広報よこはま神奈川区版 5・8・9ページ 2021(令和3)年4月号 No.282 ◯特集 神奈川区のおいしいキャベツ 〜神奈川区って野菜がいっぱい!〜 神奈川区といえばキャベツ?! 横浜で生産される代表的な野菜の一つがキャベツで、「横浜キャベツ」という愛称で知られています。中でも神奈川区は、キャベツの生産量が市内18区中、1位なんです! 〈キャベツを知ろう〉 横浜開港がキャベツ栽培の始まり  キャベツがいつから日本にあるのか知っていますか。原産地はヨーロッパ。キャベツをはじめ、食卓に彩りを添えるさまざまな野菜、その多くが1859(安政6)年の開港をきっかけに栽培されはじめた西洋野菜※です。 ※西洋野菜とは、キャベツ、トマト、レタス、ニンジン、カリフラワー、アスパラガスなど ◯歴史 キャベツはどこからきたの? 【1】イギリス人「母国で食べていた新鮮な西洋野菜が日本でも食べたいな」 【2】イギリス人「新鮮な野菜を食べたいから自分で育ててみよう!」 【3】横浜の農民「イギリス人からおいしい野菜の種をもらったんだ!村のみんなで育てることにしたよ」 【4】横浜の農民「おいしい野菜ができた!もっとたくさんの地域で作っていこう!」 ブランド野菜として定着  1863(文久6)年、西洋野菜の需要の高まりを受け、吉田新田の一部(現在の中区末吉町(すえよしちょう)あたり)で西洋野菜の栽培を始めたのを皮きりに、子安の農家の皆さんが横浜に多くの西洋野菜を定着させていきました。  現在では「横浜キャベツ」の名で販売されるブランド野菜です。 参考:環境創造局農業振興課発行「横濱開港菜新聞」 キャベツがいつでも食べられるのはなぜ?!  キャベツはスーパー等で1年中買うことができますが、よく見ると季節によって産地が違います。横浜のキャベツは、三浦や銚子、群馬や長野等の大産地が出荷しない、5~6月、10~12月に出荷されています。最適な生育環境と出荷時期をコントロールする農家の皆さんの技術のおかげで、いつでもおいしく食べられるのです。 〈キャベツを食べよう〉 バランスよく食べる  大人は、1日に350g以上の野菜を食べる必要があると言われています。野菜によって含まれる栄養素に違いがあるため、いろいろな野菜を3食に分けてバランスよく食べましょう。 ●1日の必要量をキャベツで見ると、中サイズのキャベツで約半分の量になります。 ◯キャベツをたっぶり味わうレシピ(レシピ提供:横浜市公式クックパッド(公式キッチン)) 豚キャベロール 【1人分】 野菜量100g エネルギー283kcal 【材料(4人分)】  キャベツ8枚、豚ばら肉160g、牛乳600mL、コンソメ1個、塩小さじ2/3、こしょう少々 【作り方】 【1】キャベツは芯を取り大きいままゆでて、さましておく。 【2】【1】を丸め、豚ばら肉で全体を巻き、つまようじでとめる。 【3】鍋に【2】をならべ、牛乳とコンソメを入れて、弱火で豚肉に火がとおるまで煮る。 【4】塩・こしょうで味をととのえる。 かめ太郎「11ページにも野菜を使ったレシピ紹介があるよ」 ◯野菜を使ったレシピ集を配布中【区役所本館3階308窓口(福祉保健課)】 ●地産地消 野菜レシピ集・・区内で採れる代表的な野菜を使ったレシピコンテストの入賞レシピ集 ●かんたん・おいしい野菜レシピ集・・簡単にできる野菜のレシピ22品を紹介 ◯加工倶楽部かながわ キャベツに合うドレッシングなどを製造しています  「おいしい横浜キャベツをもっと食べてほしい」。  加工倶楽部かながわは、キャベツ農家の女性たちのそんな思いから2012年7月にスタートしました。現在のメンバーは6人。