広報よこはま 金沢区版 令和6年4月号 NO.318 大学の活力を生かしたまちづくり キャンパスタウン金沢  金沢区では、関東学院大学、横浜市立大学と平成20年11月に協定を締結し、大学の専門的な知識や学生の行動力、斬新で柔軟な発想を生かしたまちづくり「キャンパスタウン金沢」を進めています。  その取組の一つ「サポート事業補助金」による地域と学生の活動を紹介します! ・サポート事業補助金?  金沢区では区内2大学の学生や教員の皆さんが、地域と連携し、地域の課題解決や魅力づくりに取り組む活動に、補助金を交付しています。 【地域に医療を届けたい! 医療について知ってほしい】 横浜市立大学:医学部YDC(Yokohama Dream Catchers) 小・中学生向け医療体験教室  医学部YDCは横浜市立大学医学部学生が運営しているボランティア団体です。  地域の人への正しい医療知識の提供を行っており、特に「子どもたちの夢を医療につなげたい!」という思いで活動しています。  小・中学校での訪問授業の実施や、地域のコミュニティ施設での医療体験教室を開催しています。これらの取組により今年は「かながわ子ども・子育て支援奨励賞」を受賞しました。 【「アスレの森」を多世代交流拠点に!】 関東学院大学:中津研究室  学生による「まちづくり活動」などの拠点として、地域の社会福祉や自然環境、子どもたちの生育環境の改善を目的に活動しています。  その一環として、小学6年生の総合の時間と連携し、瀬ヶ崎小学校の『アスレの森』を環境学習の活動場所とする取組を行っています。小学6年生がリーダーシップを取りながら「他学年児童との交流」や「子どもから高齢者まで使える地域における多世代交流」の拠点とすることを目指し、『アスレの森』をより安全でワクワクする森にするためのワークショップを実施しました。 この記事に関する問合せ 地域力推進担当(6階601) 電話:788-7809 ファクス:788-1937 【地域と大学をつなぐ 健康HAMAぷらっとフォーム】 横浜市立大学:看護生命科学ゼミ  横浜市立大学看護生命科学ゼミは、大学が地域の人たちにとって気軽に足を運べる集いの場となるような「環境づくり・つながりづくり」をするため、普段医療現場で実施されている皮膚の機能測定を福浦キャンパス内だけでなく、金沢区の各町内で実施する活動をしています。  皮膚の機能測定と日々のスキンケアの振り返りをきっかけにして、看護学生が地域の人たちの健康認識やニーズを把握し、地域の人の健康サポートを行っています。 【社会学と写真で「金沢八景」をアップデートする!】 横浜市立大学:角田隆一ゼミナール写真部  私たちは、いかにして自らの街から新たな経験を引き出し、豊かな「生」を享受できるのでしょうか――。  現代の都市が抱えるこうした課題に対し、キャンパスタウンの担い手である若者の観点から社会学的な写真のプロジェクトに取り組んでいます。  学術文献や史資料を読み込み、横濱金澤シティガイド協会の協力のもとで街の歴史を調査、さらにはプロの写真家から表現技法を学びながら「金沢八景」の新しいイメージ創出に挑戦しています。 【小児がん等の子ども達に「幸運のウィッグ」を届ける】 横浜市立大学:医学部ヘアドネーション同好会 (Hair for Children)  横浜市立大学の学生が中心となり、全国から頭髪の寄付(ヘアドネーション)を募り、株式会社アートネイチャーと協力して小児がんなどで頭髪に悩む子どもたちに無償で医療用かつら「幸運のウィッグ」を届ける活動をしています。  今年度は、ウィッグ提供のほか地域の子どもたちにヘアドネーションを啓発するワークショップも開催しました。これからも応援いただけると嬉しいです。 【交通課題、交通困難者を調査しナッジを用いて改善提案】 関東学院大学:経済学部・中泉ゼミナール  重大な事故には至っていないものの、ヒヤッとしたり、ハッとしたりなど、危ないと感じた事象のことをヒヤリハットと言います。  1件の重大事故の裏には、29件の軽傷事故、300件のヒヤリハットがあると言われます。  本活動では、交通事故を未然に防止するため、ヒヤリハットが起こるような道路を調査し、ナッジ(そっと肩を押すと言う意味)を使った注意喚起の検討や、道路マップに危険な箇所を記載する提案を行っています。 〈地域・大学・行政の協働を!〉 キャンパスタウン金沢を進めるためには、大学と行政だけではなく地域との協働が必要不可欠です。 そこで、大学の関わりについて地域で活躍されているお二人にお話を伺いました。 金沢中部地区連合町内会 林 泰雄(たかばやし やすお)会長:金沢中部地区では「出会い・ふれあい・支えあい〜誰もが安心・安全に暮らせるまち〜」をスローガンに「子どもたちが大人になっても住み続けたい、戻ってきたい」と思えるようなまちづくりに取り組んでいます。  地域を盛り上げ、絆を深める取組としてお祭りは大変重要です。  高齢化の影響でお神輿の担ぎ手確保にも苦労し、さまざまな努力・協力のもと開催しています。  昨年は、関東学院大学の学生にご助力いただき本当に助かりました。地域ではお祭りを始め、さまざまな場面で若い力を必要としており、ぜひ、地域を盛り上げるのに力を貸していただきたいと思います。 金沢シーサイドタウン地区 社会福祉協議会 山本 淳子(やまもと じゅんこ)事務局長:金沢シーサイドタウン地区では、「生涯住み続けたいと思う街〜みんなでつくろう並木の未来〜」をスローガンに「大人も子どもも住みやすい街」を目指しています。  特に、子育て支援では、横浜市立大学の学生の「ぱあくる(外遊び)」の活動が、大人からも子どもからも喜ばれています。  今後も地域・大学・行政の連携による街づくりを進めたいと考えています。  関東学院大学「社会連携センター」:地域に開かれた大学として、地域の皆さんと連携し、教育研究の成果を社会に還元するため、地域と大学を結び付ける相談窓口の役割を果たしています。  ホームページ:「関東学院大学 社会連携センター」で検索 横浜市立大学「地域貢献センター」:地域の団体、企業、行政などの窓口として、地域課題解決に向けた研究事業や学生のボランティア支援、市民の生涯学習の支援など、大学の地域連携の推進に取り組んでいます。 ホームページ:「横浜市立大学 地域貢献センター」で検索 この記事に関する問合せ 地域力推進担当(6階601) 電話:788-7809 ファクス:788-1937