んだ家きんとの濃厚な接触がありました。
2009年5月28日、エジプトから、75-76人目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。75人目の患者は、Sharkia地区Hehia市の4歳の男児で、5月24日に発熱で発病し、Zagazig熱病病院に入院し、オセルタミビル(タミフル)による治療を受け安定した状態にあります。発病前に病気の家きんや死んだ家きんとの濃厚な接触がありました。76人目の患者は、Sharkia地区Abo Hammadの4歳の女児で、5月23日に発熱で発病し、Zagazig熱病病院に入院し、オセルタミビル(タミフル)による治療を受け安定した状態にあります。発病前に病気の家きんや死んだ家きんとの濃厚な接触がありました。
2009年6月1日、エジプトから、77人目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、Dkhalia地区Dekernesの1歳2ヶ月の女児で、5月25日に発病し、5月29日にMansoura胸部病院に入院、オセルタミビル(タミフル)による治療を受け安定した状態にあります。発病前に病気の家きんや死んだ家きんとの濃厚な接触がありました。
2009年6月2日、エジプトから、78人目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、Kefr El Sheikh地区Kefr El Sheikhの4歳の女児で、5月30日に発熱・咳・のどの痛みで発病し、5月31日にKefr El Sheikh熱病病院に入院、オセルタミビル(タミフル)による治療を受け、安定した状態にあります。発病前に病気の家きんや死んだ家きんとの濃厚な接触がありました。
2009年7月1日、エジプトから、79-81人目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。79人目の患者は、Domiat地区の1歳の男児で、6月1日に発病し、6月2日に入院し、オセルタミビル(タミフル)による治療を受け回復し6月9日に退院しました。発病前に病気の家きんや死んだ家きんとの濃厚な接触がありました。80人目の患者は、Dakhlia地区の4歳の女児で、6月5日に発病し、6月6日に入院し、オセルタミビル(タミフル)による治療を受け回復し6月14日に退院しました。発病前に病気の家きんや死んだ家きんとの濃厚な接触がありました。81人目の患者は、Kefr El Sheikh地区Kaleenの1歳の男児で、6月15日に発病し、6月16日にKefr El Sheikh熱病病院に入院し、オセルタミビル(タミフル)による治療を受け安定した状態にあります。発病前に病気の家きんや死んだ家きんとの濃厚な接触がありました。
2009年8月11日、エジプトから、82,83人目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。82人目の患者は、Kefr El Sheikh地区Kefr El Sheikhの8歳の女児で、7月24日に発病し、7月25日にKefr El Sheikh熱病病院に入院し、オセルタミビル(タミフル)による治療を受け安定した状態にあります。発病前に病気の家きんや死んだ家きんとの濃厚な接触がありました。83人目の患者は、Menofyia地区Shebin Elkomの1歳6ヶ月の男児で、7月28日に発病し、7月29日にShebin Elkom熱病病院に入院し、オセルタミビル(タミフル)による治療を受け安定した状態にあります。発病前に病気の家きんや死んだ家きんとの濃厚な接触がありました。
2009年8月31日、エジプトから、84,85人目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。84人目の患者は、Menofyia地区の2歳の女児で、8月23日に発病し、8月26日に熱病病院に入院し、オセルタミビル(タミフル)による治療を受け安定した状態にあります。発病前に病気の家きんや死んだ家きんとの濃厚な接触がありました。85人目の患者は、Demitta地区の14歳の女児で、8月21日に発病し、8月23日に熱病病院に入院し、オセルタミビル(タミフル)による治療を受け安定した状態にあります。発病前に病気の家きんや死んだ家きんとの濃厚な接触がありました。
2009年9月24日、エジプトから、86,87人目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。86人目の患者は、アレクサンドリア地区の13歳の男子で、9月13日に発病し、9月14日に病院に入院し、オセルタミビル(タミフル)による治療を受け安定した状態にあります。発病前に病気の家きんや死んだ家きんとの濃厚な接触がありました。87人目の患者は、Behira地区Tahrerの14ヶ月の女児で、9月23日に発病し、Damanhur熱病病院に入院し、オセルタミビル(タミフル)による治療を受け安定した状態にあります。発病前に病気の家きんや死んだ家きんとの濃厚な接触がありました。
2009年11月20日、エジプトから、88人目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、アレクサンドリア地区Sedy Beshirの21歳の男性で、11月11日に発病し、11月15日にMaamoura胸部病院に入院、オセルタミビル(タミフル)による治療を受け安定した状態にあります。発病前に病気の家きんや死んだ家きんとの濃厚な接触がありました。病気の家きんの処分にも関わっていました。
2009年11月27日、エジプトから、89人目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、Minia地区の3歳の男子で、11月21日に発病し、11月22日に入院、安定した状態にあります。発病前に病気の家きんや死んだ家きんとの濃厚な接触がありました。
2009年12月21日、エジプトから、90人目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、Gharbia地区El Tantaの21歳の女性で、12月15日に発熱と咳で発病しました。Tanta熱病病院に入院し、オセルタミビル(タミフル)による治療を受け安定した状態にあります。発病前に死んだ家きんとの濃厚な接触がありました。病気の家きんの処分にも関わっていました。