県の農業技術センターの指導を受けながら、無添加にこだわって安全安心な加工品を作っています。  主に製造しているのは、ドレッシングなど3製品。いずれも女性の活躍を応援している「神奈川なでしこブランド2017」に認定されています。  現在は、コロナウイルス感染症対策のため2人くらいで作業を行っていますが、少しずつ生産量を増やし、さらに販売場所を増やしていきたいと考えています。 1 ごまドレッシング  国産のごまを使用。ゆで野菜やしゃぶしゃぶにも。 2 たまねぎドレッシング  主に地元産の玉ねぎを使用。野菜のほかハンバーグや白身魚にかけてもおいしいです。 3 浜なしの焼肉のたれ  地元産の浜なしを活用。肉じゃがや炊込みご飯の調味料として使っても。 【販売場所はJA横浜直売所の下記の店舗】 ●メルカートかながわ(神大寺2-19-15) ●メルカートきた(都筑区東方町(ひがしかたちょう)1401) など 加工倶楽部かながわ 代表 平本タキ子(ひらもと たきこ)さん「横浜キャベツは春がおすすめです。千切り後ラップをかけて、電子レンジで加熱し温野菜にするだけで手軽においしく食べられます。もちろん秋のキャベツもおいしいですよ。」 〈キャベツなどを買おう〉 収穫したての新鮮野菜を直売所で  神奈川区では、キャベツをはじめ、ダイコン、コマツナ、ホウレン草などのさまざまな野菜が作られています。また、季節によってシクラメンやパンジーなどの花、浜なしやイチゴなども収穫されています。  そんな新鮮な野菜や果物、花きなどを販売している直売所が区内にたくさんあります。農家さんの顔が見えるおいしい直売所へ行ってみませんか。 かめ太郎「ここで買えるよ」 ◯きよ・マルシェ(羽沢町1681)※駐車場あり  現在10数人の農家の皆さんが共同で運営している、きよ・マルシェの野菜は新鮮で種類も多く、開店を待つお客様の姿も見られます。また、お客様の提案で始めたLINEでの予約制の野菜セット販売が好評で、現在は約5種類を用意しています。LINEやFacebookなどでも情報発信中 【営業時間】週2回(水曜14時~16時/土曜14時~17時) 【交通】横浜市営バス「羽沢下町」バス停下車すぐ ◯メルカートかながわ(神大寺2-19-15)※駐車場あり  メルカートかながわはJA横浜直営の店舗。野菜だけでなく加工品の販売も行い、多くのお客様に利用してもらえる店を目指しています。横浜産の米(さとじまん)で作るおいしいせんべいや浜なしを使ったお菓子など。「加工倶楽部かながわ」で作っているドレッシングや焼肉のたれも購入できます。 【営業時間】8時30分~17時 ※定休日:第2火曜・年末年始ほか 【交通】横浜市営バス「日枝橋」バス停下車徒歩2分、市営地下鉄ブルーライン「片倉町」駅歩7分 ◯区内の直売所を紹介した冊子を配布中【区役所本館5階502窓口(区政推進課)】  区内の直売所を紹介した小冊子「ベジMAP(マップ) GOGO(ゴーゴー)!~神奈川区の直売所探訪~」を市民と協働で作成しました。  自転車やバスで行くルート、散歩を楽しみながら巡るルートなどを手書きの地図やイラストで紹介。読んで楽しい、使って便利な冊子です。 ◯イベント かながわ野菜市 朝採りの新鮮な区内産の野菜などを販売します。 日時 4月23日(金)12時~14時 ※売切れ次第終了 場所 神奈川地区センター 体育館(神奈川本町8-1) 主催 神奈川区役所 協力 横浜農業協同組合(JA横浜)・神奈川区食生活等改善推進員会 ※マイバッグをお持ちください。 問合せ 区政推進課 電話411-7027 ファクス314-8890