2024年2月号、2024年2月9日発行、 1、横浜市の感染症流行状況、 ア、インフルエンザ、 報告数が増えて、警報レベルに近づいています。また、B型の割合が増えてきています。 イ、新型コロナウイルス感染症、 1月に入ってから、報告数が増えてきています。 ウ、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、 令和5年9月下旬から患者数が増え出しました。年末年始は減っていましたが、以後また増えてきています。 エ、感染性胃腸炎、 年末にかけて患者数が急に増えてきました。令和6年に入ってからの患者数は昨年と同じくらいです。高齢者施設や保育所での集団感染も報告されています。 オ、梅毒、 20歳代から50歳代を中心に広がりを見せています。感染が気になる方には、無料かつ匿名での検査もできます。 2、今、復習しておきたいインフルエンザA型とB型、 季節性に流行を起こすインフルエンザウイルスは、構造の違いで大きくA型とB型に分けられます。A型はウイルスの表面にある突起の違いで、さらにH1N1やH3N2などの亜型に分類されます。A型ウイルスの同じ亜型内でも、遺伝子が繰り返し突然変異を起こします。このため、インフルエンザは毎年のように流行します。 例年、B型はA型より遅い時期に流行します。同じ時期に両方が流行したときは、同じ人が両方同時にかかることがあります。A型にかかった後にB型にかかることもありますし、同じシーズンにA型の別の亜型にかかることもあります。 A型でもB型でも、治療法は変わりません。感染経路も同じなので、予防には両方とも、正しい手洗いや咳エチケットが大事です。