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「横浜市認定!男のハマトレマスター講座」開催報告

最終更新日 2019年12月9日

 泉区内では、歩いて行ける身近な場所に魅力的な活動がたくさんありますが、男性の参加者が少ない傾向にあるようです。元気なうちから地域活動に参加することで、地域のつながりができ、支援が必要となった時、安心して生活することができます。介護予防を推進する男性の人材が増えることで、活動に参加する男性が増え、地域全体の介護予防活動が促進されることを期待して、講座を実施しました。

 横浜市ご当地健康体操、「ハマトレ」の開発秘話やデータに基づく理論、動き⽅のポイントを学び、素敵にハマをウォーキングするための体づくりを体験します。さらに、仲間にわかりやすく伝えるコツを学び合います。

〈1回目〉ハマの事情とハマトレを知る

開催日: 2019年7月8日(月曜日)9:00~12:00
主 催: 泉区役所高齢・障害支援課
講 師: 横浜市体育協会 黒岩氏
     神奈川県理学療法士会 久保木氏

1回目 開催報告
会場の様子 

会場の様子1-1


男性が地域の活動に参加しやすい環境づくりの一環として企画した、実習を含む全4回の講座の1回目です。
横浜市認定!男のハマトレマスター講座は、いずみ中央地域ケアプラザ、泉区高齢・障害支援課、横浜市健康福祉局の3者が企画から実施まで協力しあい、また、講師の方々や、いずみ区民活動支援センターのアドバイスを受けて開催の日を迎えました。

会場の様子1-2


当日の参加者は、泉区内の活動団体に所属する男性18名、
日ごろの活動にハマトレを取り入れたいと、最初は真剣な表情で着席されていましたが、お隣同士の挨拶で笑顔がこぼれ、講座はスタートしました。

会場の様子1-3


1回目のテーマは、「ハマの事情とハマトレを知る」です。
区の保健師による「横浜市や泉区の高齢化の現状と、介護予防の必要性」についての講話では、次のことについてデータを交えて紹介しました。
・都市部の企業人の多くが定年退職後に人との交流が減少しがちである
・徐々に虚弱となり、介護が必要になる場合もある
・地域の身近な場所で継続的に仲間と活動することが介護予防に
効果的である

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神奈川県理学療法士会久保木氏による「ロコモティブシンドローム予防の基礎知識」についての講話では、ロコモティブシンドロームの定義や、原因、予防について具体的に説明がありました。また、加齢や病気などで崩れていく地域生活の縁に注目し、縁が薄くなると閉じこもりがちになることから、ロコモ予防のためにも仲間と共に継続した活動が大切であること、「からだ作りは、きずな作り」のメッセージもいただきました。

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横浜市体育協会黒岩氏による「ハマトレ」についての講話では、「ハマトレ」の開発時にコンセプトとして大切にした、ヨコハマをはつらつと元気に歩き続けるために、「しっかり立って、しっかり歩く」ことについて説明がありました。そのために、筋肉や関節の動きをよくするためのストレッチと、筋肉量と力を落とさないようにするための筋トレを組み合わせ、20種類のプログラムがあると紹介されました。
後半は、実際にハマトレの動きを体験しました。20のプログラムの効果と動きのポイントについて、笑いも交えながら解説されました。みなさん真剣に説明を聞き、指導時のポイント等の具体的な質問も多数あがり、参加者のみなさんの熱心さがうかがえました。

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最後は、「ハマトレ本編」「ハマトレ体験編」のDVDの配布です。第3回目は、参加者が所属するグループの中で、ハマトレのリードを行う体験(地域実習)を行います。参加者からは、「具体的にどのように行うのか」などの質問や、説明のためにハマトレのパンフレットを20部持ち帰りたいなどの希望がありました。それぞれの活動にハマトレを取り入れるために具体的なイメージを持って参加されており、素晴らしい講座のスタートとなりました。

〈2回目〉 ハマトレを体験し、実践のコツを学ぶ

開催日: 2019年7月22日(月曜日)9:00~12:00
主 催: 泉区役所高齢・障害支援課
講 師: 横浜市体育協会 黒岩氏

2回目 開催報告
会場の様子 

会場の様子2-1


男性が地域の活動に参加しやすい環境づくりの一環として企画した、実習を含む全4回の講座の2回目です。
会場のいずみ中央地域ケアプラザの駐車場では、年末年始を除いて毎朝欠かさず8時40分からラジオ体操が行われています。9時開始の講座前に、「ラジオ体操第1だけ参加してきました」と笑顔で会場到着された方もいらっしゃいました。

