広報よこはま神奈川区版 5・8・9ページ 2022(令和4)年 4月号 No.294 ◯特集 “通学デビュー”の安全は 大人がサポート  この春、小学校に入学したピカピカの1年生が、“通学デビュー”します。自宅の周辺や通学路の交通ルールについて話し合ってみませんか。また、交通ルールは、保護者だけでなく、地域の人など大人の皆さんが手本となって教えましょう。 ◆歩行中の小学生の交通事故の原因(2016〜2020年)※歩行者の違反のみ 出典:神奈川県警察 飛び出し61% 横断歩道以外を横断15% 路上で遊ぶ8% 信号無視5% 車両の直前直後を横断4% 斜め横断3% その他4% 神奈川警察署 柴田伸一(しばた しんいち)交通課長 「子どもの事故は7歳が最も多く、事故原因の半分以上が路地や駐車している車の陰からの「飛び出し」です。児童の皆さんは、道路を横断するときはいったん立ち止まり、左右の安全を確認してから渡りましょう。また、保護者から飛び出しによる危険性を繰り返し子どもに指導していただけたらと思います。ドライバーは、子どもが飛び出してくるという危険を常に予測した運転が必要です。子どもの安全は大人がサポートしましょう。」 神奈川警察署交通課 根本夏稀(ねもと なつき)巡査長とかめ太郎 「みんなで交通ルールを守りましょう!」 〈どこに危険(きけん)があるのか考(かんが)えてみよう〉 かめ太郎「こんなところで事故(じこ)が多(おお)いんだね」 事例1 見通(みとお)しの悪(わる)い交差点(こうさてん) ●子(こ)ども目線(めせん)では・・ 【1】道路(どうろ)を渡(わた)るときは、近(ちか)くの横断歩道(おうだんほどう)で渡(わた)ろうね。 【2】渡(わた)る前(まえ)に必(かなら)ず右見(みぎみ)て、左見(ひだりみ)て、もう一度(いちど)右見(みぎみ)て、車(くるま)・バイク・自転車(じてんしゃ)が来(こ)ないことを確認(かくにん)しようね。 ●ドライバー目線(めせん)では・・ 見通(みとお)しの悪(わる)い交差点(こうさてん)では、車(くるま)やバイク、自転車(じてんしゃ)だけでなく、歩行者(ほこうしゃ)が急(きゅう)に飛(と)び出(だ)してくるかもしれません。速度(そくど)を落(お)とすなど、気(き)を付(つ)けて走行(そうこう)しましょう。 事例2 道路(どうろ)で遊(あそ)ぶ・広(ひろ)がって歩(ある)く ●子(こ)ども目線(めせん)では・・ 【1】道路(どうろ)では広(ひろ)がって歩(ある)かないでね。 【2】道路(どうろ)で遊(あそ)ぶと車(くるま)などとぶつかって、けがをするから、やめようね。 ●ドライバー目線(めせん)では・・ 子(こ)どもは何(なに)かに夢中(むちゅう)になると、周(まわ)りのものが目(め)に入(はい)らなくなる傾向(けいこう)があります。急(きゅう)に飛(と)び出(だ)してくることを想定(そうてい)して速度(そくど)を落(お)とすなどの配慮(はいりょ)をしましょう。 事例3 止(と)まっている車(くるま)の近(ちか)く ●子(こ)ども目線(めせん)では・・ 【1】その車(くるま)は動(うご)くかもしれないよ。運転(うんてん)している人(ひと)からは見(み)えないから車(くるま)の近(ちか)くは通(とお)らないでね。 【2】止(と)まっている車(くるま)の横(よこ)からほかの車(くるま)やバイク、自転車(じてんしゃ)が来(く)るかもしれないから、近(ちか)くの横断歩道(おうだんほどう)を渡(わた)ろうね。 ●ドライバー目線(めせん)では・・ 停車中(ていしゃちゅう)の車(くるま)の陰(かげ)から、歩行者(ほこうしゃ)が飛(と)び出(だ)すかもしれません。また、子(こ)どもからの目線(めせん)だと、停車(ていしゃ)している車越(くるまご)しに走行車(そうこうしゃ)を確認(かくにん)できないため、車(くるま)を避(さ)ける際(さい)は速度(そくど)を落(お)とすなどの配慮(はいりょ)をしましょう。 〈ねえ教(おし)えて! 横断歩道(おうだんほどう)について〉 子(こ)ども「青信号(あおしんごう)のチカチカは「急(いそ)いで渡(わた)れ」ってことだよね」 ママ「青信号(あおしんごう)のチカチカは「渡(わた)り始(はじ)めてはいけません」の意味(いみ)なのよ。途中(とちゅう)で赤信号(あかしんごう)に変(か)わることもあって、危(あぶ)ないから、次(つぎ)の青信号(あおしんごう)まで待(ま)ってね!」 子(こ)ども「でも、大人(おとな)は走(はし)って渡(わた)っているよ。なんで子(こ)どもはダメなの?」 ママ「そうね、私(わたし)たち大人(おとな)も交通(こうつう)ルールを守(まも)って、あなたたちの手本(てほん)にならないといけないわね。」 子(こ)ども「車(くるま)は赤信号(あかしんごう)で止(と)まっているのに横断歩道(おうだんほどう)じゃないと渡(わた)っちゃダメなの?」 ママ「車(くるま)が赤信号(あかしんごう)で止(と)まっているからといって、車(くるま)の間(あいだ)を渡(わた)るのは危(あぶ)ないの。車(くるま)の横(よこ)からバイクや自転車(じてんしゃ)が来(く)るかもしれないから、きちんと近(ちか)くの横断歩道(おうだんほどう)で右見(みぎみ)て、左見(ひだりみ)て、もう一度(いちど)右(みぎ)を確認(かくにん)してから渡(わた)ってね!」 〈白(しろ)バイ隊員(たいいん)からのお願(ねが)い〉 神奈川警察署交通課 岡部雄二(おかべ ゆうじ)巡査部長 「みんなで気(き)を付(つ)ければ、事故(じこ)の多(おお)くは防(ふせ)げます」 ●子(こ)どもたちへ・・約束(やくそく)してね! 【1】道路(どうろ)に飛(と)び出(だ)さない 【2】道路(どうろ)を渡(わた)るときは、右見(みぎみ)て、左見(ひだりみ)て、もう一回(いっかい)右(みぎ)を見(み)る 【3】道路(どうろ)で遊(あそ)ばない、広(ひろ)がって歩(ある)かない 【4】止(と)まっている車(くるま)のすぐ近(ちか)くを歩(ある)かない ●保護者へ・・子どもと一緒に確認を  子どもの交通事故の原因で一番多いのは、道路への急な「飛び出し」です。子どもの安全を守るため、横断等で道路に出るときは、左右の見通しの良し悪しにかかわらず、「止まる・見る・待つ」を教えましょう。通学路や自宅の周辺を子どもと歩いて、危険だと思う場所を一緒に確認しましょう。 ●ドライバーへ・・思いやりをもって 【1】子どもが歩行中の時は、思いやりの心をもつ 【2】車に気付いていないと思い、速度を落とす 【3】子どもとの間隔をあけたり、一時停止したりする 【4】思いやりの気持ちで安全な歩行をサポート ●地域の人へ・・みんなでサポート  子どもは大人のまねをします。まずは大人が交通ルールを再確認して、手本となりましょう。また、自転車に乗るときも交通ルールを守りましょう。 かめ太郎「みんながお互(たが)いに気(き)を付(つ)けて交通事故(こうつうじこ)を減(へ)らそう!」 問合せ 地域振興課 電話411-7095 ファクス323-2502