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平成29年度病院指標

最終更新日 2020年6月1日

年齢階級別退院患者数

年齢階級別退院患者数
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 1 43 35 84 165 220 458 763 601 102

当院は、脳卒中を中心とした脳血管疾患や脊椎脊髄疾患等に対して、高度な治療を行う専門病院です。脳血管疾患および脊椎脊髄疾患は、高齢者の発症が多いと考えられており、当院でも70代以上が全体の59.3%を占めています。

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

脊椎脊髄外科

DPCコード

DPC名称

患者数

平均
在院日数
(自院)

平均
在院日数
(全国)

転院率

平均年齢

患者用パス

070343xx99x1xx

脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 手術なし 手術・処置等21あり

97

3.02

2.93

0.00

72.87


070180xx97xx0x

脊椎変形 手術あり 副傷病なし

49

17.96

20.54

0.00

25.80


070341xx99xx0x

脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 頸部 手術なし 副傷病なし

39

5.36

6.89

0.00

67.79


070343xx01x0xx

脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術
(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 前方椎体固定等 手術・処置等2なし

37

23.59

21.70

0.00

68.22


070350xx97xxxx

椎間板変性、ヘルニア その他の手術あり

33

16.73

16.53

0.00

52.82


 脊椎脊髄外科では、脊柱管狭窄で入院される患者さんが最も多くなっています。脊柱には神経の通り道である脊柱管と呼ばれる管があり、長い年月で脊柱が変形し脊柱管が狭くなってきます。
 脊柱管狭窄は、運動療法・内服薬・神経ブロックなどの保存療法で改善の得られない症例では、除圧術や脊椎固定術などの手術が必要となることがあります。
 脊椎変形に含まれる脊柱側弯症は、脊柱管狭窄に次いで入院患者さんが多く、特に若年層が多いため平均年齢が低くなっています。脊柱側弯症に対する診断および治療には専門的な知識・技術・経験が必要となります。
 また、放射線被ばくによる健康被害が重大な関心事となっている昨今、特に小児は成人より放射線感受性が高いため、側弯検診でも不必要なレントゲン撮像を減らすことが重要です。
 当院では、脊椎、腰、股関節の形体・配列の評価を行うことができるX線撮影装置「sterEOSイメージングシステム」を県内で初めて導入しており、この装置では放射線量を従来のX線の1/10以下、CTscanの1/800にまで低下させ、さらに最近では自然被ばくの約6日分で全脊柱の撮影が可能となってきています。
 さらに当院では、側弯症の診療機能を強化するため、専門医による外来診療を行っています。

脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 19 12.26 9.68 0.00 81.63  
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 16 8.50 7.34 6.25 73.06  
010010xx99000x 脳腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし - - - - -  
010020x001x1xx くも膜下出血、破裂脳動脈瘤(JCS10未満) 脳動脈瘤流入血管クリッピング(開頭して行うもの)等 手術・処置等2あり - - - - -  
070160xx01xxxx 上肢末梢神経麻痺 手根管開放手術等 - - - - -  

 脳神経外科では、脳血管障害の治療のうち外科的治療を担当しています。外科的治療の対象は、主に出血性疾患と脳梗塞予防のための脳血行再建です。
 当院ではそれぞれの症例にあわせて、手術に固執することなく他科と共に治療にあたっています。また、脳血管疾患だけでなく三叉神経痛・顔面痙攣などの機能性疾患、良性腫瘍なども治療対象としています。

脳神経血管内治療科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x2990401

脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病なし
発症前Rankin Scale 0、1又は2

14 12.64 16.38 0.00 62.71  
010070xx02x0xx 脳血管障害 経皮的頸動脈ステント留置術 手術・処置等2なし 13 8.69 10.05 0.00 73.62  
010030xx9910xx 未破裂脳動脈瘤 脳血管内手術 手術・処置等2なし 副傷病なし 12 4.25 3.14 0.00 55.00  
010020x003x0xx くも膜下出血、破裂脳動脈瘤(JCS10未満) 脳血管内手術 手術・処置等2なし - - - - -  
010030xx03x00x 未破裂脳動脈瘤 脳血管内手術 手術・処置等2なし 副傷病なし - - - - -  

