🔶自己紹介 インドネシアから来ましたプリシラ・ラトナ・プトリウリと申します。横浜国立大学ではYCCS(次世代グローバル人材育成コース)に所属し、都市社会学を学んでいます。 私は横浜市が大好きです!都会的で綺麗な街で、公共交通機関も便利に利用できて、それでいて静かなエリアもあって、とても良い街だと思っています。特に、大学のキャンパスは敷地が広大で、緑も多くて心が落ち着きます。 🔶インドネシアの紹介 私はインドネシアの首都であるジャカルタで生まれ育ちました。インドネシアは東南アジアにある国で、大小1万3,000を超える島々があり、総面積は約192万㎡で日本の約5倍です。2020年時点の人口は約2億6,767万人で、世界で4番目に人口が多い国です。 赤道に近く(一部赤道上の地域もあります)、熱帯気候のため、年間の平均気温は28℃と気温が高いです。標高の高い山でも平均23℃ほどあります。また、湿度が高いのも特徴です(平均湿度70~90%)。季節は乾季(4月~10月)と雨季(11月~3月)の2つに分けられます。 インドネシアは1602年にオランダがジャワに東インド会社を設立して以降、オランダとの関わりが高まり、1799年から1942年までオランダに統治されていました。その後、1942年から1945年まで日本軍による占領の時代がありました。インドネシアの教育制度、食文化、言語など多くの事柄はオランダの影響を大きく受けています。1945年から約4年間、オランダとの間で独立戦争が続きましたが、1949年、ハーグ協定によりオランダがインドネシアの独立を承認しました。 🔶インドネシアの食文化 冒頭も申し上げたとおり、インドネシアには大小たくさんの島々があり、食文化も多岐にわたっています。また、宗教ごとに特有の伝統料理もたくさんありますが、全体的にオランダ、中国、中東の影響を受けた食事が多いです。国外の人に最も有名なものはナシゴレン、インドミーではないでしょうか。 日本やアジアの大部分の国と同様、インドネシアもお米の消費量が多いです。お米を主食に、様々なおかずと一緒に食すことが多いです。おかずには、鶏肉、豆腐(タフ)、野菜料理がよく食されます。副菜に揚げ物がよく食されており、豆腐を揚げたタフゴレンや、ルンピアという揚げ春巻きも美味しいです。 インドネシア特有のスイーツもあります。ビカアンボンという、タピオカとサゴヤシの粉、砂糖、ココナッツミルクが使われたモチモチしたケーキは伝統菓子です。また、熱帯地域ならではの、トロピカルフルーツも国民食です。ジュースにしたり、デザートとしてそのまま食べたり、ケーキのトッピングや味付けに使ったり、たくさんの種類のフルーツが食されます。私のおすすめはナシチャンプル(一つのお皿にお米、色々なおかずを盛り合わせて一緒に食べるスタイル)、インドネシア風サテ(鶏肉や牛肉の串焼き料理)、ガドガド(温野菜に甘辛いピーナッツソースをかけたサラダ)です。インドネシア料理は私が世界で一番好きな食事です。ハーブやスパイスもふんだんに使われていて、私の元気の源です! 🔶インドネシアの伝統文化 インドネシアにはたくさんの伝統文化がありますが、これらは地域や宗教によって分けられます。インドネシアには34の州があるのですが、それぞれの州に伝統的なお祝い行事やダンス、衣服、家屋の形などがあり、概ね、州ごとに違います。国全体で共通した伝統イベントといえば、独立記念日、新年、旧正月などがあります。 インドネシアには、イスラム教、プロテスタント、カトリック、ヒンドゥー教、仏教、儒教を信仰する人が多く、中でもイスラム教徒は人口の約87%と言われています。イスラム犠牲祭やヒンドゥー正月、クリスマスなど各宗教の代表的な祝日が国全体の祝日になっているものもあります。 🔶ジャカルタの紹介 ジャカルタはジャワ島の北西部に位置するインドネシアの首都です。市内には、大きなビジネス街、ナイトスポット、ショッピングモールやデパートメントストアが建ち並ぶエリア、人混みで溢れる道があって、東京の街に似ていると感じます。一方で、大都市でありながら、歴史的建造物や文化遺産が街の中に多く残る様子は横浜の街にも似ています。また、ジャカルタ北部はジャカルタ湾に面していて、港町の風景が広がっているところも、横浜に似ていると思います。(アンコールビーチという海水浴場もあります。)また、インドネシア北部にはセリブ諸島と呼ばれる離島(諸島)がジャカルタ北部にあります。横浜市民が江の島に行くような感覚で、気楽に訪ねられる素敵な場所です。 🔶ジャカルタとジャワ島のおすすめ ジャカルタは人口も多く、とても大きな街なのですが、一方で、観光スポットはあまり多くないと思います。ですが、たくさんのレストランやバー、カフェがあるため、色々な食事を楽しむことができますし、歴史的なスポットのほか、ジャカルタを拠点にして、近くの島々を巡ってみるのも楽しいと思います。 インドネシアの歴史に興味をお持ちでしたら、オランダ風の建造物が数多く残る古都のバタヴィアやコタツアはぜひ訪れてほしいです。たくさんのアーティスト、写真家がここを訪れ、影響を受けているようです。また、市内中心部では、イスラム教の寺院であるイスティクラル・モスクや、ローマカトリックのジャカルタ大聖堂も見ることができます。 ジャカルタ西部にあるグロドックというエリアには中華街があり、そこには1755年に建設された仏教寺院があったり、屋台が立ち並んでいたり、様々な中華系料理を食べることができます。また、各地域の歴史を学びたい場合は、東ジャカルタにあるタマン・ミニ・インドネシアという施設がおすすめです。ここでは、国内各地域の文化的建物や景色のレプリカ、伝統衣装、生活様式の展示を見ることができます。 市内ではあらゆる所に、美味しいレストランやカフェがたくさんあります。中でもカフェは読書や仕事、コーヒーを嗜むのに私が心落ち着く素敵なお気に入りの場所です。また、国立博物館、インドネシア銀行博物館、国立公文書館等、歴史や芸術を教授できるスポットもたくさんあります。 また、ジャカルタから飛行機を使って、ジャワ島中部のジョグジャカルタという古都に足を伸ばせば、仏教三大遺跡とも称されるボロブドゥール寺院遺跡群に出逢えます。ここは、8世紀から9世紀前半にかけて建設されたと言われる世界最大の仏教寺院群であり、ユネスコの世界遺産にも登録されています。200万個もの石を積み重ねた巨大な建物と、段々に配置された500を超える仏像が神秘的で、世界中の観光客を魅了しています。 🔶保土ケ谷区についての感想 保土ケ谷区は生活するのにとても良い場所だと思います。保土ケ谷区はそれほど大きくなく、特別な観光スポットがあるわけでもないのですが、安全で便利な街で、私は大好きです。生活必需品が一度に買い揃えられるお店もあり、また商店街も活気があって、とても楽しく生活できる所だと思います。 中でも私は地元の焼き鳥屋さんがお気に入りで、お店のオーナーは、私が不慣れな日本語で話しかけてもフレンドリーに答えてくれます。地元の方と交流することが楽しいです。 また、天王町の夏祭りに参加したことがあるのですが、地元のみなさんとたくさんの交流ができて、本当に良い経験ができました。日本語をもっと勉強して、地域のイベントなどもっと参加したいと思っています!