表紙 ふくまちガイド 実践編 みんなの(インクルーシブな)まちは、あなたのアクションから 横浜市福祉のまちづくり推進指針(令和3年度〜7年度) 令和3(2021)年3月 横浜市 国連の持続可能な開発目標(SDGs)のロゴを掲載 3 すべての人に健康と福祉を 4 質の高い教育をみんなに 10 人や国の不平等をなくそう 11 住み続けられるまちづくりを カラーホイール 1〜2ページのタイトル 黒色のくまのコメント:気づいてほしい 実は困っているんです 以下、日常生活の中で困りごとを抱えやすい人の8つの場面例について、イラストを用いて説明 1ページ 場面1 エスカレーターで イラスト:親子や片まひの人などがエスカレーターを立ち止まって利用する中、男性が歩いて利用している様子 親子:横に並んで乗りたいな 片まひの人:左手が不自由で、右手しか使えないの 黒色のくまのコメント:2列で立ち止まって利用するものだよ 場面2 エレベーターで イラスト:2階フロアでベビーカー使用者、車いす使用者、キャリーバックをもつ人がエレベーターを待っているが、満員で乗れない様子 ベビーカー使用者:乗れない… 車いす使用者:何台も待っているのに… 茶色のくまのコメント:階段でもいい人は階段を使おう 場面3 横断歩道で イラスト:視覚障害のある人が横断歩道の前で渡ってよいか迷っており、隣にいる女性がその状況に気づいていない様子 視覚障害のある人:今渡っても大丈夫かな? 茶色のくまのコメント:声をかけてみよう 場面4 電車の中で イラスト:スマートフォンを見ながら音楽を聴いている男性が席に座り、ヘルプマークを身につけている内部障害のある人が近くで立っていることに気づいていない様子(座席には、他に妊娠中の人、けがをしている人が座っており、空いている席はない) 内部障害のある人:心臓が悪いから立つのはつらい… 白色のくまのコメント:外見ではわからない障害がある人もいるんだよ 2ページ 場面5 まちなかで イラスト:お母さんと一緒にいる息子が、突然パニックになり、周囲の人々が困惑している様子 お母さん:困ったな パニックになっちゃった 白色のくまのコメント:人混みだとパニックになる人もいるんだよ 場面6 道で イラスト:聴覚障害のある人が、突然後ろからきた自転車に驚いている様子 聴覚障害のある人:気がつかなかった 危ないなー 茶色のくまのコメント:聞こえない人や耳が遠い人もいるよね 場面7 トイレで イラスト:障害のある人や子育て中の人などが使用するためのトイレの中で、男性が着替えでスペースを占有し、外で車いす使用者と内部障害のある人が待っている様子 内部障害のある人:オストメイト※用のトイレ、ここしかないんだよな 車いす使用者:もう30分以上も待っているのに… 黒色のくまのコメント:このトイレしか使えない人がいるよね ※人工肛門・人工ぼうこうを使用している方のこと。 場面8 駐車場で イラスト:車いす使用者用駐車区画に、車いすを使用していない男性が車を停めようとしている様子 通りがかりの人:あれ、ここに停めていいのかな 白色のくまのコメント:ドアを広く開けないと乗り降りできない人がいるんだよ 3〜6ページのタイトル 白色のくまのコメント:みんなの(インクルーシブな)まちは、あなたのアクションから 以下、福祉のまちづくり推進に向けて大切な考え方や、アクション(行動)の具体例をイラストを用いて説明 3ページ まちにはいろいろな人がいます イラスト:まちなかで、高齢者、障害者、子育て中の人、外国人など、いろいろな人が生活している様子 ・まちの環境によって困ることは様々です。 ・何に困っているのか、どのようにしたらいいのかを相手に聞いて行動しましょう。 茶色のくまのコメント:いろいろな人が生活しやすいまちにしたいね 職場にもいろいろな人がいます イラスト:職場で、聴覚障害のある人が音声認識アプリを使えているか確認している様子。また、車いす使用者が席を利用する際、近くにいる人が椅子を移動させている様子。 ・職場の環境によっても困ることは様々です。 ・お互いが少しずつサポートすることで、一緒に働く環境が向上します。 