2010年1月28日、エジプトから、91-94人目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。91人目の患者は、Baniswief地区の20歳の女性で、1月6日に発病し、1月11日に病院に入院しました。92人目の患者は、Dakahalya地区の1歳の男児で、1月7日に発病し、1月12日に病院に入院しました。93人目の患者は、Assuit地区の3歳の男児で、1月19日に発病し、1月21日に病院に入院しました。94人目の患者は、Shargea地区の45歳の男性で、1月12日に発病し、1月19日に病院に入院しました。四人の患者は、オセルタミビル(タミフル)による治療を受け安定した状態にあります。四人の患者は、発病前に病気の家きんや死んだ家きんとの濃厚な接触がありました。四人の患者の間には、疫学的な関連は見出されませんでした。
2010年2月8日、エジプトから、95,96人目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。95人目の患者は、Daqahliya地区Banhaの40歳の女性で、1月31日に発病し、2月2日に病院に入院し、オセルタミビル(タミフル)による治療を受け安定した状態にあります。発病前に病気の家きんや死んだ家きんとの濃厚な接触がありました。96人目の患者は、Menofya地区Elsadatの29歳の女性で、1月27日に発病し、2月3日に病院に入院し、オセルタミビル(タミフル)による治療を受け、重篤な状態にありました。その後、死亡したことが2月17日に報告されました。発病前に病気の家きんや死んだ家きんとの濃厚な接触がありました。
2010年2月10日、エジプトから、97人目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、Helwan地区Helwanの37歳の男性で、1月31日に発病し、2月6日に入院し、オセルタミビル(タミフル)による治療を受け、重篤な状態にありました。その後、死亡したことが2月17日に報告されました。
2010年2月17日、エジプトから、98,99人目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。98人目の患者は、Menofya地区Ashmonの32歳の男性で、2月6日に発病し、2月8日に病院に入院し、オセルタミビル(タミフル)による治療を受け安定した状態にあります。発病前に病気の家きんや死んだ家きんとの濃厚な接触がありました。99人目の患者は、Menofya地区Elsadatの29歳の妊娠女性で、2月6日に発病し、2月12日に病院に入院し、オセルタミビル(タミフル)による治療を受け、2月13日に死亡しました。発病前に病気の家きんや死んだ家きんとの濃厚な接触がありました。
2010年3月4日、エジプトから、100-104人目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。100人目の患者は、Qaliobia地区Shobra Elkhimaの53歳の男性で、2月27日に発病し、2月27日に病院に入院し、オセルタミビル(タミフル)による治療を受け、重篤な状態でした。その後死亡したことが3月12日に報告されました。101人目の患者は、Qaliobia地区Banhaの1歳の男児で、2月22日に発病し、2月23日に病院に入院し、オセルタミビル(タミフル)による治療を受け、安定な状態です。102人目の患者は、Dakalia地区Meet Ghamrの10歳の男児で、2月10日に発病し、2月14日に病院に入院し、オセルタミビル(タミフル)による治療を受け、中等度の病状です。103人目の患者は、Kafr El-Sheik地区Kelinの30歳の女性で、2月10日に発病し、2月11日に病院に入院し、オセルタミビル(タミフル)による治療を受け、安定な状態です。104人目の患者は、Kafr El-Sheik地区Kafr El-Sheikの13歳の男児で、2月10日に発病し、2月14日に病院に入院し、オセルタミビル(タミフル)による治療を受け、安定な状態です。5人の患者は、いずれも発病前に病気の家きんや死んだ家きんとの接触がありました。
2010年3月12日、エジプトから、105,106人目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。105人目の患者は、Qaliobia地区El Khankaの20歳の妊婦で、3月5日に病院に入院し、オセルタミビル(タミフル)による治療を受け、3月9日に死亡しました。発病前に病気の家きんや死んだ家きんとの濃厚な接触がありました。106人目の患者は、Kfr Elsheikh地区Elhamoolの1歳半の男児で、3月2日に病院に入院し、オセルタミビル(タミフル)による治療を受け、安定した状態にあります。発病前に病気の家きんや死んだ家きんとの濃厚な接触がありました。
2010年3月30日、エジプトから、107,108人目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。107人目の患者は、Damietta地区Damiettaの30歳の女性で、3月24日に病院に入院し、オセルタミビル(タミフル)による治療を受けましたが、重篤な状態です。発病前に病気の家きんや死んだ家きんとの濃厚な接触がありました。108人目の患者は、Beni Suaif地区Bebaの4歳の男児で、3月18日に病院に入院し、オセルタミビル(タミフル)による治療を受けましたが、3月24日に死亡しました。発病前に病気の家きんや死んだ家きんとの濃厚な接触がありました。
2010年4月9日、エジプトから、109人目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、Fayoum地区Etsaの18歳の女性で、3月31日に入院し、オセルタミビル(タミフル)による治療を受けましたが、4月4日に死亡しました。発病前に病気や死んだ家きんとの濃厚な接触がありました。
2010年7月29日、エジプトから、110人目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、Qliubia地区Shobraの20歳の女性で、7月21日に入院し、人工呼吸器による呼吸管理下でオセルタミビル(タミフル)による治療を受けましたが、7月27日に死亡しました。発病前に病気や死んだ家きんとの接触がありました。
2010年8月12日、エジプトから、111人目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、カイロのElsalamの2歳の女子で、8月2日に発病、入院し、オセルタミビル(タミフル)による治療を受けました。8月12日現在も入院治療中です。発病前に病気や死んだ家きんとの接触がありました。
2010年8月31日、エジプトから、112人目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、Qaluibia地区の33歳の女性で、8月17日に発病、8月24日に入院し、オセルタミビル(タミフル)による治療を受けましたが、8月26日に死亡しました。発病前に病気や死んだ家きんとの接触がありました。
