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苦情事例集 ビール中の異物

最終更新日 2023年4月1日

1.概要

ビールの中に白い浮遊物が混入していました。

ビール中の異物の実体顕微鏡の画像
ビール中の異物の実体顕微鏡写真

ビール中の異物の電子顕微鏡の画像
ビール中の異物の電子顕微鏡写真


2.調査結果

  • 外観:ふわふわした白色の浮遊物を認め、静置すると沈殿しました。
  • 実体顕微鏡:ふわふわした繊維状の塊に小さな結晶が付着していました。
  • 走査型電子顕微鏡:多数の八面体の結晶を認めました。
  • 赤外分光分析法:シュウ酸カルシウムに類似のスペクトルを認めました。

3.結論

ビールの成分であるシュウ酸カルシウムや酵母が冷却等により析出し、白い浮遊物になったと推定されました。

4.参考

シュウ酸カルシウム:白色の粉末、水に難溶、塩酸や硝酸に溶けます。生体中にも含まれ、人体の結石の原因にもなります。

2007年3月8日掲載

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医療局衛生研究所理化学検査研究課

電話:045-370-9451

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ファクス:045-370-8462

メールアドレス:ir-eiken@city.yokohama.jp

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