(3)受動喫煙防止対策
受動喫煙は肺がんや虚血性心疾患、脳卒中等との因果関係が明らかにされています。健康増進法に基づく事業所への指導や、法の趣旨の周知啓発による市民意識の向上を通じ、望まない受動喫煙が防止される環境づくりに取り組みます。

環境づくりの目標
受動喫煙防止対策:あらゆる場において市民が受動喫煙をする機会を減らす

現状・課題:
○健康増進法の改正により、施設屋内の受動喫煙防止対策は進みましたが、一部、対策が不十分な事業所が存在しています。
○全体としての受動喫煙機会は減少していますが、健康増進法の規制がない屋外や家庭での受動喫煙が顕在化しています。

目指す姿:全ての事業所が健康増進法に基づいた受動喫煙防止対策を実施しており、屋外や家庭においても、受動喫煙防止に向けた対策や配慮がなされています。

目標:あらゆる場において市民が受動喫煙をする機会を減らします。
指標(直接成果):
非喫煙者のうち日常生活の中で受動喫煙の機会を有する者の割合
路上
直近値:26.6% (令和2年度)
目標値:24.3%以下(令和14年度)

職場内
直近値:8.7% (令和2年度)
目標値:7.3%以下(令和14年度)

飲食店 
直近値:8.6% (令和2年度)
目標値:7.2%以下(令和14年度)

公園   
直近値:5.2% (令和2年度)
目標値:3.9%以下(令和14年度)

家庭内  
直近値:8.5% (令和2年度)
目標値:7.1%以下(令和14年度)

取組を推進する10の視点の中で特に取り入れるもの
①将来を見据えた健康づくり
④環境の創出と利活用
⑨産学官連携・共創
⑩前計画からの継続課題

行政の取組
取組対象 
屋内(事業所):店舗の巡回や飲食店の責任者が集まる機会等を活用し、法の周知を行うほか、職場での受動喫煙に関する相談に対応します。
屋外(人の多い場所):駅周辺等の喫煙スポットでの巡回・啓発を行うほか、屋外灰皿等の管理者に受動喫煙防止のための配慮を依頼します。
屋外(子どもの多い場所):掲示物やイベント等を通じ、公園をはじめとした子どもの利用が多い公共の場所での受動喫煙防止啓発を強化します。
家庭・子ども:家庭向けの啓発媒体を作成し、関係機関と連携して家庭内や子どもの受動喫煙防止啓発に取り組みます。

第3章「喫煙」と第4章「受動喫煙防止対策」に関する取組をまとめた表を掲載しています。