2010年12月8日、エジプトから、113人目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、Gharbia地区の30歳の女性で、11月28日に発病、12月1日に入院し、オセルタミビル(タミフル)による治療を受けましたが、12月2日に死亡しました。発病前に病気や死んだ家きんとの接触がありました。
2010年12月29日、エジプトから、114,115人目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。114人目の患者は、El Beheina地区Damanhourの28歳の女性で、12月12日に発病し、12月14日に病院に入院し、抗ウイルス剤による治療を受け、12月22日に軽快退院しました。生きている動物が売られている市場での曝露が考えられました。115人目の患者は、ルクソール地区Esnaの11歳の少女で、12月18日に発病し、12月19日に病院に入院し、抗ウイルス剤による治療を受け、12月23日に死亡しました。重篤な呼吸器症状で人工呼吸器が使用されました。発病前の病気の家きんや死んだ家きんとの濃厚な接触は確認されておらず、感染源について調査中です。
2011年1月5日、エジプトから、116-119人目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。116人目の患者は、Sharkia地区の56歳の女性で、12月22日に発病し、12月23日に病院に入院し、オセルタミビル(タミフル)による治療を受け、12月30日に軽快退院しました。発病前の病気の家きんや死んだ家きんとの濃厚な接触は確認されておらず、感染源について調査中です。117人目の患者は、Qena地区の25歳の女性で、12月19日に発病し、12月27日に病院に入院し、12月29日に死亡しました。発病前の家きんとの接触がありました。118人目の患者は、Ismailia地区の27歳の男性で、12月23日に発病し、12月28日に病院に入院し、2011年1月5日現在も入院治療中です。発病前の病気の家きんや死んだ家きんとの濃厚な接触は確認されておらず、感染源について調査中です。119人目の患者は、Dakahlia地区の40歳の男性で、12月25日に発病し、12月30日に病院に入院し、2011年1月2日に死亡しました。発病前の家きんとの接触がありました。
2011年1月13日、エジプトから、120人目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、ギザ地区の10歳の男子で、1月5日に発病し、1月8日に入院、安定した状態にあります。発病前に家きんとの接触がありました。
2011年1月20日、エジプトから、121人目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、アレキサンドリア地区の1歳の男子で、1月12日に発病し、1月13日に入院、安定した状態にあります。発病前に家きんとの接触がありました。
2011年2月2日、エジプトから、122人目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、Gharbia地区の7歳の男子で、1月20日に発病し、1月20日に入院、安定した状態にあります。発病前に病気の家きんとの接触がありました。
2011年2月28日、エジプトから、123-125人目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。123人目の患者は、Dakahlia地区の26歳の女性で、1月18日に発病し、1月23日に病院に入院し、2月7日に軽快退院しました。124人目の患者は、Menofia地区の45歳の男性で、1月20日に発病し、1月26日に病院に入院し、2月5日に死亡しました。125人目の患者は、Damiata地区の4歳の男子で、2月14日に発病し、2月16日に病院に入院し、安定した状態にあります。三人の患者とも発病前に鳥インフルエンザが疑われる家きんとの接触がありました。
2011年3月7日、エジプトから、126、127人目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。126人目の患者は、Sharkia地区の32歳の女性で、2月10日に発病し、2月14日に病院に入院し、3月3日に死亡しました。127人目の患者は、Kafr Elsheikh地区の2歳の男子で、2月18日に発病し、2月20日に病院に入院し、治療により安定した状態にあります。二人の患者とも発病前に鳥インフルエンザが疑われる家きんとの接触がありました。
2011年3月10日、エジプトから、128、129人目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。128人目の患者は、Behira地区の17歳の女性で、2月27日に発病し、3月1日に病院に入院し、安定した状態にあります。129人目の患者は、Dakahlia地区の17歳の女性で、2月24日に発病し、2月26日に病院に入院し、2月28日に死亡しました。二人の患者とも発病前に病気や死んだ家きんとの接触がありました。
2011年3月15日、エジプトから、130人目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。患者は、Ismailia地区の38歳の女性で、3月1日に発病し、3月7日に入院、人工呼吸器装着し重篤な状態にありましたが、3月11日に死亡しました。発病前に鳥インフルエンザが疑われる家きんとの接触がありました。
2011年3月29日、エジプトから、131-133人目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。131人目の患者は、スエズ地区の32歳の男性で、3月8日に発病し、3月12日に病院に入院し、3月13日に死亡しました。132人目の患者は、ギザ地区の28歳の女性で、3月8日に発病し、3月10日に病院に入院し、安定した状態にあります。133人目の患者は、Behira地区の4歳の男子で、3月5日に発病し、3月7日に病院に入院し、回復し、3月12日に退院しました。三人の患者とも発病前に鳥インフルエンザが疑われる家きんとの接触がありました。
