広報よこはま 金沢区版 令和2年9月号 No.275 火災から財産と生命を守るために 〜住宅火災による高齢者の犠牲者が増えています〜  横浜市内において、令和2年上半期(1月1日から6月30日まで)の建物火災は217件でそのうち住宅火災は157件、その割合は72.4%でした。  また、火災による死者(放火自殺を除く)は8人で、全員が住宅火災によるものでした。そのうち年齢が判明している7人が65歳以上の高齢者でした。 (数値はいずれも速報値です) 昨年市内で高齢者が火災により亡くなった原因 1位 逃げ遅れ(発見遅れ) 2位 着衣着火 3位 再進入 加齢に伴う認知機能の衰えや行動力の低下などから次のような火災事例があります。 ・鍋の空焚き ・間違った火気の使用 ・仏壇のろうそくや線香の火が付いたまま外出 高齢者のための火災予防  基本「火を使用している時は、その場から離れない。」 ●Siセンサーコンロなど安全な調理器具を設置する。 ●着衣着火防止のため、裸火を使用する際は、防炎処理されたエプロンやアームカバーを使用する。 ●コンロの周囲には調味料など物は置かない。 ●電気ろうそくを使用する。 ●ろうそくや線香立ての下にはガラスや防炎性能のある布などを使用する。 〈プラスワンポイント〉 ●プラグ、コンセントは定期的に清掃する。 ●破損しているプラグは使用しない。 ●許容範囲内で使用する。  高齢者は、火災初期の異変(音やにおい)に気づきにくかったり、火災に気がついても体が動きにくかったりし、逃げ遅れとなる可能性がとても高いです。火災の早期発見のため、住宅用火災警報器(※1)を設置してください。 (※1)…横浜市火災予防条例で設置が義務となっています。設置済みの場合も日頃から掃除や点検(電池が切れていたら交換)をしましょう。  金沢消防署では、住宅用火災警報器を取付けることが困難な高齢者世帯などを対象として、消防職員が区民の皆さんのお宅を訪問し、設置のお手伝いをします。 詳しくは、金沢消防署 総務・予防課予防係 までお問合せください。 この特集に関する問合せ 金沢消防署総務・予防課予防係 電話・ファクス:781-0119