- 38 - 9 個人情報保護・情報モラル等のルールづくり (1)個人情報保護 個人情報を取り扱う事務については、横浜市個人情報保護審議会の意見を聴くことが必要(※43)とされる場合があり、クラウドサービスやシステムごとに手続きが必要です。 令和2年度中に1人1アカウントを配付するロイロノート及び G Suite の個人情報保護審議会への付議を進めます。 クラウドサービスを利用する上で、アカウント認証が求められるため、電子計算機処理や電子計算機結合の制限(※44)が発生します。 こうしたことから、個人情報保護審議会の意見を踏まえクラウドサービスを利用して、安全かつ適切に情報を取り扱うためのルールや端末の管理・運用の仕方を検討します。ロイロノート及び G Suite について、利用ガイドラインを策定し、教職員及び 児童生徒も情報の安全な取扱いを意識し、責任ある発信・管理ができるようにします。 ※43… 横浜市個人情報の保護に関する条例(個人情報保護条例)個人情報を取り扱う事務を開始する場合等の届出[第 6 条] ※44… 横浜市個人情報の保護に関する条例(個人情報保護条例)電子計算機処理・電子計算機結合の制限[第 12 条・第 13 条] - 39 - (2)情報モラルや管理方法の徹底 児童生徒・教職員一人ひとりにアカウントが配付されることに伴い、情報モラルや管理方法の徹底が必要となります。 これまで以上にインターネットの適切な利用や個人情報の管理、責任ある行動が求められます。 例えば、ネットワークを利用した家庭と学校とのやり取りの中で、児童生徒の顔が映し出される際には、家庭からの許諾だけでなく、利用ルール(※45)等を理解し、情報モラルを意識した取扱いの徹底等が必要となります。 こうした新たな取組を踏まえ、家庭向けにマニュアルやリーフレットなどを作成し啓発を行っていきます。 また、機器やサービスの変化も著しいことから、各学校は児童生徒に対し、インターネットの利活用や端末等の機器の適切な扱い方、情報の取扱いに関する指導や啓発を継続する必要があります。 なお、端末については、平常時の利用だけでなく、緊急時等で学校外に持ち出す場合を想定し、持ち出しルールや端末の管理・運用方法について検討を進めます。 (3)情報セキュリティポリシー これまで各学校は、横浜市教育委員会情報セキュリティ管理規程に基づき、各学校が策定する情報セキュリティポリシーのもと「情報セキュリティ自主点検」及び「個人情報の取扱いに関する研修」を実施してきました。 GIGA スクール構想の実現後は、各学校における端末やクラウドサービスを利用するためのアカウントの管理とともに、運用ルール、保護者への説明や同意の取り方、情報の管理についてなど、これまでの管理・運用とは大きく変わることが考えられます。 特に、児童生徒が学校内で情報システムやクラウドサービスに日常的にアクセスするということは大きな変化であり、児童生徒が安全かつ有効にこれらを利用することができるよう、情報セキュリティ対策を講じていく必要があります。 そこで、文部科学省が示す基本方針や対策基準及び横浜市情報セキュリティポリシーを基に、関連する通知等の見直しについて確認を進めていきます。 また、各学校が自校の情報セキュリティポリシーを確認し、教職員一人ひとりが情報セキュリティについての意識を高め、業務を遂行するにあたっての対策基準を遵守することができるよう「情報セキュリティ自主点検」の徹底と「個人情報の取扱いに関する研修」の充実を進めます。 (4)多言語対応 GIGA スクール導入に際しての保護者向けの案内や通知については、多言語により対応し、誰もが円滑に ICT を活用できるよう取り組みます。 ※45… 様々なサービスに関する利用ガイドラインに基づき、各学校が作成するルール。 - 40 - <導入に関する多言語対応例> ・情報モラルに関する家庭向けのマニュアルやリーフレット ・クラウドサービスの活用に関する保護者の同意書 ・家庭向けクラウドサービスの操作マニュアル