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CPAPマスクで皮膚が赤くなる原因

最終更新日 2021年8月23日

当院でCPAP導入時に使用しているマスクは、シリコン製のクッションで鼻を覆うタイプの鼻マスクで、最も一般的なマスクです。ヘッドギアを頭部にしっかりかぶることができますので安定性には優れますが、マスクリーク(空気漏れ)を気にするあまりヘッドギアをきつく締めすぎると、鼻根部に跡が残ってしまったり、鼻の周囲に皮膚炎を起こしてしまう可能性があります。起床後マスクを外した直後に少し赤くなっていても、30分程度で赤みが引いていけば問題ありません。しかし、皮膚の変色が長時間続く場合はヘッドギアの調整やマスクの変更が必要です。

皮膚にかかる圧力による皮膚障害を「褥瘡(じょくそう)」といいます。

寝たきりで自分で退位を変えることができない場合、背中の骨突出部位に体重が集中的にかかり「褥瘡」ができてしまいます。マスクによる圧迫も同様の注意が必要です。

褥瘡発生の要因は2つあります。

圧力の集中
骨の突出した部位では局所へ圧力が集中しやすく、発生危険度が高くなります。

圧力など物理的力の継続
局所への圧力の集中が長時間続くと、回復できない皮膚の損傷が発生します。

毛細血管内圧「32mmHg」が褥瘡ケアのバロメーター

人間の毛細血管内圧は通常、32mmHgで、これ以上の圧力が加わると毛細血管が閉塞状態になり皮膚組織に血が通わなくなってしまいます。褥瘡を予防するにはこの数値以下に保持することが大切です。しかし、実際はこの32mmHgをクリアすることは困難であり、褥瘡予防においては最近の臨床現場の研究による数値の40~50mmHgが安全と言われています。

マスクを固定するための強さ

ヘッドギアを締め付ける強さは「マスクの周囲から空気が漏れない強さ」です。
CPAPで治療によく使われる圧は10cmH2O(水柱センチメートル)≒7.4mmHgなので、マスクの周囲が10~30mmHgの範囲の圧力で皮膚に接していれば空気漏れもなく褥瘡の危険もない強さということになります。
強く締め付けすぎず、空気漏れもない快適な装着状態でCPAPを使いましょう。

臨床工学室 M


※この記事は院内配架しているCPAP新聞No.121をホームページ用に再編したものです。

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