黒色のくまのコメント:これならできるかも! 4ページ 一緒に活動する イラスト:男性が、過去に車いす使用者の友人と野球を見に行った際、段差で困っていた場面を思い出しながら、他の車いす使用者を段差がある歩道でサポートする様子 ・趣味など、好きなことを通じた関わり合いの中で、様々な人の感じ方や考え方を知ることができます。 ・相手との関わり方や接し方など、自身の学びにつながります。 白色のくまのコメント:いつもやっていることが実は福祉のまちづくりにつながるんだね イラスト:地域の防災訓練で、企業の人と地域の人が交流する様子 ・地域の様々な人と一緒に活動することで、多様なニーズに直接触れることができます。 ・製品開発やサービス提供の際など、事業活動に活かせます。 黒色のくまのコメント:いろんな人のいろんなニーズを聞いてみよう 5ページ ちょっとした工夫 イラスト:受付で、聴覚障害のある人を筆談で対応したり、外国人をタブレット端末の通訳アプリで対応する様子 ・筆談やタブレットの活用など、様々なツールを柔軟に使ってみましょう。 ・ちょっとした工夫が、みんなの暮らしやすさにつながります。 白色のくまのコメント:今あるもので何ができるか考えてみよう ちょっとした行動 イラスト:スーパーマーケットで、店員が視覚障害のある人に商品を案内したり、車いす使用者のために、高い位置の商品をとっている様子 ・まずは、声を掛けるなど、できることからやってみましょう。 ・ちょっとした行動が、みんなの暮らしやすさにつながります。 茶色のくまのコメント:簡単なことでもいいんだ 6ページ 様々な人の意見を取り入れたバリアフリー イラスト:レストランを作る際、ベビーカー使用者や車いす使用者に、ベビーカーを置く位置やテーブルの高さなどを確認している様子 ・障害のある人や子育て中の人など、当事者でなければ分からない問題があります。 ・製品やサービスを企画する際には、様々な当事者の意見を取り入れることが大切です。 白色のくまのコメント:作ったあとも使いやすくしておこう アクセシブルな情報提供 イラスト:視覚障害のある人が事前にホームページの音声読み上げ案内でトイレの位置を確認し、向かっている様子。外国人が案内所のピクトグラムを確認する様子。 ・音声と文字とイラストなど様々な手段を組み合わせて情報を提供しましょう。 ・場所や媒体を問わず、情報を確認できるようにしましょう。 黒色のくまのコメント:情報の見つけやすさも大事だよ 裏表紙 「横浜市福祉のまちづくり推進指針」とは? 福祉のまちづくりに関する施策を総合的かつ計画的に推進するための基本となる指針です。 読者の皆様に親しんでいただけるよう、「ふくまちガイド」という愛称をつけました。 ふくまちガイドは、主にビジョン(未来像)、ポリシー(理念)、アクション(行動)で構成されています。 ビジョン(未来像) ソフトとハードが一体となった取組をみんなで進め、 多様性を尊重するヨコハマのよさを育み、 安心して自由に生活できるインクルーシブ※なまち ※インクルーシブ 直訳すると「包摂的な」という意味です。「全ての人が受け入れられ、参加できる」、「誰も排除しない(されない)」、「誰一人取り残さない」という意味合いで用いられます。 ポリシー(理念) ポリシー1 みんな違ってあたりまえ ポリシー2 一緒に活動する ポリシー3 まずはやってみる ポリシー4 もっともっとバリアフリー アクション(行動) 高齢者、障害者、子育て中の人、外国人、性的少数者などに関する「基礎知識」や福祉のまちづくりに関する「事例紹介」などを掲載しています。 このパンフレットは、日常生活の中で困りごとを抱えやすい人の様々な場面や、ビジョン(未来像)の実現に向けたアクション(行動)の具体例を紹介した「ふくまちガイド(実践編)」です。このパンフレットを参考に、福祉のまちづくりを実践してみてください。 パンフレットの活用方法などふくまちガイドについてもっと知りたい方は 「横浜市 ふくまちガイド」 で検索 発行年月 令和3(2021)年3月 発行 横浜市 健康福祉局 地域福祉保健部 福祉保健課 電話 045−671−2387 FAX 045−664−3622