感染症に気をつけよう。 2025年9月号、2025年9月16日発行。 1、横浜市の感染症流行状況。 ア、新型コロナウイルス感染症。   今年1月以降患者数は減少し、横ばいの状態が続いていましたが、6月中旬以降増加に転じています。報告は10歳未満と50歳代が多いです。 イ、百日咳。   患者数の増加が継続していましたが、8月上旬をピークに報告数が若干減少しています。 ウ、腸管出血性大腸菌感染症。   気温が高くなる季節に患者数が増加する疾患です。7月から患者数がさらに増加しています。 エ、ましん。   はしかとも言われます。市内での報告があり、国内での感染と推定されます。 2、今月のトピック。 今月のトピックは「腸管出血性大腸菌感染症を予防しよう」です。 この感染症は、毒素を産生する腸管出血性大腸菌によるもので、発症すると腹痛、下痢、血便などの症状が現れます。 主な感染経路は次の2つです。 ア、菌で汚染された食べ物や飲み物を口にすること。 イ、菌を持っている生き物と触れ合うこと。 また、ヒトからヒトへも感染するため、十分な注意が必要です。 予防のためには、次の対策を心がけましょう。 ア、流水とせっけんでこまめに手洗いをすること。 イ、食品は中心温度75度で、1分間以上加熱すること。 ウ、食品の水洗いや、調理器具の消毒をよく行い、衛生的な取り扱いを徹底すること。 暑い日が続いています。熱中症にも注意し、こまめに水分を補給しましょう。