調査季報179号 特集:男女共同参画によって実現する女性活躍社会 横浜市政策局政策課 平成29年2月発行 ≪5≫男女が共に活躍できる都市・横浜を目指して ①座談会 「若者が考える『男女が共に活躍できる都市・横浜』」 上田 麗未 横浜市立大学国際総合科学部 関山 愛華 横浜商科大学商学部商学科 野々村 朋子 東京都市大学メディア情報学部 西川 夏美 横浜国立大学経済学部 千葉 つぐみ フェリス女学院大学文学部 【司会】今回は市内の大学に通っている女性にお集まりいただきました。大学卒業後の進路についてはみなさんそれぞれイメージをお持ちかと思いますが、女性が社会で活躍していくという視点で、これからの働き方、生き方について思うことをお聞きしたいと思います。まずは、自己紹介をお願いします。 【上田】横浜市立大学の上田麗未と申します。3歳ぐらいからはずっと横浜に住んでいます。CSRという企業の社会的責任についての勉強をしていて、横浜F・マリノスのCSRで横浜を盛り上げようということが研究のテーマです。よろしくお願いします。 【関山】横浜商科大学からまいりました関山愛華と申します。研究テーマは経営で、商店街に関わった活動をしています。野毛大道芸の運営を2日間手伝わせていただいたり、近くの商店街との関わりが多くあります。出身は茨城の水戸なのですが、将来的には茨城に戻って横浜で学んだことを地域活性化などに生かせればと思っています。よろしくお願いします。 【野々村】東京都市大学の野々村朋子です。生まれも育ちも横浜です。ゼミでは情報デザインについて学んでいて、データや議論を可視化することによって議論の参加者にどのように貢献できるかということをテーマに研究しています。横浜市では協働についてのフォーラムや話し合いに参加させていただいています。よろしくお願いします。【西川】横浜国立大学の西川夏美と申します。経済学部の経済システム学科に在籍しています。出身地は逗子市なのですけれども、小学校と中学校は北海道の函館市にいたので、自分の中でふるさとだと思うのは、やっぱり人格形成期にいた函館かなと思います。その後は東京の練馬区に引っ越して、今もそこから大学まで通っています。 ゼミでは地域政策について学んでいて、横浜市交通局の実験的な取組であるベイバイクを研究しています。ベイバイク利用範囲内での利用者の消費や経済効果について調べようと思っているところです。 【千葉】フェリス女学院大学の千葉つぐみと申します。出身は仙台です。私は文学部で、中世、平安時代の日本文学に関するゼミに参加しています。将来的にはまちづくりや土地にかかわる仕事がしたくて、フェリスと横浜市と相鉄の三者で行っているRESASを活用してまちづくりを検討していく活動の一環で、いずみ野のマルシェを新しく変えていく案を考えるためのデータ集めなどをしています。 1 横浜の地域と市民性 【司会】研究を進めている中で何らかの形で横浜のまちについて考える機会もあるかと思います。地域と関わってみて、出身地と比べて横浜ってこんなところだとか、横浜市民ってこんな人たちだとか、こんなふうにまちづくりをやっていけばよいのではなどと感じることはありますか。 【千葉】相鉄いずみ野線のいずみ野駅前で「いずみ野マルシェ」というものが開催されています。既に10回開催されていますが、これをリニューアルすることによって人をどれだけ集めることができるか、また、いずみ野の価値と知名度を高めていこうという趣旨でやっています。 今は、いずみ野マルシェにグランピング、キャンプのリッチバージョンみたいなものを取り入れることによって、SNS映えを意識したフォトジェニックなイベントにして、外部からの人、それから近所のお母さんたちとの交流の場にできればいいなと思っています。もう一つポイントとして、相鉄線沿いはとても農地が多いというお話を聞いていて、農地でとれたものをその場で売ったり、調理したり、そういう土地に密着した地産地消のイベントを開催できたらという話を進めさせてもらっています。 【司会】横浜の郊外では、これまで住宅を建てれば売れていた時代でしたが、90後半から2000年代にかけて、東京に転出傾向になり、さらに高齢化が進んで空き家も目立ようになってきました。