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胎児性アルコール症候群(FAS)について

最終更新日 2019年11月8日

胎児性アルコール症候群(FAS)とは・・・

妊娠中の母親が習慣的に飲酒することで胎児がアルコールの影響を受けることがあることが知られています。胎児性アルコール症候群(FAS:fetal alcohol syndrome)は、その影響の一つです。胎児性アルコール症候群(FAS)は、こどもの精神発達遅滞や先天異常の原因の一つです。胎児性アルコール症候群(FAS)では、こどもに小さな目(短い眼瞼裂)、薄い上唇などの特徴的な顔つきや成長の障害、中枢神経系の障害が見られます。学習、記憶、注意の持続、コミュニケーション、見ることや聞くことなどで問題をかかえる場合があります。
胎児性アルコール症候群(FAS)の診断基準のすべては満たさないが、やはり胎児がアルコールの影響を受けて、生まれたこどもに、アルコール関連神経発達障害(ARND : alcohol-related neurodevelopmental disorder)やアルコール関連先天異常(ARBD : alcohol-related birth defects)が見られることがあります。アルコール関連神経発達障害(ARND)では行動や認知の異常が見られます。学習の障害や衝動的な行動が見られることがあります。数学、記憶、注意、判断などで困難が見られることがあります。アルコール関連先天異常(ARBD)では、心臓、腎臓、骨、聴覚などで異常が見られることがあります。
米国のCDC(疾病管理予防センター)の調査によれば、米国のいくつかの地域では、10000人の出生につき、2人-15人の胎児性アルコール症候群(FAS:fetal alcohol syndrome)のこどもが生まれています。また、アルコール関連神経発達障害(ARND)及びアルコール関連先天異常(ARBD)などの胎児期のアルコール曝露に関連した障害や異常などについては、胎児性アルコール症候群(FAS)の約3倍の発生頻度であると考えられています。

胎児性アルコール症候群(FAS)の予防のためには・・・

妊娠中の母親が飲酒しないことで、胎児性アルコール症候群(FAS)は予防できます。妊娠中の母親や現在妊娠の可能性のある女性にはアルコールを勧めないようにしましょう。妊娠中の母親や現在妊娠の可能性のある女性が飲酒しないことに対する周囲の人たちの理解や支援も大切です。妊娠中の母親や現在妊娠の可能性のある女性が飲酒しなくて良い環境づくりに周囲の人たちは協力できます。
妊娠中の母親が飲酒すると、アルコールは胃腸から吸収されて血液に入り、胎児まで到達します。母親が飲酒すると胎児も飲酒することになります。胎児に飲酒させないためには、妊娠中の母親が飲酒しないことが大切です。
妊娠中に飲んで安全なアルコール量は知られていません。そこで、米国小児科学会は、妊娠中あるいは妊娠しようとしている女性に対して、アルコールを断つことを勧告しています。

参考文献・・・

  1. Committee on Substance Abuse and Committee on Children With Disabilities, AMERICAN ACADEMY OF PEDIATRICS. ; Fetal Alcohol Syndrome and Alcohol-Related Neurodevelopmental Disorders. ; PEDIATRICS Vol. 106 No. 2 August 2000, 358-361.

2004年4月2日初掲載
2004年7月20日増補

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