広報よこはま神奈川区版 5・8・9ページ 2019(令和元)年5月号 No.259 ◯特集 救急車、呼ぶべき?!迷ったそのときに 「119番」する前に 救急隊は命の危機を救う、最後の砦(とりで)。だからこそ、いざというとき、通報をためらってしまうかも。そんなとき、電話で相談できます。  病気やけがの重症度・緊急度の判断、とても難しいですよね。いざというときに救急車を呼ぶべきか、自分で医療機関を受診するべきか、判断に迷う場合もあると思います。そんな場面で活用できる、救急受診に関する電話相談窓口やウェブサイト等を紹介します。 〈電話で相談 救急受診の電話相談〉 ●急な病気やけがの場合 電話#(シャープ)7119 または 電話232-7119 横浜市救急相談センター(年中無休・24時間対応) 自動音声が流れたら いま救急受診できる病院・診療所を知りたいときは「1」を押す 医療機関案内につながります ◆聴覚障害者専用(医療機関案内のみ)電話242-3808 すぐに救急外来を受診すべきか、救急車を呼ぶべきか知りたいときは「2」を押す 救急電話相談につながります(看護師が答えます) ◆緊急性が高ければ、119番へ転送 ◆緊急性が低ければ、病院や診療所を案内 ※薬の飲み方の質問や、現在かかっている病気の健康相談、セカンドオピニオン等は受けられません。 ※この電話は診療の代替ではありません。各自の責任で医療機関の受診や救急車の利用を判断してください。 ●家庭用化学製品(たばこ、洗剤、化粧品、シャボン玉液など)の誤飲・誤食があった場合 電話262-4199 中毒情報相談室(神奈川県医師会)(年中無休・24時間対応) 家庭での対処方法や見守り方、すぐに医療機関にかかる必要があるかなどのアドバイスをもらえます。 ※すでに症状が出ている場合は医療機関を受診してください。 ※薬、食中毒(古くなった食品等)、異物(プラスチック類、コイン、紙等)などは対象外です。 電話相談窓口を活用するためのワンポイント講座 神奈川消防署総務予防課 萩谷里美(はぎや さとみ)「ちょっとしたコツを教えます」 ●電話番号を事前に登録  ここで紹介した電話番号を、スマートフォンや携帯電話、自宅の電話機に登録しておき、すぐ検索できるようにしましょう。緊急時に素早く連絡できます。スマートフォンや携帯電話に登録するときは、市外局番(045)をお忘れなく! ※「#7119」は市外局番不要です。 ●スマートフォンから掛ける場合の通話中の操作方法(ダイヤルボタンの出し方)  「#7119」(☎232-7119)にダイヤル後、医療機関案内は「1」、救急電話相談は「2」を電話機で選択する必要があります。  スマートフォンで通話中の場合、ダイヤルキーやキーパッドのアイコンを押さないと数字が表示されません。自分の機種で数字を表示する方法を確認しておくといいですね。 〈ウェブで調べる 横浜市救急受診ガイド〉  パソコンやスマートフォンなどから、該当する症状を選択し、緊急度や受診の必要性を判定できるインターネット上のサービスです。  画面に従い、該当する症状を選んでいくと、緊急度の判定結果や、受診する場合の参考情報などが表示されます。 「横浜市救急受診ガイド」で検索 緊急度の判定 ●赤 危険度が高い=すぐに119番に電話して救急車を要請しましょう。 ●黄 今すぐに病院へ=2時間以内をめやすに病院で受診しましょう。 ●緑 病院で受診を=通常時間に病院で受診しましょう。 萩谷里美「赤の判定が出てもあせらずに落ち着いて救急車を呼んでください」 かめ太郎「各区消防署で配布している『冊子版』もあります」 〈救急車の適正利用について 近年の状況〉 ※2018年データは速報値 ◇救急出場件数は年々増加! 2018年には市内で20万件を超えました。市民の19人に1人が利用した計算になります。 救急出場件数 2008年 神奈川区:10,002件 横浜市全体:146,145件 2013年 神奈川区:11,316件 横浜市全体:173,772件 2018年 神奈川区:12,899件 横浜市全体:203,768件 ◇搬送人員の約半数が軽症者! 救急搬送された人の約半数が、軽症(入院を要しない程度)でした。 程度別搬送人員状況(2018年) ●軽症(入院を要せず)48.0% ●中等症(生命の危険はないが入院を要するもの)41.6% ●重症(生命の危険の可能性があるもの)7.1% ●重篤(じゅうとく)(生命の危険が切迫しているもの)2.8% ●死亡・その他 0.5% ◇なかにはこんな通報も ●交通手段がない  ●赤ちゃんのうんちがなかなか出ない ●今日が入院予定日だから病院に行きたい  ●蚊に刺されてかゆい ●病院で長く待つのが面倒なので呼んだ など かめ太郎「不適正な救急要請が増えると 救急車を本当に必要としている 緊急性の高い人への対応が遅れてしまうね」 市民とともに 救える命を救いたい 神奈川消防署警防課 二村奏衣(ふたむら かなえ)  神奈川区の人口はおよそ24万人です。では、神奈川区内配備の救急隊の数はいくつでしょうか?正解は…「5隊」、救急車5台で現場に駆け付けます。おそらく皆さんが思っているより少ないですよね。  横浜市では年々救急要請が増え続け、昨年ついに20万件を突破しました。救急隊や救急車の数には限りがあります。本当に必要な救急要請に応えるためにも、「#7119」や救急受診ガイドを積極的に活用して、救急隊だけでなく、市民一丸となって、みんなで救える命を救えたらと願っています。  とは言っても、緊急性を感じたときは、ためらわず「119番」してください。私たち救急隊が駆け付けます! 問合せ 神奈川消防署総務予防課 電話316-0119(代)