1ページ 第4期横浜市障害者プラン 令和3年度から令和8年度 障害のあるなしに関係なく暮らしやすい街にするために 2ページ みなさんに知ってほしいこと 障害のある人もない人もお互いを大切にできるように、自分らしく生活できるように。 横浜市では次のことをめざして計画を立てました。 お互いを大切にできるように 障害についてみんなに知ってもらいます。 支援する人が足りるようにします。 障害のある人を守るための取り組みをします。 困ったときに相談できるようにします。 自分らしく生活できるように 住みたいところに住めるようにします。 福祉サービスを充実させます。 出かけることを支援します。 障害があっても住みやすい街にします。 健康に暮らせるようにします。 地震や台風などの災害に備えます。 障害のある子どもたちの成長を支援します。 学校は障害のある子どもたちの学びや進路を支援します。 働くことを支援します。 ふだんの過ごし方を支援します。 スポーツや芸術を楽しめるようにします。 3ページ 障害者プランとは? 横浜市では、6年ごとに「障害者プラン」をつくっています。 「障害者プラン」は、障害のある人たちも自分らしく暮らせるために横浜市がつくった計画です。 2004年に1回目、第1期の障害者プランができました。 2021年の障害者プランは4回目、第4期のものです。 第4期の障害者プランの目標 「障害のある人もない人も、みんながお互いを大切にしながら地域で暮らすひとりとして自分らしく生きること。それができる街になること」をめざしています。 障害者プランの中では、次のように書かれています。 「障害のある人もない人も、誰もが人格と個性を尊重し合いながら、地域共生社会の一員として、自らの意思により自分らしく生きることができるまちヨコハマを目指す」 4ページ パート1 第4期障害者プランの内容 みんながお互いを大切にしながら、障害のある人も自分らしく生活できるように、第4期障害者プランで横浜市がしようとしていることを説明します。 お互いを大切にできるように 1障害についてみんなに知ってもらいます いろいろな障害や病気のことをみんなに知ってもらって、「みんなで支え合っていこう」という考えを広めていきます。 学校に通っている子どもやその親たちが障害のある人と交流できるようにします。 このページにはイラストが4枚あります。 1枚目は、車椅子の子どもひとりを含むこども四人がボッチャをしているイラストです。 2枚目は、銀行の窓口で聴覚障害の男性が窓口の女性に筆談で用件を伝えているイラストです。 3枚目は、カバンにヘルプマークをつけた若い男性に、サラリーマンの男性が優しく声をかけているイラストです。 4枚目は、盲導犬を連れた視覚障害の女性が職場内で同僚と談笑しているイラストです。 イラストは以上です。 5ページ 2支援する人が足りるようにします 「障害福祉の仕事をしたい」と思えるような情報を伝えていきます。 福祉施設などが職員を雇うための手助けをします。 上手に支援できる職員を育てるための勉強会をします。 福祉施設などで事務や介護の助けになるロボットやコンピューターを使うことを進めていきます。 このページにはイラストが2枚あります。 1枚目は、若い女性がスマートフォンで障害福祉の仕事を調べているイラストです。 2枚目は、着用型の介護ロボットを身に着けた男性介護者が、男性をベッドから車椅子に移乗させているイラストです。 イラストは以上です。 6ページ 3障害のある人を守るための取り組みをします 「虐待」が起こらないようにします。 虐待とは、身近な人に暴力をふるったり悪口を言ったりして体や心を傷つけることです。家族や支援する人に虐待はやってはいけないということをしっかりと知ってもらいます。また、福祉施設で虐待が起こらないように勉強会をします。 「成年後見制度」というしくみをたくさんの人に知ってもらいます。 「成年後見制度」は、知的障害などがあってお金の使い方がわからない人、生活に必要な手続きができない人を支えるしくみです。困っている人がこのしくみをきちんと使えるようにします。 このページにはイラストが2枚あります。 