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遺伝子組換え食品の検査について

最終更新日 2019年3月4日

遺伝子組換え食品の検査

 遺伝子組換え食品の検査方法には、食品中に新しくできたタンパク質を検出する方法と、組み込まれた遺伝子を直接検出する方法があります。

 当所では、PCR(Polymerase Chain Reaction ポリメラーゼ連鎖反応)法で遺伝子組換え食品の定性・定量検査を行っています。PCR法は、特定のDNA(遺伝子)が含まれているかを、DNAの特定部位を増幅して確認する方法です。

 まず、調べる検体(大豆粒穀、コーンフラワー粉、コーンチップスなど)からDNAを抽出します。DNAの抽出方法にはいくつかの種類がありますが、検体によって適切な方法を使い分けます。

 次に、抽出したDNAに組み込まれた遺伝子が含まれているかどうかを、PCR法でDNAを増幅して検査します。
 PCR法には、組み込まれた遺伝子が入っているか否かを判定する定性PCR法と、含有している量を判定することができる定量PCR法とがあります。日本では、JAS法(農林水産省)での表示義務化に続いて平成13年4月より食品衛生法(厚生労働省)においても遺伝子組換え食品の表示が義務化となりました。

DNAの抽出
DNAの抽出の写真

定性PCR装置
定性PCR装置の写真



定性PCR

 定性PCRでは、定性PCR装置を用いてDNAを増幅させた後にアガロースゲルを用いた電気泳動を行います。電気泳動を行うとDNAを長さ別に分離できるため、目的のDNAが増幅されているかどうかを確認できます。定性PCRは感度が非常に良い代わりに、目的のDNAが元々どのくらいの濃度で入っていたのか正確にはわからないという欠点もあります。

DNAの電気泳動装置
DNAの電気泳動装置の写真

電気泳動結果写真
電気泳動結果の写真


定量PCR

 定量PCRでは、定量PCR装置を用いてDNA増幅と比例して蛍光を発する特殊な試薬を用い、蛍光をモニターしながらPCRを行います。定性PCRよりも装置やデータの解析方法が複雑になりますが、目的DNAの元々の濃度を推測することができます。

定量PCR装置
定量PCR装置の写真

定量PCRの増幅曲線画面
定量PCRの増幅曲線の画面


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遺伝子組換え食品の検査結果

 当所では、平成13年度より遺伝子組換え食品の検査を行っています。

 定性検査では、Bt10トウモロコシ、Btコメなど日本で未承認の遺伝子組換え食品が流通していないかどうかを検査しています。

 定量検査では、承認された品種(ラウンドアップ・レディー・大豆、GA21トウモロコシなど)について「遺伝子組換えでない」などの表示が適正であるかを検査しています。

 現在までのところ違反検体はありません。

遺伝子組換え食品の検査結果

遺伝子組換え食品の検査結果
年度定性検査
件数
定量検査
件数
違反件数検知不能※
件数
13年度505000
14年度525002
15年度465502
16年度505004
17年度405001
18年度664207
19年度562901
20年度892800
21年度642402
22年度452400
23年度342801
24年度402100

※検知不能・・・遺伝子組換え食品の検査では、組換え遺伝子とともに、その作物が固有に持つ遺伝子(内在性遺伝子)も同時に検査します。
 「検知不能」とは、本来検出されるべき内在性遺伝子が不検出であり、検査の判定ができない場合をいいます。この原因としては、加熱や加圧等の加工処理の途中で遺伝子が分解してしまうことが考えられます。

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このページへのお問合せ

健康福祉局衛生研究所理化学検査研究課

電話:045-370-9451

電話:045-370-9451

ファクス:045-370-8462

メールアドレス:kf-eiken@city.yokohama.jp

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