2011年4月6日、エジプトから、134-137人目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。134人目の患者は、Behaira地区の1歳の男子で、2月14日に発病し、2月16日に病院に入院し、回復し、2月22日に退院しました。135人目の患者は、Behaira地区の3歳の女子で、3月10日に発病し、3月12日に病院に入院し、回復し、3月18日に退院しました。134人目と135人目の患者は、同じBehaira地区ですが違う村であり親戚でもありません。136人目の患者は、アレクサンドリア地区の34歳の女性で、3月9日に発病し、3月15日に病院に入院し、治療により安定した状態にあります。137人目の患者は、Kafr El-Shaikh地区の30歳の女性で、3月7日に発病し、3月15日に病院に入院し、回復し、3月27日に退院しました。四人の患者とも発病前に鳥インフルエンザが疑われる家きんとの接触がありました。
2011年4月11日、エジプトから、138-141人目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。138人目の患者は、Behaira地区の20歳の女性で、3月14日に発病し、3月19日に病院に入院し、3月28日に死亡しました。139人目の患者は、Menofeya地区の2歳の女子で、3月26日に発病し、3月27日に病院に入院し、治療により安定した状態にあります。140人目の患者は、Behaira地区の55歳の女性で、3月20日に発病し、3月22日に病院に入院し、回復し、4月5日に退院しました。141人目の患者は、Fayoum地区の1歳の男子で、3月20日に発病し、3月28日に病院に入院し、治療により安定した状態にあります。四人の患者とも発病前に鳥インフルエンザが疑われる家きんとの接触がありました。四人の患者とも入院中にオセルタミビルによる治療を受けています。
2011年4月16日、エジプトから、142、143人目のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。142人目の患者は、Fayoum地区Wadi Elrianの29歳の男性で、4月1日に発病し、4月4日に病院に入院し、4月7日に死亡しました。143人目の患者は、Fayoum地区Sennoresの1歳6か月の男子で、4月9日に発病し、4月11日に病院に入院し、治療により安定した状態にあります。二人の患者とも発病前に鳥インフルエンザが疑われる家きんとの接触がありました。二人の患者とも病院でオセルタミビルによる治療を受けました。二人の患者に疫学的関連は認められませんでした。
◎ジブチの状況
アフリカの角(つの:the Horn of Africa)とも呼ばれるアフリカ大陸の東の突出部の国の一つ、ジブチについては、2006年5月12日のWHOの発表によれば、ジブチの保健省が第1例のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生を確定しています。Arta地区のいなかの小さな村の2歳の幼女です。4月23日に発病しています。ジブチでは、4月上旬に少数のニワトリの死亡が見られました。また、3匹のニワトリからもA(H5N1)型鳥インフルエンザウイルスが検出されています。
◎ナイジェリアの状況
2007年2月3日、ラゴスの22歳の女性がナイジェリアにおける第1例のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生として確定されました。この患者はすでに2007年1月16日に死亡しています。この患者の母が同様の症状で2007年1月4日に死亡していますが、母親から検体は採取されていません。。
◎ラオス人民民主共和国の状況
2007年2月27日、首都ビエンチャンの15歳の少女がラオス人民民主共和国における第1例のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生として報告されました。この患者は、2月10日にインフルエンザ様症状で発病し、2月15日に発熱と呼吸器症状で首都ビエンチャンで入院しました。2月17日には、隣国タイの病院に移りましたが、3月7日に死亡しました。
2007年3月16日、42歳の女性がラオス人民民主共和国における第2例のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生として報告されました。この患者は、2月26日に発熱で発病し、2月28日にビエンチャン県病院に入院しました。3月1日には、重症の肺炎のためSethathirat病院に移りオセルタミビルによる治療が開始しましたが、3月4日に死亡しました。自宅のアヒルからH5型のウイルスが検出されています。
◎ミャンマーの状況
2007年12月14日、7歳の少女がミャンマーにおける第1例のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生として報告されました。この患者は、11月21日に発熱・頭痛で発病し、11月27日に入院し、その後、軽快しました。ミャンマーでは、11月中旬にA(H5N1)型鳥インフルエンザの家きんでの集団発生がみられ、患者の近所でも家きんが死んでいました。
◎パキスタンの状況
2007年12月15日、WHOによれば、A(H5N1)型鳥インフルエンザ疑いの8人の患者発生についてパキスタン保健省が報告しています。家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザの集団発生に対する家きんの処分の実施の後、患者発生が把握されました。患者の内、1人は軽快しましたが。2人は死亡しました。一人の患者の検体からパキスタンの国立検査施設でA(H5N1)型鳥インフルエンザウイルスが検出されていますが、WHO認定の検査施設でのA(H5N1)型鳥インフルエンザウイルスの確定作業が進められています。パキスタンでは、2006年以来、家きんのA(H5N1)型鳥インフルエンザの集団発生が続いていて、2007年には、野鳥での集団発生も見られています。
2007年12月27日、WHOによれば、パキスタンにおける第1例のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。A(H5N1)型鳥インフルエンザ疑いの8人の患者の内の一人で、検体からWHO認定の検査施設でA(H5N1)型鳥インフルエンザウイルスが確定されたものです。病気や死んだ家きんとの接触はありません。2007年11月21日発病し、11月28日に死亡しました。
