広報よこはま 金沢区版 令和5年2月号 No.304

特集1
知っておきたい震災時の備えと知識
~ローリングストックのすすめと震災時の医療体制~

震災時に備えた食料備蓄
 大地震が発生した時、3日間は行政からの支援物資は届かないことが想定されます。また、避難所に備蓄してある食料も数に限りがあります。そのため、個人で最低3日分の食料備蓄が必要とされています。

Q あなたのご家庭では、災害に備えて何日分の食料、飲料水(1日1人あたり3リットル以上)を準備していますか。
・1日分以上の 備蓄をしている はい 79.4%
・3日分以上の備蓄をしている はい 47.8%
(総務局防災企画課実施 令和3年度 横浜市民の防災・減災の意識、取組に関するアンケート調査結果より)


3日以上の備蓄は場所も取るしちょっと難しい…
↓
食料のローリングストックがおすすめです!

ローリングストックとは・・・
 食料備蓄の種類としては、日常食(常温保存できるもの)の他に非常食(長期保存できるもの)があります。特に日常食品を多めに買い置きし、消費した分だけ買い足すことで常に一定量を家庭に備蓄しておく「ローリングストック」がお勧めです。
 災害時に備え栄養バランスも考えた食品を備蓄しましょう。

[ローリングストック]
・備える ・消費する ・買い足す


【日常食品(ローリングストックできるもの)】
●主食(エネルギー源)
・米、パックご飯、レトルト粥、餅
・乾麺、インスタント麺

●主菜(体をつくる)
・レトルトのカレー・おかず
・魚や肉の缶詰
・魚肉のソーセージ
・大豆の水煮や豆乳

●副菜(代謝を助ける)
・乾物(海藻、切干大根など)
・トマト缶
・野菜ジュース
・日持ちする野菜

●水分
・1日一人当たり3リットル
 水は生活にも使うので、多めに備える

●その他
・お菓子(心をリラックスさせる)
・果物缶・サプリメント(ビタミン、ミネラル補給)

二次元コードから食料備蓄に関するリーフレットを確認できます。



もしも、震災時にけがをしたら・・・
ぼたんちゃん:まずは家族・隣近所での応急処置をお願いします。医薬品の備蓄も行いましょう。

 震災時には医療機関に多くの負傷者が殺到するため、特別な医療体制となります。
 震災時、診療可能な医療機関は「診療中」の旗を掲出します。緊急度・重症度に応じて医療機関を選んで受診してください。


【震災時の医療体制】
[極めて軽度のケガ]すり傷など
 まずは家族・隣近所で応急処置を
医薬品は普段から持ち出せる準備をしておきましょう。
 ※普段飲んでいる薬や傷薬・風邪薬など
↓
医師・看護師・薬剤師などで編成された医療救護隊が地域防災拠点(避難所)で巡回診療を実施します。


[軽症]打撲、捻挫、軽いやけどなど
 生命の危険がなく入院の必要もない
↓
診療所へ
 黄色の旗が目印
被災を免れた診療可能な診療所(クリニック)へ


[中等症]脊髄損傷、四肢骨折、大きな切傷(要縫合)、中度のやけどなど
 生命の危険はないが入院が必要
↓
災害時救急病院へ
 黄色の旗が目印
神奈川県立循環器呼吸器病センター、金沢病院、金沢文庫病院、横浜なみきリハビリテーション病院、若草病院


[重症]呼吸困難、意識障害、多発外傷、大量出血、多発骨折、広範囲のやけど など
 生命の危険がある、生命の危険が迫っている
↓
災害拠点病院へ
横浜市立大学附属病院、横浜南共済病院


災害が起こる前に、お近くの医療機関をご確認ください。

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この特集に関する問合せ
 防災全般について 防災担当(6階603) 電話:788-7706 ファクス:786-0934
 震災時に備えた食糧備蓄について 健康づくり係(4階408)電話:788-7840 ファクス:784-4600
 震災時の医療体制について 事業企画担当(4階409) 電話:788-7824 ファクス:784-4600