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おしごとSTATION(2021年秋号)

最終更新日 2021年10月22日

横浜市交通局の広報誌「ぐるっと」では、“おしごとSTATION”と題して、市営地下鉄やバスで働く人たちを紹介しています。日常生活のなかではなかなか知る機会のない、市営交通の裏側にフォーカスした本連載。誌面に入り切らなかったインタビューをWEB限定記事としてお届けします!今回は、技術管理部車両課・グリーンライン6両化事務局の関口博輝さんへのインタビューです。


グリーンラインは2008年の開業以降、お客様のご利用が堅調に増加してきた。しかし、昨今の新型コロナウイルス感染症の影響により、現時点では大幅なご利用減が生じている。
一方で、将来的な乗車人員の回復に備えるとともに沿線のまちづくりの観点からも、現在4両編成で運行されている車両を6両編成での運行ができるように、引き続き6両化に向けた車両基地の改良工事、駅ホームの延伸工事、増備車両の製造を進めていく。それがグリーンライン6両化事業である。


川和町駅のホーム延伸工事の様子

工事は昨年末から本格化し、車両基地内の検修庫(日々運行される車両の点検を行っている建物)の増築工事や、駅ホームの延長、ホーム柵の設置が今年度にほぼ完了する予定だ。新たな車両を組み込み、検修庫内での試験や本線での試運転、運転士の訓練などを行い、来年の夏頃に最初の6両編成が運行を開始する。現在17編成あるうちの10編成を6両化する予定で、令和4年度に3編成、5年度に3編成、6年度に4編成のペースで進んでいく。


検修庫の様子

【6両化事業の確実な遂行のために】
関口さんが6両化の担当になったのは令和2年10月のこと。6両化事務局に入る前は、新羽検車区や川和検修区で車両の検査や監督業務に携わっていた関口さん。車両の様々な機能を確認する検査や、車輪を削って正しい形にする車輪削正などを行っていた。

「実は電車の車輪は、約1年のペースで削っているんです。走行しているうちに形に偏りが出ると、脱線などの恐れが出てきてしまいます。乗り心地や騒音にも影響するので、定期的に削ってきれいにしています。」

こうした車両に関わる実務経験は、現在の仕事にもつながっている。

一方6両化では、多くの部署と協力しながら調整するのも大きな役割のひとつ。「工事関係については、私もここに来て勉強することがたくさんありました。そこが特に苦労した部分です。」と関口さんは語る。


インタビューに答える関口さん

工事に限ってみても、土木関係施設を担う施設課と、架線や信号、駅の照明などを含めて管轄する電気課、検修庫の増築などを担当する建築課、そして実際の現場となる川和車両基地とグリーンライン全線を管理している保守管理所という4つの部署が連携している。現在は車両基地の工事に加え、ホーム柵の設置が進行中。駅では、夜間に少しずつ工事が行われている。

「安全・確実に6両化を進めていこうという目標を工事関係課のそれぞれの部署で共有しています。ただ、運行に支障がないのかなど、色々な課題があります。日々の運行と同時進行しながら、安全・確実に事業を進めていきたいと考えています。」

【車両はどう変わる?】
6両化の主役ともいえる車両はどのようにつくられているのだろうか。6両化は文字通り、従来の4両編成に2両を組み込んで実現するものだ。「新しい2両は、車両メーカーに発注してつくってもらいます。お客様が快適に過ごせることはもちろん、安全性や、運転士にとっての使い勝手の良さなども不可欠です。これらを一つひとつ確認するのも、私たちの重要な仕事になっています。」
既存のものと同じではなく、より使いやすいものを。時間をかけてつくられた車両は、製造工場でかたちになりつつある。


架線に電気が通っているときは、安全のため「入」が点灯している

中間に組み込まれる車両が完成してからも、様々な試験が行われる。車体の構造やブレーキ、加速といった車両そのものの性能に加えて、実際に運行ダイヤに合わせた試験も重要なポイントになる。「市営地下鉄では、ATO(Automatic Train Operation、自動列車運転装置)を導入しています。6両になると、停止位置そのものも変わりますし、その設定も少し変わってきます。ある程度は机上の計算で考えられますが、実際に走行して調整してみなければわからない部分が多くあります。」


車両やホームだけでなく、6両化に合わせ検修庫も大幅な工事を進めている

【すべての人にとって使いやすく】
このように、交通局の各部署が連携し、6両化事業を進めている。その各部署との連携を円滑に行えるように日々業務に勤しむ関口さん。さらに、駅をご利用のお客様に見える工事として、ホームの工事も進められている。例えば川和町駅では、停車位置が3メートルずれるのに伴い、一度ホーム柵をすべて取り外し、仮設のものをつくって一晩で移動させ、その後ホーム柵を本設・増設する工事が行われる。3メートルは小さな数字にも思えるが、そのためにタイルや点字ブロックをずらすなど、地道な調整が必要になる。

「短い期間ではありますが、今まであったホームドアがなくなるので、しっかりお客様の安全を確保できるよう話し合っています。とくに目の不自由なお客様は転落の危険もあるため、視覚障害者団体などへの広報を行い、警備員を配置した上で駅員による支援方法をしっかり決めるなど、交通局一丸となってお客様の安全を確保しています。」

6両化事業は車両や工事に関わる部署から、実際の運行に関わる運転士や駅員、そして日々市営地下鉄を利用するお客様と、多くの人に関わるプロジェクトである。関口さんはそれをまとめ上げる、縁の下の力持ちと言える存在だろう。コロナ禍でさらに安心・安全が求められる時代。より使いやすく進化した6両編成が登場する日を楽しみに待ちたい。

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電話:045-671-3671

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