こうなると地域のブランディングをしないと若い世代、特に30代、40代の子育て世代が住まなくなってしまう。これまでの成長・拡大から、縮小し高齢化が進むまちに変化する中、大学と企業、行政、そして地元の人と四者で対話しながらまちづくりを考える、地域の価値を上げながらプロモーションしていくという珍しい試みですよね。 【千葉】参加して思うのは、自分とは違う見方、例えば利益に関わることと、こうあったらいいなというのは必ずしも一致しない、という状況でも、重なる部分はあるからその部分をどううまく臨機応変に応用して一つのものをつくり上げるのか、ということを身をもって感じるプロジェクトだということです。意見が対立するのは当然だと思うのですけれど、だからと言って企業が住民の方の話をそのまま受け入れたら企業として成り立たないということもわかります。お互いの妥協点を見つけるというのはとても大変だと感じました。 【司会】企業としては利益も大切ですし、住民の方は住み続けるためにどうすればよいのかという視点なので、その点では対立する場面もありますよね。 【千葉】また、単に新しくすればよいというものでもないということにも気づきました。例えば、緑園都市は80年代後半に再開発され「緑園都市」とブランド化をして販売されていましたが、そのブランド力が落ちてきたからといって新しくすればいいというものではない。新しいものもよいですが、古いものが悪いということではありません。私が住んでいる希望ヶ丘も、すごく古い、昭和レトロ感溢れるお店がいっぱいあります。中には敷居が高いところもありますが、そういうお店だからこそ持っている良さというのが確実にあると思いますし、その雰囲気を味わうというのもよいと思うのです。野毛などはまさにそうで、混沌としている感じが逆によいという価値観を浸透させていくことがまず必要だと思い、それを進めるにはどうしたらいいかということを日々考えるようになりました。 【関山】野毛の話が出ましたが、大道芸のイベントに関わる前は、若い人よりはおじいさま、おばあさまの方が多いイメージだったのですけど、若い方も結構いらっしゃいました。横浜というときらきらしたイメージだったのですが、若い人が大道芸をとても真剣に見ている姿は、今のゼミに入らなければ触れ合う機会もなかったと思います。  大道芸の他にも柳通りで行う演者がお店を回ってお店の中で芸をする流し芸というものがあるのですが、お客と演者が近い距離で、そういう昔ながらの野毛の町も残して今の若い人に伝えていくことも大事だと思いました。出身地である水戸の町のまちづくりを考える時にも、よりよい町にするためには新しいものだけでなく昔ながらという要素も取り入れななければいけないと思います。 【司会】野毛は飲み屋街としてとても伝統があるので、昼は大道芸、夜は流し芸というのが似合う町ですね。野毛があるからこそ、みなとみらいも光る部分があって「みなとみらいに夜景を見に行くけれども、飲むのは野毛」というようなことも都市にとってはとても大事で、横浜の魅力だと思います。 【上田】私は横浜生まれで横浜で育っていますが、年齢が上がるにつれ、市民のみなさんが本当に「横浜が好き」ということを感じます。友達と話していても、「わざわざ都内に行く必要はない」とか、「職場が都内になったとしても引っ越したくない」「横浜から出たくない」とみなが言います。市外から観光としてみなとみらいに来て感じるのとは違う魅力、住み続けたいと思える理由は何なのだろうかと思います。 【司会】市民意識調査の結果を見ても、横浜に住み続けたいという人が7割、愛着があるという人が8割います。自分がこの町の住民であり自分の住むまちを盛り上げていきたいという気持ちを「シビックプライド」といいますが、地域のスポーツもシビックプライドの醸成につながると思います。横浜DeNAベイスターズの盛り上がりが関内のまちづくりと一体的になっている例もありますが、上田さんは横浜F・マリノスを研究していてその点はどう思いますか。 【上田】横浜DeNAベイスターズは、以前と比べると球場のトイレなどの施設もきれいになりましたし、攻守交代の待ち時間にも毎回いろんなイベントがあって飽きさせない工夫がされエンターテイメントという感じです。