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2回目は実技中心です。
まずは黒岩先生と共に、前回学んだ動きの確認を行いました。
椅子に座って行う場合と、立位で行う場合とでは体の動き方が異なることを実際に体験しました。黒岩先生から「中には腰がそりすぎてしまい負担がかかる方もいます」「痛みがある場合は絶対に無理をしないように」など様々な場面を想定した具体的な助言をいただきました。

会場の様子2-3


後半はグループに分かれて、順番にハマトレの声掛け・リードする体験を行いました。グループワークの前にはレクリエーションで楽しみました。
「つかまれないうちに指を抜けるか!」「指が抜かれる前につかめるか!」みなさん真剣な表情で行いつつ、次第に笑顔がたくさん広がっていきました。

会場の様子2-4


2つのグループに分かれ、自己紹介と担当の順番決めを行います。所属する団体は異なるものの、実は最寄り駅が同じという方も複数組おり、あらためてご挨拶という場面も見られました。連続講座で3か月間ともに過ごすことで、参加者同士の交流が深まることも期待されます。
実際に説明をして、動きのポイントを伝えながら、リードするという初めての経験に「言うは易く行うは難し」という感想を抱く方もいらっしゃいました。黒岩先生から「やってみてよかった点を伝えてくださいね。みなさんからのエールが今後の活動に役立ちます」と笑顔で激励されていました。

会場の様子2-5


一通り体験した後は、3回目に行う「地域実習」の留意点の説明がありました。
活動開始前の体調確認、ふらつきのある方の転倒防止などハマトレリーフレットに記載されている内容の再確認とともに、運動前の脈拍測定のポイントも学びました。「親指でおさえる方もいますが、人差し指、中指、薬指の三本でしっかり脈をとらえるようにしてみてください」と具体的な助言があり、みなさん真剣に実践されていました。

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最後に、「地域実習」についての具体的な打ち合わせを行いました。
既に「ハマトレ体験編DVD」を活用し、活動開始前に取り入れている団体も複数あり、「DVD上映前後で動きの効果とポイントを伝えてみようと思う」という方や、「DVD上映できる環境にないが、リーフレットをもとに活動開始前の準備運動の時に複数回に分けて行いたい」という方もおられ、具体的な実施方法についてイメージを持たれていました。
4回目9月30日(月曜日)はそれぞれの地域実習での学びを持ち寄ります。

〈3回目〉ハマトレ地域実習~仲間に伝えよう~

 男性が地域の活動に参加しやすい環境づくりの一環として企画した、実習を含む全4回の講座の3回目は、いよいよ「地域実習」です。
 所属する団体等の普段の活動中に、15~20分程度時間をいただき、「ハマトレとは何か」「ハマトレの効果」「ハマトレ実施時の注意点の説明」「各プログラムのポイントの説明と実技」を参加者の安全を配慮しながら行います。
 1回目、2回目で学んだことをもとに、みなさん積極的に活動されていましたので、取組の一部を紹介いたします。

3回目 開催報告
会場の様子 

会場の様子3-1


■緑園地区 中島さん■_7/24(水曜日)
2回目実施2日後の7月24日(水曜日)、元気づくりステーション「健康畑ひまわり」の準備運動コーナーで実施しました。「ハマトレとは、5つの項目、20のプログラムで構成された運動です」などの説明後、「猫背改善」のプログラムを行いました。
ハマトレを知っている方は、参加者19名のうち2名のみで、ハマトレの普及にも貢献してくださいました。次回8月の活動では、「傾き改善」のプログラムを行う予定とのことです。

会場の様子3-2


■いずみ中央地区 ducksさん■_8/5(月曜日)
8月5日(月曜日)ducks定例会の前半で実施しました。どのように進行するのか、事前に意見募集し、「説明役」「実演役」「サポート役」のローテーションを決め、全員が一通り実習を体験できるように工夫しました。実際に説明、実演してみて、初めてハマトレを体験する方にわかりやすく伝える難しさも感じつつ、日頃のチームワークの良さで和気あいあいと行うことができました。9月2日(月曜日)の定例会でも実習を行う予定です。

