広報よこはま神奈川区版 5・8・9ページ 2021(令和3)年 7月号 No.285 ◯特集 はばたけ!神奈川区発アスリートたち  今月は、将来を夢見てスポーツで活躍する中学生アスリートと、日本や世界で活躍している神奈川区ゆかりのアスリートを紹介します。  新型コロナウイルス感染症の影響により、練習できる場所や時間が限られている中でも、工夫を凝らしてトレーニングに励んでいるアスリートの皆さんが、さらに活躍できるようにみんなで応援しましょう。 〈子どもたちに教えるのが私の夢〉 松本佳歩(まつもと かほ)さん(空手「型」)六角橋中学校1年生 2021年3月の空手「型」小学6年生女子部門の全国大会で準優勝 ー松本さんにとって、空手の「型」の魅力や楽しさとは?  空手の「型」は、技のキレがよく、力強さがあって、正確に技を決めることができるとすっきりとした気持ちになります。試合で勝ち上がるのが楽しいです。全国大会では準優勝という結果でしたが悔いはありません。でもやっぱり、できれば優勝したかったです。 ー松本さんが考えるいい演武とは?  架空の敵である相手が戦う気を無くすくらい、力強さと気迫を出すことが大切だと思います。 ー今後の目標を教えてください  12月に中学生部門の全国大会があるので、たくさん練習して臨みたいと思います。  年下の子に教えて上手くなっていく姿を見るのが好きなので、将来は教える立場にもなりたいです。 〈将来は日本代表で活躍〉 高橋友矢(たかはし ともや)さん(サッカー)六角橋中学校3年生 横浜FCジュニアユース(15歳以下のチーム)所属。2021年4月に15歳以下日本代表候補トレーニングキャンプのメンバーに選出 ー高橋さんのプレーの強みは?  攻撃の起点になるミッドフィルダーのボランチを主にやっているので、周りの状況をよく見て、ボールを奪うことが僕の強みだと思います。 ー15歳以下の日本代表候補合宿に   参加した感想は?  選ばれてびっくりしました。レベルの高い同世代がいて、良い刺激になりました。体の大きい選手もいるので、自分はプレーの質で勝負できるようにしていきたいです。 ー今後の目標を教えてください  キャプテンをしている所属チームで関東リーグの優勝と全国大会ベスト4を目指しています。将来は、横浜FCで活躍して、日本代表としてプレーしたいです。 〈オリンピックでメダルを取りたい〉 横田心愛(よこた ここあ)さん(水泳)神奈川中学校3年生 2020年11月の公益財団法人日本水泳連盟公認大会の200m平泳ぎで、国際大会を目指すための関門ともいえるナショナル特別認定記録を突破して優勝 ー横田さんの泳ぎの強みとは?  疲れの出るレース後半に粘り強く泳ぐことができます。たくさん練習しているので、レースの前は「やってやるぞ」と自分を奮い立たせています。 ー普段の練習で意識していることは?  フォームはもっと良くなると思っているので、引き続き取り組んでいきます。また、意識しなくても自然に体が動くように、教えてもらったことを繰り返し練習していきたいです。 ー今後の目標を教えてください  8月に開催予定の全国中学校体育大会で、新記録で優勝したいです。将来はオリンピックに出てメダルを取りたいです。 〈日々の積み重ねを大切に!〉 鈴木健吾(すずき けんご)選手(マラソン日本記録保持者)神奈川大学卒業、富士通陸上競技部所属 神奈川大学3年生のときに駅伝主将として出場した箱根駅伝では2区で区間賞を獲得。2021年の「びわ湖毎日マラソン」で日本新記録を樹立(2時間4分56秒) ー大学時代のお気に入りの場所は?  神奈川大学のすぐ近くにある「ソフトコーヒー」という喫茶店によく通っていました。ランチメニューはとても安くてボリュームもかなりありました。今でもオーナーさんが連絡をくれます。社会人になっても近くに行ったときは食べに行っています。 ー大事にしている言葉・信念は?  「コツコツ積み重ねること」です。大学時代の大後(だいご)監督から「毎日継続して練習を積み重ねること、細かいことを丁寧にやること」を教わりました。それが社会人になってもすごく生きていますし、これからも日々の積み重ねを大事にしてトレーニングをしていきたいと思っています。 ーこれからの目標を教えてください  目標はパリ2024オリンピックでメダルを獲得することです。 ー子どもたちへメッセージをお願いします  私はスポーツを通じてたくさんの人たちと出会い、学び、経験をさせてもらっています。新型コロナウイルス感染拡大の影響で多くの大会が中止となっていますが、今だからこそ感じる学び、経験を大事にして目標に向かって楽しんでスポーツをしてほしいと思います。一緒に頑張りましょう! 〈何事にも挑戦!〉 欠端瑛子(かけはた えいこ)選手(ゴールボール女子日本代表)横浜市立盲特別支援学校高等部、横浜美術大学卒業 ロンドン2012パラリンピックで金メダル獲得 ー盲特別支援学校時代の思い出は?  校舎までの道のりは坂が急で大変でした(笑)。私は弱視なのでスポーツが怖くて嫌いで、体育の授業もよく見学していました。そんな中、同級生からゴールボールの大会に誘われたのが競技を始めるきっかけになりました。最初は恐怖心がありましたが、次第に楽しくなりました。 ーこれまですばらしい結果を残してきましたが、その中で大変だったことは?  ゴールボールはチーム内のコミュニケーションが大事なのですが、積極的に話す性格ではないので苦労しました。今は若手の選手も入ってきて、みんなで教え合う雰囲気の中で、少しずつコミュニケーションがとれるようになりました。 ーこれからの目標を教えてください  新型コロナウイルス感染症の影響で、海外のチームと試合ができないなどの制約がある中、東京2020パラリンピックまで日数は少ないですが、金メダルを目指して仲間と協力して頑張ります! ー子どもたちへメッセージをお願いします  ボールのスピードが速い「回転投げ」をマスターするために、投げ方を変えたことは大きな挑戦でしたが、今は私の強みになっています。できないときも諦めるのではなく、別の方法を試したり工夫したりして、「何事にも挑戦する」ことが大事だと思います。 ◯静寂の中の熱い戦いーゴールボール  選手3人1チームで、相手ゴールを狙って鈴の入ったボールを交互に投げ合い得点を競う競技です。選手は視覚障害の程度に関わらず、「アイシェード」と呼ばれる目隠しを装着してプレーします。攻撃側の投球に対し、守備側はボールの鈴や相手の足音などのかすかな音を頼りに全身を使ってゴールを守ります。音が大事な競技なので、試合は静寂の中で行われます。試合時間は前後半各12分の計24分です。 問合せ 区政推進課 電話411-7021 ファクス314-8890