横浜F・マリノスは、いつも試合を見に来ている人たちの根本には「横浜が好き」という思いがあると思います。マリノスの中心となる応援団の人たちのなかにもベイスターズの試合を観に行っている人は多くいますし、そのシビックプライドは強固なものだと思います。そのような思いが、横浜が好きで横浜のスポーツチームを応援しようというコアなファンから幅広く市民全体に広がるようなプロモーションが課題だと思います。 【野々村】私は以前は協働ということもよく知らずに、行政とNPOや企業などの異なる団体の人たちが一緒に活動するということもあまり知りませんでした。横浜市は協働が進んでいるというお話を聞き、まちづくりなどに関して熱意を持っている人が多いという印象を受けました。協働フォーラムに参加するに当たって、横浜市が行った協働に関するアンケートの結果をわかりやすくビジュアライズしましたが、それを見て協働に興味を持ち、もっと知ってもらえていたらうれしいですし、熱意を持っている人たちの活動が未来の横浜につながればよいと思います。 【西川】私は、ベイバイクの研究をするに当たって、利用している人たちに声をかけて話を聞かせていただきました。ベイバイクは、そもそもみなとみらい周辺地域で使われているものなので、横浜市民というよりは、周辺に勤めている方が使っていたり、観光客が中華街や赤レンガ倉庫あたりの、歩くには長いけれども電車を使うには短かいような距離の移動に使っているようです。 利用者と話をしていて、横浜は個人社会だ、と函館で育った身としては感じました。地方特有の、周りの住民と顔見知り、といった地縁はあまり強くはないという感じがしました。前年のゼミでは横浜のまちづくりの歴史をさかのぼったのですが、その中で、戦後の焼け野原から、現在のみんなが憧れる横浜というブランド力が築き上げられたという話を聞いて、そのようなブランド力が確立されているからこそ、地縁がなくても素敵な町、住み続けたい町だと思えるような魅力があるのだと思います。 横浜市はいろいろな側面を持った町だと思いますし、特に桜木町周辺はみなとみらいような横浜の典型的なイメージのある今の良い横浜と野毛商店街のような古き良き横浜が隣り合っているまちと言えます。 私たちが研究しているベイバイクの試みも、今後、経済効果などを示していくことで、ベイバイクを通じて観光やビジネスをどれだけ盛り上げることができるのか、消費効果を出していけたらと強く思っています。 【司会】地域の多様性をうまく生かしながら、対話や経済効果も見える化して、これからどうあるべきかということを議論していくということはとても大事なことですね。 2 「女性が働くこと」のイメージと課題 【司会】皆さんの中には、就職が決まっている方もいらっしゃると思いますが、男女雇用機会均等法などによって、以前に比べ女性が働きやすくなり、女性が結婚して子どもを産み、子育てしながら働き続けられるような社会になってきています。それまでは女性はクリエイティブな仕事にはなかなか就けず、大卒でも事務員として補助的な仕事をし、20代後半や30代になると結婚して、家庭で子どもを育てるというのが一般的でした。一方で、最近は男性の収入が少なくなり、女性も働かなければ生活が難しい時代にもなっています。  そんな中で、これからどのように働き、生きていくのか、みなさんが感じていることを聞かせてください。 【千葉】若年層の人口が少なくなり、確実に人手は減ってきているので、女性が今までどおり専業主婦をするというのは困難になっていくと思います。出産というのは女の人にしかできないことですが、結婚や出産をするという時に、その選択がキャリアか結婚・出産かの二択となるという、女性だからこその大きな人生の決断をしないといけない状況なのだと思います。 今は総合職、一般職という区分けは女性だけですが、選択肢として男性の一般職をつくったらどうかと思います。男性でも、単純作業やお茶出しをやりたい、得意だ、向いているという人も確実にいると思うのです。 男性も女性もお互いに選択肢が増え、子どもを産まないとか、仕事と子育てを両立するという選択をする時点で、総合職か一般職かを夫婦の考えに合わせてそれぞれの働き方を変えられる制度があったらよいと私は思います。