No.303 港南区版 令和5年 1月号 8-9面

特集
~誰もが住み慣れた地域で安心して暮らし続けるために~
考えてみよう、あなたが地域でできること
 港南区では、地域とのつながりを目的とした障害児者支援事業(つながり事業)が始まっています。漠然と感じている将来の不安、生活の中で感じる疑問や思いをきっかけとして、地域の課題解決につなげます。

地域ではさまざな意見や声があります
・小さな子どもがいたり知り合いがいないと、地域の防災訓練に参加しづらいな
・役員をしているけど、イベントはいつも同じ顔ぶれだ
・障害者が家にいるから、防災訓練に参加しても迷惑をかけるかも
・いざというときに慌てないために、日頃から何を準備しておけば良いのかな
・高齢夫婦だから、自分たちでできないことが増えてきたな
・隣の高齢夫婦の家に障害のある娘さんがいるらしいけど、見掛けないな
・障害のある子の将来を心配している家族は多いかも
・8050(ハチマルゴーマル)世帯が増えていると聞くけれど、私達の周りにはいない?

つながり事業担当者は地域の声を聞いて考えました
●障害があってもなくても、共通の困りごとはたくさん
●聞こえてきた意見を持ち寄れば、何か良いものが生まれそうな予感
●それぞれの想いを知ってもらうきっかけがあったら良いかも
●障害のある人が、「地域」や「災害」をキーワードに話をできる場があったら良いかも
●外で見掛ける人だけでなく、地域で生活する一人ひとりと知り合える機会があると良いね

地域の人たちとの出会いの場を作ろう!

皆さんのこんな声を聴かせてください
●障害のある人にどんな声を掛けていいのか分からない
●安心防災帳を使ってみたい
●自分の地域の民生委員さんが誰か知らない
●近所付き合いがないけれど、大丈夫かな
●災害時の自助・共助って何だろう
●地域で自分が輝ける場所はどこだろう
●地域活動に参加したくても知り合いもいないし一人じゃ不安
●私にできる「バリアフリー」って何だろう

■歩行や移動に困難がある人も防災訓練に参加しました
・車いすを使っている子どもと、防災訓練に参加するのは不安でしたが、誘われて参加してみると、地域の皆さんが動いてくださって、対応も温かくとても嬉しかったです。安心して避難できると思いました。
・車いすの人の参加は初めてでしたが、来てもらって良かった。会って話して分かることもありますね。参加してもらえることが出会いの第一歩です。車いすが通りやすくなれば、ベビーカーや歩行器も使いやすくなるかな。
今後は、地域で実施している研修で話してもらうなど、地域でできることを考えてみたいです。

■安心防災帳を使って災害時の準備について考えました
・災害時の準備はしていたけれど、近所の人の力を借りないと難しい場面があることが分かりました。「ここを助けて欲しい!」と声掛けできる信頼関係を築けました。
・避難が必要になったときは、近所の人の手を借りるしかない。急には難しいから普段から顔見知りになれると良いね。障害者だけでなく、どんな世代の人でも使ってみると、足りないものに気付かされますね。
・安心防災帳は、災害への備えをチェックできる冊子で、準備できていない・助けてもらいたいことの整理ができました。これを使って、民生委員さんと障害者の家族とが出会える場を作り、お互いが話せる機会となりました。

■「親亡き後も地域で生きる」講演会を開催しました
・障害のある人たちが暮らしやすいまちになるよう、一緒に考えられると良いと思います。自分たちが地域でできることをどんどんやっていきたい!と思います。
・障害のある人が地域で生活することを、もっと理解できると良いですね。「当事者」、「家族」、「支援者」の枠を超えて交流していきたいです。

《講演会のお知らせ》
人間力の向上を目指して ~こころのバリアフリーをひろげよう ~
日時 3月6日月曜日13時30分から15時
 ※13時開場
会場 港南公会堂(地下鉄港南中央駅下車)
申込み 1月11日9時から港南区社会福祉協議会
電話:045-841-0256かファクス:045-846-4117、またはEメール:toiawase@kounan-shakyo.jpへ

問合せ 区役所障害者支援担当(電話:045-847-8459 ファクス:045-845-9809)
港南区社会福祉協議会(電話:045-841-0256 ファクス:045-846-4117)