広報よこはま神奈川区版 5・8・9ページ 2022(令和4)年 7月号 No.297 ◯特集 風水害から命を守るために 私たちがすべきこと  局地的大雨や台風等の災害がもたらす被害に対し、私たちはどんな行動をとるべきでしょうか。  令和元年には、大きな台風(台風15号と台風19号)が上陸※し、区内でも屋根が飛散するなど多くの被害が発生しました。台風19号のときには、区内に8か所の避難場所を開設し、287人が避難しました。  大型化する台風に対し適切な避難行動をとるために、台風が来る前に知っておいてほしい“命を守るための行動”を紹介します。 ※「令和元年9月 房総半島台風(台風15号)」と「令和元年10月 東日本台風(台風19号)」が上陸 〈今から準備「情報収集」の方法を確認しておこう〉  災害時は常に最新の情報を収集し、早めの避難行動をとることが重要です。事前登録などが必要なものもありますので、今のうちに確認しておきましょう。  また、隣近所との助け合いが大切です。日頃から、あいさつや声掛けなどのコミュニケーションをとりましょう。 ●テレビ データ放送(dボタン) ●電話 防災情報(自動音声)電話050-3196-3300  ※区内の避難場所の開設情報が自動音声で流れます。 ●パソコンやスマートフォン  1.横浜市ホームページ・・トップページに情報が掲載されます  2.横浜市防災情報ポータル・・避難場所や緊急情報も確認できます  3.横浜市総務局危機管理室Twitter・・事前にフォローが必要です  4.横浜市防災情報Eメール・・受信には事前登録が必要です  5.横浜市避難ナビ・・事前準備(平時)から避難情報(災害時)までを一体的にサポートするアプリです。   ※アプリのダウンロードは無料です「横浜市避難ナビ」で検索   防災AR(アンドロイド版は今後実装予定)今いる場所で浸水状況を疑似体験 / マイ・タイムライン マイ・タイムラインの作成、避難情報をプッシュ通知(災害時) / 避難所検索 ハザードマップの表示・危険性判定、避難所の検索・ルート案内 / 防災学習コンテンツ 防災関係のクイズ・動画・教材で楽しく学習 / 安否登録 自分と家族の安否登録・安否確認が簡単 / 防災情報 最新の避難情報・防災情報を配信 かめ太郎「自分に合った情報ツールを見つけよう!」 〈マップで確認 事前に「災害リスク」を知っておこう〉  自宅周辺が危険区域になっているか、「自分でつくるmy防災マップ」や「浸水ハザードマップ(神奈川区版)」で事前に確認しましょう。 ※区役所別館1階総合案内や本館5階501窓口(総務課)で配布中です ◯自分でつくるmy防災マップ  自宅周辺の危険な場所や役立つ場所にシールを貼ることで、自分だけの防災マップが作れます。 ●代表的な災害リスク  がけ崩れ・・自宅ががけのそば、またはがけの端にある場合は危険  河川からの浸水・・上流の雨量や水位の変化にも注意が必要  高潮による浸水・・雨量の多い時間帯と満潮が重なる場合は特に注意 〈避難行動を想定 自分や家族の「避難行動」を考えておこう〉  自宅周辺の災害リスクにあわせた、避難行動を考えましょう。「避難」とは「難」を「避」けることです。指定された避難場所に避難することだけが避難行動ではありません。近隣やお住まいの建物、雨や風の状況によって避難行動が変わります。 ●避難行動 早わかりチャート 1.自宅が危険な区域内にある(はい)2へ(いいえ)家の安全な場所へ 2.頑丈な建物やマンションに居住している(はい)3へ(いいえ)避難場所へ 3.上階に避難できる建物に居住している(はい)2階以上へ(いいえ)避難場所へ 家の安全な場所へ・・建物内の安全な場所へ避難(斜面など危険な場所の反対側の2階以上) 避難場所へ・・安全な場所への避難(区役所が開設する避難場所、危険な区域外の親戚の家など) 2階以上へ・・頑丈な建物の2階以上へ避難 かめ太郎「避難場所やお互いの連絡方法などは新しい情報を調べて定期的に確認しておくといいね」 ●避難場所だけでなく、避難するタイミング、持ち物等も確認しておこう Q「いつ・どこに避難すればいいの?」  「浸水」や「がけ崩れ」の危険性がある場合、区役所では小中学校等を避難場所として開設します。  該当する区域に住んでいる人は、避難情報(避難指示など)が発令されたときには、速やかに避難場所に避難してください。避難情報は、市ホームページ等で確認できます。 避難のタイミング 警戒レベル5 緊急安全確保/命を守るための最善の行動 警戒レベル4 避難指示(緊急)/速やかに避難先へ避難・・全員避難 警戒レベル3 高齢者等避難/避難に時間を要する人とその支援者は避難・・高齢者等は避難 警戒レベル2 洪水注意報・大雨注意報 等/自らの避難行動を確認 警戒レベル1 早期注意情報/災害への心構えを高める Q「どうやって避難するの?」  自宅から避難場所へ避難するときは、安全に配慮しながら明るいうちに徒歩で避難しましょう。自力で避難が困難な人を自動車で送迎することは可能です(避難場所に駐車することは原則禁止です)。 災害によって避難場所は違う 大雨・台風のとき・・台風の規模等に応じて、その都度、避難場所となる施設を選定して開設します。最新の情報は、区ホームページ等から入手できます。 震度5強以上の地震のとき・・区内25か所の小中学校を地域防災拠点として開設します。 Q「避難場所には何を持っていくの?」  物資・食料は、避難者に持参していただくことが原則ですので、今のうちに備えましょう。 いま一度、備えの確認を 災害時に自宅で安全を確保できる場合  新型コロナウイルス感染症などの感染予防のためにも、在宅避難に努めてください。災害時の停電の備えにもなるため、備蓄品は食料やトイレパック等を少なくとも3日分は準備しておきましょう。 (例)飲料水(1人1日3リットル)/非常食/日用品(トイレパック、ウエットティッシュ、カセットコンロ、懐中電灯、電池など) ★家族構成などを入力するだけで、自分に合った備蓄品の必要量が確認できます「備蓄ナビ」で検索 避難所・避難場所に避難する場合  非常持出品にマスクや体温計等も含めておきましょう。 ※雨風が強くなる前に、鉢植えやごみ箱など風で飛ばされそうなものは、飛ばされないように固定するか家の中に入れるなどの対策をしましょう。 〈関連記事もご覧ください〉 ◯避難するとき、犬や猫などのペットはどうするの?  犬や猫などのペットを飼っている人は、避難行動を確認しましょう・・詳細は5ページ ◯空家を所有しているけど、災害に備えるには?  空家を所有している人は日頃からの管理が重要です・・詳細は5ページ ◯災害時に身を守るために「窓ガラス飛散防止フィルム」の設置を補助します・・詳細は6ページ ◯災害に備え、必要な知識と技術を身に付ける「防災研修会」を開催します・・詳細は7ページ 問合せ 総務課防災担当 電話411-7004 ファクス324-5904