会場の様子3-3


■上飯田地区 與倉さん■_8/5(月曜日)
8月5日(月曜日)元気づくりステーション「健好クラブ」の馴染みの仲間同士で、和気藹々と楽しく体操できました。講義の資料は與倉さんが作成してきており、わかりやすく皆さん頷きながら話を聞き、ハマトレ体験時は「右左交互にした方がよい」「4回ずつにしよう」等と参加者からも意見が出て盛り上がりました。今後も継続してほしいとの意見を受け、「横浜市歌版」であれば毎回実施できるのではないかと提案をされていました。

会場の様子3-4


■緑園地区 中島さん■_8/14(水曜日)
元気づくりステーション「健康畑ひまわり」での2回目実習です。猫背改善運動の復習と横浜市歌の練習をしました。中島さんが用意した譜面付歌詞カードを元に、歌ってみます。テンポがかわる記号の説明も入り、みなさん楽しく活動されました。8月28日は猫背改善運動の他にハマトレ体験編の後半の6種類を紹介し、9月は11日、25日とあと2回ありますので何とか市歌を歌いながら体験編を全部通しで行う予定とのことです。

会場の様子3-5


■いずみ野地区 大塚さん■_8/20(火曜日)
元気づくりステーション「おはなしぽけっと」は、日頃絵本の読み聞かせボランティアとして活動しています。楽しみな活動継続するための準備運動として毎回ハマトレ体験編を行っています。8月20日(火曜日)は、「猫背改善」と「傾き改善」のプログラムを解説しながらみんなで行いました。改めてポイントを確認し、毎日続けていくことの大切さを伝えてくださいました。

会場の様子3-6


■西が岡地区 池内さん■_8/20(火曜日)
西が岡自治館で毎月行われている「西が岡クラブ」の活動内で90分かけ、じっくりと20の動きを行いました。まずは池内さん作成の講義資料をもとに、ハマトレの効果、靭帯や腱の動きとストレッチの必要性などについて笑いを交えて学んだあと、はきはきとした池内さんの掛け声のもと、体験しました。最後に体験編DVDを見ながら一通りの動きを確認しました。途中の飲水タイムでは、熱中症予防のために自家製梅酢をわけてくださる場面もあり、和気あいあいと楽しく交流も深まりました。

会場の様子3-7


■下和泉地区 秋葉さん■_8/23(金曜日)
以前から、下和泉地区社会福祉協議会の役員定例会の冒頭で、体験編DVDを活用してくださっている秋葉さんは、8月23日(金曜日)の定例会で、講座で学んだハマトレの効果や、動きのポイントを丁寧に説明してくださいました。あらためて時間をとろうと思うと、取り入れることが難しいように感じますが、活動の前後短時間で取り入れてくださっている好例です。地区社会福祉協議会の役員さんはさまざまな団体の代表者さんでもあるため、地域の他の活動へ取り入れるきっかけづくりにもつながっています。

会場の様子3-8


■いずみ中央地区 ducksさん■_9/2(月曜日)
9月2日(月曜日)ducks定例会の前半で実施しました。20の動きの後半部分を行いましたが、難しい動きもあり、DVDで動きを確認しました。メンバーで協力して和気あいあいと行うことができました。

会場の様子3-9


■下和泉地区 秋葉さん■_9/15(日曜日)
地区活動を活発に行っている秋葉さんは、連合町内会の依頼を受けて、下和泉地区センター体育館で行われた230名参加の敬老会でハマトレを紹介しました。「演芸の合間に、少し動きのあるもの」を、との依頼だったようです。大勢の方に向けて、わかりやすく紹介するために、事前に打ち合わせを重ねた結果、大変好評だったそうです。

会場の様子3-10


■いずみ中央地区 伊藤さん、田久保さん、中條さん■_9/17(火曜日)
和泉東町健康体操教室の活動内で、ハマトレの紹介を行いました。伊藤さん、田久保さん、中條さんは、普段はこちらの団体で活動していないので、少し緊張されていましたが、講座で学んだことに加えて、ロコモ予防の必要性について新聞記事の紹介など取り入れ、工夫して説明されていました。

