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写真で見る 開始100年の国勢調査

最終更新日 2020年6月11日

今からちょうど100年前、大正9年(1920年)に実施された第1回国勢調査は、欧米列強の仲間入りを目指し奮闘していた日本にとって、国を挙げての一大事業でした。
そのときの実施記録を収録した「日本国勢調査記念録」という資料を、横浜市統計情報課で所蔵しています。
この機会に、歴史的かつ貴重な資料から、大正時代の横浜市の様子や人口データをご紹介します。

1.資料のとびら


日本国勢調査記念録

この資料は、大正9年(1920年)10月1日に行われた第1回国勢調査を記念して、大正11年(1922年)10月に発行されました。
3分冊の構成で、第1巻は国勢調査の意義や沿革、様式など。第2巻は国勢調査に関する法令、世界各国のデータ、調査問答集など。第3巻は神奈川県下の国勢調査員や宣伝活動の写真などが収められています。

2.記念切手と記念絵葉書


記念切手と記念絵葉書

写真の上の隅にある正方形が記念の切手、大きな長方形が絵葉書のデザインです。

右の絵葉書に描かれているのは、神武天皇です。左手に持っている弓の先には、八咫烏(ヤタガラス)が光り輝いてとまっています。国勢調査が日本を明るい未来へ導く、そんな思いが込められているのでしょうか。

左の絵葉書は、国勢調査の申告書を縮小して図案化したものです。文字を読むにはやや細かく難解なのですが、現代ふうになおすと、次のようなことが書かれています。

  • 国勢調査は、国家社会及び国民生活の実情をつまびらかにし、善政の基礎を作るに在り。
  • 調査の日時は、大正9年10月1日午前零時。9月30日より10月1日に移る夜半現在なり。
  • 調査は、全国一斉に、一人一人について実地の調査を行うに在り。
  • 各世帯主は、10月1日午前8時までに、申告書用紙に記入し、調査員に提出すべきこと。
  • 調査事項は、(1)氏名、(2)世帯における地位、(3)男女の別、(4)出生の年月、(5)配偶の関係、(6)職業及び職業上の地位、(7)出生地、(8)民籍別又は国籍別の8項目なり。

3.県庁前を出発する神奈川県の宣伝自動車


神奈川県の宣伝車

出発式の風景でしょうか。
「国勢調査」ののぼり旗を付けた神奈川県の宣伝車が、県庁前(現在の中区)に整列しています。

写真の県庁舎は、「キングの塔」と呼ばれている県庁舎とは、建物のデザインが異なっています。
こちらは大正時代の旧県庁舎で、第1回国勢調査が行われてから3年後、大正12年(1923年)の関東大震災で焼失しました。

4.神奈川県の広告塔


神奈川県が設置した広告塔

通行人の大きさから、高さ10メートルはあろうかと思わせる、巨大な広告塔です。
「国勢調査」には「申告の義務がある事」を宣伝しています。

さて、この写真が撮影された場所は、どこでしょうか。

資料に具体的な記載はありませんが、橋の欄干と、中ほどに遠く「横浜指路教会」らしき建物が見えます。
このことから、おそらく吉田橋(現在の中区、向かって左手が伊勢佐木町、右手が尾上町方面)ではないかと思われます。

5.第1回国勢調査員の任命状


第1回国勢調査員の任命状、記念章、徽章

第1回の国勢調査では、調査員に対して、内閣からの任命状のほか、記念章(上の円形)、徽章(バッチ、下の円形)が授与されました。
記念章は、国の栄典としての記章(記念のしるし)で、菊花の輪郭の内に、大化年間の国司が戸籍の巻物を手にして立っている姿がデザインされています。
これだけでも、国勢調査員になることが大変名誉なことだったことが、よくわかります。

6.横浜市の第1回国勢調査員の記念写真


横浜市西戸部町の第1回国勢調査員の記念写真

横浜市西戸部町(現在の西区)の国勢調査員たちが、紋付はかま姿の正装で整列して写真におさまっています。
大正9年の調査員は名誉職でしたが、その選考用件は、(1)文字を理解し、(2)事理に通じ、(3)名望ある者、となっており、小学校教員、青年会幹事、町内会役員などが任命されていたようです。
第1回国勢調査にたずさわった横浜市の調査員数は、正員781名、予備200名、計981名であったと記録されています。

7.第1回国勢調査の横浜市の人口


第1回国勢調査の人口順市区の人口統計表

写真の資料は、第1回国勢調査で集計した大正9年10月1日現在人口の全国市区別の結果表です。
現在、市としては全国最多の横浜市ですが、この当時の順位は第6位でした。

  • 1位 東京市  2,173,162人
  • 2位 大阪市  1,252,972人
  • 3位 神戸市   608,628人
  • 4位 京都市   591,305人
  • 5位 名古屋市  429,990人
  • 6位 横浜市   422,942人
  • 7位 長崎市   176,554人
  • 8位 広島市   160,504人
  • 9位 函館区   144,740人
  • 10位 呉市    130,354人

8.世界の大都市と横浜市


世界の大都市の人口ランキング


横浜市は世界で第72位の都市だった

「記念録」には、世界各国の人口データが収録されています。当時すでに、世界の主要国で人口センサスが行われており、日本でもようやく、こうした国際比較ができるようになりました。
最初のページ(写真上)に概観があり、そこに「横濱は第72位に在り」と紹介されています。
後ろのページ(写真下)で、横浜市の人口(1,000人単位)と順位を確認できます。
国の名称はすべて漢字で、わが国の表記は「帝国」となっています。ちなみに、横浜市の左隣にある第73位の都市「桑港」は、今のサンフランシスコのことです。

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