事例 男たちの活動グループducks(ダックス)
~シニア男性、地域デビューのきっかけづくり~
最終更新日 2019年1月10日
2018.3.5
和泉中央地区
定年後のシニア男性の地域デビューを後押しする「男たちの活動グループducks(ダックス)」の活動を、同グループキャプテンの落合泰男さんと、いずみ中央地域ケアプラザの加藤達也さんにお話を伺いました。
「男たちの活動グル―プducks(ダックス)」が結成された背景
「ダックス」は、いずみ中央地域ケアプラザが開催していた男性向けの講座「男性のためのアクティブLife講座」を受講したメンバーで、「何か出来るのではないか」と、同ケアプラザの加藤さんに背中を押され、受講者の有志によって発足しました。
ducksとは(名前の由来)
- d・・・男性
- a・・・アクティブ
- c・・・クラブ
最初はこれらの頭文字をとって「dac」と名づけましたが、似ているスペルが他にあるため、同じ発音の「duck」(アヒルの意)にしました。
これには、「男性たちが集まって、ワイワイガヤガヤといろんな話をする」といった意味も込められています。(前出 落合さん談)
「ducks」の合言葉
- 楽しく
~負担にならない 長く ゆるく~
- 一緒に
~明るく 仲間意識を大切に~
- 思いやりをもって
~みんなで 相手の気持ちを大切に~
企画会議で「男たちの和泉川散策ツアー」のスケジュールを確認するダックスのみなさん
自宅にこもりがちな同年代の男性を呼び込むために、様々な企画を練るダックスのメンバー。男性が参加しやすいような場を作るために、自分たちの体験や地域デビューへの不安などを共有しながら、終始和やかな雰囲気で企画づくりが進められていきます。
キャプテンの落合さんは69歳で退職後、地域の体操教室やサークルに参加したのですが、女性が多く戸惑ったそうです。
「女性はご近所付き合いがありますが、男性は退職するまで地域と全く接点を持てない方が多いと思います。働いていた時は職場と家の往復でしたから、いきなりの地域デビューは難しいです」と落合さん。
「男性は初対面でお話しましょう!というより、共通の趣味・話題など、話すきっかけが必要です」とのこと。
毎月開くミーティングで参加したくなるような企画を練り、ビール工場の見学やウォーキングなどを実施。無理なく参加でき、自然と会話が生まれるような場づくりを目指しているそうです。
ウォーキング出発前に挨拶するキャプテンの落合さんこの日は20名近くのシニア男性が参加
入念にストレッチ。「体硬くなったな~」「久しぶりの運動かも」など、自然と会話が生まれて・・
和泉川沿いを歩く参加者のみなさん事前に主要メンバーで下見に行き、歩くルートやペース配分を確認済みです
泉区の歴史に詳しい水谷さん(左奥)「調べるのも歩くのも好きなので、自分が楽しんでますよ」と笑顔を見せていました
歩き始めて1時間歩きながらおしゃべりが弾み、打ち解けやすい雰囲気になっていました
和泉川ウォーキングツアー参加者全員での集合写真(天王森泉館前)
「ダックスの活動を通じて、退職したシニア男性も地域に仲間ができ、さらに別のサークルなどに参加することで、地域活動につながっていくかもしれません。私自身も近所の方と雑談することが増え、地域の方と馴染んできました」と落合さん。
事務局を務める、いずみ中央地域ケアプラザの生活支援コーディネーター加藤さんは、「住みなれた地域で、自分らしい暮らしを続けられるよう、ダックスの活動のように、住民自身が運営する活動を地域に展開し、人と人とのつながりの場を継続的につくることで、引きこもりがちなシニア男性の地域デビュー、また介護予防につながるきっかけがつくれればうれしいです。このような取組がほかの地区にも広がっていくといいですね」と期待を込めて語っていました。
「ダックス」では今後の予定として、男性の手づくり昼食の会、泉区散策ツアー、認知症サポーター養成講座などを順次開催する予定です。
和泉中央地区の事例
問合せ先
区政推進課地域力推進担当 (3階307番)
電話:045-800-2333
FAX:045-800-2505
PDF形式のファイルを開くには、別途PDFリーダーが必要な場合があります。
お持ちでない方は、Adobe社から無償でダウンロードできます。
Adobe Acrobat Reader DCのダウンロードへ