広報よこはま 金沢区版 令和7年8月号 No.334 ・金澤歴史 万華鏡 県立金沢文庫へのいざない 第七十一回 国宝に見る 薬と食べ物 県立金沢文庫 学芸員 三輪 眞嗣(みわ しんじ) 薬と食べ物は私たちが生きていく上で大事なものです。それは歴史を生きてきた人々も同様でした。称名寺に伝わり、現在は神奈川県立金沢文庫が管理している国宝「称名寺聖教・金沢文庫文書」には、中世の人々が記した手紙が多数含まれています。その手紙では日常生活の様々な様子が語られていますが、例えば薬を求める手紙、贈られた食べ物への感想を述べた手紙など、現代の我々でも共感できるような内容が書かれています。  8月31日まで開催している特別展「国宝に見る 薬と食べ物」では、「称名寺聖教・金沢文庫文書」のなかから、中世人の語る「薬と食べ物」に注目し、その面白さを読み解いていきます。  ぜひご来館ください。 特別展「国宝に見る 薬と食べ物」 日時:7月18日(金)〜8月31日(日)9時〜16時30分(入館は16時まで) 費用:一般400円(300円)、20歳未満・学生250円(200円)、65歳以上200円(100円)、高校生100円、中学生以下・障害者は無料 ※()内は20人以上の団体料金 休館日:毎週月曜日(ただし8月11日(祝・月)は開館)、8月12日(火) 問合せ:県立金沢文庫(金沢町142) 電話:701-9069 ファクス:788-1060 ・「もっと知ろう!認知症」パネル展  金沢図書館で認知症に関する書籍や絵本などを展示します。  あわせて、認知症に関するリーフレットやイベントの周知も行います。子どもから大人まで、あらゆる世代に見て欲しい展示です。 日時:9月3日(水)〜15日(祝・月) 場所:金沢図書館(泥亀2-14-5) ・横浜市もの忘れ検診  認知症の早期発見と早期対応を進めるため、市内在住の50歳以上の人を対象に、もの忘れ検診(認知症の簡易検査)を無料で実施します。もの忘れ検診は市内医療機関で年度内に1回受けられます。 実施場所:市内医療機関174か所(令和7年4月1日時点) 詳細は市ホームページを確認してください。 対象:次の要件をどちらも満たしている人  1.受診日現在、市内在住の50歳以上の人  2.受診日までに認知症の診断を受けたことがない人 費用:無料(ただし、認知症の疑いがあった場合で、専門医療機関の受診が必要な場合の紹介料および精密検査にかかる費用は有料) 予約方法:病院へ直接電話 ホームページ:「横浜市 令和7年度 もの忘れ検診」検索 問合せ:高齢者支援担当(4階402) 電話:788-7777 ファクス:786-8872