広報よこはま 金沢区版 令和5年度7月号 NO.309

特集1
知ろう!学ぼう!認知症

認知症は、誰もがなる可能性のある脳の病気です
 認知症とは、いろいろな原因で脳の細胞が死んでしまったり、働きが悪くなったためにさまざまな障害が起こり、生活するうえで支障が出ている状態(およそ6カ月以上継続)を指します。
 65歳以上から発症する率が上がり、85歳以上では4人に1人が発症すると言われています。
 また、65歳未満の若い人が発症する若年性認知症もあります。 
 

認知症の症状
 認知症の症状には、脳の細胞が変化することによって起こる「中核症状」と本人の性格や生活環境、人間関係などの影響を受けて、人によって現れ方が異なる「行動・心理症状(BPSD)」があります。

行動・心理症状(BPSD)
・興奮して怒鳴る・暴力を振るう
・不眠・昼夜逆転
・無気力状態
・「ものを盗られた」「浮気をしている」などの妄想

中核症状
・身だしなみをうまく整えられない
・もの忘れ
・日時や場所がわからない
・判断や問題解決ができない


認知症の相談は「早め」が肝心
 認知症は、早期発見・早期対応が大切です。早い段階で受診し適切な治療をすることで、症状の進行をゆるやかにできる可能性が高くなります。
 早期に診断結果がわかれば、本人や家族の状況に合わせて生活を見直すゆとりができ、適切な対応をすることもできます。


もの忘れ検診
ホームページ:「横浜市 もの忘れ検診」で検索
 認知症に関する簡易的な検査を行い、精密検査や定期通院の必要性を判断します。(無料) 
※詳しくは、横浜市のホームページや区役所・地域包括支援センター(地域ケアプラザ)などで配布しているちらしをご確認ください


医療機関への受診
ホームページ:「認知症 検査 横浜」で検索
 横浜市のホームページに「認知症の診断・治療を行う医療機関リスト」を掲載しています。


健康診断
 年1回受診し、認知症のリスクとなる生活習慣病を予防・管理しましょう。


認知症の人の気持ちと接し方
 認知症の本人は、少しずつ覚えられなくなっていく自分に気付き、戸惑い、不安感を抱いています。
 「何かがおかしい」と最初に気付くのは、本人です。そして、誰よりも苦しいのも、悲しいのも本人です。周りの人がその気持ちを受け止め、
①驚かせない②急がせない③自尊心を傷つけない④否定しない
ように接することが大切です。


認知機能の低下を予防しよう!
 認知機能の低下を予防するためには、規則正しい生活習慣と社会参加等を継続することが大切です。

・生活リズムを整える
食事や睡眠など
・身近な場所で介護予防
元気づくりステーションなど
・地域でのつながり・支え合い
よこはまシニアボランティアポイント(65歳以上対象)など
・楽しみながらの健康づくり
よこはまウォーキングポイント(18歳以上対象)など
・生きがいのある生活
老人クラブや趣味の活動など


認知症を知ろう!
・横浜金沢図書館でパネル展示実施
(8月実施予定)
・認知症についての講演会
(9月開催予定)
※詳細は広報よこはま金沢区版8月号をご覧ください