■自己紹介 セネガルから参りました、ジベル・バと申します。 横浜国立大学では、理工学府で電気・情報を専攻しており、博士号の取得を目指しています。 具体的に、電力システムに再生可能エネルギーの導入を研究しています。 私は、日本の伝統的なスポーツと日本語の勉強に興味を持っており、サッカーと弓道が趣味です。 保土ケ谷区は横浜駅にも近く、公共交通機関へのアクセスが良いので、一番住みやすい場所だと思います。 ■基本情報 セネガルはアフリカ大陸の一番西に位置する小さな国で、現在の人口は約1,700万人です。 セネガルは「テランガの国」とも言われています。テランガとは、「親切におもてなしをする」 「あたたかく歓迎する」という意味です。 気候は熱帯乾燥気候で、7月から9月までの雨季(平均気温27℃)と10月から6月までの乾季(平均気温21℃)に分かれています。 首都ダカールは、ラック・ローズ湖とかつて奴隷貿易の中心地であったゴレ島で知られていますが、西アフリカ最大の港があることでも有名です。 また、アフリカの自由を表す巨大なモニュメント「アフリカ・ルネサンスの像(Le Monument de la Renaissance africaine)」があります。 セネガルで最も親しまれている樹木「バオバブ」は、1,000年以上生きるとも言われ、国章にも描かれるなどシンボルの一つです。 ■おすすめの料理 セネガル料理の主食は、パンやとうもろこしなどではなく「お米」です。 そのため、セネガル料理のほとんどは、お米に慣れ親しむ日本人の口に合うものばかりです。 また、日本のように、ご飯に数皿のおかずという定食のような食べ方ではなく、 大きなお皿にもりもりとお米料理を盛って、家族で囲んで食べるのが一般的です。 おすすめのセネガル料理を2品紹介します。 ・チェブジェン セネガルの国民的代表料理で、セネガル風の味が濃いパエリアのようなものです。 現地語で、チェブはお米、ジェンは魚を意味し、お米と魚と野菜を炊き込んだご飯です。 日本人の口にも非常に合い、美味しく食べられると思います。 2021年に、ユネスコの無形文化遺産に登録されました! ・マフェ セネガルの特産品であるピーナッツを用いたマフェは、 見た目はカレーライスみたいですが、味はピーナッツの風味豊かなシチューのようです。 ピーナッツオイル・ピーナッツペースト・塩・貝などで味付けされた鶏や羊などの肉をじっくり煮込み、ご飯にかけて食べます。 ■おすすめの場所 ・ラック・ローズ湖 正式名称はレトバ湖ですが、バラ色の湖という意味のラック・ローズ湖として知られています。 ラック・ローズ湖は砂丘の狭い回廊によって大西洋から隔てられており、塩分濃度は非常に高くなっています。 乾季には、死海の塩分含有量を超えます。 湖の独特のピンク色は、ドナリエラ・サリナバクテリアが日光を吸収するために赤い色素を生成することによって引き起こされます。 乾季に強く見られますが、雨季にはあまり見られません。 ・ジュッジ国立鳥類保護区 世界遺産に指令されているジュッジ国立鳥類保護区は、渡り鳥が好む湿地があり、 サハラ砂漠を渡ってきた鳥たちの休息地となっているほか、重要な越冬地となっています。 ペリカン、フラミンゴなど約400種が集まります。 ヨーロッパから飛んでくるハシボソヨシキリは小さく、見つけるのが難しいと思います。 ■伝統的な祭りについて セネガル人の多くがイスラム教を信仰しています。 イスラム教国家では、預言者ムハンマドの誕生日に、 イード・アル=アドハーやラマダン月(断食)のように宗教的にお祝いされることが多いですが、 セネガルでは、よりお祭りらしく楽しいと感じます。 今回は「ガム」と「シム」の2つお祭りを紹介します。 ・ガム 最も賑やかで大きな祭りの一つと言われています。 地元の家族が主催するパーティーで、夜通し、ドラム、音楽、歌、お祈り、子どもたちによるコーランの朗読が行われます。 ・シム 梅雨の時期に年に1回開催される文化的な祭りです。 1950年代にさかのぼる芸術的な祭りで、祭りの創始者が魔法を使って自分自身をライオンに変える能力を持っていたため、 「人間をライオンに変える」をコンセプトに開催されています。 ■メッセージ 横浜国立大学で知識を深め、卒業後は施工に携わり、日本と母国に貢献していきたいと考えています。 このような夢を持てたことと、そのための道が開け、前を見て進むことができるのは、ひとえに、皆様のおかげであります。 私が皆様にとって誇りとなれるようこれからも尽力していきたいと考えていますので、どうか温かく見守っていただけると幸いです。 最後に日本で留学生として生活を送るため、日本語の勉強はとても重要だと思います。