私自身は総合職を希望していますが、家事とか育児をやりたいという男性と結婚するかもしれません。結婚して仕事と両立するためには、お互いに相手に求める仕事の条件というものの選択肢を増やすような仕組みを取り入れてもよいと思いますし、結婚に前向きになれば少子化も改善されるかもしれません。 ただ1点、やはり男女の差が、特に体力的な面においてはあると思うので、その点は、過労死の問題などが取り上げられている今こそ、勤務時間の圧縮や在宅ワークなどの取組を進めて、会社の価値観、通念が変わっていけば働く側の私たちも変わっていくと思います。 【西川】男性の一般職というのはびっくりしましたが、全面的に賛成です。今回の「男女が共に活躍できる都市」というテーマを考える時、出産や結婚を諦めれば女性は活躍できるという時代には既になっていると思うのです。けれども、それらを諦めないで活躍していけるようになるにはどうしたらいいのだろうと考えると、家庭内での負担を女の人ばかりに寄せないという、男性の意識改革が必要になってくる。子どもを育てながらこんな風に活躍しているといった女性の例をよく見ますが、逆にこれだけ子育てしているのに活躍している男性の例もあればいいのにと思うのです。女性だけが、プラスアルファを求められているのです。結婚、育児、家事、プラス仕事。 【千葉】プラスきれいでいてほしい、というのもありますよね。男性は仕事ができれば社会的に認められているけど、女性はプラスの分ができてやっと褒められるようなところがあります。 【上田】就活でいろいろな会社の情報を見比べていると、「女性に優しい」とか「産休、育休が取れます」と記載されていたり、「子育てサポート企業」として厚生労働大臣の認定を受けたことを示す「くるみんマーク」が表示されていたりします。そのようなことを就職の際の一つの判断材料として企業側がアピールしなくてもよい、普通のことであるような世の中になればよいと思います。 【関山】女性と男性は仕事の上では同じラインに立つことが可能だとしても、体力や家庭に関しては同じというのは厳しいとは思います。だからこそ、女性がキャリアを求めているときには男性も協力、というより意識をしていくべきだと思います。男性は絶対に働かなきゃいけないというような考えができ上がってしまっていると思うので、その意識を変えていかないといけない。 【野々村】ダブルケアという育児プラス介護という状態になったら、仕事どころではなくなります。就活をしていても、いろいろと制度がある会社はたくさんありましたが、実際に自分が育休などを取った後仕事に戻るのは難しいと思いました。私は、システムエンジニアとして就職する予定ですが、必要な技術がどんどん変わっていくような仕事なので、数年休んだ後にまた同じように働けるかと考えたら難しいのではないかと感じます。 3 これからの働き方 ~企業内託児所への期待 【司会】男性の一般職など具体的な案も出ましたが、これからの働き方や働き方改革の方向などについて、横浜市に望むことはありますか。 【千葉】企業内の託児所をもっと増やすように働きかけていただきたいと思います。保育所に預けることも一つですが、子どもがいるからこそ、自分も親として成長し今まで見えなかったものが見えることがあると親世代からよく聞きます。だからこそ、託児所が仕事場にあれば子どもと接する時間も増えますし、子どもも寂しい思いをせずに済みます。かつて子どもが公園で遊んでいるときにも周りに地域の人の目があったように、会社の人、いろいろな人から成長を見守られて育つという面でも企業の託児所はとてもよいと思います。  横浜に託児所のある企業がたくさんあれば、そういう会社に勤めたい人が横浜に集まって、活性化にも一役買うと思うのです。  また、企業内の託児所なので、保育所ではなく、企業の中で保育士職のような一職種として雇われるということになり、雇用にも役立つと思いますし、保育士になりたい人を増やすという意味でもよいと思います。 【西川】企業に託児所の設置を義務付けたら、優秀な保育士を採用しその点をアピールすることで子育てしている優秀な女性を登用できる可能性もあるので、企業側から見てもプラスになると思います。  