水素エネルギーの利活用
最終更新日 2019年1月22日
はじめに
横浜市では、横浜港港湾計画(平成26年12月改訂)において、エネルギー利用の効率化、低炭素化、災害時における事業継続性の確保等の港のスマート化に取り組んでいくこととしました。その取り組みの一環として、水素エネルギーの利活用を行っています。
水素エネルギーの利活用の取組
記者発表・見学対応等については、このページの下部をご参照ください。
横浜市では、横浜港流通センターをモデル施設と位置付け自立型水素燃料電池システムを設置し、電力ピークカットや非常用電源の活用等の実証実験を行っています。
システム概要
自立型水素燃料電池システムは主に1水電解水素製造装置、2水素貯蔵タンク、3燃料電池、4蓄電池、5貯湯タンクから構成されており、EMS(エネルギーマネジメントシステム)によりシステム全体を制御することができます。
機器仕様
運転モード
ピークカット運転モード
太陽光パネルの発電量が多い時間帯に水素を製造・貯蔵し、太陽光パネルの発電量が少ない時間帯または電力需要の多い時間帯に貯めた水素で燃料電池や蓄電池から電力を供給することで、施設の電力ピークカット(ピークシフト)を行います。
BCP運転モード
災害時の系統電力遮断時に自立運転し、災害用負荷(非常用コンセント等)に電力を供給します。
水素エネルギーの特徴
・石油、石炭、天然ガス、バイオマス等のさまざまな原料からつくることができます。
・電力を用いて、水の「電気分解」によりつくることができます。
特に、太陽光や風力などの再生可能エネルギー由来の電力でつくる水素は環境に優しいCO2フリー水素とも呼ばれます。
・燃やしても水となり有害物質は出しません。
・水素は「貯めること」や「運ぶこと」に適しています。
横浜港流通センター(Y-CC)について
Y-CCは、横浜港の主要ふ頭のひとつである大黒ふ頭に立地する延床面積約32万平米を擁する我が国最大級の総合物流施設です。横浜港の物流機能強化・みなと経済の活性化を図るため、横浜市をはじめとする官民共同出資により平成4年に設立された「(株)横浜港国際流通センター」により運営されています。
資料ダウンロード
車載型H2Oneをイベントにて展示・活用することによって、水素エネルギー利活用の推進及び市民への普及啓発に取り組んでいます。
赤レンガ倉庫広場で開催された「東京湾大感謝祭2017(平成29年10月21日、主催:東京湾大感謝祭実行委員会)」にて、イベントステージ電源の一部を、車載型H2Oneから供給しました。
平成30年1月に、港湾局の公用車としてトヨタ自動車「MIRAI(ミライ)」1台を導入しました。本市の燃料電池自動車(FCV:Fuel Cell Vehicle)導入実績としては10台目です。
FCVは水素を燃料としており、走行中のCO2排出量はゼロになります。
FCVを通して、港湾局が取り組む水素エネルギー事業のPR等にも活用し、水素社会の実現に向けた取組を進めて行きます。
FCVの仕様
記者発表・情報提供
▼記者発表(平成30年1月18日)
「港湾局公用車として燃料電池自動車(FCV)を導入」(PDF:442KB)
▼記者発表(平成29年4月27日)
「太陽光発電によるCO2フリー水素を活用した自立型水素燃料電池システムの運転を開始」(PDF:596KB)
▼記者発表(平成28年4月11日)
「~水素を活用した港のスマート化に向けた一歩として~大黒ふ頭に自立型水素燃料電池システムを設置しました!」(PDF:805KB)
▼情報提供(平成27年11月4日)
自立型水素燃料電池システムの発注について(PDF:771KB)
▼記者発表(平成27年7月28日)
「~水素を活用した横浜港のスマート化に取り組みます~大黒ふ頭へ自立型水素燃料電池システムを導入します。」(PDF:412KB)
お問合せ先・見学対応窓口
行政・企業・市民グループの方々など、どなたでも見学可能です。
見学を希望される場合は下記担当までご連絡ください。
担当:横浜市港湾局政策調整部政策調整課
電話:045-671-7165
E-mail:kw-seisaku@city.yokohama.jp
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