- 11 - 4 横浜市における LAN 整備等の考え方 端末の導入に合わせ、校内 LAN の整備も進めます。現在、発注に向けた手続きを進めており、10 月に契約締結し、令和2年度中に完了する予定です。 対象範囲としては、普通教室、特別教室(学校図書館、理科室、体育館など)及び職員室において整備を進めます。 また、今後接続する端末数の増加や、授業でのクラウドサービスの活用が増えることにより、データ通信量の大幅な増加が見込まれます。 しかし、現在学校とインターネットなどを接続する教育用ネットワークでは、通信に支障が生じてしまうことから、より高速化されたネットワークを構築するため、発注に向けた手続きを進めており、10 月に契約締結し、令和2年度中にネットワークの高速化を図ります。 将来的には、更に高速通信が可能となる学術情報ネットワーク(SINET)への接続にむけ、検討を進めます。 端末の充電や、保管するための「電源キャビネット(充電保管庫)」の調達について、高校、特別支援学校高等部及び建替対象校等以外の学校は、令和2年度中に進めます。 なお、建替対象校等も、新しい教育用ネットワークへの接続、無線アクセスポイント、電源キャビネットなどの整備が必要です。 これまでの教育用ネットワークで利用していた端末、動画配信システムや学校のウェブサイトなども、新しい教育用ネットワーク環境への移行について、検討を進めていきます。 そのほか、緊急時におけるオンラインによるコミュニケーションや動画コンテンツ配信などにより、学習機会を保障するため、就学援助制度対象等の家庭には費用負担なくWi-Fi 環境が利用できるモバイルルータの貸与を進め、将来的には家庭ごとの情報環境の平準化を目指します。 整備後は、端末や教育用ネットワークなどの維持・管理が必要です。 教育用ネットワークの通信費や運営管理費だけでなく、端末等の修理のほか、学校の新設等による児童生徒及び教員の増加に伴う端末の追加整備などについても検討が必要です。 <コラム1>建替対象校等における、GIGA スクール構想への対応 平成 29 年度から開始した小・中学校の建替事業では、老朽化した校舎の一新に併せて、教育内容の変化等への対応を図っていくこととされています。 建替にあたっては、令和 2 年 3 月に文部科学省から示された「GIGA スクール構想の実現標準仕様書」に沿って整備するとともに、授業スタイルの変化、ICT 機器等の進化に合わせた施設整備を考えていく必要があります。 先行して令和 4 年度に開校する緑園義務教育学校では、標準仕様を踏まえたネットワーク整備を行っています。 今後、新たな環境での学びの在り方や、動画配信など、様々な要素をとらえながら施設整備に反映し、新たな環境ができることで、更に授業スタイルが進化していくという好循環が期待されます。