広報よこはま 金沢区版 令和3年12月号 No.290 人生100年「これから」を考える 金沢区ポジティブエイジング大作戦  金沢区では区版エンディングノート「これから」を配布しています。どのように年齢を重ねてきたのかを振り返りつつ、「これから」の生き方を考えるきっかけとしてぜひご活用ください。 金沢区版エンディングノート「これから」 ※金沢区のホームページからダウンロード(PDF版)できます ホームページ:「金沢区 エンディングノート」で検索 エンディングノート配布場所:区役所高齢・障害支援課、区内地域ケアプラザ わたしのこと  ご自身の好きなことや人生の主な出来事など、これまでの生活を振り返ってみてください。そして、興味・関心のあることなどの記入を通して、これから取り組んでみたいことなど、現在の希望を書いてみましょう。 介護・医療  どのような介護を受けたいか、どのような医療を受けたいか(※)、どこで最期を迎えたいかなど、まずは現在のご自身の希望を書いてみましょう。 ※もしも手帳について  「人生の最終段階」での医療やケアについて、自分の考えを残しておくために、元気なうちから考えるきっかけとなることを目的としています。また、本人の考えを家族等の信頼のおける人や医療・介護従事者などと話す際の手助けとなることも期待しています。  カバーもセットでお渡ししていますのでお薬手帳とともに持ち歩くこともできます。  3つの質問に回答を選んでチェックを入れるだけで、自分の思いを伝えることができます。 ホームページ:「もしも手帳」で検索 もしも手帳配布場所:区役所高齢・障害支援課、区内地域ケアプラザ、薬局など 資産・遺言  預貯金、不動産、有価証券などの相続財産を整理しておくのも有用です。後々のトラブルを避けるために、書くのであれば正確に書きましょう。 暗証番号や通帳の保管場所など、悪用される恐れのあるものは書かないようにしましょう。 葬儀とお墓  亡くなった後にどういう葬儀を行ってもらいたいか、どのような形でお骨を埋葬してほしいかなど、希望がある場合はその内容を書いておきましょう。  エンディングノートを作成した際に、金沢区三師会(医師会、歯科医師会、薬剤師会)からもご意見をいただきました。さまざまな場面に立ち会われる医師の立場からエンディングノートの活用に対するお考えを伺いました。 金沢区三師会会長 若栗 直子(わかくり なおこ)医師:核家族化や病院で亡くなる人が増えている今、身近に死を感じることが少なくなっています。  最期について考えたり話をしたりすること自体、タブーとされていますが、最期をどのように迎えたいかを考えることは、実は「今をどのように生きたいかを考えること」につながると思っています。  ノートを書くことをきっかけにして、信頼のおける人に将来の話や思いを伝えたり、話し合ったりする機会にしてほしいです。また認知症などのご病気で自分の意思を伝えられなくなる可能性もありますので、若いうちから意思表示をしていくことも大切です。  年齢などによって気持ちも変わっていくものです。誕生日や年始などの節目ごとにノートを見直して、その時の気持ちを書きましょう。 この特集に関する問合せ  高齢者支援担当(4階402) 電話:788-7777 ファクス:786-8872 生活の中にある危険要因を知り、不慮のけがなどを防ぎましょう いつも元気で暮らせるよう、危険を予知して、けがを予防しましょう。 家庭の中にも危険がたくさんあります  家の中でさまざまな原因により転倒してしまい、頭をけがしたり大腿部や腰部を骨折して入院することになったり、退院した後でも、日常生活に支障を来すようなことがあります。 ・たんすの引き出しで転倒 ・電気コードに引っ掛かって転倒 ・床に置いていた洗濯物で転倒  ※レジ袋で滑って転倒したケースもあります  転倒の危険以外でも、階段からの転落、冬の鍋料理の事故でやけどを負うなど思わぬ大けがとなってしまうことがあります。 年末年始はこんなことにも注意しましょう 〈ヒートショック〉  お風呂に入る際の「急激な温度変化による血圧の変化によって、体に大きな影響を及ぼすこと」を「ヒートショック」といいます。失神や脳内出血、心筋梗塞を引き起こし、体に悪影響を及ぼす原因にもなります。 予防するには  入浴前に脱衣所や浴室を暖め、浴槽に入る前には、手足など末端からかけ湯をして体を慣らしてから入り、お湯は40度程度のぬるめに調節し、長湯することは避けましょう。 〈食べ物が喉に詰まる〉  年末からお正月にかけて、お餅などの食べ物を喉に詰まらせて窒息してしまう事案が増えてきます。  お餅以外にも、ごはんやパン、お肉などさまざまな食べ物で起こっています。   乳幼児は、遊びの中での玩具などにも注意が必要です。 予防するには  食べ物は小さく切って、ゆっくりと、よくかんで食べるようにし、乳幼児からは目を離さないようにするなど、各家庭で予防しましょう。  金沢消防署は、金沢区総合庁舎にある本署のほか、区内に東富岡、六浦、富岡、釡利谷、幸浦、能見台の6箇所の消防出張所を配置し、さまざまな災害から24時間体制で区民の皆様の生命、身体、財産を守るため、消防車両37台と約200人の職員を配置しています。 この特集に関する問合せ  金沢消防署 総務・予防課 電話・ファクス:781-0119