No.287 港南区版 令和3年 9月号 8-9面 特集 地震にも風水害にも 今すぐできる災害への備え! 危険の把握 → 避難行動 → 避難生活 → 復旧活動  災害が発生した際に身を守る行動を取れるよう、事前に準備しておくことが非常に重要です。今回は、「危険の把握」と「避難生活」のための備えについて特集します。 問合せ 区役所危機管理・地域防災担当(電話:045-847-8315 FAX:045-841-7030) 情報収集のススメ  災害時には、最新の情報に基づいて行動しなければなりません。特に風水害に対しては、避難指示や避難場所開設などの情報をいち早く入手できるように準備しておきましょう。 【スマートフォンや携帯電話のメールをよく使う人】 □事前登録して、情報が届くようにしておきましょう ●Yahoo! 防災速報アプリ → プッシュ通知で急激な気象の変化を察知 ●横浜市防災情報Eメール → Eメールで自宅付近の河川水位をチェック (受け取りたい情報を選べます) ●港南区安全・安心情報メール → Eメールで避難指示や避難場所の開設・混雑状況を確認 □市防災情報ポータルサイトや区ホームページなどをブックマークしておき、こまめに確認しましょう 【テレビ・ラジオがある人】 □テレビやラジオで最新の気象状況や避難情報をチェックしましょう □テレビのリモコンの「dボタン」を押すと情報を見ることができます ※チャンネルによって異なるので試してみましょう 【電話がある人】 □港南区緊急時情報伝達システム(電話:050-5490-3993)を電話帳に登録しておきましょう → 電話をかけると、最新の避難指示や避難場所の開設・混雑状況が自動音声で流れます ※このシステムは12月に稼働を開始します ※通話料は自己負担です ◎スピーカー放送に気付いたら  消防署・消防団・区役所の車による巡回放送や防災スピーカーからの放送があったら、危険が迫っている可能性があります。台風時などは音声が届きにくいため、ほかの方法での情報入手に努めてください。 各情報収集ツールの詳細や登録方法は、区ホームページで確認してください 在宅避難のススメ 「難」を「避ける」のが避難  大地震の後に避難所(地域防災拠点)で生活することや、風水害の時に一時的に避難場所に身を寄せることだけでなく、自宅や親戚・知人宅で安全を確保する「在宅避難」(在宅被災生活)も避難です。在宅避難できるように準備しておきましょう。 〈避難先による環境の違い〉  避難所・避難場所のスペースや設備には限りがあります。自宅が安全であれば、在宅避難の方がふだんの生活に近い環境で過ごせます。 ◆大地震時の避難所(地域防災拠点) 小・中学校 〈目的〉長期的な避難生活 〈1人当たりのスペース〉狭い(2平方メートル程度) 〈プライバシーの確保〉難しい 〈水・食料〉 最低限の備蓄 〈断水・排水管損傷時のトイレ〉仮設トイレ、トイレパック 〈ペット〉屋外での一時飼育 ◆風水害時の避難場所 地区センターなど 〈目的〉一時的に身を寄せる 〈1人当たりのスペース〉狭い(2平方メートル程度) 〈プライバシーの確保〉難しい 〈水・食料〉 原則なし 〈断水・排水管損傷時のトイレ〉トイレパック 〈ペット〉屋外での一時飼育 ◆在宅避難(親戚・知人宅含む) 〈目的〉短期から長期の生活 〈1人当たりのスペース〉自宅の状況に応じたスペースの確保が可能 〈プライバシーの確保〉確保しやすい 〈水・食料〉自分で準備 ※地域防災拠点で物資や情報を得ることもできます 〈断水・排水管損傷時のトイレ〉自分で準備(トイレパック等) 〈ペット〉いつもどおり 在宅避難のために備蓄しておこう 最低3日分(7日分が理想) □飲料水  1人1日3リットル、3日分で1人9リットルが目安 □食料品  クラッカーや缶詰など調理せずに食べられるもの、食べ慣れているもの □トイレパック  1人1日5個、3日分で1人15個が目安 ホームセンターや家電量販店などで購入できます。 □家族に合わせた準備  常備薬、眼鏡、着替え、おむつ、補助器具、ミルク、哺乳瓶、離乳食、スプーン、食品用ラップフィルム、おしりふきなど ローリングストック(循環型備蓄)の習慣を! ・備蓄 ・買い足し ・消費 食料や日用品を少し多めに買い置き、ふだんの生活の中で使いながら買い足し、常に一定の備蓄量を保つ方法です。 災害時の医療について知っておこう ●軽いけがや発熱は自分や周りの人で手当をしましょう  薬や応急手当用品を用意しておきましょう。(水、包帯・滅菌ガーゼ・バンダナ等の布、湿布、常備薬・持病の薬など) ●自分や周りの人で手当ができないときは“のぼり旗” を掲出している医療機関へ行きましょう  災害時に診療可能な病院や薬局の目印を知っておきましょう。けがなどの状況に応じた診療科を受診しましょう。 《重症》災害によるけがなどで歩行できない + 生命に危険がある  災害拠点病院へ 済生会横浜市南部病院  赤色の「診療中」の旗が目印 《中等症》災害によるけがなどで歩行できない(生命に危険はない)  災害時救急病院へ 秋山脳神経外科病院 長田病院 港南台病院 横浜東邦病院  黄色の「診療中」の旗が目印 《軽症》歩行できるが、医師の診察が必要  診療所へ  黄色の「診療中」の旗が目印 《極めて軽度のけがなど》  区民の自助・共助による応急手当  けがの応急手当が記載されたバンダナを訓練などで配布しています ◎災害時に薬が必要なとき  黄色の「開局中」の旗が調剤可能な薬局の目印 港南区では、「診療中」「開局中」ののぼり旗の掲出訓練を行っています。(3年度は4月14日、9月1日、4年3月11日) 「もしも」のために進めよう 地域の見守り・支え合い 災害時要援護者支援  災害時には、障害者、高齢者、妊産婦、乳幼児、外国人、けがをして避難が困難な人など、避難誘導や避難生活などで支援が必要となる人がいます。見守り活動や訓練など、日頃からの取組が大切です。みんなの命を守るために、できることから始めましょう。 ・災害時要援護者支援のてびき ・障害のある人・支援する人に向けた災害時要援護者支援パンフレット