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巡礼の道「ほしのや道」

最終更新日 2019年3月7日

第3章 道と川

3.巡礼の道「ほしのや道」

ほしのや道道標の画像
ほしのや道道標

松陽高校前のほしのや道分岐の画像
松陽高校前のほしのや道分岐

新橋小学校前の坂道を、土地の人々は「巡礼坂」とよんでいる。巡礼にゆかりのこの坂道は、座間の「ほしのや観音」と横浜の「弘明寺観音」を結ぶ「ほしのや・ぐみょうじ道」である。

「ほしのや観音(星谷寺)」と「弘明寺観音」は、鎌倉市の杉本寺を一番札所として、関東一円に点在する坂東三十三観音札所の一つである。松陽高校前をはじめ新橋、岡津の道沿いにある「ほしのや道」道標は、札所をめぐる巡礼の道しるべであったのであろう。

神奈川県内にある坂東観音札所は、鎌倉市の杉本寺(一番)、逗子市の岩殿寺(二番)、鎌倉市の安養院(三番)、長谷寺(四番)、小田原市の勝福寺(五番 飯泉(いいずみ)観音)、厚木市の長谷寺(六番 飯山観音)、平塚市の光明寺(七番 金目観音)、座間市の星谷寺(八番 ほしのや観音)、横浜市の弘明寺(十四番 ぐみょうじ観音)の九か所である。

坂東三十三観音札所めぐりは、鎌倉時代頃にはすでに行われていたようであるが、庶民の間で盛んに行われるようになったのは、江戸時代の中頃といわれている。

この頃になると、札所めぐり案内書がいくつか出版されたようである。主なものを挙げると、明和二年(一七六五)の沙門亮盛の『坂東霊場記』、享保六年(一七二一)の朝輝房渇水子著の『坂東順礼行程記』、文化年間に出された永寿堂版『坂東順礼御案内図』、元禄十四年(一七〇一)杉本寺蔵板『坂東三十三所道記』、秩父音楽寺蔵版『坂東道中付』などがあったようである。

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