2008年4月3日、WHOによれば、パキスタンにおける第2例、第3例のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。第2例は、2007年10月29日発病の患者ですでに全快しています。血清学的にA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者として確定されました。病気や死んだ家きんとの接触があります。今回の家族での集団発生での最初の患者で、病気や死んだ家きんとの接触がない他の家族に濃厚な接触により感染を広げた可能性があります。第3例は、2007年11月21日発病の患者ですでに全快しています。血清学的にA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者として確定されました。病気や死んだ家きんとの接触はありません。また、2007年11月12日発病し11月19日に死亡したA(H5N1)型鳥インフルエンザ疑いの患者については、検体がないため患者として確定されませんでしたが、病気や死んだ家きんとの接触がなく、家族間の濃厚な接触により、第2例から感染し、第1例・第3例に感染を広げた可能性も考えられています。
◎バングラデシュの状況
2008年5月28日、WHOによれば、バングラデシュにおける第1例のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。バングラデシュの国際下痢疾患研究センター(ICDDRB : International Centre for Diarrhoeal Disease Research, Bangladesh )による感染症発生動向調査の過去の検体の分析から過去の発生が明らかになったものです。この患者は、ダッカのKomalapurの16か月の男子で、2008年1月27日に発病し、その後、軽快しました。自宅で生きているニワトリや処分したニワトリとの接触がありました。患者の家族や隣人からは検体が採取されましたが、2008年5月28日現在まで良好な健康状態のままです。
2011年3月16日、WHOによれば、バングラデシュにおける第2例のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。ダッカのKomalapurの16か月の女子で、2011年3月8日に咳・発熱でインフルエンザ・サーベランスにより把握され、その後、軽快しました。
2011年4月11日、WHOによれば、バングラデシュにおける第3例のA(H5N1)型鳥インフルエンザの患者の発生が報告されました。ダッカのKomalapurの2歳の男子で、2011年3月1日に発病しました。2011年3月9日にインフルエンザ・サーベランス実施医療機関を受診し検体が採取されました。患児は全快しました。病気の家きんとの接触がありました。第2例と第3例とは同一地域内での発生ですが、両者の接触は認められませんでした。
2003年12月以来のアジアにおける鳥の鳥インフルエンザの流行にともなった人間の鳥インフルエンザの発生は、2004年1月よりベトナムとタイとから報告されています。発生時期は3期(3波)に分かれます。第1期(第1波)は、2003年11月から2004年3月までで、36人の患者が発生し、25人(69.4%)が死亡しました。第2期(第2波)は2004年7月から10月までで、9人の患者が発生し、8人(88.9%)が死亡しました。第3期(第3波)は、2004年12月からで、2011年4月21日まででは507人の患者が発生し、289人(57.0%)が死亡しています。現在の第3期(第3波)においては、カンボジア、インドネシア、中国、トルコ、イラク、アゼルバイジャン、エジプト、ジブチ、ナイジェリア、ラオス、ミャンマー、パキスタン、バングラデシュでも患者が発生しました。
さて、20世紀においては、インフルエンザは、3回の世界的大流行(pandemic : パンデミック)を起こしました。1918-20年のスペインかぜ(A(H1N1)型)、1957-58年のアジアかぜ(A(H2N2)型)、1968-69年の香港かぜ(A(H3N2)型)です。香港かぜの世界的大流行(pandemic : パンデミック)が始まった1968年以来では、世界的大流行(pandemic : パンデミック)が最も始まりやすい状態にあるとWHO(世界保健機関)等の専門家は考えています。事態の深刻さを示すためWHO(世界保健機関)は6段階の警戒レベル(フェーズ)で示しています(http://www.who.int/csr/disease/avian_influenza/phase/en/index.html)(外部サイト)。2005年11月の時点では、第3段階(フェーズ3)となっていました。新しいインフルエンザウイルスの亜型(subtype)が患者を発生しているものの、鳥から人間への感染が主であり、ウイルスが人間から人間へと感染し続けるには至っていない状態です。なお、世界的大流行(pandemic : パンデミック)は第6段階(フェーズ6)の警戒レベルです。
2009年4月27日、この警戒レベル(フェーズ)が、第3段階(フェーズ3)から第4段階(フェーズ4)に引き上げられました(外部サイト)。鳥インフルエンザウイルスについては、鳥から人間への感染が主であり、ウイルスが人間から人間へと感染し続けるには至っていない状態であるものの、豚インフルエンザウイルス(A(H1N1)型)について、人間から人間へと感染し続けるようになったためです。日本時間の4月27日23時、WHOにおいて専門家による緊急委員会が開催され、その結果を踏まえて公表されたWHO事務局のステートメントの中で、豚インフルエンザウイルス(A(H1N1)型)について継続的に人間から人間への感染がみられる状態になったとして、第4段階(フェーズ4)の宣言が正式になされました。こうした事態を受け、厚生労働省は、メキシコ、アメリカ、カナダにおいて、「感染症の予防及び感染症の患者に対する法律」に規定する新型インフルエンザ等感染症が発生したことを、宣言しました(外部サイト)。
さらに、2009年4月29日、この警戒レベル(フェーズ)が、第4段階(フェーズ4)から第5段階(フェーズ5)に引き上げられました(外部サイト)。2009年6月11日には、この警戒レベル(フェーズ)が、第5段階(フェーズ5)から第6段階(フェーズ6)に引き上げられました(外部サイト)。2010年8月10日には、第6段階(フェーズ6)からポストパンデミック期とされました(外部サイト)。
なお、2007年5月、英国の北ウェールズの小農場でのニワトリ・ガチョウでの鳥インフルエンザの発生に伴い低病原性鳥インフルエンザウイルス(A(H7N2)型)に感染したインフルエンザ様症状の患者が4人発生しましたが、軽快しました。
OIE(国際獣疫事務局)が世界における鳥の鳥インフルエンザの発生状況を報告しています。2011年5月10日現在の状況は、下の表の通りです。
下の表で、香港での野鳥での報告例については、2004年1月19日に見つかった1羽の野鳥(ハヤブサ)の死骸、2004年11月1日に見つかった1羽の野鳥(ハイイロサギ)の死骸、2004年12月3日に弱っているのが発見され翌日死んだ1羽の野鳥(ハイイロサギ)の死骸、2005年1月10日に見つかった1羽の野鳥(サギ:Chinese pond heron )の死骸、及び、2006年1月10日に見つかった1羽の野鳥(シキチョウ:英語名Oriental magpie robin :学名Copsychus saularis)の死骸から、A(H5N1)型鳥インフルエンザウイルスが検出されたものなどです。
