事例 地域と小・中学生の交流 「地域全員で次世代を育てる」
最終更新日 2019年1月10日
2018.3.5
上飯田地区
安全で安心のまち、支え合い、助け合いの関係ができるまちづくりを目指し、小・中学生の地域活動への参加に力を入れている上飯田連合自治会会長の馬場勝己さん(写真左)にお話を伺いました。
取り組みの経緯
中学生との関わりが深くなったのは、約15年前のことです。当時の上飯田中学校は、教育困難な状況が続いており、学校関係者、地域の方々の多くが危惧していました。
この状況を改善するため、地域と学校が協力してさまざまな取り組みを始めました。
当時、上飯田中学校の周辺には、不法な建造物や空き地、未整備な林などが多く存在していましたので、教育環境を整えるため、横浜市に不法建造物の取り締まりを陳情し、対応を依頼しました。
地域では、空き地の不法投棄ゴミの撤去、林の所有者の許可を得て見通しを良くするための枝落とし、草刈りなど、中学校と協力して環境改善に努めました。
徐々に生徒たちも落ち着きを取り戻し、教育環境も改善され現在に至ります。
朝の地域清掃ボランティア活動の様子
朝の清掃後、地域のみなさんと一緒に焼きそば、お汁粉を作る小・中学生
具体的な取り組みについて
中学生に地域活動へ参加してもらうために、様々な取り組みをしています。
- あいさつ運動・ポスターの掲示
地域一体であいさつ運動を推進。今ではいつでもどこでも、出会うと生徒から挨拶してくれます。また生徒たちが思い思いに挨拶を呼びかけるポスターを描き、地域の掲示板に掲示しています。 - 上飯田地区青少年指導員協議会コミュニティリーダーの育成
地域のボランティア活動に2回以上参加した中学生をコミュニティリーダーに認定します。「青少年の集い(1月)」で認定証と副賞を贈ります。 - 地域と学校の連携強化
学校行事と連合行事の日程調整が難しいですが、校長先生が数年で代わっても地域との関係はしっかりと引き継がれ、学校と地域の意識疎通が保たれています。
中和田小学校から上飯田小学校への通学区域の変更、飯田北小学校といちょう小学校の再編統合などを経験して、連携が強化されていきました。
小・中学生との交流グラウンドゴルフ大会で挨拶をする馬場会長この日も30名以上もの小・中学生が参加
交流の場をつくるにあたって、工夫していること
動員ではなく、自然に参加できるように心がけています。現在取り組んでいる事業をご紹介します。
【5つの取り組み】
- 飯田北いちょう小学校の芝桜植え
上飯田地区で取り組んでいる「みどりと花事業」の一環で、飯田北いちょう小学校の外周に芝桜を植える取り組みを行っており、地域の方々と共に児童にも参加をよびかけています。 - 地域と小・中学生の交流グラウンドゴルフ
年2回地域と小・中学生の交流グランドゴルフを実施。ゲーム終了後、お汁粉と焼きそばを食べながら「どんな上飯田にしたいのか」意見交換します。 - 上飯田西公園および、上飯田中学校周辺の清掃
毎年7月、12月、3月の3回、地域の方々と中学生との協働による環境整備事業。毎回多数の中学生が参加しています。 - 上飯田連合体育祭に競技役員として参加
10月に実施している上飯田連合の体育祭に、競技役員として50名前後の中学生が参加してくれます。 - 地域福祉保健計画推進会議への参加
毎年2月に開催する「上飯田地区地域福祉保健計画推進委員会」に先生と一緒に中学生にも参加を呼びかけています。グループワークで「どんな上飯田にしたいのか」大人と一緒に意見交換し、最後にグループ代表として発表をします。
グラウンドゴルフのルールを小・中学生に教える日水(ひすい)会の皆さん(日水会:日曜日と水曜日にグラウンドゴルフを実施しているグループ)
難しいけど、コツを掴むと面白いと中学生から笑顔がこぼれる
寒さ厳しい早朝から、子どもたちを見守る地域の皆さん
連合自治会女性部、青少年指導員、スポーツ推進委員、日水会の皆様、みんなで交流の場をつくりあげています。子どもたちも地域の仲間。みんなで住みよい地域をつくっていけたらと思います。
そして、大人になって地域に戻ってきてくれたら本当に嬉しいです。
私たちの思いを、次の世代につなげていきたいと思います。
上飯田地区の事例
問合せ先
区政推進課地域力推進担当 (3階307番)
電話:045-800-2333
FAX:045-800-2505
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