会場の様子3-11


■緑園地区 鈴木さん■_9/19(木曜日)
緑園2丁目自治会館で定期的に行われている健康体操の会では、日頃からハマトレ体験編のDVDを活用して準備体操を行っています。鈴木さんは、普段行っている動きの意義・効果的な動き方について、リーフレットを活用して丁寧に説明されました。「手は上を向けるのかしら」「傾きはこれくらい?」などDVDやリーフレットには記載されていない具体的な動き方について、一緒に確認し合う機会となりました。

〈4回目〉地域実習の振り返り、修了証授与

開催日:2019年9月30日(月曜日)9:00~12:00
主 催:泉区役所高齢・障害支援課
講 師:横浜市体育協会 黒岩氏

4回目 開催報告
会場の様子 

会場の様子4-1


男性が地域の活動に参加しやすい環境づくりの一環として企画した、全4回の講座の4回目は、地域実習の振り返りと修了証授与です。
はじめに、2グループにわかれて地域実習の振り返りを共有しました。
それぞれ地域の活動団体で、様々な工夫をして行った内容や、難しかった動きなどの他、団体の活動内容に関して質問しあうなど、活発に共有されていました。

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地域実習の振り返りをもとに、特に難しかった動きを中心に黒岩先生から説明していただきます。
黒岩先生の講義は、「まずは参加者とのコミュニケーションをとりましょう」という「地域活動の心得」から始まりました。複数の方が、日頃活動に参加していない団体へ訪問しての地域実習を経験しましたが、いきなり「ハマトレとは」と始めるよりも、アイスブレイクで場を和ませることで、ハマトレを伝えやすい雰囲気づくりができることを実感しました。

会場の様子4-3


アイスブレイクの具体例として、実際にある幼稚園の入試で出題された問題を紹介。「このバスはどちらに進むでしょう」との問いかけにみなさん真剣に解答します。「今度活用させてもらいます」と、ホワイトボードをスマートフォンで撮影する方も多くいらっしゃいました。その他、じゃんけんなど、おなじみのプログラムも、足踏みしながら行ったり、「グーはジャガイモと言いながら出しましょう」など、バリエーションのヒントもいただきました。

会場の様子4-4

ハマトレの20の動きの中でも、講師も認める難しい動きは「お尻のストレッチ1」です。「隣の椅子に腰かけるように」「お尻でドアを開けるように」など様々な表現でイメージしながら動きを確認しました。
また、受講生のみなさんからは「内股ストレッチも伝え方が難しく、体重をかけている軸足に全体重を乗せてしまう人が多い」と具体的な質問があり、講師から「体重をかけている足の膝を少し曲げて、内股を伸ばす足を意識できるとよい」と動きの工夫について一つ一つ解説していただきました。

会場の様子4-5


最後に修了式を行いました。20名申込み、18名でスタートした講座ですが、最終的に、16名の方が講座修了されました。
横浜市認定の「GO!GO!ヨコハマ7(セブン)」名札型修了証は、緑園一丁目在住の男性、競(きそう)さん作成の区キャラクターいっずんマスコット付です。今後も地域で活躍されるハマトレマスターのみなさまへ、エールをこめて贈られました。直接お会いしなくとも、地域のみなさんがつながり、介護予防・健康づくり活動が広がることが期待される好例です。

会場の様子4-6

修了式では、村田泉福祉保健センター担当部長から「みなさんそれぞれがいきいきと活動する姿を見て、まだ活動に参加していない地域の方が、参加してみようかな、と感じられるとよいと思います。約3か月間、時間を共にしたみなさんと、今後も交流しながら、泉区全体の介護予防・健康づくりを推進してくださることを期待しています」との挨拶の後、ひとりひとりに修了証が授与されました。
「今後もハマトレを広めていきたい」「少しずつ、できることから続けたい」と今後の抱負を共有しながら、笑顔で解散いたしました。

このページへのお問合せ

泉区高齢・障害支援課介護予防事業担当

電話:045-800-2435

電話:045-800-2435

ファクス:045-800-2513

メールアドレス:iz-koreisyogai@city.yokohama.jp

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