特集 市民の意識と行動選択の変化 目次 02■ 《1》市民意識調査にみる市民の意識と行動の変化 ● 編集部 08■ 《2》コロナ禍における横浜市の人口移動 ● 入江佳久 12■ 《3》人口動態における地域特性と居住地選択意識の分析 ●林正貴、松永了、宮本知樹 16■ 《4》勤務地との関係性から見た住宅地需要予測~ 郊外部のまちづくり検討に向けて ~ ●平野清孝、福田渉、池宮秀平 22■ 《5》子育て世帯のライフスタイルに沿うまちづくりをめざして  ●伊藤恵美 26■ 《6》新型コロナウイルス感染症やデジタル化の進展による企業活動への影響について ●川口高志、齋藤勝利 30■  <コラム> データから見える生活行動の変化①新型コロナウイルス感染症の影響下における生活行動の変化~内閣府、国土交通省の調査から  ●編集部 32■ 《7》商店街の現状とニューノーマル社会における商店街活性化 ●佐々木結花、宮澤果歩 38■ 《8》観光・消費目的の来街者の状況変化  ●佐伯哲郎 43■  <コラム> データから見える生活行動の変化②主要な駅・繁華エリアにおける人の分布・人流の変化 ● 編集部 44■ 《9》「Beyondコロナ」を目指す横浜の公民連携  ●関口昌幸 50■ 《10》「あなたのいる場所が手続の場所になる」行政サービスの実現を目指して~横浜DX戦略の推進 ● 玉曜一、西城裕之、阿部壮紘、辻圭介 54■  <コラム> 明日をひらく都市であり続けるために  ●編集部 55■ おわりに ● 編集部 56■  <調査研究レポート> 1.経験×データで待機児童のその先へ~保留児童対策タスクフォース~ ●木村厚朗 60■  <調査研究レポート> 2.日常生活圏域ごとの特性を踏まえた地域包括ケアの推進~2040年に向けて ●伊藤彩子 64■  <調査研究レポート> 3.一人ひとりのライフスタイルに応じた豊かな暮らし方を選択できるまち よこはま~横浜らしい多様な“地域特性”と多彩な“市民力”を生かして~ ● 林隆一 66■ 総目次 横浜市政策局政策課 調査季報 vol.188 特集 市民の意識と行動選択の変化 少子高齢化や人口減少など社会状況の変化や、経済状況、法律や制度の変更など様々な影響を受けながら、生活を取り巻く環境は変化している。それらは私たちの生活意識や価値観、行動を変化させ、あるいは逆に意識や価値観の変化が仕組みを変えていくこともある。 私たちの意識や価値観はそれぞれの生活の積み重ねの中で変化していく場合も多くあるが、現在も続くコロナ禍は、突発的で私たちに経験のないものであり、様々な行動や考え方など生活の全般を変容させるに十分なインパクトを与えている。 今号では、私たちの生活環境や意識の変化を概観しながら、近年、特にコロナ禍における「なるべく移動しない」「なるべく人と接触しない」で生活するという経験を通して生じた生活行動の変化のうち、特に「すること」と「場所」のつながりが強かった「住まい」―生活の拠点であり移動の起点となる居住地の選択の側面、「経済・観光」―その場所を選んで行って行動する消費や余暇、観光などに対する意識と行動選択の側面、そして、自らが暮らす地域の課題解決や行政サービスという3つの側面から、現在捉えられる状況の変化と、これからの在り方などについて考察する。