香港においては、血清学的・ウイルス学的検査を含めた監視が家きん農場に対して行われています。定期的に養鶏場ではA(H5N2)型鳥インフルエンザウイルスの不活化ワクチンが接種されていますが、養鶏場のニワトリの集団の中には、各集団毎に60羽の鳥インフルエンザ予防接種を受けていないニワトリも特定されていて監視下におかれています。また、香港においては、家きん市場・公園・自然の中の鳥に対するウイルス学的検査を用いた監視も行われています。2005年には、家きん農場において9800以上の糞あるいは排泄腔・気道からの検体、家きん市場において14100検体、公園の水鳥や鳥小屋において2900検体、愛玩鳥の店や市場において3000検体、野鳥から9000検体が、鳥インフルエンザ監視計画下で検査されました。2005年のこの多数の検査の中で、唯一、A(H5N1)型鳥インフルエンザウイルスが検出されたのが、2005年1月10日に見つかった1羽の野鳥(サギ:Chinese pond heron )の死骸でした。
香港においては、2008年12月12日に、家きんでのA(H5N1)型高病原性鳥インフルエンザの集団発生の第一例としてニワトリでの集団発生がOIE(国際獣疫事務局)に報告されました。集団発生が起こった家きん農場では、2008年12月8日に発生動向調査用のニワトリの死亡の増加が認められました。ニワトリの症状としては、呼吸困難、チアノーゼ、とさかの浮腫、黄色いクリーム状の鼻汁等でした。ニワトリの排泄腔および死骸から採取した検体が検査用に2008年12月8日に提出されました。国立検査所においてA(H5N1)型高病原性鳥インフルエンザウイルスが2008年12月8日にPCR法で検出され、2008年12月11日に分離されました。集団発生が起こった家きん農場には、67968羽のニワトリと25680個の卵がありました。その内、285羽が発病し、いずれも死亡しました。ニワトリと卵の処分は2008年12月9日に開始され2008年12月10日に終了しました。集団発生が起こった家きん農場から3kmの範囲内にある一家きん農場で12月11日に17980羽のニワトリが処分されました。卸売市場の家きん(10704羽のニワトリ、2900羽のハト、1420羽のキジ、3100羽のウコッケイ[烏骨鶏]、370羽のイワシャコ)も12月11日に処分されました。集団発生が起こった家きん農場以外の香港内のすべての家きん農場でPCR法によるA(H5)型鳥インフルエンザウイルスの検査が行われましたが、初回の調査ではA(H5)型鳥インフルエンザウイルスは検出されませんでした。集団発生が起こった家きん農場以外の香港内のすべての家きん農場ですぐに鳥インフルエンザワクチンの追加接種を行うよう指導が行われました。生きている家きんの搬入や家きん農場の家きん・卵・飼料等の移動が2008年12月9日から21日間禁止されました。2008年12月29日、香港当局は、家きんでのA(H5N1)型高病原性鳥インフルエンザの集団発生について終息としました。
2009年2月13日、香港当局から、家きんでのA(H5N1)型高病原性鳥インフルエンザの発生について再発が報告されました。2009年1月29日から2月4日にかけて香港の西岸で見つかった7件の家きん(ガチョウ・アヒル・ニワトリ)の死骸からA(H5N1)型高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出されています。多くの死骸は腐敗が進んでいました。これらの死骸で見つかった家きんがどこで飼われていたかは不明であり、調査中です。また、2009年3月3日に香港東部の平洲(Ping Chau)島の岸で見つかった1件の家きん(ニワトリ2羽)の死骸からもA(H5N1)型高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出されました。これらの死骸で見つかった家きんもどこで飼われていたかは不明であり、調査中です。
2010年12月22日、香港当局から、家きんでのA(H5N1)型高病原性鳥インフルエンザの発生について報告されました。2010年12月18日、香港のランタオ(Lantau)島の岸で見つかった1羽のニワトリの死骸からA(H5N1)型高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出されています。死骸は腐敗が進んでいました。この死骸で見つかった家きんがどこで飼われていたかは不明であり、調査中です。
2011年1月28日および31日、香港当局から、家きんでのA(H5N1)型高病原性鳥インフルエンザの再発について報告されました。2011年1月25日および28日、香港西部のランタオ(Lantau)島の西部のタイオー(Tai O)の岸で見つかった計3羽(25日に1件1羽、および、28日に1件2羽)のニワトリの死骸からA(H5N1)型高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出されています。2011年2月3日にタイオー(Tai O)の岸で見つかった1羽のアヒルの死骸からもA(H5N1)型高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出されています。2011年3月1日に香港西部のランタオ(Lantau)島の西部のSham Shek Tsuenの岸で見つかった1羽のガチョウの死骸からもA(H5N1)型高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出されています。いずれの死骸も腐敗が進んでいました。これらの死骸で見つかった家きんがどこで飼われていたかは不明であり、調査中です。
国 | ウイルスの型 | 鳥 | 第1報の日付 | 備考 |
---|---|---|---|---|
韓国 | H5N1 | ニワトリ、アヒル、ウズラ、マガモ、ワシミミズク、オシドリ、キジ | 2003年12月12日 | 累計111件(内、再発後57件) 2004年9月21日終息 2006年11月26日再発 2007年6月18日終息 2008年4月2日再発 2008年8月14日終息 2011年1月2日再発 |
韓国 | H5N2 | アヒル | 2004年12月24日 | 低病原性鳥インフルエンザウイルス |
ベトナム | H5N1 | ニワトリ、アヒル、ジャコウネコ | 2004年1月8日 | 累計2615件 |
日本 | H5N1 | ニワトリ、クマタカ、白鳥、鶴、キンクロハジロ、オナガカモ、スズガモ、ホシハジロ、カイツブリ、ハヤブサ、オシドリ、ユリカモメ、フクロウ、黒鳥、アオサギ、カンムリカイツブリ | 2004年1月12日** | 家きんは累計32件(内、再発後24件) 2004年7月12日終息 2007年1月13日再発 2007年5月8日終息 2010年12月2日再発 |
