2024年1月号 2023年12月27日発行 1 横浜市内の感染症流行状況 ア 感染性胃腸炎 11月下旬以降、増加傾向が目立っています。集団感染の報告も増えています。 イ 咽頭結膜熱 例年夏にピークがありますが、7月下旬からの増加傾向の後、まだ警報レベルです。 ウ A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 10月下旬以降、増加し、過去5年間の同じ時期に比べて多くなっています。 エ インフルエンザ 例年の同時期より多く、第50週(12月11日から17日まで)では10歳未満が約4割です。注意報が出ています。 2 今、復習しておきたい手指のウイルス対策 手や指などのウイルス対策では、洗い流すことが最も大事でしょ。付着しているウイルスの数は、流水による15秒の手洗いだけで百分の一に減るよ!石けんやハンドソープで10秒もみ洗いした後に流水で15秒すすぐと一万分の一にまで減らせる! アルコール消毒が効きにくいウイルスもあるよ。アルコールはウイルスの膜を壊すことで無毒化する。だから、この膜がないウイルスには、アルコール消毒は効きにくいんだ。アルコール消毒が効きにくいウイルスの例:感染性胃腸炎を起こすノロウイルス、咽頭結膜熱を起こすアデノウイルスなど。