1枚目は、施設の職員が虐待に関する研修を受けているイラストです。 2枚目は、年配の男性と後見人の女性が、テーブルの上に並べた現金や通帳、家計簿を一緒に確認しているイラストです。 イラストは以上です。 7ページ 障害者への差別をなくします。 どんなことが差別になるのかなどをみんなに知ってもらって、差別がなくなるようにします。また、差別があったときに気軽に相談できるようにします。 みんなに情報を届けます。 障害がある人にも、きちんと情報が届くようにします。その人の障害に合わせて、点字で書く、情報をわかりやすくするなど工夫をします。 4困ったときに相談できるようにします 困ったときにどこに相談すればいいか、わかりやすくお知らせします。また、障害のある人が同じ障害のある人の相談にのったりする取り組みも進めていきます。 このページにはイラストが2枚あります。 1枚目は、若い女性が電話で支援者の男性に相談しているイラストです。 2枚目は、若い女性が事務所で支援者の男女に相談しているイラストです。 イラストは以上です。 8ページ 自分らしく生活できるように 1住む・暮らすために 住みたいところに住めるようにします。 アパートでの一人暮らしやグループホーム、入所施設での暮らしなど、障害のある人も自分が住みたい場所で暮らせるようにします。 年を取ったり障害が重かったりしても安心して暮らせるように、建物のバリアフリーを進めていきます。 福祉サービスを充実させます。 障害のある人が地域で安心して暮らせるように、今あるサービスをより良くします。 結婚する、子どもを産むなど自分の人生を自分の考えで選べることが大切です。そのために、自分で知識や情報を得られ、周りに相談できるようにします。 もし障害が重くなったりしても自分らしく暮らすために必要なサービスを使えるようにします。 このページにはイラストが2枚あります。 1枚目は、脳性麻痺の男性に女性が食事介助をし、その後ろで別の男性が畳まれた洗濯物を運んでいるイラストです。 2枚目は、若い女性が料理をしているところを支援者の女性が見守っているイラストです。 イラストは以上です。 9ページ 福祉サービスはただ手伝うだけではなく、障害のある人が自分の力を生かして生活できるようにします。また、障害のある人の思いに寄りそう支援をします。 出かけることを支援します。 出かけることを支援するヘルパーを増やします。ヘルパーが上手に支援できるように勉強会をします。 障害のある人が使いやすい乗りものを増やします。また、電車代やバス代などを割り引きます。 障害があっても住みやすい街にします。 役所や学校、駅、道などをもっとバリアフリーにしていきます。 みんながお互いを大切に思い、助けあう街になるように、教育やイベントをしていきます。 このページにはイラストが2枚あります。 1枚目は、若い男性の外出にヘルパーの男性が同行しているイラストです。 2枚目は、ベビーカーに乗った子どもと歩ける幼児を連れた両親と、電動車椅子に乗った女性がエレベーターを待っているイラストです。 イラストは以上です。 10ページ 2体や心を守るために 健康に暮らせるようにします。 障害のある人も運動やリハビリを身近な場所でできるようにします。また、歯や口の健康を保つなど、ふだんの健康づくりができるようにします。 医者や看護師に障害のことをよく知ってもらい、安心して治療を受けられるようにします。 地震や台風などの災害に備えます。 災害への備え方や災害が起こったときの避難の仕方などをわかりやすく伝えます。 障害のある人も避難訓練に参加できるようにします。そして、災害が起こったときに地域の人と協力できるようにします。 新型コロナウイルスのような病気がはやったときでも福祉施設やサービスが使えるように備えておきます。 このページにはイラストが2枚あります。 1枚目は、病院で若い男性が男性支援者と一緒に医師の診察を受けているイラストです。 2枚目は、視覚障害者の女性が地域の防災訓練に参加しているイラストです。 イラストは以上です。 11ページ 3障害のある子どものために 障害のある子どもたちの成長を支援します。 