自己紹介 オーストラリア南部のアデレート市出身のブルック・ジャクソンと申します。横浜国立大学のYCCSプログラムに参加し、ビジネスとメディアコミュニケーションを学んでいます。専攻は「都市社会マネジメント」で、経営学、日本の歴史や言語、異文化コミュニケーション、都市科学や社会学など、幅広い分野を学んでいます。 保土ケ谷区は、都心にも近く、公共交通機関へのアクセスが良いですね。綺麗な住宅街や公園もあり、よく散歩します。保土ケ谷区は、間違いなく横浜で一番好きなエリアの一つです。 🔶オーストラリアの紹介 オーストラリアは南半球にあり、世界で6番目に大きな国です。現在の人口は約2,400万人です。 南オーストラリア州は、オーストラリア本土の最南端に位置する州で、他の地域では見られない動植物が豊富に生息しています。オーストラリア大陸の中でも非常に乾燥した不毛の地ですが、州の南部は水が豊富で肥沃な土地が広がっており、州の人口のほとんどがこの地域に集中しています。オーストラリアの総面積の約8分の1を占める南オーストラリア州は、6つの州と準州の中で4番目の大きさです。人口はオーストラリアの全人口の約8パーセントに満たず、州・準州の中では5番目に位置しています。南オーストラリア州の州都アデレード市では、日中の平均最高気温は1月の真夏時の29℃から、真冬の7月の15℃、最低気温は、2月は17℃で、7月は7℃です。30℃を超える「真夏日」は、南部の沿岸地帯では、10日から50日にとどまるのに比べ、北部の3分の2では年間110日以上もあります。 🔶オーストラリアの伝統文化の紹介 オーストラリアの伝統文化は、イギリスによる植民地化の前から存在していました。オーストラリア先住民は、豊かで興味深い文化を持っており、我が国が誇りとするものです。 アボリジニの祖先はアフリカから移住し、約5万年前にオーストラリアに到着しました。2016年にオーストラリアで行われた国勢調査によると、649,171人のオーストラリア人が自分たちをアボリジニ、またはトレス海峡諸島の出身であると認識しています。 また、多くのオーストラリアのポップカルチャーは、同国の映画やテレビ番組に見ることができます。 ハリウッドの大ヒット映画「クロコダイル・ダンディー」が1986年に世界中の映画館で公開されるまでは、他国の映画でオーストラリア人の考え方が描かれることはありませんでした。このヒットは、多くの観客がオーストラリア人の典型や考え方に直接触れる初めての機会となりました。 「クロコダイル・ダンディー」は商業的に成功を収めましたが、真の成果はオーストラリアの観光業人気に火を付けたことでしょう。映画の成功後、観光産業は急成長し、80年代後半から90年代前半にかけて、オーストラリアに新しい観光客の波が押し寄せました。 オーストラリアの人気ショーは、海外でも成功を収めています。スキッピー・ザ・ブッシュ・カンガルー(Skippy the Bush Kangaroo)」、「キャス・アンド・キム(Kath and Kim)」、「ネイバーズ(Neighbors)」、「ホーム・アンド・アウェイ(Home and Away)」、「オフスプリング(Offspring)」、「シークレット・ライフ・オブ・ユーズ(Secret Life of Us)」など、オーストラリアの人気番組は海外でも人気がありますが、その魔力はドラマから伝わる独特のオーストラリア魂です。オーストラリアのドラマは特に、アメリカのドラマとは違う独自なもので、気軽に見られるか、ボーダーラインぎりぎりのブラックユーモアで埋め尽くされているかどちらかです。 🔶オーストラリアの伝統料理の紹介 オーストラリアの食べ物は海外から来たものがほとんどですが、いくつかは他の国とは一線を画したユニークなものであるため世界中に知られています。その理由は簡単に理解できます。ラミントン、フェアリーブレッド、ベジマイトなどは、オーストラリア国外でも人気を博している、世界的に有名な食べ物のほんの一例です。 オーストラリアの食文化は、ヨーロッパ、特にイギリス連合王国の食文化に由来しています。国際的な影響を多分に受けているため、オーストラリアの食べ物と他の国の食べ物を見分けるのは時には非常に難しく、オーストラリアのオリジナルの食べ物と勘違いされている食べ物がたくさんあります。 最も有名な例は、パヴロヴァケーキで、オーストラリア人も何十年も勘違いしていました。パブロヴァケーキは、実は最も近い隣国のニュージーランドが発祥で、両国の料理や文化は非常に似通っているため、混乱の元となっています。