脳神経血管内治療科は、カテーテルという細い管を脳に関係する血管まで誘導し、そこからコイル・ステントなどのいろいろな治療器具を、直接病変に到達させて行う診療科です。
 くも膜下出血の原因となる脳動脈瘤(破裂・未破裂)や、脳出血の原因となる脳動静脈瘻、脳梗塞の原因となる(頭蓋内外)動脈狭窄、急性脳動脈、静脈閉塞症などを対象としています。

神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x2990401

脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病なし
発症前Rankin Scale 0、1又は2

138 20.71 16.38 2.17 68.42  
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 111 4.12 5.15 0.00 68.63  
010040x099x00x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 64 47.98 19.10 12.50 66.63  
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 49 6.98 6.32 4.08 60.24  
010060x2990001

脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし
発症前Rankin Scale 0、1又は2

46 8.00 6.76 2.17 71.33  

 神経内科は、脳、脊髄、末梢神経、筋肉の病気の内科的な診療をする科です。
 代表疾患である脳卒中には、脳卒中集中治療室を設置し、24時間365日診療できる体制を整え、超急性期血栓溶解療法の治療にも対応しています。
 また、前庭機能障害を含む、めまいの診療も積極的に行っています。当院のように、脳の専門家が同時にめまいの専門家として、最先端の医療機器を駆使して科学的にめまいを診断し、治療している施設は全国的にも希少です。
 高齢者のふらつきや脳卒中後のめまい感に対する研究も進めており、国際的にも評価されています。
 当院は地域包括ケア病棟や回復期リハビリテーション病棟を有しており、急性期~亜急性期~回復期まで治療の段階に応じた適切な医療を一貫した環境で提供することが可能となっているため、平均在院日数が長めになっています。

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 - - - - - - - -
大腸癌 - - - - - - - -
乳癌 - - - - - - - -
肺癌 - - - - - - - -
肝癌 - - - - - - - -

 当院は、脳血管疾患や脊椎脊髄疾患等に対しての治療を行う専門病院のため、初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数は、全て10人未満でした。

成人市中肺炎の重症度別患者数等

成人市中肺炎の重症度別患者数等
  患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 - - -
中等症 - - -
重症 - - -
超重症 - - -
不明 - - -

 市中肺炎とは、普段の社会生活を送っている中で罹患した肺炎のことを言います。
 当院では、平成29年度の成人市中肺炎(20歳以上)の患者数は、全て10人未満でした。

脳梗塞のICD10別患者数等

脳梗塞の患者数等
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 530 31.64 73.49 9.60
その他 64 52.89 74.48 0.51

 平成29年度の脳梗塞(ICD10 I63$)の患者さんは、合計594人で全体の24.0%を占めています。
 当院は、脳卒中集中治療室を設置し、24時間365日診療できる体制を整え、超急性期血栓溶解療法の治療にも対応しています。
 また、地域包括ケア病棟や回復期リハビリテーション病棟を有しており、急性期~亜急性期~回復期まで治療の段階に応じた適切な医療を、一貫した環境で提供することが可能となっているため、平均在院日数が長めになっています。
 ICD10 とは 「疾病および関連保健問題の国際統計分類:International Statistical Classification of Diseases and Related Health Problems」の略であり、異なる国や地域から、異なる時点で集計された死亡や疾病のデータの体系的な記録、分析、解釈および比較を行うため、世界保健機関(WHO)が作成した分類です。

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

脊椎脊髄外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K1423 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(後方椎体固定) 86 4.37 35.02 2.33 71.05  
K1426 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(椎弓形成) 61 3.44 28.13 1.64 68.51  
K142-21 脊椎側彎症手術(固定術) 42 2.14 20.93 0.00 21.43  
K1422 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(後方又は後側方固定) 24 5.42 37.50 4.17 68.17  
K1342 椎間板摘出術(後方摘出術) 23 2.52 9.52 0.00 48.43  