男性の意識改革が必要だと言ってもこのままではなかなか進まないと思うのです。具体的に、主に女性が家事をして共働きしている家庭と、家事をうまく分担して共働きしている家庭との収入の差などを明確に出していかない限りは、男性の方から子育てを手伝おうという気持ちにならない。そのような状況では、男性の協力もなく女性が無理することもなくて済むような政策の実現という極論な議論になってしまいますが、企業への託児所設置の義務付けというのは、その一歩になると思いました。 【司会】あるべき論ではなく、収入の差のような客観的で具体的な根拠を数字で示したり、法制度として義務付けや保障をしながら意識改革を進めていくということはすごく大事な視点だと思います。 【関山】母が働いていたので、私は母の会社の託児所で育ちました。会社で母の同僚の方に見守られて、物心ついたときには会社にいたような感じです。ですので、幼稚園に通い始めてお母さんと離れた時は不安でした。その意味で、企業内の託児所を増やすのはとても良い考えだと思います。 今、大学の授業の一環で、鶴見区と提携し、潜在保育士を保育士として復帰させ活躍させるという課題を検討しています。鶴見区は潜在保育士の数がとても多いそうなので、保育士資格を持っているけれども保育業務では働いていない方が企業の託児所で働くことができるようになるとよいと思います。 企業が整備するということになれば、行政も保育所を整備する費用がかからずに済むのではないでしょうか。 【司会】保育所でフルタイ ムで働くのは難しいけれど、企業の託児所で短時間勤務をしたいという方を掘り起こせるかもしれませんね。保育士にとって多様な職場が増えることで潜在保育士が減り、働きながら子育てしやすい環境が作られていくということですね。また、企業がフレキシブルに整備するということは、費用面からも政策的にもよいアイデアだと思います。 【上田】中小企業でのインターンを経験しましたが、仕事が終わって帰る時間が夜9時、10時になるときがありました。自分が結婚して母親になった時、大企業で働いていて早く帰って保育園に迎えに行けるような環境ならよいのですが、中小企業で働いているお母さんたちはもっと大変なのではと感じました。ですから、パートだけではなく、短時間正社員のように短い時間でも正社員として雇用するような多様性を受け入れる世の中にならないと、今後は厳しいと思います。  また、これからAIに仕事を奪われるような状況になったときに、より活躍できる人材であるならば女性の採用も進めていかなければならないので、そこまで見据えた組織づくりが必要になると思います。 【司会】大企業の多くは制度が整っていて企業内福祉やテレワークなども進んでいますが、中小企業の場合なかなかそこまで対応しきれていないことも多くあります。一方で、中小企業は「顔が見える」という面があり、顔が見えるからこそ、その人に合わせた多様な働き方に対応できるということもあると思います。 【野々村】私も企業に託児所を整備するという案は良いと思います。自分が働きに出たとしても自分で子どもの面倒を見たいという気持ちもありますし、働いている時にも近くにいられれば子どもの成長も見届けられます。  それから、保育専門の学校に通っている友達が多いのですが、就職したけれども1年経たずに辞めてしまう人も多くいます。企業の託児所は、そういう潜在保育士の選択肢となると思います。 【西川】私は、子どもが生まれたら会社を辞めて子育てをしたいと思っていましたが、今、企業託児所の話を聞いているうち、保育所に頼り切らずに自分でも子育てに積極的になれるような社会になればよい、と思い直しました。 【上田】私は結婚もしたいし子どもも欲しいし、子どもを育てながらも働きたい。今それを言うと、何か贅沢といいますか欲張り過ぎという感じがありますが、それら全て追い求めることを諦めない女性でいたいと思いますし、追い続ける必要があるのではないかと思います。 【司会】そうですね。諦めずに追い続けるということはとても大事なことだと思いますので、皆さんもぜひ頑張ってください。今日はありがとうございました。