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職員インタビュー 地下鉄保守技術員(保線)

最終更新日 2019年3月29日

地下鉄保守技術員(保線) T.M.
2015年入局。現在は新羽保守管理所で保線を担当。
機械工学科出身で、大学時代は自動車部に所属していたこともあり、保線の特殊車両も颯爽と乗りこなす。

わずかな亀裂も、五感を使って見逃さない。

 「ありました!」。
 もともと地声の大きい私ですが、線路の巡回でレールのわずかな亀裂を見つけた時はひときわ大きく叫んでしまいますね。「おお、どこだ、よく見つけたな」。いつもは先輩が先に見つける中、たまにこうして褒めてもらえた時の喜びは忘れられません。
 レールは生き物なので、日々電車を支える中でわずかな亀裂やゆがみ、摩耗が生じます。
 それらを自分たち施設区の保線担当が巡回し、目と耳、五感を使って見つけるのです。
 例えばレールのボルトをハンマーで叩いて、「パキン」と高い金属音がすれば緩んでいる証。
 電車通過時のレールに異音を感じたら水をかけ、浸み込めば亀裂がある証拠。
 そして緊急性があるなら電車を止めてでも補強する。
 「自分達がやらなきゃ、電車は動かないんだ」と感じる瞬間ですね。

レール交換で試される、施設区の団結力。

 中でも保線の花形業務は真夜中のレール交換。
 寿命を迎えたレールを特殊な機器で火花を散らしながら切断し、新たなレールへと付け替える作業はとてもダイナミックなんです。
 終電から始発までに交換し終えるためにチーム一丸となって挑むのですが、先輩は迅速に役割分担を指示し、部下を動かしていく。その背中を見て、いつかは自分も力をつけ、部下を引っ張っていく人間になりたいと感じますね。
 研修や現場で先輩によく言われるのは「仕事は盗んで覚えろ!」。
 例えば先輩の頭の中には線路の状況が全て入っていて、「10キロ地点で検査」となった瞬間、「あそこのカーブには、この道具が必要だ」とすぐにわかるんです。
 そんなやり方を見ては、体で覚える毎日。
 現場では時に厳しい言葉も飛ぶものの、仕事が終わると泊り勤務の皆で「今日は何食う?」と話し合い、カレーや生姜焼きを作るのも楽しいんですよ。
 この団結力がミスのない保線活動に繋がっているのかもしれません。

大事な人達のために震災時も頑張りたい。

 先日は、揺れや異音がないか実際に車上で体感すべく先頭車両に乗っていた時、偶然、幼なじみや小学校時代の担任の先生に会ったんです。
 「作業服姿、初めて見た」「頑張ってるな」と言ってもらえて、ますますやらなきゃと思いましたね。
 中でも、空調関係の事業を営む父の期待には応えたいなと。中学の頃から現場へ連れ出し、職人の世界を見させてくれた経験が、この仕事へと導いてくれたと思うので。
 昨今震災も多い中、電車を迅速に復旧させるには保線の役割がますます重要になるでしょう。
 だからこそ、震災時には一番に駆け付けて線路点検に加わりたい。
 スマホに緊急地震速報が出た瞬間、既に上着を羽おり、支度している自分がいます。

一問一答

 Q:くじけそうになったのはいつ?
 A:夜勤業務で昼夜逆転のサイクルに慣れなかった時。同じ経験をした先輩達の助言に救われました。
 Q:先輩以外で尊敬するのは誰?
 A:父親。現場叩き上げなので、豊富な知識や判断力にはまだ追いつけません。
 Q:保線の仕事はいつかAIに奪われる?
 A:どんなにAIが進んでも、五感を駆使した繊細な保線には人間の手が必要。
 Q:面接ではどんな自己PRをした?
 A:体力には自信があると力説しました。でも想像以上でしたね(笑)

Y.M.さんからひとこと

入局当初、保線、電気、営繕など、各部門に特化した専門職がいることにびっくり。
仕事を極めた先輩たちの知識は凄いですよ。

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