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新型インフルエンザの流行

最終更新日 2019年9月12日

感染症が世界的に流行する事態を「パンデミック」と言いますが、新型インフルエンザも過去に何回かパンデミックを起こしています。
20世紀に入ってからは、図(画像:25KB)に示すような流行がありました。
1918年、スペイン風邪(A/H1N1型)は、世界中で推定5億人以上の感染者と4000万人以上の死亡という最大の犠牲をもたらしました。スペイン風邪ウイルスの子孫は、その後39年間マイナーチェンジを繰り返しながら流行しました。
1957年、大きくモデルチェンジしたA/H2N2型ウイルスが出現してそれまでのH1N1型にとって代わり、アジア風邪の大流行を引き起こしました。このウイルスの子孫は、その後11年間流行を繰り返しました。このように、インフルエンザウイルスは、新しい型が登場すると、それまで勢力を保っていたウイルスは消える特性を持っています。
1968年、A/H3N2型ウイルスが出現し、香港風邪の大流行を起こしました。このA香港型の子孫は、現在も流行を続けています。
1977年、A/H1N1型ウイルスが再び出現しました。これは、スペイン風邪の子孫として1950年代に流行していたウイルスと同じものでした。ウイルスは、感染していくうちにどんどん変異していくはずなので、これは、どこかの研究室の冷凍庫で保管されていたものがもれたのではと推測されています。このAソ連型の子孫は、現在も流行を続けています。
今まで大流行を起こした新型インフルエンザウイルスは、すべて鳥の弱毒型ウイルスに起源を持っていました。大きな被害を起こしましたが、疾患としては、通常のインフルエンザ、重症化しても肺炎などの呼吸器感染に限られたものでした。
図に示すように、1997年以後は、鳥インフルエンザのヒトへの感染の散発で、新型インフルエンザには至っていません。しかし、H5N1型高病原性鳥インフルエンザのヒト感染例では、重症の肺炎や多臓器不全などの全身症状呈を起こして、非常に高い致死率を示すという、インフルエンザというより新しい重症疾患といった様相を呈しています。

図.新型インフルエンザ出現例


参考文献

  1. 鳥インフルエンザの脅威-本当の怖さはこれからだ!;岡田春江;河出書房新社
  2. 感染症とたたかう-インフルエンザとSARS-;岡田春江・田代眞人;岩波新書
  3. インフルエンザ危機(クライシス);川岡義裕;集英社新書

2005年11月28日掲載

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