オーストラリアでは、観光客も地元の人も、専門のステーキハウスでカンガルー、エミュー、クロコダイルの肉に挑戦できます。特にアウトバックでは、地元で採れた食用の植物や昆虫を収穫し、植民地時代以前のアボリジニと同じ調理法で食べることができます。 オーストラリアには、国内だけでなく、世界的にも有名なワイナリーやブドウ園のワインブランドもあります。南オーストラリア州に位置するバロッサ・バレーは、オーストラリアで最も有名なワイン生産地域で、息をのむような景色とブドウ畑で有名な観光名所です。オーストラリアで醸造されているワインの中でも、カベルネ・ソーヴィニヨン、リースリング、シラーは最もポピュラーな種類で、どのようなイベントにも、テーブルの上には必ずそのワインボトルが置かれています。ワインボトルは、オーストラリアの法定飲酒年齢である18歳になったばかりの女性へのプレゼントとしても人気があります。その逆もまた同じで、法定飲酒年齢を迎えた男性へのプレゼントとして、ビールを1パイント贈ります。 🔶アデレード市のおすすめ アデレードでは教会を訪ねてみてください。入植者が最初にこの地域に到着した時に建てた美しい教会の数々があるので、この街は「教会の街」と呼ばれています。野生動物の公園に行くのもお勧めです。オーストラリアの動物はとてもユニークで、他では見ることができません。ここでは、私のお気に入りのオーストラリアの野生動物を紹介します。 カンガルー: カンガルーはオーストラリアで最も有名で、世界的に知られている野生動物です。オーストラリア全土に生息しており、野生では22年ほど生きることができます。カンガルーの筋力は90kg近くあり、大人の男性を一蹴りで倒せるほどの強さを持っているので、野生のカンガルーに近づく時は注意が必要です。 エミュー: エミューもまた、オーストラリアで最も広く認知されている動物で、カンガルーと並んで、オーストラリアの硬貨や法的文書のシンボルマークにもなっています。エミューは野生で20年ぐらい生きます。立っている時の体長は150~190cmにもなり、時速50kmでかなりの時間を走ることができます。敵の動物から逃げる必要があるので、これは重要です。エミューは厳密に言えば鳥ですが、飛ぶことができないのです。 その他の鳥類: オーストラリアの野鳥の生態は多様で活気に満ちています。オーストラリアでは、898種以上の鳥類が発見されており、羽の柄や鳴き声が独特です。オーストラリアで最もカラフルで見つけやすい鳥の1つが、ゴシキセイガイインコです。ゴシキセイガイインコは、果物、花粉、花の蜜、種子、昆虫を食べ、オーストラリアに広がる森林地帯でほぼ一生を終えます。 🔶横浜市と保土ケ谷区についての感想 日本の清潔さにはいつも驚かされます。オーストラリアも比較的清潔な国ですが、日本、特に横浜市とその周辺では、さらに気配りが行き届いていると思います。住み続けて気付いたのは、人々がとても礼儀正しく、助けを求めれば喜んで助けてくれることが多いという点です。大都会では人と人とのつながりを保つことは難しいと思います。生活のペースが早く、道に迷っている人に気づいても、足を止めて助けてくれません。横浜では、そのように感じることはありませんでした。横浜の人は、肩の力を抜いて、ゆったりと暮らしています。その様子は、故郷のオーストラリア人の気持ちや態度を思い出し、快く思います。また、街の公共スペースはケアが行き届いているように感じますし、頻繁にメンテナンスが行われているのは本当に素晴らしいことです。街はいつも清潔で魅力的で、オーストラリアの私の街の同様なスペースよりも少しだけ整備されているので、ここで過ごす時間を楽しんでいます。 アデレード市と横浜市は海が近いという点が共通していて、都市部の人口も同じぐらいなので、両都市の雰囲気は本当に似ているような気がします。両都市とも気質が似ていますし、ヨーロッパからの入植者が住宅やホテルなどを建てているので、インフラも類似しているところが多いです。 保土ケ谷区は都心に近く、交通の便も良く、近所にはきれいな公園もあり、よく散歩をしています。海に比較的近く、横浜中心部だけでなく、東京にも近いのがとても気に入っています。オーストラリアではどこに行くのも不便で、離れた場所に行くにはいつも車で移動しなければいけません。保土ケ谷区は非常に利便性が高く感じられます。 今後、保土ケ谷区の地域の方たちと一緒にイベントに参加できるようになりたいですし、自分の国がいかにユニークで美しいか、自分がオーストラリア人であることをいかに誇りに思っているかを人々に伝える機会を増やしたいです。新しい友達を作り、同じ志を持った人たちと出会い、他の人とのつながりを作りたいと思っています。