広報よこはま 金沢区版 平成30年2月号 No.244 5p キャンパスタウン金沢 大学と連携したまちづくりを紹介します!  金沢区では、関東学院大学、横浜市立大学と平成20年11月に協定を締結し、大学の専門的な知識や、学生の行動力、斬新で柔軟な発想を生かしたまちづくり「キャンパスタウン金沢」を進めています。  区民の皆様も地域と大学で取り組みたい活動などがありましたら、区役所地域力推進担当までご相談ください。 地域力推進担当(6階601)  電話:788-7718  ファクス:788-1937 空き家利活用プロジェクト 横浜市立大学 × 京浜急行電鉄 × 金沢区  金沢区は、少子高齢化・人口減少に伴う「空き家」の増加が課題となっています。  この課題の解決策の一つとして、横浜市立大学、京浜急行電鉄、金沢区が連携して空き家の利用促進に取り組み、昨年、その成果として「日本人学生と留学生のシェアハウス」(写真)が実現しました。 横浜市立大学 国際総合科学部 田辺 紘之(たなべ ひろゆき)さん 留学生が日本の文化に触れ、地域と触れ合うきっかけができればいいですね。 ビジネスとして必要な事業継続性、安全・安心な暮らしのための法規制などの難しさをクリアしつつ、面影と地域の歴史を残すため、建材を再利用するなど検討・工夫を重ねました。 京急電鉄 まち創造事業部 田名部 美紗(たなべ みさ)さん、菊田 知展(きくた ちひろ)さん 大学や金沢区と一緒に空き家への新しい取組が実現でき、今後も様々な形で一緒に連携していきたいと考えています。 学生の真摯な姿勢と提案のレベルの高さが印象的でした。留学生と交流できるシェアハウスは、地域活性化だけではなく、ビジネスモデルとしても継続性が高く魅力的でした。現在は、地域に若者を呼び込む施策の1つとして高齢者と大学生の「世代間ホームシェア」にも取り組んでいます。 南部市場の活性化プロジェクト 関東学院大学 × 南部市場共栄会  横浜南部市場は、平成27年に卸売市場が中央卸売市場本場に統合された後も横浜南部市場共栄会を中心に多くの商店が近隣の需要にこたえています。  共栄会と関東学院大学は、南部市場の活性化を目指して交流を続け、市場の魅力を多くの人に知ってもらうため、平成28年から学生が中心となってミニコミ紙を発行しています。 ※ミニコミ紙は横浜南部市場 食品関連卸売センター休憩所にて配架しています。 横浜南部市場共栄会 鈴木 隆(すずき たかし)さん 平成31年の「一般客に開かれた賑わい施設」としての開業を見据え、活性化に取り組みたいと思います。 活性化に向け、まずは一般のお客様に市場を知ってもらいたいと思っていますが、学生さんの感性やWeb等の知識が助けになっています。特にミニコミ紙は学生さんらしい、温かみのあるデザインがよいですね。 関東学院大学人間環境学部  堀田 咲穂(ほった さきほ)さん、姜 慶美(かん きょんみ)さん 「おいしいよ!」って勧めてくれた食材が本当においしい!「本当の口コミ」が市場にはあると思います。 最近はネットでの買い物等、人同士の対話が希薄ですが、市場にはそれがあり、そこが「良さ」だと思います。プロジェクトでは、全員で市場を訪問してこの「良さ」を共有し、大事にしながらミニコミ紙を作成しました。 金沢プロムナードづくりプロジェクト 横浜市立大学金沢研究会 × 金沢区  朝夷奈切通(あさいなきりどおし)は、古くは金沢で作られた塩を鎌倉に運ぶ「塩の道」で、熊野神社など随所に昔を偲ぶ景色がある道です。  金沢研究会と金沢区では、この道を中心に金沢と鎌倉をつなげる取組を行っています。 横浜市立大学 国際総合科学部  西口 理央(にしぐち りお)さん、中村 賢司(なかむら けんじ)さん、松木 萌(まつぎ もえ)さん 自然あふれ、近隣の方にも愛されるこの道を、多くの方に歴史を感じながら歩いてもらえればと思います。 歴史資産にあふれる鎌倉と金沢を繋ぐ朝夷奈切通の魅力を、多くの方に知ってもらい、訪れてもらえればいいですね。今は朝夷奈切通を中心としていますが、いずれは金沢の称名寺から鎌倉駅まで通じる道を「プロムナード」として実現したいと思っています。