No.269 広報よこはま港南区版 令和2年3月号 8-9ページ

特集
外は危険がいっぱい
猫は屋内で飼育しましょう
 猫にとって、屋外は感染症や交通事故など危険がいっぱいです。
 また、他人の敷地での排せつや発情時の鳴き声などで、近隣に迷惑を掛けている場合もあります。
 猫が満足できる環境を用意することで、屋内でも快適に過ごすことができます。

問合せ 区役所環境衛生係(電話:045-847-8445 FAX:846-5981)


【猫の特徴】
・単独行動、なわばりを持つ
・平面ではなく立体的な動きをする
・きれい好き
・狩りの本能がある


【屋内飼育のポイント】
・上下運動ができるように、たんすや棚など、室内を見下ろせる場所を用意しましょう。
 キャットタワーや、壁に設置できる棚板でもOK
・健康管理のためにも、室内で排せつするようにしつけましょう
・壁紙や家具、畳などで爪を研ぐのは、生理的な欲求です。猫が好む場所に爪研ぎを設置しましょう


【獣医さんからのアドバイス】
・世話をしきれない猫を増やさないために
 繁殖の予定がない場合は、適切な時期に不妊去勢手術を受けて、屋内で飼いましょう。
・飼えなくなってしまったとき
 まず、安心して猫を託すことができる飼い主を探してください。
 見つけるのが困難な場合は、動物愛護団体などにも相談してみましょう。

 猫が幸せな生活を送れるように、一生懸命考えましょう。

 動物病院は病気を診るだけではなく、さまざまな相談も受けています。気軽に声を掛けてください。
  港南区獣医師会 丸塚 会長


最期まで責任を持って飼いましょう
 飼い主にはペットがその寿命を迎えるまで、適正に飼育する責任があります。
● 飼う前に考えましょう
 一般的に猫の寿命は10~15歳程度です。その頃になっても、十分な世話をしてあげられるでしょうか?
● 飼い主に何かあったときのために
・親戚や知人など、頼めるところを見つけておきましょう。
・ペットシッターやペットホテルなどの利用方法を調べておきましょう。
・老猫ホームなどの高齢ペット関連のサービス業者を調べておきましょう。
● 行方が分からなくなったら…
 速やかに区役所環境衛生係や動物愛護センター(電話:045-471-2111)、
 最寄りの警察署などにお問い合わせください。


【飼い主さんの声】
 発情して鳴き声で近所に迷惑が掛からないか心配で、不妊去勢手術を決めました。
 何よりも病気を未然に防げて、猫自身のストレスもかからないので、手術をして良かったです。
 同時にマイクロチップも入れました。猫への負担がなく、万が一のときも安心になりました。


【庭に猫が来て困っている皆さん】
 猫が庭や花壇などに入り込み、ふんや尿をするのはそこが快適な場所だからです。
 猫が来ないように、猫にとっていづらい環境をつくりましょう。
● 猫の苦手はこんなこと
・お酢や木酢液を染み込ませたスポンジなどを通路に置く
・ミカンなどのかんきつ類の皮を目の細かい網の袋に入れてつるす
・猫よけの超音波発生機器※の設置
※区役所ではお試しとして2週間に限り、貸し出しています(無料、1世帯1台)


備えよう!災害対策
 災害時は、猫にとっても不自由な生活が想定されます。

【災害時に困らないために】
・キャリー(ケージ)に慣らしましょう
・トイレトレーニングをしましょう
・首輪やハーネス、迷子札、マイクロチップを着けましょう
・基本的な健康チェック(必要なワクチン接種や寄生虫の駆除)をしましょう
・不妊去勢手術をしましょう
・災害時に安心して託せるところを準備しましょう
・ペットのための防災用品を備えておきましょう
 ○フード・水(5日分以上)
 ○食器
 ○療法食・薬(1か月分あると安心)
 ○キャリーバッグ
 ○トイレ砂
 ○ウエットティッシュ
 ○ペット手帳 など

※全ての避難所でペット可になっているわけではありません
※同行しても、避難所ではペットと同室で過ごすことはできません