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記念講演会 「“無縁社会”とどう向き合うか」

最終更新日 2020年3月5日

第2期磯子区地域福祉保健計画(スイッチON磯子II) 記念講演会 「“無縁社会”とどう向き合うか」

「“無縁社会”とどう向き合うか」のチラシ(PDF:600KB)
《配布チラシ》

平成23年11月1日(火曜日)に磯子公会堂で、第2期磯子区地域福祉保健計画(スイッチON磯子II)記念講演会 「“無縁社会”とどう向き合うか」を開催しました。2010年に放送され、大きな話題となったNHKスペシャル『無縁社会 ~“無縁死”3万2千人の衝撃~』を制作されたNHK放送総局チーフプロデューサーの板垣淑子さんと、地域コミュニティの形成等について研究されている慶應義塾大学総合政策学部の大江守之教授をお招きした本講演会には、400名を超える皆様にご来場いただきました。

当日の様子1


身近に迫る無縁社会

最初に、板垣さんから、「身近に迫る無縁社会 ~取材の現場から~」と題して、取材を通して感じた無縁社会の状況について、様々な縁を失った方の生の声や、「身寄りがいないため、生前に死後の遺品整理や葬儀などをしてもらうサービスを契約する方が増えている。」といった事例などを交えながらお話いただきました。

「無縁社会という、ひとりで生きていくことが当たり前となったこの時代を乗り越えるためには、新しい地域力、新しいつながりというものを模索していかなければならない。また、現代社会の隙間を埋めていくためには、みんなで様々な知恵や工夫を出し、それを共有化していくことが必要である。」と語ってくれました。

“強い専門家”と“弱い専門家”

続いて、大江教授から、「現代社会における地域コミュニティの形成」と題して、今後、地域の中でまちづくりをどう考えていけばいいのか、人口構造の変化や戸塚区のドリームハイツの取組事例などを交えながらお話いただきました。

「無縁社会の背景にもある単独世帯が増加している現代において、これまで家族が担ってきた機能を補完するためには、行政をはじめとする“強い専門家”のサービスだけではまかないきれない。“強い専門家”は、基本的に住民ひとりひとりと家族や友達のように人格的に関わることはできない。そこで、その人と親身になって、時には一緒に喜び、泣いてくれるような関係性を地域の中で築く必要がある。そのためには、地域住民同士が“弱い専門家”として、サービスの担い手となる必要があり、地域社会における新たな信頼関係を創り出す仕組みが求められる。」と語ってくれました。

当日の様子2

来場者の方からは「無縁社会を解消していくにはどうしたらよいのか、自分の問題として考えさせられた。」「地域コミュニティや地域での支えあいの必要性を再認識した。」など、たくさんのご意見やご感想をいただきました。ご来場いただきました皆様、誠にありがとうございました。

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磯子区福祉保健センター福祉保健課

電話:045-750-2442

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ファクス:045-750-2547

メールアドレス:is-fukuho@city.yokohama.jp

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