日本 | H5N2 | ニワトリ | 2005年6月27日 | 低病原性鳥インフルエンザウイルス*** |
台湾 | H5N2 | ニワトリ | 2004年1月20日 | 低病原性鳥インフルエンザウイルス |
タイ | H5N1 | ニワトリ、アヒル、シチメンチョウ、ガチョウ、ダチョウ、ウズラ、クジャク | 2004年1月23日 | 累計1141件(内、再発後2件) |
カンボジア | H5N1 | ニワトリ、アヒル | 2004年1月24日 | 累計25件 |
香港 | H5N1 | 野鳥(ハヤブサ、ハイイロサギ、サギ、シキチョウ、ハッカチョウ、カササギ、コサギ、メジロ、コシジロキンパラ、ハシブトガラス、イエガラス、シマキンパラ、アオサギ、ツバメ、ユリカモメ)、ニワトリ、アヒル、ガチョウ | 2004年1月26日(家きんでの集団発生は2008年12月12日第一報) | 家きんでの集団発生累計14件(内、再発後4件) |
ラオス | H5N1 | ニワトリ、アヒル、ガチョウ、ハト | 2004年1月27日 | 累計19件(内、再発後1件) |
パキスタン | H7 | ニワトリ | 2004年1月28日 | 高病原性鳥インフルエンザウイルス 2004年3月31日終息 |
パキスタン | H5N1 | ニワトリ、クジャク、キジ、ハト、アヒル、インコ、ガチョウ、シチメンチョウ、オウム、ツル、カラス | 2006年3月3日 | 累計51件(内、再発後1件) |
中国 | H5N1 | 家禽(かきん)、アヒル、ハト、ガチョウ、ニワトリ、ガン、ヒドリガモ、カラス、カイツブリ、オグロヅル、フクロウ、カワウ、コンドル、アジサシ、サギ、カワアイサ、タカ、チャガシラカモメ、アカツクシガモ、インドガン、ベニハシガラス | 2004年1月28日 | 累計98件 |
インドネシア | H5N1 | ニワトリ、ウズラ、アヒル、小キジバト、土着の家禽(かきん) | 2004年2月6日 | 累計261件 |
アメリカ合衆国 | H7N2 | ニワトリ | 2004年2月9日 | 低病原性鳥インフルエンザウイルス 2004年5月15日終息 |
アメリカ合衆国 | H5N2 | ニワトリ | 2004年2月23日 | 高病原性鳥インフルエンザウイルス 2004年8月17日終息 |
カナダ | H7N3 | ニワトリ | 2004年2月19日 | 高病原性鳥インフルエンザウイルス 2004年11月23日終息 2007年9月28日再発 再発後累計1件 2008年4月17日終息 |
マレーシア | H5N1 | ニワトリ | 2004年8月19日 | 累計16件 |
ロシア | H5N1 | ニワトリ、アヒル、シチメンチョウ、ガチョウ、ウズラ、白鳥、ハト、ホロホロ鳥、ドバト、カンムリカイツブリ、カワアイサ、アオサギ、オカヨシガモ、ヘラサギ | 2005年7月24日 | 累計149件 |
カザフスタン | H5N1 | アヒル、ガチョウ、ハクチョウ | 2005年8月2日 | 家きんは累計1件 |
トルコ | H5N1 | シチメンチョウ、ニワトリ、アヒル、ガチョウ、ハト、カモ、スズメ、ウ(鵜)、白鳥、ホシムクドリ | 2005年10月10日 | 累計219件 |
ルーマニア | H5N1 | ニワトリ、アヒル、白鳥、シチメンチョウ、オオバン(大鷭) | 2005年10月7日 | 累計165件(再発後2件) |
クロアチア | H5N1 | 白鳥、カモ | 2005年10月21日 | 累計3件 |
モンゴル | H5N1 | カモ、ガチョウ、オオハクチョウ、ハイイロガン | 2005年8月10日 | 累計2件 |
ウクライナ | H5N1 | ニワトリ、ガチョウ | 2005年12月5日 | 家きんは累計42件(内、再発後2件) |
イラク | H5 | ニワトリ、ガチョウ、アヒル、シチメンチョウ、ハト | 2006年2月2日 | 累計3件 |
ナイジェリア | H5N1 | ニワトリ、アヒル、ホロホロ鳥 | 2006年2月6日 | 累計65件 |
イタリア | H5N1 | 白鳥 | 2006年2月11日 | 累計5件 |
ブルガリア | H5N1 | 白鳥、ノスリ | 2006年2月12日 | 累計2件 |
ブルガリア | H7 | マガモ | 2008年2月1日 | 累計1件 |
スロベニア | H5N1 | コブハクチョウ、アオサギ、マガモ、オナガガモ | 2006年2月12日 | 家きんは累計0件 |
ギリシア | H5N1 | 白鳥、野生のが鳥 | 2006年2月13日 | 累計4件 |
イラン | H5N1 | 白鳥、ニワトリ | 2006年2月15日 | 家きんは累計1件(内、再発後1件) |
アゼルバイジャン | H5N1 | 家きん、野鳥(渡り鳥) | 2006年2月15日 | 家きんは累計2件 |
ドイツ | H5N1 | 白鳥、大たか、ガン、カモ、シチメンチョウ、が鳥、オオバン、アヒル、カイツブリ、ニワトリ、マガモ | 2006年2月16日 | 家きんは累計8件(内、再発後1件) |
フランス | H5N1 | シチメンチョウ、野生のカモ、白鳥 | 2006年2月17日 | 家きんは累計1件 |
インド | H5N1 | ニワトリ | 2006年2月18日 | 累計84件(内、再発後2件) |
エジプト | H5N1 | ニワトリ、シチメンチョウ、クジャク、ハト、アヒル、ガチョウ | 2006年2月19日 | 累計1084件 |
オーストリア | H5N1 | 白鳥 | 2006年2月20日 | 累計1件 |
ボスニア・ヘルツェゴビナ | H5N1 | 白鳥 | 2006年2月20日 | 累計1件 |
スロバキア | H5N1 | ハヤブサ | 2006年2月24日 | 累計1件 |
スイス | H5N1 | カモ、オオバン、キンクロハジロ、ホシハジロ | 2006年2月26日 | 累計1件 |
ニジェール | H5N1 | ニワトリ、アヒル | 2006年2月27日 | 累計2件 |
ハンガリー | H5N1 | 白鳥、ガチョウ | 2006年2月28日 | 家きんは累計9件 |
セルビア・モンテネグロ | H5N1 | 白鳥、ニワトリ | 2006年3月2日 | 家きんは累計1件 |
アルバニア | H5N1 | ニワトリ、シチメンチョウ | 2006年3月7日 | 累計3件 |
ポーランド | H5N1 | 白鳥、シチメンチョウ、アヒル、ニワトリ | 2006年3月8日 | 家きんは累計10件(内、再発後10件) |
グルジア | H5N1 | 白鳥 | 2006年3月9日 | 累計1件 |
カメルーン | H5N1 | アヒル | 2006年3月12日 | 累計1件 |
ミャンマー | H5N1 | ニワトリ、アヒル、ホロホロ鳥、ウズラ、ガチョウ | 2006年3月13日 | 累計113件(内、再発後10件) |
