No.289 港南区版 令和3年 11月号 8-9面 特集 ひろげよう こどもをまもる みまもりのわ つながりのわ 11月は児童虐待防止推進月間です たたいちゃダメなの? 「子どもの権利」を守るために  子育ては楽しい・うれしいことがたくさんあります。しかし、同時につらいな、大変だな、と感じることもあります。  そんなときは一人で悩まずに、周りの人や地域の子育て支援を頼ってみましょう。 問合せ 区役所こども家庭係(電話:045-847-8410 FAX:045-842-0813) 世界中のさまざまな国が取り組む「持続可能な開発目標(SDGs)」に「子どもに対するあらゆる形の暴力をなくす」ことが採用されています。より良い生活を目指し、世界全体で努力することが約束されています。 16 平和と公平をすべての人に 目標 16.2  子どもに対する虐待、搾取、取引及びあらゆる形態の暴力及び拷問を撲滅する ■子育ては楽しい! でも、大変なことも… そんなとき、どうしていますか?  「子どもが言うことを聞いてくれない」「イライラして怒ってしまう」子育てをしていると、そういうときもありますよね。「今日、少ししんどいな」と思ったときは、自分なりの方法でストレスを解消しましょう。 現在、子育てをしていて、楽しさと大変さのどちらを感じることが多いですか?(未就学児)  楽しい 31.3%  どちらかといえば楽しい 29.0%  楽しさと大変さを同等に感じる 27.8%  どちらかといえば大変 7.1%  大変 2.5%  無回答 2.3% H30横浜市子ども・子育て支援事業計画の策定に向けた利用ニーズ把握のための調査より みんな子育てが楽しいと思う一方で、大変さも感じているんだね 〈みんなのストレス解消法は?〉 外で  おしゃべりをする  公園などで子どもと遊ぶ 家で  好きな音楽を聴く  おいしいものを食べる ■一生懸命やっているのに、うまく子どもに伝わらない… 「怒鳴る」「たたく」ではなく「気持ちに寄り添い、育ちを応援する」  しつけのためでも、大きい声で怒ったり、お尻などをたたいたりすることは、子どもに「怖い」思いが残るだけで、親の「直してほしい」思いは伝わっていないときがあります。どのようにすれば伝わるか、考えてみましょう。 〈このような行為も体罰です〉 ・言うことを聞かないのでお尻をペン ・悪いことをしたので外に閉め出す ・宿題をしないので夕食を与えない 横浜市こども虐待防止キャラクター「キャッピー」:「STOP! こども虐待」体罰は虐待です。法律で禁止されています。 〜子どもの気持ちと行動を分けて考える〜 〈子どもが危険な行動をして、やめてほしいとき〉 (1)行動について話を聞き、危険性を伝える。      (2)なぜその行動をしたのか、気持ちを理解する。 (3)どのような行動をとればいいのか一緒に考え、「◯◯しようね」など、分かりやすく穏やかに伝える。 ★危ないものを手の届かない所に置くなど、環境を整えてみましょう。 イライラしてしまったときは  怒りは6秒で収まるといわれています。怒鳴りそうになったり、手が出そうになったら、まずは落ち着いて、6秒数えて怒りが過ぎるのを待ちましょう。 【POINT】 ●自分が落ち着ける方法を見つけておきましょう。(深呼吸する・水を飲む・窓を開けるなど) ●子どもの発達段階を理解し、周りの子と比べないようにしましょう。 ●一人で抱え込まず、家族・友人など頼れる人にSOSを出しましょう。 体罰などが繰り返されると、子どもの心身の成長・発達にさまざまな影響が生じる可能性があります。しつけとは、子どもの人格や才能を伸ばし、自立した社会生活を送れるようにサポートしていくことです。本人が理解できる方法で、思いを伝えていきましょう。 子育てに関する相談機関  子育ての相談やちょっと話を聞いてほしいとき ●子ども・家庭支援相談(区役所)  電話:045-847-8439 ●のばこども家庭支援センター  電話:045-840-5092 未就学児と親の居場所 ●地域子育て支援拠点 はっち  電話:045-840-5882 虐待だと思ったら、虐待しそうなときは ●南部児童相談所 電話:045-831-4735 ●よこはま子ども虐待ホットライン(24時間365日) 電話:0120-805-240 ●区役所こども家庭支援課 電話:045-847-8412 ◎親や子どもが出すSOS  身近にこのような親・子がいたら、声を掛けてください。子育てには周りの協力が必要です。みんなで安心して子育てができる地域をつくりましょう。 ・怒鳴っている ・地域と交流がなく孤立している ・表情が乏しく元気がない、衣類や体が不潔である ・原因がはっきりしないけが・あざがある 通っていなくても大丈夫! 近くの保育園・認定こども園に行ってみよう  区内では多くの保育園・認定こども園が、地域の親子向けに育児相談・講座や園庭開放を実施しています(約50か所)。近くで実施している園を探し、子育てのプロにこつを聞きに行ってみましょう。 まずは、こちらに行ってみるのもお勧めです! 区内の育児支援センター園・子育てひろば私立常設園 ・市立大久保保育園 大久保2-28-27 電話:045-842-0399 ・市立野庭第二保育園 野庭町601 電話:045-849-1700 ・市立港南台第二保育園 港南台7-25-28 電話:045-832-3309 ・赤い屋根保育園 港南台5-3-1 電話:045-833-9981 週5日、子育て支援専任の保育士などによる育児相談、園庭開放なども行っています。 Q どんな相談にのってもらえるの? A 子育てに関するさまざまな相談をお受けしています。  ・離乳食、偏食への対応など食事に関すること  ・こだわり・癇癪(かんしゃく)などちょっと困ったときの対応  ・トイレトレーニングなど生活に関すること など Q どう遊ばせたらいいのか悩みます。 A 大人から見ると何もしていないように見えても、子どもは五感でさまざまなことを感じています。心配して常に相手をしたり、物やおもちゃを与えたりする必要はありません。機嫌良く笑っていたら「うれしいね」と気持ちを言葉にしてあげるなど、優しく見守ることが大切です。 Q 0歳児でも園庭で遊べるの? A 歩き始める前でも、外気浴するだけで良い刺激になります。気候の良いこれからの季節に、園庭で外遊びを始めてみませんか。 区内育児支援センター園 子育て支援専任保育士の皆さん  特に困ったことがなくても、「このやり方でいいのかな」と気になることもありますよね。ちょっと話すことで、安心できることもあります。  園で少し年上の子と関わることで、これからの子育てのイメージもつきますよ。お気軽にお越しくださいね。 ※新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、事業を中止・見合わせている場合があります。施設を利用の際には、事前にお問い合わせください