No.293 港南区版 令和4年 3月号 8-9面 特集 こころと体を見直そう 3月は自殺対策強化月間です  長引くコロナ禍により、私たちは新しい生活様式への変更を余儀なくされました。区役所でも日々、こころの健康についてさまざまなご相談をいただいています。 加えて春は仕事や学業など、ライフスタイルに大きな変化が起こる季節です。ほんの小さな不調も、実はこころと体が発している重要なサインかもしれません。 新年度を迎えるに当たり、自分自身のことを一度、見直してみましょう。 問合せ 区役所障害者支援担当(電話:045-847-8446 FAX:045-845-9809) 【最近こんなことはありませんか? 当てはまるものにチェックを付けてみましょう】 〈こころの変化〉 □集中力がなくなる □やる気が出なくなる □イライラする □孤独や寂しさを感じる □怒りや不安を感じる □些細(ささい)なことが気になる □体調や将来のことについて心配になる □最悪な事態を考えてしまい、落ち着かなくなる、恐怖が強まる □必要以上に頑張らないといけないと感じる □自分や他人を責める □感情が湧かなくなったり、ひとごとのように感じる 〈体の変化〉 □食欲がない □いつもより食べ過ぎてしまう □なかなか眠れない □何度も目が覚める □手が震える □汗をかく □心臓がドキドキする □頭痛、下痢、便秘、吐き気、体のだるさがある □体の不調が気になる 出典:こころの健康を保つために 〜withコロナ  チェックが多く付いた人は、たくさんのストレスを抱えている状態かもしれません。人は外部からのさまざまな刺激にさらされると、こころと体が緊張し、 結果的に上記のような変化として現れてきます。多くの場合は時間の経過とともに少しずつ回復していきます。ただこれらは「今つらい状態にある」という 自分自身からのメッセージでもあるので、決して軽く考えず、回復が早まるように自分自身の生活を見直す時間を取るようにしましょう。 こころのの健康を守るために  普段の生活の中で、できる範囲で取り組んでみてください。 [生活リズムを保ちましょう] ●カーテンを開け、日の光を浴びる ●外に出られなくても窓際で過ごす ●換気ができる環境なら積極的に換気をする ●短時間でも体を動かす(ヨガ・ストレッチ・軽い体操など) ●昼寝(特に午後遅い時間の昼寝)は避ける ●就寝の1時間前にはスマートフォンなどのブルーライトを浴びないようにする ●決まった時刻に寝る [気分転換を心掛けましょう] ●家族や知人とコミュニケーションを取る(直接会えなくてもつながりを持つ) ●読書をしたり、日記を書いたりする ●伸びや深呼吸をする ●人と会わない時でも身だしなみを整える [情報と適切な距離を取りましょう]  多過ぎる情報は、必要以上に不安や心配な気持ちを引き起こすことがあります。 ●時間や回数を決めて情報収集をする ●政府や地方自治体、信頼できる専門家などの情報に目を向ける 次のようなことがあったときには、無理をせずに専門家などに相談しましょう ●睡眠がほとんど取れない状態が何日も続く ●不安や悲しみなどで涙が止まらない ●自分の気持ちがコントロールできなくてつらい ●考えが先に進まず何もする気がしない ●自分の体を傷つけてしまったり、物を壊してしまったりする ●混乱してどうしようもなくなる 今日からあなたもゲートキーパー 〜誰でもできることがあります〜 ◆「ゲートキーパー(Gatekeeper)」は「門番」という意味で、「命の門番として位置付けられる人」のことです。周囲の人の悩みや自殺の危険を示すサインに気付き、 その人に寄り添い、適切な対応をする人のことをいいます。 ◆話を聞き、一緒に考えてくれる人がいるということが、悩んでいる人の孤立化を防ぎます。皆さんのちょっとした心掛けで、救われる人がいます。 1 気付き 生活の変化は、悩みや精神的・身体的不調につながる可能性があります。身近な人の様子がいつもと違っていないか、周囲の人が気付くことが大切です。 2 声掛け もし身近な人の変化に気付いたら、勇気を持って声を掛けてみましょう。様子がおかしいな、と思ったら「悩んでいることはない?」などと率直に声を掛けてください。 3 傾聴 心配していることを伝え、話を聞きましょう。安易に励ましたり、責めたり、相手の考えを否定したりすることなく、温かい雰囲気で誠実に聞くことが大切です。 4 つなぎ 早めに相談窓口につなぎましょう。具体的に情報を提供し、相談の場を設定できるとよいでしょう。 5 見守り 相談窓口につながったあとも、「体調はどう?」「調子はどう?」などと声を掛け、必要があれば相談に乗ることを伝えましょう。 【相談窓口】  ご本人や周囲の人からの相談に乗っています。 区役所(平日8時45分〜17時) ◎こころの健康相談、精神科医療機関の案内 ※12時〜13時を除く  高齢・障害支援課障害者支援担当 電話:045-847-8446 FAX:045-845-9809 ◎睡眠・休養・禁煙・その他健康づくりの相談  福祉保健課健康づくり係 電話:045-847-8438 FAX:045-846-5981 ◎生活困窮に関する相談 ※12時〜 13時を除く  生活支援課 電話:045-847-8317 FAX:045-847-0378 ◎子育てに関する悩み等の相談  こども家庭支援課 電話:045-847-8413 FAX:045-842-0813 そのほかの相談先 ◎こころの電話相談(市こころの健康相談センター)  電話:045-662-3522 平日 17時〜21時30分 土・日曜日、祝休日8時45分〜21時30分 ◎横浜いのちの電話  電話:045-335-4343 24時間 年中無休 ◎自殺予防いのちの電話  電話:0120-783-556 毎月10日8時〜翌朝8時 ◎心とからだと生き方の電話相談  電話:045-871-8080 火・水・金・土曜日 9時30分〜16時 金曜日 18時〜20時(祝休日を除く) ※年末年始を除く 港南図書館では毎年区役所と共催で、自殺予防対策ポスターの展示と関連図書の紹介をしています。  港南図書館では「こころを守る・いのちを守るブックリスト」を作成しました。詳細は、図書館ホームページをご覧ください。