 脊椎脊髄外科では脊椎固定術を受ける患者さんが多くを占めています。
 手術治療において、金属などを使用するインストゥルメンテーションは、術中・術後感染のリスクを最小限にすることを目的として、バイオクリーンルーム(空気清浄度クラス100:約28L中に0.5ミクロン以上の微粒子が100個以下)の手術を基本としています。
 また最新鋭の3次元画像の構築可能なX線透視診断装置(Ziehm Vision FD)と、ナビゲーションシステムを組み合わせ、精度の高いインストゥルメンテーションを行います。
 脊髄疾患と側弯症などの脊柱変形の手術では、脊髄誘発電位による術中モニタリングという頭や脊髄に電気刺激をして下肢の神経筋に電気が正常に伝わっているかを確認する方法を用いて、安全に手術を行います。
  近年増加傾向の骨粗鬆症をともなった脊椎椎体骨折に対する椎体形成術(BKP: バルーン カイフォプラスティ)では、二方向からの同時撮影が可能な透視機器(バイプレン)を用いて、安全に手術を行います。

脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 27 2.85 15.70 3.70 80.07  
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) 12 1.08 64.50 25.00 64.75  
K1642 頭蓋内血腫除去術(開頭)(硬膜下) - - - - -  
K1643 頭蓋内血腫除去術(開頭)(脳内) - - - - -  
K145 穿頭脳室ドレナージ術 - - - - -  

脳神経外科の外科的治療の対象は、主に出血性疾患です。また、脳卒中発症後の治療だけではなく、予防のための原因除去の治療も行っており、患者さんの状態に応じて、脳を守ることを最優先に、最適な治療方法を選択します。
 術後は回復期リハビリテーション病棟でリハビリテーションを継続しているため、平均在院日数が長めになっています。

脳神経血管治療科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K609-2 経皮的頸動脈ステント留置術 19 2.47 23.53 15.79 73.05  
K1781 脳血管内手術(1箇所) 13 1.08 20.85 0.00 60.77  
K178-4 経皮的脳血栓回収術 11 0.09 46.18 36.36 68.55  
K1783 脳血管内手術(脳血管内ステント) - - - - -  
K178-5 経皮的脳血管ステント留置術 - - - - -  

 脳神経血管内治療科では、くも膜下出血の原因となる脳動脈瘤(脳内の動脈にできたふくらみ)の破裂を防ぐため、コイルと呼ばれるプラチナ製のやわらかい糸状の金属を動脈瘤の中につめる「コイルによる脳動脈瘤塞栓術」や、 頚動脈狭窄(頚動脈が動脈硬化により狭くなってしまっている状態)などに対して、ステントと呼ばれる、網目状で拡張することのできる金属製の筒をいれて、血管を広げる「ステント留置術」などを多く行っています。
 急性期脳梗塞に対しては、カテーテルと呼ばれるビニール製の細い管を血管に挿入して、“ステントリトリーバー”という先端がメッシュになっているワイヤーで血栓をからめとったり、“ペナンブラ”という器具で血栓を吸い取ったりする「血栓回収療法」などを多く行っています。

神経内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) 25 40.28 44.48 40.00 74.28  
K386 気管切開術 - - - - -  
K6182 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) - - - - -  
K0461 骨折観血的手術(肩甲骨,上腕,大腿) - - - - -  
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術(その他) - - - - -  

胃瘻造設術とは、脳卒中などの後遺症で経口摂取が出来ない患者さんに、お腹から栄養剤を与えて全身状態を改善させることが目的で、胃の内視鏡を使って胃瘻を造設する小手術です。
 当院では、経口摂取不能な患者さんには症例をよく検討した上で、患者さん本人、家族の方との相談のうえ、胃瘻造設術を行っています。

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 - -
異なる - -
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 - -
異なる - -

 当院では、平成29年度のDIC(播種性血管内凝固症候群)、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生数は、全て10件未満でした。

更新履歴

2018年9月29日 新規掲載

このページへのお問合せ

脳卒中・神経脊椎センター地域連携総合相談室

電話:045-753-2500

電話:045-753-2500

ファクス:045-753-2894

メールアドレス:by-no-chiiki@city.yokohama.jp

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