広報よこはま 金沢区版 令和3年4月号 No.282 猫の飼い主さんへ  猫の飼育方法について考えてみませんか? 屋外には危険がいっぱい!! 屋内飼育がおすすめです!!  猫にとって、屋外は交通事故や感染症、他の猫とのケンカなど危険がたくさんあります。また、他人の敷地での排せつや鳴き声、車への引っかき傷など思わぬ迷惑を近隣にかけているかもしれません。  屋内でも環境を整えることで飼い主も猫も快適に過ごすことができます。  外に出さない飼い方に変えてみませんか? 猫の特徴・習性を紹介します! ・単独行動、なわばりを持つ ・高い所、狭い所を好む ・きれい好き ・狩りの本能がある ・夜行性 ・半日以上は寝て過ごす ◎上下運動できるように、キャットタワーや棚板を設置しましょう。たんすや棚の上にも登ります。 ◎猫はきれい好きです。トイレは清潔に保ち、猫の頭数+1か所を目安に設置しましょう。 ◎ケージやキャリーケースに普段から慣れさせるようにしましょう。通院時などに役立ちます。 ◎爪を研ぐのは習性です。専用の爪研ぎを用意しましょう。 ◎窓から飛び出さないよう戸締りを念入りにしましょう。 ◎高さのあるケージ内で飼育することもできます。 ◎柔らかい布や暖かい場所でくつろぎます。狭い場所だと落ち着きやすいです。 外に出ていた猫を完全屋内飼いに!! ・不妊去勢手術をしていますか? 発情による脱走を防げます。 ・窓や戸を猫に開けられないようにしましょう。時には網戸を破ってしまうこともあります。注意しましょう。 ・窓越しなど屋内から外を眺められるようにしましょう。 ・暴れたから、鳴いたからといった理由で外に出さないようにしましょう。(ここが飼い主としてのふんばりどころです!) ・配送物の受け取りや、来客時などに猫がすり抜けて外に出ないように注意しましょう。 ・猫の性格に合わせてケージなども活用しましょう。 飼い主さんの声 メイちゃんの飼い主 中込(なかごみ)さん:「のんびりした性格に癒されています。かわいがるだけでなく、長く穏やかに過ごせるよう日々様子をよく観察しています。  また、災害などのもしもの時のためにリードを準備したり、キャリーバックに慣れさせています。」 シマちゃんの飼い主 仙台(せんだい)さん:「子猫の時に保護しました。屋内で飼っていても1度の脱走で妊娠することもあります。  猫は子だくさんです。すべて飼い続けられるでしょうか?早めに獣医さんと不妊去勢手術について相談しましょう。」 飼い主のいない猫にお困りの人へ  庭などにふんや尿をされてお困りの場合、猫にとって居心地を悪くする工夫で排せつによる被害を軽減できることがあります。 〈猫の苦手なにおいによる工夫〉 ●食用酢、木酢液をスポンジに染み込ませて置く。 ●ローズマリーやレモンバーム、ゼラニウムなどのにおいの強い鉢植えを置く。 〈猫が歩きづらくする工夫〉 ●大き目の砂利や園芸用ウッドチップを敷き詰める。 ●トゲシート(ゴム製など)、亀甲金網を隙間が無いように配置する。 〈音や変化でビックリさせる工夫〉 ●荷造りひもや蛇のおもちゃを置く。 ※猫は蛇が苦手と言われており、場所をこまめに変えると効果的です。 ●超音波発生装置を設置する。 ※環境衛生係では2週間貸し出しています。 『猫の日頃の健康管理』について金沢区獣医師会 藤井(ふじい)会長にお話を伺いました  よく思い返すのは、仕事から帰った祖父が、何よりも先に8匹の猫にご飯をあげ、トイレの砂を片付け、晩酌中には仰向けにしてノミを探して取り除いてあげていたことです。  この祖父のルーティーンは、食欲・排せつを診て触診をしているのと同じです。健康管理で大切なのは、いつもと違うぞということに気付けること。ここに現代の情報をアップデートして、今の時代で猫が幸せな生活を送れるように、一生懸命考えるのです。 飼い主の責務について、今一度考えてみましょう ●飼い猫の寿命は平均15歳を超え、中には20年以上生きる猫もいます。猫を飼う前に、最期まで責任を持って飼えるのか考えましょう。 ●猫による他人の敷地への侵入や、ふん尿の被害、車へのひっかき傷などから、近隣トラブルに発展することもあります。猫が苦手な人もいます。地域に迷惑をかけないよう気を付けましょう。 ●増えて飼いきれなくなることがないように、不妊去勢手術をしましょう。 ●親戚や知人など、いざという時に預けられるところを見つけておきましょう。ペットシッターやペットホテル、動物病院などについて調べておきましょう。 ●飼い主を明示するため、首輪やハーネス、迷子札、マイクロチップを着けましょう。外へ逃げてしまった時や、災害時の対策としても重要です。迷子札を環境衛生係の窓口で配布しています。 ※行方が分からなくなってしまったら、環境衛生係や動物愛護センター(電話:471-2111)、最寄りの警察署などにお問合せください。 この特集に関する問合せ  環境衛生係(4階407) 電話:788-7873 ファクス:784-4600