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新型インフルエンザが流行したら?~その被害や社会への影響~

最終更新日 2019年3月14日

もし、新型インフルエンザが出現して流行したらどうなるのでしょうか。20世紀最大の流行を起こしたスペインかぜ(スペインインフルエンザ)と比較しながら考えてみましょう。

新型インフルエンザとスペインかぜの流行の比較
 1918年2005年
地球人口約20億人約64億人
交通手段鉄道、船航空機など
伝播速度約7か月4~7日
死亡数約4,000万人約6,000万人?(*)

*:ワクチンや抗ウイルス薬を考慮しない推計です。ヒトに対して高病原性なら、億単位と推測されます。


スペインインフルエンザは、第一次世界大戦の最中に流行しました。兵士たちに多くの犠牲者が出て、戦争の勝敗にも大きな影響を与えたと言われています。そうした社会的背景も、流行や被害の拡大に関係していると思われます。

一方、現代は、当時に比べれば衛生状態や栄養状態はよくなり、医療も著しい進歩をとげました。インフルエンザの診断法、治療薬、予防としてのワクチンも開発されています。しかし、人口や交通手段なども、当時と大きく違っています。

人口の増加は宿主の増加であり、人口密度も高くなって感染が拡がりやすくなっています。高速大量輸送システムが発達し、多くの人が遠くまで高速で移動するようになりました。つまり、ウイルスも瞬く間に世界中に伝播されるということです。現代社会では、都市への人口の集中、スラム化、難民の増加などが進行しています。また、高齢者や慢性疾患患者、エイズ患者などのハイリスク群が増加しています。こうしたことも、被害を悪化させると思われます。

このように、現代は特にヒトからヒトへの感染症が拡がりやすい環境にあります。そして、新型インフルエンザの流行は、社会的活動や社会機能に大きな影響を及ぼすと考えられます。

様々な職種に従事する多数の人が同時に感染し、新型に対する免疫を持っている人がいないため、重症化する傾向があります。医療従事者は一番リスクが高く、医療サービスの低下につながります。日常生活や社会活動の維持に不可欠な分野が影響を受けると、ライフラインの維持が困難になります。警察や消防など、社会の安全保障にも支障が出ます。こうした状況に対処すべき政府や地方自治体などの機関も対応能力が低下します。

新型インフルエンザは、むしろ自然災害に近く、危機管理対策が重要です。しかし、地震や台風などの局地的・一時的な自然災害とは異なり、全世界でほぼ同時に起こるので、外部からの支援はあまり期待できません。

2005年12月1日掲載

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