障害のある子どもが生まれてから小学校に入るまでの育て方について、地域療育センターが親などから相談を受け、アドバイスをします。 障害のある子どもが学校に入った後も、子どもや家族が専門の機関で相談できるようにします。 授業の後や夏休みなどに子どもが過ごせる場所を増やしていきます。 学校は障害のある子どもたちの学びや進路を支援します。 学校の先生たちが障害のある子どものことをきちんと理解して教育できるようにします。 卒業した後に働きたい人が仕事につけるように、学校と福祉施設が協力して支援します。 このページにはイラストが2枚あります。 1枚目は、幼児と両親が療育センターでスタッフの女性と面談をしているイラストです。 2枚目は、四人の子どもに教員が絵カードなどを使って説明しているイラストです。 イラストは以上です。 12ページ 4働く・楽しむために 働くことを支援します。 障害のある人が会社などで働けるように、学校や福祉施設などが支援します。 作業所などで働く障害のある人がよりたくさんの工賃をもらえるように、作業所などを支援します。また、作業所の仕事がもっと増えるように作業所はさまざまな工夫をします。 会社などが、障害のある人のことを理解し、障害のある人が安心して働けるように、勉強会などを開きます。 ふだんの過ごし方を支援します。 障害のある人が休みの日などに地域の活動に参加する機会を増やすようにします。 会社などで働けない人が仕事や作業ができる場所を増やしていきます。 このページにはイラストが2枚あります。 1枚目は、作業着を着た男性がジョブコーチの男性から作業のアドバイスを受けているイラストです。 2枚目は、男女5人が地域の公園を清掃しているイラストです。 イラストは以上です。 13ページ スポーツや芸術を楽しめるようにします。 障害のある人が地域でスポーツを楽しめる場所を増やすようにします。また、障害のある人にスポーツを教えられる人を増やすようにします。 舞台の公演や作品の展示などを障害のある人も楽しめるようにします。 障害のある人がつくった作品などを展示するイベントを開催していきます。 このページにはイラストが2枚あります。 1枚目は、車椅子に乗った子ども3人が車椅子バスケットをしているイラストです。 2枚目は、女性が粘土で造形に取り組んでいるイラストです。 イラストは以上です。 14ページ パート2 国は「地域生活支援拠点」と「精神障害にも対応した地域包括ケアシステム」を各地につくることを目標にしました。 これらは、障害のある人が地域で生活することを支えるためのしくみです。 といっても何か新しい建物をつくるのではありません。障害福祉に関係する人たちが協力して地域で障害のある人を支えられるようにするのです。 横浜市では、次のことをめざして取り組んでいます。 地域生活支援拠点 障害のある人や家族が困ったときに相談できる 家族が急に病気になったときなど、緊急のときにすぐに福祉施設を使える 住む場所や暮らし方の体験ができる 地域の人たちが見守り、困ったときに助けてくれる 重い障害がある人の支援もできる人が十分にいる 15ページ 精神障害にも対応した地域包括ケアシステム 困ったときにどこに相談すればいいかわかりやすく教えてもらえる 病気が重くなって入院した場合も不安が減るようにサポートしてもらえる 入院は必要な期間だけにする いろいろな分野の支援者がお互いに教えあってより上手に支援できるようにする 障害のない人と同じようにアパートなどを借りられる ふだんの生活で困ったことはサポートしてもらえる 地域の人が障害のことを知って困ったときには協力してくれる 同じ障害のある人同士が支え合っていける このページにはイラストが3枚あります。 1枚目は、ヘルプマークをつけてベンチに座っている若い女性に、年配の女性が優しく話しかけているイラストです。 2枚目は、病院のスタッフの女性が男性の相談に乗っているイラストです。 3枚目は、男女4人がグループディスカッションを行っているイラストです。 イラストは以上です。 16ページ 発行 横浜市健康福祉局 こども青少年局 教育委員会事務局 郵便番号231-0005 横浜市中区本町6丁目50の10 令和4年3月