デンマーク | H5N1 | ノスリ、キンクロハジロ、オオハクチョウ、ニワトリ、アヒル、ガチョウ、クジャク、カササギ | 2006年3月15日 | 家きんは累計1件 |
スウェーデン | H5N1 | キンクロハジロ、スズカモ、マガモ | 2006年3月16日 | 家きんは累計1件 |
イスラエル | H5N1 | シチメンチョウ、ニワトリ、エミュー | 2006年3月17日 | 累計13件(内、再発後1件) |
アフガニスタン | H5N1 | ニワトリ、シチメンチョウ、カラス | 2006年3月20日 | 累計22件 |
ヨルダン | H5N1 | ニワトリ、シチメンチョウ | 2006年3月23日 | 累計1件 |
チェコ | H5N1 | 白鳥、シチメンチョウ | 2006年3月29日 | 家きんは累計4件 |
ブルキナファソ | H5N1 | ホロホロ鳥、ニワトリ | 2006年4月3日 | 累計4件 |
イギリス | H5N1 | 白鳥、シチメンチョウ | 2006年4月6日 | 家きんは累計3件 |
イギリス | H7N2 | ニワトリ、ガチョウ | 2007年5月25日 | 累計1件 |
イギリス | H7N7 | ニワトリ | 2008年6月5日 | 累計1件 |
パレスチナ自治区 | H5N1 | ニワトリ、アヒル | 2006年4月11日 | 累計9件(内、再発後1件) |
スーダン | H5N1 | ニワトリ、アヒル | 2006年4月18日 | 累計18件 |
コートジボアール | H5N1 | ニワトリ、アヒル、シロエリオオハシガラス | 2006年4月25日 | 家きんは累計4件(他に野鳥1件) |
ジブチ | H5N1 | ニワトリ | 2006年5月27日 | 累計1件 |
スペイン | H5N1 | カンムリカイツブリ | 2006年7月7日 | 累計1件 |
スペイン | H7N7 | ニワトリ | 2009年10月13日 | 累計1件 |
クウェート | H5N1 | ハヤブサ(動物園)、ニワトリ、ガチョウ、ダチョウ、ハト、シチメンチョウ、ホロホロ鳥、ウズラ | 2007年2月26日 | 累計20件 |
バングラデシュ | H5N1 | ニワトリ | 2007年3月30日 | 累計510件 |
サウジアラビア | H5N1 | ダチョウ、ニワトリ | 2007年3月31日 | 累計29件 |
ガーナ | H5N1 | ニワトリ、アヒル、シチメンチョウ | 2007年5月3日 | 累計6件 |
トーゴ | H5N1 | ニワトリ | 2007年6月22日 | 累計4件(内、再発後1件) |
ベニン | H5N1 | ニワトリ、アヒル、シチメンチョウ、ホロホロ鳥、キジバト | 2007年12月5日 | 累計6件(内、再発後1件) |
ネパール | H5N1 | アヒル、ニワトリ、ハト | 2009年1月16日 | 累計10件(内、再発後1件) |
ブータン | H5N1 | ニワトリ | 2010年2月23日 | 累計5件 |
南アフリカ | H5N2 | ダチョウ(農場で商用に飼育しているもの) | 2011年4月11日 | 累計9件 |
A(H5N1)型高病原性鳥インフルエンザの発生については、当初は東南アジアを中心としたアジアでの発生に限られていました。しかし、2005年10月には、トルコ、ルーマニア、クロアチアといったヨーロッパでも発生が見られました。
また、2006年2月8日には、ナイジェリアからアフリカで初めての発生報告がありました。ナイジェリア北部のKaduna州の大きな家きん農場で、2006年1月10日から発生し始め、46000羽の家きんの内、42000羽が罹患し、40000羽が死亡したとのことです。
さらに、2月以降は、イタリア、ブルガリア、スロベニア、ギリシア、ドイツ、オーストリア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、フランス、スイス、スロバキア、ハンガリー、セルビア・モンテネグロ、アルバニア、ポーランド、スウェーデン、デンマーク、チェコ、イギリス、スペインといったヨーロッパの国で、白鳥を中心としたA(H5)型高病原性鳥インフルエンザの発生が確認されました。
なお、鳥以外の高病原性鳥インフルエンザについては、2006年2月28日付けのWHOのウェブ・ページ(外部サイト)によれば、一匹のネコについてドイツから報告されています。ドイツ北部のRuegen島で見つかった一匹のネコの死骸からA(H5N1)型鳥インフルエンザウイルスが検出されました。2006年2月中旬から、100羽以上の野鳥がRuegen島では死んでいてA(H5N1)型鳥インフルエンザウイルスの感染が確定されているものもあります。
さらに、その後、3月2日にRuegen島で重症で見つかり安楽死させた一匹のムナジロテン(stone marten)でA(H5N1)型鳥インフルエンザウイルスの感染が確定されました。感染した鳥を食べた後に感染したと思われます。なお、ドイツでは、死んだ3匹の飼いネコでA(H5N1)型鳥インフルエンザウイルスの感染が確定されています。
** OIE(国際獣疫事務局)のウェブ・サイトによれば、日本の高病原性鳥インフルエンザについては、大分県分については2004年2月18日に第1報が報告されています。また、3月9日には、京都府船井郡丹波町の養鶏場の約20万羽と同町内の養鶏場の約14717羽及び、京都府の養鶏場から運ばれた兵庫県内の食鳥処理場の6880羽について報告されています。
*** OIE(国際獣疫事務局)のウェブ・サイトによれば、日本の茨城県水海道市の採卵鶏飼養農場(飼養羽数:約2万5千羽)での低病原性鳥インフルエンザの発生について2005年6月27日に第1報が報告されています。低病原性鳥インフルエンザであっても、高病原性のウイルスに変異する可能性も考えて、A(H5)型、A(H7)型については、日本においては、高病原性鳥インフルエンザとしての取り扱いをすることとされています。家畜伝染病予防法及び高病原性鳥インフルエンザに関する特定家畜伝染病防疫指針に基づき、飼養鶏の殺処分や鶏舎の消毒等の措置が講じられました。2006年6月23日、茨城県から鳥インフルエンザの終息が宣言されました。
高病原性鳥インフルエンザに関する詳しい情報は、
当・横浜市衛生研究所ホームページの「高病原性鳥インフルエンザについて」をご覧ください。
また、「横浜市内におけるカラス等のインフルエンザウイルス検査結果(平成16年:2004年)」もご参考にしてください。
人間への感染が見られたA型インフルエンザウイルスの亜型について
2004年2月10日初掲載
2011年5月11日更新
健康福祉局衛生研究所感染症・疫学情報課
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